愛知県にお住いの30歳女性(マスコミ系:広告代理店)が2022年8月頃に読んだ『三千円の使いかた』のレビューをご紹介します。
本書の概要や内容をわかりやすく要約してまとめておりますので、書籍を読んで学んだことや感想、評価や口コミが気になっている方は参考にしてください。
『三千円の使いかた』を購入したきっかけ
いつもは書店に行って平積みの本などを手に取って、表紙の感じや内容をさらっと確認してから購入するのですが、今回この三千円の使いかたという本は母からの勧めで購入しました。
母は新聞広告でこの本の存在を知ったそうで、老後のお金のことを考えるきっかけにもなったし、若い人が読んでもきっと参考になるからと勧めてきました。
ネットで口コミを確認してみるとかなり高評価で実際とても売れている人気作品だったので購入することにしました。
『三千円の使いかた』の概要
美帆という一人暮らしを始めたばかりの若い女性は、会社でお世話になっていた独身の女性がリストラされたことから、人生に安定はないんだと現実を突きつけられ今後について深く考える話から始まります。
そこから彼女の70歳から就活を始めることになったおばあさんや結婚していて家庭をやりくりする元銀行員のお姉さんの話など、短話で物語が進んでいきます。
一つの家族から人それぞれお金に対する価値観やライフスタイルが見えてくる非常に読みやすく面白い作品です。
『三千円の使いかた』の基本情報
基本情報
- 出版社:中央公論新社
- 著者:原田ひ香
- 定価:本体700円+税
- 発行年月:2021年08月20日
- ページ数:352ページ
- ISBN:978-4-12-207100-1
- 言語:日本語
- 公式サイト:https://www.chuko.co.jp/bunko/2021/08/207100.html
『三千円の使いかた』の目次
目次
- 第1話 三千円の使いかた
- 第2話 七十三歳のハローワーク
- 第3話 目指せ! 貯金一千万!
- 第4話 費用隊効果
- 第5話 熟年離婚の経済学
- 第6話 節約家の人々
『三千円の使いかた』のYouTube(ユーチューブ)
『三千円の使いかた』についてYouTube(ユーチューブ)でわかりやすく解説してくれている動画がないか調べてみました。「学識サロン」さんが細かく解説してくれているので、本を読む時間がない方はこちらのYouTube(ユーチューブ)動画をおすすめします。
『三千円の使いかた』から学んだことの要約とまとめ
『三千円の使いかた』から私が学んだポイントは大きく3つの内容です。
私が学んだこと
- 自分の貯蓄額を見直す必要がある
- お金は人との繋がりも大きく関係する
- お金に対して安心はしてないけない
お金について改めて考えさせられる作品です。
自分が今どのくらい稼いでどのくらい出費しているのか、どのくらいの蓄えがあるのか、しっかり把握している人は案外少ないように思います。
自分のこれからの人生を考えたときお金について見直すきっかけをくれる本だと思います。
しかもこの話には独身から家族持ち、倦怠期を迎えた夫婦に老人まで幅広い年齢層の登場実物にスポットを当てているため、どんな人にでも共感できるお金の本になっていると思います。
自分の貯蓄額を見直す必要がある
自分は独身で養う家族もペットもいません。
自分が稼いだお金は自分のためだけに使ってきました。
収入がいいというわけではないですが、そこそこ蓄えがあるのであまりお金を気にした生活はしていませんでした。
しかし登場人物の1人の美帆の話を読んで、この安定した生活はいつまでも続かないかも知らないと不安に感じました。
いずれ結婚して子供を産んで育てるかもしれないし病気になるかもしれない。
そう考えていくと今の蓄えで果たして十分だといえるのか、改めてお金の重要さを気付かされました。
お金は人との繋がりも大きく関係する
たくさんの登場人物がそれぞれの視点でお金について描かれている作品なので、人間関係とお金は切り離れない関係にあるのだと思いました。
たとえば美帆は会社でお世話になっていた先輩が独身でお金持ちだからという理由でリストラされたことから自分の人生に不安を覚えてお金について考えるようになりました。
また彼女のおばあさんは就活を通した人の縁から和菓子屋さんで働くことになりました。
人との繋がりやコミニュケーションはお金に対する考え方を改めて教えてくれる大事な縁だと感じました。
お金に対して安心はしてないけない
今回いろいろな種類のライフスタイルにスポットをあててお金に関するエピソードを読んでいきましたが、やはりお金に安心や絶対はないんだということが1番学んだことです。
コツコツ働いてしっかり貯蓄しているつもりでも、長い人生を考えるとこれから何が起こるかわからないし、まだまだ足りないと感じてしまいます。
私も美帆のお姉さんやおばあさんのように投資の勉強やお金に対する知識をもっと増やしていかなければならないと考えるようになりました。
『三千円の使いかた』の感想
非常にお金について勉強になりました。
よくある投資のノウハウやお金の説明書の本は難しい言葉が並んでいて、いまいち頭や心に入ってきませんでした。
しかしこの本はフィクションの世界で物語でありながら、自分の状況に置き換えてお金について考えることができる非常にわかりやすい本になっていると思います。
もしお金について一度見直してみたいと考えている人がいたらまずこの本を手に取ってほしいです。
お金に対する意識を変えるきっかけになってくれると思います。
『三千円の使いかた』の評価や口コミ
他の方が『三千円の使いかた』を読んでどう思われているのか、評価や口コミを調べてみました。
#読了 お金しかり人間関係しかり、どんなことも将来が保証されているなんてことはなくて。
日々を楽しむ工夫や心配事をうやむやにせずに向き合うことが大切なんだと感じた本だった。あと解説が刺さる刺さる。
https://t.co/ZpYQOq0Bim— ごはん 選択的子なし (@Rice_58) April 10, 2023
三千円の使いかた/原田ひ香♯読了
独身&専業主婦姉妹&母親と年金一人暮らしの祖母がくりなす節約物語
一言で節約と言っても凄く実用的な沢山の手法に脱帽です。奥さまに頭が上がらない
人生とお金の計画と予定を立てることが大切だと
最後のダメンズとの結婚に対する家族の節約には感動しました pic.twitter.com/s7OSPObzuA
— YONDE TARO (@kazupapa1109) April 14, 2023
『三千円の使いかた』原田ひ香
御厨家の人物を中心にお金をテーマに描いた連作短編集。
私は人生に対して費用対効果を求めているところが少なからずあったので、琴子の言葉が心に刺さりました。
あと、40代で解雇された後の街絵の言葉…心強かったです。人生はいつからでもできることがある。#読了 pic.twitter.com/jbdeg8On9d— なかこま@読書垢 (@nakakoma_nm12) April 13, 2023
みなさん本書を読んで学んだことが多いみたいですね!
おわりに
この本を読んで自分は投資に挑戦してみたいと思いました。
この本でも投資や銀行について勉強する姿が描かれています。
それを受けて自分もお金についてもっと勉強してみようと思いました。
そこでまずは最近多くの人がやっている投資をやってみようと考えるようになったのです。
簡単にうまくいくものではないかもしれませんが、この本を読んでお金に対する不安がとても芽生えてきました。
お金に絶対はないけれど知識を増やすことで、絶対将来何かの役に立つのではないかとこの本は教えてくれました。
次に読みたいと思っている本は『選ばれる女におなりなさい』です。
婚活のノウハウを学びたいです。