北海道にお住いの54歳女性(クリエイティヴ系:文筆業)が2022年1月頃に「DVDを買った。」で見た映画『ドクター・スリープ』のレビューをご紹介します。
映画を見た感想や見どころをネタバレ覚悟で解説しておりますので、映画を見る前に面白いのか知りたい方、評価や口コミが気になっている方は参考にしてください。
映画『ドクター・スリープ』を見ようと思ったきっかけ
元々スティーブン・キングの小説作品が大好きで、その上映像化作品のどれもが大好きだったからです。
前作のシャイニングは、原作は元より劇場版、TVミニシリーズからメイキングその他、とにかく観れる限りは観たと思っていました。
そのシャイニングの続編ードクタースリープの原作も書店で見かけて即買い。夢中で一気に読みました。
そしてドクタースリープの映像化が発表され、ウキウキしながら、少しづつ公表される事前情報に期待を膨らませていました。
主演が ユアン・マクレガーと聞いて、大喜びしました。
これは観なくては!と、気持ちの中でかなり盛り上がっていたのです。
あれやこれやで劇場には足を運べず、最近やっと観ることができました。
映画『ドクター・スリープ』の内容
映画「シャイニング」から30年。あの時生き延びたダン(ダニー)は40代に。
自身の特殊能力を抑制する為に飲んだ酒で、アルコール中毒となり果てていました。
現在はリハビリと社会復帰を目指し、ホスピスで働く傍ら、死の迫る患者の為にその能力を使い、皆に「ドクター・スリープ」と呼ばれていました。
その頃、ダニーの元に同じ能力を持つ少女アブラ・ストーンからテレパシーで連絡が入るようになります。
トゥルーノットは生きる者の生気を食らいます。
その為に人間を拷問し死に至らしめるー事件を察知したアブラ。
少年が殺害される瞬間を見たアブラの悲鳴、はダンと、トゥルーノットのローズにも届いてしまいます。
ローズはアブラの強い能力に狙いを付けます。
トゥルーノットの殺人を阻止する為、アブラを救う為、ダンは彼女の元へと駆け付けます。
映画『ドクター・スリープ』の作品情報
作品情報
- 監督:マイク・フラナガン
- 脚本:マイク・フラナガン
- 原作:スティーヴン・キング
- キャスト/出演者:ユアン・マクレガー/レベッカ・ファーガソン/カイリー・カラン(英語版)/クリフ・カーティス
- 音楽:ザ・ニュートン・ブラザーズ
- 日本公開日:2019年11月29
- 上映時間:152分(劇場公開版)/180分(ディレクターズカット)
- 公式サイト:https://wwws.warnerbros.co.jp/doctor-sleep/index.html
映画『ドクター・スリープ』のあらすじ
40年前、雪山のホテルで父親に殺されかけた少年は、心に傷を抱えたまま大人になっていた。ホスピスで終末期の患者を看取る彼は「ドクター・スリープ」と呼ばれ信頼されながらも、アルコール依存症に苦しむ。そんな中、不可解な児童連続失踪事件が発生。そして彼のもとに、「特別な力 (シャイニング)」を持つ謎の少女からメッセージが届く。
映画『ドクター・スリープ』の予告編
映画『ドクター・スリープ』の見どころをネタバレ覚悟で解説
私がネタバレ覚悟で解説したい映画『ドクター・スリープ』の見どころは大きく3つです。
この映画の見どころ
- 映画「シャイニング」から30年。 あの時生き延びたダニー=ダンの最後の戦いが始まる。
- 特殊能力「シャイニング」を持つのは彼だけではなかった。
- オーバールックホテルでの悲劇。しかし、あれで終わりではなかった。
映画「シャイニング」から30年。 あの時生き延びたダニー=ダンの最後の戦いが始まる。
映画「シャイニング」で生き延びた息子が、今回のドクタースリープの主人公です。
命がけでダン(ダニー)を助けたディック・ハロランは彼を守る霊として時折、彼の前に現れます。
生き延びたのはいいけれど、オーバールックホテルの亡霊は、彼の前に姿を現し続けます。
それを回避する為に酒を飲んだダンはアル中になってしまい・・・そこから社会復帰し始めた処が今回の映画のスタートです。
「ドクターストーン」はダンの救済の物語とも言えるのではないでしょうか。
悩まされ続けたトラウマの元凶・オーバールックホテルとの闘い。
同じ能力を持つ少女の為にカルト教団との戦い。
ダンの中の葛藤に終止符を打つことになります。
特殊能力「シャイニング」を持つのは彼だけではなかった。
ダンの能力は、「シャイニング」と呼ばれる超感知能力です。
超霊媒でもあり、テレパシーまで使えますから、これは昔ながらの「超能力」の一種ですね。
「シャイニング」の時に出会ったディック・ハロランも同じくシャイニングの使い手でした。
今ののディック・ハロランは、ダンを守り導く「善い霊」として登場しています。
ダンは自分の能力を抑制し「無かったこと」にしたかったようですが、それによって救われる人々を看取り、自身も救われていました。
しかしそんな日々は長くは続きませんでした。
彼よりも強い能力を持った少女のテレパシーが彼に語り掛けてきます。
そこから。いっきに事態は急展開を迎えるのです。
オーバールックホテルでの悲劇。しかし、あれで終わりではなかった。
半不老不死のカルト集団トゥルー・ノットは、生気を食らいながら生きながらえています。
生気の奪い方は残虐そのもの。拷問虐殺です。
シャイニングを持ったものが苦痛にもがく際に抽出される生気が不老不死の源でした。
そんな虐殺した被害者からの感染症により、死に向かい始めるトゥルーノット。
回復にはもう一人の少女アブラの生気が必要と知り、彼女を狙って動き始めるのでした。
狙われていることを察知したアブラはダンに助けを求めるのです。
映画『ドクター・スリープ』を見終わった感想
映画版「シャイニング」と原作版「シャイニング」を絶妙に融合させてくれた自分の中では優れた名作の一本となりました。
ダンはちっともヒーローではないし、なのにカルト教団やオーバールックホテルの亡霊と戦う。
あのシャイニングの続編が、これ?と残念に思う声も聞こえていました。
直前に公開された「IT」シリーズや、「ペットセメタリー」的な映画を求めていた部分もあるのでしょう。
これは、どちらかといえば「スタンバイミー」や「アトランティスの心」寄りかと思いました。
映画『ドクター・スリープ』で印象に残った名言
私が映画『ドクター・スリープ』を見て特に印象に残った名言です。
「アブラ・ストーン」のセリフ
鏡に書かれた「ハイ」というメッセージ
音声言語ではないけれど、シャイニング能力者の最初のメッセージなので、
非常に印象的です。
映画『ドクター・スリープ』の評価や口コミ
他の方が映画『ドクター・スリープ』を見てどう思われているのか、評価や口コミを調べてみました。
#ドクタースリープ
前作の「シャイニング」のような恐怖とは違いダニーの更生と女の子への継承物語で意外にもほっこり優しい気持ちになりました。なんといっても #レベッカファーガソン がとーっても魅惑的!フェロモン大放出で速攻やられました! pic.twitter.com/aOlTLLTFcs— 種村江津子 (@TanemuraEtsuko) December 5, 2022
#ドクタースリープ
前作と雰囲気は違うけど今作の超能力者バトルも楽しくて好き狂気に走った父の誘惑を乗り越え、母親の死に改めてきちんと向き合って成長したダニーが、アブラの前に霊体として現れたのはジェダイみたいだなぁとちょっと思っちゃった
ユアンマクレガーだけに pic.twitter.com/lpecgQjv8q— 焼肉 (@bibinbayakiniku) December 9, 2022
シャイニング昔見たけど忘れてたから考察サイト読みまくってから見た!!✨
声半あの不気味な雰囲気がありつつ、同じ演出があっての微グロで面白かった!☺️🦋
ちょっと長かったけど、見て正解だった~!🎀#洋画 #シャイニング #ドクタースリープ#洋画好きな人と繋がりたい pic.twitter.com/ncUNZS2KcK— しらお🐟 (@shira_ooo923) December 10, 2022
おわりに
私が映画『ドクター・スリープ』を見た感想や見どころをネタバレ覚悟で解説してきましたが、「面白い」と感じられた方はぜひ見てください。
次に見たいと思っている映画は『シン・ウルトラマン』です。
事前情報は出演者が斎藤工、 長澤まさみ、西島秀俊くらいしか知らないのですが、庵野監督のウルトラマンということで、きっと古きよき時代のウルトラマンを懐かしみつつ新しさを感じる映画になっていると思います。