書籍のレビュー

【書評】『メタ思考トレーニング 発想力が飛躍的にアップする34問』のレビュー!書籍を読んだ感想は「一段階上の思考法を身につける事で、日常が変わる。豊かになる。」

神奈川県にお住いの36歳男性(福祉作業所農作業員)が2022年10月頃に読んだ『メタ思考トレーニング 発想力が飛躍的にアップする34問』のレビューをご紹介します。

本書の概要や内容をわかりやすく要約してまとめておりますので、書籍を読んで学んだことや感想、評価や口コミが気になっている方は参考にしてください。

この本から学べるポイント

  • 問題の解き方よりも問題の立て方のほうが重要な場合もある
  • Why型思考で、発言の意図を深堀できる
  • 回転ずしでフィギュア人形を並べる

『メタ思考トレーニング 発想力が飛躍的にアップする34問』を購入したきっかけ

書籍の売上ランキングで上位にランクインしていて、メタ思考とはどういったものなのだろうかと興味を持ちました。

実際の読者の評価も高く、ちょうど新書で新しい知識を得たいと思っていた所だったので、この本は良いかもしれないと思いました。

また、発想力が飛躍的に上昇する34問のトレーニングも出来るという事だったので、本を読みながら自身のスキルアップにもつながるのではないかという期待もありました。

元々クイズ関係を解くのは好きな方でしたので、これはいいかもしれないと思い、読んでみる事にしました。

『メタ思考トレーニング 発想力が飛躍的にアップする34問』の概要

様々な物事をひとつ上の視点から考えてみる事が重要だというのが、本書で伝えたいメッセージだと著者は述べています。

ここでは、主に物事を抽象化して考える、Why型思考で考える、という方法が紹介されており、具体的には以下のような問題に答える形で説明が展開されていきます。

「顧客の気持ちになれない職業」とは?

本屋もケーキ屋も顧客の気持ちを考えて本を置いたりケーキを作ったりしますので、顧客の気持ちになれない職業とは何なのか難しい部分もあるのですが、本書ではその一例として、男性の産婦人科医といった職業が挙げられていて、なるほどなと思いました。

他にも服屋の店員などは、単に良い服が欲しいというだけの顧客の好みをイメージできないので、顧客の気持ちになれない職業であり、顧客と話し合いを行い、好みを聞き出せてはじめて顧客の気持ちになれるのではないかと思います。

このように、物事をひとつ上の目線で考え、視点を広げる事で優秀な回答を模索するというのが、本書で著者が説明している事の概略だと思います。

『メタ思考トレーニング 発想力が飛躍的にアップする34問』の基本情報

基本情報

『メタ思考トレーニング 発想力が飛躍的にアップする34問』の目次

目次

  • はじめに
  • 第1章 ウォームアップ編
  • 第2章 Why型思考のトレーニング
  • 第3章 アナロジー思考のトレーニング
  • 第4章 ビジネスアナロジーのトレーニング
  • メタ思考を鍛えるために
  • おわりに

『メタ思考トレーニング 発想力が飛躍的にアップする34問』のYouTube(ユーチューブ)

『メタ思考トレーニング 発想力が飛躍的にアップする34問』についてYouTube(ユーチューブ)でわかりやすく解説してくれている動画がないか調べてみました。

「本を読まない読書家の真田直樹」さんが細かく解説してくれているので、本を読む時間がない方はこちらのYouTube(ユーチューブ)動画をおすすめします。

『メタ思考トレーニング 発想力が飛躍的にアップする34問』から学んだことの要約とまとめ

『メタ思考トレーニング 発想力が飛躍的にアップする34問』から私が学んだポイントは大きく3つの内容です。

私が学んだこと

  • 問題の解き方よりも問題の立て方のほうが重要な場合もある
  • Why型思考で、発言の意図を深堀できる
  • 回転ずしでフィギュア人形を並べる

では、物事を抽象化して考えるという事はどういった事なのでしょうか。

簡単に言えば、IQテストは抽象化の能力を試しているテストであり、物事から共通点を見つけて、それを一段階上のレベルでまとめて考える事が抽象化であると言えます。

この本では、抽象化のトレーニングになる問題も多数収録されており、例えば、そこには「信号機と特急の停車駅の共通点は?」というものがあります。

解答例のひとつとして、増える事はあっても減る事はほとんどないというものがありますし、その他にも「止まる」と「止まらない」の区別があるという事も、両者の共通点という事ができるでしょうか。

このように、ある事柄から類似点を探し出し回答を得るという行為が、物事を抽象化するという行為であり、著者は、その点について本書で様々な分析を行っています。

問題の解き方よりも問題の立て方のほうが重要な場合もある

著者の紹介する考え方の一つして、Why型思考というものがあります。

Why以外の疑問詞というのは、基本的にすべて具体化のための疑問詞であり、「与えられた問題をどのように解くか」のヒントを教えてくれますが、「そもそも問題は違う所にある」ことを教えてくれる可能性があるのはWhyだけなのです。

このWhy型思考が、メタ思考を用いる上で重要になってくると著者は述べています。

2013年度の早稲田大学の過去問においても、問題を解くよりも、問題をいかに立てるかという方が重要な場合もあると述べられており、このWhy型思考が、物事を有効な側面からとらえる上で重要になってくるというのが著者の主張です。

そして、常に何かに疑問を持ちつつ探求心をもって物事に望む事は、確かに大切なことかもしれないと思いました。

Why型思考で、発言の意図を深堀できる

ある日、同僚から「この前の飲み会、時間が短かったね」と言われたら、どのように捉えれば良いのでしょうか。

著者は、このような些末な点についても、考察を巡らせています。

それでは次回は長くしましょうという回答で終わってしまえば、通常のプロセスと何ら変わりはありません。

しかし、ここでWhy型思考を用いると、なぜこのような発言が出てきたのかというプロセスを経て、時間が短くてすぐ終わってしまい楽しむ事ができなかったという思いがある一方で、楽しくて時間がすぐに経ってしまったという思いもある事が分かります。

前者であれば、飲み会の時間の長短の問題ですが、後者であれば、それは飲み会の楽しさの問題です。

Why型思考では、このようにより高度な可能性について検討する事ができるのであり、このような場合は、もう少し相手と話をする事でどちらの意見なのか判断する事ができるのではないかと思います。

このように、広い視点を持つ上で、Why型思考が役に立つという場面もあるという事を著者は述べており、そのような部分はとても勉強になりました。

回転ずしでフィギュア人形を並べる

その他に、面白い問題として以下のようなものがあります。

回転ずし以外に、何かを回転させる回転○○のアイディアはないでしょうか?

個人的には、回転ずしのお皿にのって、各世代ごとに人気だったキャラクターが回ってくる回転フィギュア人形というのも面白いのではないかと思いました。

例えば、ウルトラマンのフィギュアや、名探偵コナンのフィギュア、ポケモンのフィギュアや、仮面ライダー、ちびまる子ちゃん、ひょっこりひょうたん島のフィギュアなど、これらが回ってくるのを見ているだけで、家族で楽しめるのではないかと思います。

回転○○というと、回転ずしのイメージが強いので、食べ物系が多いのではないかと思うのですが、タイでは、回転しゃぶしゃぶというものがあるそうです。

これは、どのようなものなのか、一度食べに行ってみたいと思いました。

『メタ思考トレーニング 発想力が飛躍的にアップする34問』の感想

また、印象的だった内容として、グーグルのAIソフト「アルファ碁」が韓国のトップ棋士に勝ったという出来事についての考察があります。

ここにおいて特筆すべき点は、コンピューターがロジックだけでなく、開発者も囲碁界の人達も説明ができない手をアルファ碁が次々と繰り出したという事実です。

ロジックというコンピューターの基本構成からロジックでは説明できない出来事が発生したというのは、ある意味すごい事だと思うのですが、考えてみれば、すでにハイゼンベルクが見出した不確定性原理という論理を超越した論理があり、その他にも量子力学などもあります。

しかし、このアルファ碁のように、ロジックの限界とその先に何があるのかというのはとても面白い内容であると思います。

この本では、その端緒であるAIの論理的能力の可能性について述べられていて、その部分は楽しく読む事ができました。

また、AIロボットが老人ホームでお年寄りに感情移入させて泣かせた事があるという事例も紹介されていて、単なる論理の集合体でしかないロボットが、それ以外の感動的な何かを生み出しているというのは考えさせられる興味深い事だと思いました。

『メタ思考トレーニング 発想力が飛躍的にアップする34問』の評価や口コミ

他の方が『メタ思考トレーニング 発想力が飛躍的にアップする34問』を読んでどう思われているのか、評価や口コミを調べてみました。

みなさん本書を読んで学んだことが多いみたいですね!

おわりに

この他に役立つ面白い問題として、「リモコンとデジカメの共通点は?」というものがありますが、この場合の共通点はなんでしょうか?

リモコンのボタンも、デジカメの画素数も、初期においては、多いほど歓迎される状態だったと著者は言います。

しかし、ある地点からそれが飽和状態に達し、それ以降はむしろ使わない機能が増えていく一方になってしまった、という構図があると説明し、これはリモコンやデジカメだけでなく、全ての機器や技術について当てはめて言う事ができる現象だと言います。

これを知識として知っておけば、ある技術を開発している方々がこれ以上たくさんの機能は必要ないなと思ったら、そこで機能数の増加をやめて、他の技術の発展に労力を使う事ができるようになっていきます。

これなどは、実際有効な発想だと思いましたし、著者の優れた意見として参考になりました。

次に読みたいと思っている本は『「勉強法のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』です。

勉強法についての本はちまたに多数あふれていますが、正直どれが良いのかよく分かりません。

その点、この本は、100冊もの勉強法の本を読破し、その中から重要なエッセンスを抽出して教えてくれているという大変役立つ本であり、勉強法について様々な事を教えてくれるという点において良いのではないか、と思いました。

本当に重要な勉強法とは何か、という事については興味がありましたし、ぜひ読んでみたいと思いました。







   

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