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【書評】『invert II 覗き窓の死角』のレビュー!書籍を読んだ感想は「城塚翡翠の新たな一面を垣間見せた意欲作」

香川県にお住いの56歳女性(医療系:看護師)が2022年12月頃に読んだ『invert II 覗き窓の死角』のレビューをご紹介します。

本書の概要や内容をわかりやすく要約してまとめておりますので、書籍を読んで学んだことや感想、評価や口コミが気になっている方は参考にしてください。

この本から学べるポイント

  • 倒叙形式ならではの面白さ
  • 城塚翡翠の新たな魅力の発見
  • ドラマと本との違いを楽しめるお得感

『invert II 覗き窓の死角』を購入したきっかけ

ずっと愛読してきた「城塚翡翠シリーズ」の3作目にあたるので、前々から読みたいと思っていましたし、ちょうど同じ時期にテレビドラマ化されて、ドラマ自体も面白かったのですが、この独特の世界観を本で味わってみたいと感じたことも一つの理由でした。

丁寧に作られたあろうと感じる美しい表紙のほんの外観にも惹かれましたし、年末からお正月にかけての時期をのんびり過ごすのにも、ちょうど良い内容と分厚さだと感じたことも購入するきっかけになりました。

『invert II 覗き窓の死角』の概要

「生者の言伝」と「覗き窓の死角」という2編の作品が収録されています。

城塚翡翠という美しい女性が主人公で、霊媒の能力を持つという彼女が、パートナーの千和崎真とともに、さまざまな難事件を解決していくという「城塚翡翠シリーズ」の3作目となっており、テレビドラマ化もされた大人気シリーズです。

物語は倒叙形式と呼ばれる方式で記載されており、まずはじめに犯人が明かされ、その犯罪が暴かれる仮定が描かれるという内容になっています。

『invert II 覗き窓の死角』の基本情報

基本情報

『invert II 覗き窓の死角』の目次

目次

  • 生者の言伝
  • 覗き窓の死角

『invert II 覗き窓の死角』のYouTube(ユーチューブ)

『invert II 覗き窓の死角』についてYouTube(ユーチューブ)でわかりやすく解説してくれている動画がないか調べてみました。

いくつか紹介しているYouTubeチャンネルはありましたが、残念ながら内容がおすすめできるものではなくあまり参考にならなそうでした。

そのため、本ブログにて要点をまとめてお伝えできればと思います。

『invert II 覗き窓の死角』から学んだことの要約とまとめ

『invert II 覗き窓の死角』から私が学んだポイントは大きく3つの内容です。

私が学んだこと

  • 倒叙形式ならではの面白さ
  • 城塚翡翠の新たな魅力の発見
  • ドラマと本との違いを楽しめるお得感

「生者の言伝」15歳の少年、夏木蒼汰は、忍び込んだ別荘で、別荘の持ち主である女性を殺害してしまいます。

そんな蒼汰の前に現れたのは、嵐の中で車が故障し、動けなくなった美しい二人の女性たち。

そのうちの一人は自身を「城塚翡翠」と名のります。

蒼汰は必死に自身の犯罪を隠そうとするのですが・・・・。

「覗き窓の死角」写真家の江刺詢子は殺人を犯した際のアリバイを友人である「城塚翡翠」に証言してもらおうと画策します。

真以外で、はじめて心を許した詢子を犯人として追い詰めることに戸惑いを隠せない翡翠。

そんな翡翠を陰ながら見守る真。

果たして事件の結末はどうなるのでしょうか。

倒叙形式ならではの面白さ

倒叙形式は、あらかじめ犯人がわかってしまうので、謎解きの面白さがなくなってしまうと考えられがちですが、そんなことはありません。

犯人のアリバイやトリックなど、謎を解くべき点はたくさんありますし、なにより犯人の心情が手に取るようにわかって、城塚翡翠に追い詰められるシーンではまさに「手に汗握る」ドキドキ感を味わえます。

特に「生者の言伝」ではコミカルな要素もたくさん含まれており、殺人事件だというのにくすっと笑える要素もたくさんあって、存分に楽しむことができました。

城塚翡翠の新たな魅力の発見

とくに「覗き窓の死角」では、これまで見せることのなかった城塚翡翠の新たな一面が垣間見えて、さらに彼女のことが好きになりました。

これまでは、いわゆる「ぶりっこ」という側面が強く押し出されており、「あざとさ」みたいなものがクローズアップされていましたが、今回の作品で、彼女なりの悩みや苦労が浮かび上がってきて、犯人をおいつめる翡翠の苦悩が伝わってきました。

新たなファンを増やすことができる意欲作だと思います。

ドラマと本との違いを楽しめるお得感

この作品はドラマ化されており「生者の伝言」はすでにドラマで放送されたので、ご覧になった方も多いかもしれません。

けれども本として改めて読んでみると、違った面白さを味わえますし、書籍の方がドラマよりも犯人の心情を深く掘り下げているので、別のドラマをみているような気分にもさせられます。

ドラマを観た方でも十分楽しめますし、逆に本を読んだ後でドラマを観てみるのも面白いかもしれません。

いろんな楽しみ方ができる、本当に贅沢な一冊です。

『invert II 覗き窓の死角』の感想

一言でいうと、なかなか読み応えのある一冊でしたし、あくまでも個人的な感想ではありますが、私はこのシリーズの3作の中で、この「invertⅡ」が一番、内容として充実しているし、読みやすいと思います。

たくさん笑わせてもらいましたし、翡翠と真ちゃんの友情にちょっと感動させてもらいましたし、元気をもらいましたし、やっぱりこのシリーズが大好きです。

はやくこのシリーズの続きが読みたいと感じましたし、久しぶりに前作を読み返してみたい気分にもなりました。

『invert II 覗き窓の死角』の評価や口コミ

他の方が『invert II 覗き窓の死角』を読んでどう思われているのか、評価や口コミを調べてみました。

みなさん本書を読んで学んだことが多いみたいですね!

おわりに

「覗き窓の死角」を読んで、城塚翡翠のように恵まれた外見や環境をそなえた人間でも、他人には理解できない悩みを抱えているのだなあと、感じました。

今回の作品は、そういった意味で、シリーズの他の作品より学べることが多かったように思います。

この本には2つの作品が収録されていますが、両者のテイストがまったく違うため、いろんな味を楽しめるお子様ランチのような気分で、楽しむことができました。

2つ以上の作品を掲載する場合は、その組み合わせも大事だなあと感じました。







   

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