大阪府にお住いの48歳男性(流通・小売系:食料品)が2021年12月頃に読んだ『池上彰の「経済学」講義1 歴史編 戦後70年 世界経済の歩み』のレビューをご紹介します。
本書の概要や内容をわかりやすく要約してまとめておりますので、書籍を読んで学んだことや感想、評価や口コミが気になっている方は参考にしてください。
目次
『池上彰の「経済学」講義1 歴史編 戦後70年 世界経済の歩み』を購入したきっかけ
経済について1から勉強したいと思い、簡単で分かりやすい本はないか探していました。
この本は、池上彰さんがある大学で講義した内容が本になっており、学生に向けて説明されているので、丁寧で分かりやすく初心者の私でも理解しやすいものでした。
経済については学生時代にも勉強はしましたが、社会に出て約30年いろいろな経験をしたうえで改めて我々の身近にある経済について勉強をしたいと思いました。
この本を読んで全体像が理解しやすかったですし、1から学びたい方にはおススメの一冊です。
『池上彰の「経済学」講義1 歴史編 戦後70年 世界経済の歩み』の概要
経済とはどういうものなのか。
お金の流れによって経済が成立しています。
我々の生活において身近なところでは、消費行動や物を作る生産活動により経済が活発化し国の発展へと繋がっていき、この経済を研究するのが「経済学」です。
日本の経済を学ぶうえで「現代史」(戦後~高度経済成長期、バブル崩壊にかけて)についての理解が必要です。
それと同時に近隣諸国の歴史や、冷戦時代のアメリカやソ連の動きも関わってきますが、そのあたりの説明が丁寧に書かれています。
『池上彰の「経済学」講義1 歴史編 戦後70年 世界経済の歩み』の基本情報
基本情報
- 出版社:KADOKAWA
- 著者:池上 彰
- 定価:本体880円+税
- 発行年月:2017年03月25日
- ページ数:432ページ
- ISBN:9784041048924
- 言語:日本語
- 公式サイト:https://www.kadokawa.co.jp/product/321606000494/
『池上彰の「経済学」講義1 歴史編 戦後70年 世界経済の歩み』の目次
目次
- プロローグ 経済学を学ぶということ
- 1 経済、そして経済学とはそもそも何か
- 2 廃墟から立ち上がった日本
- 3 東西冷戦の中の日本
- 4 日本はなぜ高度経済成長を実現できたのか
- 5 高度経済成長の歪み――公害問題が噴出した
- 6 バブルが生まれ、はじけた
- 7 社会主義の失敗と教訓――ソ連、東欧、北朝鮮
- 8 中国の失敗と発展
- おわりに
『池上彰の「経済学」講義1 歴史編 戦後70年 世界経済の歩み』のYouTube(ユーチューブ)
『池上彰の「経済学」講義1 歴史編 戦後70年 世界経済の歩み』についてYouTube(ユーチューブ)でわかりやすく解説してくれている動画がないか調べてみました。
残念ながら本書を紹介しているYouTubeチャンネルはなかったため、本ブログにて要点をまとめてお伝えできればと思います。
『池上彰の「経済学」講義1 歴史編 戦後70年 世界経済の歩み』から学んだことの要約とまとめ
『池上彰の「経済学」講義1 歴史編 戦後70年 世界経済の歩み』から私が学んだポイントは大きく3つの内容です。
私が学んだこと
- 世の中のお金の流れ
- 戦後の復興からの日本の歴史
- 東西冷戦と社会主義の崩壊
経済の基本を勉強したくて購入した本です。
お金の価値についての説明から始まり、物の価値は需要と供給によって決まり、それが世の中の経済活動につながっていく。
いろいろな事を例に挙げながら丁寧に説明されているので非常に分かりやすかったです。
その後は戦後の復興や高度経済成長で目覚ましい発展を遂げてきたその裏では、様々な公害問題もありました。
日本経済の歴史とその時代の近隣諸国の歴史についても説明されているので、経済以外にも「現代史」にも興味を持つきっかけにもなりました。
世の中のお金の流れ
私たちの日常生活における消費行動や職場での生産活動が世の中の経済につながっているという身近な話から、金利や円高・円安、株価によるお金の流れなど、“よく聞くけどあまり理解していない話”まで1つ1つ掘り下げて説明されています。
人の心理によって購買意欲が変わる行動経済学(心理学+経済学)についても様々な事を例に挙げ解説されていますので、何気なく買い物をしていることでもいろんな仕掛けがあるのだなと感心しました。
戦後の復興からの日本の歴史
今の日本の経済は問題点もいろいろありますが、戦後の廃墟からどのように復興し、ここまで発展してきたのかわかりやすく説明されています。
どのような経緯で高度経済成長が実現できたのか、それによって起こった公害問題について、貿易摩擦、プラザ合意による円高問題、バブル崩壊にかけて、世の中の状況も併せて説明されています。
学生時代の日本史の授業ではここまで詳しく教わらなかったのでこの本を読んで、非常にいい勉強になりました。
東西冷戦と社会主義の崩壊
戦後の日本経済の歩みと併せて、近隣諸国の経済政策についての説明も詳しく書かれています。
アメリカとソ連の東西冷戦については、社会主義とはどういうものなのか、ソ連、中国、北朝鮮で行われた政策について失敗と教訓、社会主義崩壊後の冷戦終結、ベルリンの壁崩壊やソ連崩壊、天安門事件など子供のころニュースで何気なく見ていたことがこの本を読んで理解が深まり、「現代史」にも興味が持つことができました。
何歳になっても勉強することは大事な事なのだと改めて実感しました。
『池上彰の「経済学」講義1 歴史編 戦後70年 世界経済の歩み』の感想
経済について初めて購入した本なので、まずは簡単で分かりやすい内容の本を探していました。
この本は池上彰さんが大学での講義の内容を本になっているので、学生でも理解しやすいように身近にあるものを例に挙げて説明されているので、「丁寧で分かりやすい」という印象でした。
小さいころニュースによく出ていた事柄も「こういう事だったのか」と思うことも多々ありましたし、現代史というものにも興味を持つきっかけにもなりました。
『池上彰の「経済学」講義1 歴史編 戦後70年 世界経済の歩み』の評価や口コミ
他の方が『池上彰の「経済学」講義1 歴史編 戦後70年 世界経済の歩み』を読んでどう思われているのか、評価や口コミを調べてみました。
池上彰著『池上彰のやさしい経済学1し』読了。京都造形芸術大学での講義内容を書籍化したもの。アダム・スミス、マルクス、ケインズ、フリードマンの経済学理論とその発展の歴史を平易に解説。思ったのは、ケインズ的やり方は限界だろう。財政破綻前後にフリードマン的方法にシフトするのでは?
— longnagai (@longnagai) November 12, 2013
Check out this book: "池上彰の「経済学」講義1 歴史編 戦後70年 世界経済の歩み (角川文庫)" by 池上 彰
この本読んでいると、なんでこういう経済、社会になったのかがよくわかるし、改めて日本で起きた事を学べる良い本だ pic.twitter.com/0mtr0ZRmye
— Hiro (@harusametaaaaan) November 8, 2018
池上彰「池上彰のやさしい経済学1」 アダム・スミスから新自由主義までの経済学発展の流れを通して、経済の大まかなしくみを池上さんが講義調に解説してくれる本。経済オンチの俺でも、池上さんにここまで噛み砕いて説明されれば、多少は分かったような気になれる。
— 朱天 (@stroheim6666) December 20, 2014
みなさん本書を読んで学んだことが多いみたいですね!
おわりに
この本は経済について身近な事から金利や為替について、外国との取引など様々な角度から見た目線で説明されていますので、全体の流れが理解しやすかったです。
この本を読んでから「現代史」に興味を持ち、本の中で気になった東西冷戦や社会主義についての本をよく読むようになり、動画での解説もきくようになりました。
この本を読んで今後どのように活かせるか分かりませんが、新しいことに興味を持ち何歳になっても学ぶことは大事なんだと実感できたことが大きな収穫かなと思います。
次に読みたいと思っている本は『20歳の自分に教えたい現代史のきほん』です。
現在のロシアとウクライナの問題について書かれています。
ニュースでは理解できなかったことを学びたいです。