小説のレビュー

【ネタバレ注意】小説『青豆とうふ』のレビュー!小説を見た感想は「イラストも文章も、作家の裏側も楽しめる」

青森県にお住いの45歳女性(フリーランス:ウェブワーカー)が2022年10月頃に「紙の本」で読んだ小説『青豆とうふ』のレビューをご紹介します。

小説を見た感想や読みどころをネタバレ覚悟で解説しておりますので、小説を見る前に面白いのか知りたい方、評価や口コミが気になっている方は参考にしてください。

この小説の読みどころ

  • 本を作る企画力、内容、意外性
  • 非常に貴重で面白いコラボレーション作品
  • コラムとイラストレーションを同時に楽しめる

小説『青豆とうふ』を読もうと思ったきっかけ

もともと村上春樹さんが好きで、一緒に仕事をされていた安西水丸さんや和田誠さんは村上さんの書籍を通して存在を知ることになりました。

そのお二人の共著である今作は、残念ながら今ではお二人ともご逝去されてしまったこともあり、これはぜひ読まないと!という気持ちがあり購入しました。

お二人はイラストレーターとして有名でありますが、こちらはテーマを統一したお二人のイラストレーションがあり、しりとり形式で発表したコラムがありと、なかなか贅沢な作品になっていて、同じものを描く違いや画力と味と共に小粋で、時に芯の確かな志が垣間見えることもある文も読むことができます。

時折業界の裏側も見えたりするところもご愛敬。

亡くなってしまっても、作品として長く愛することのできる素晴らしい良本だと思います。

小説『青豆とうふ』の内容

私は村上春樹氏繋がりでこの本を手に取りましたが、サクッと読めるコラムにも、風通しの良い大人の経験した時代の話であったり、イラストに関しても同じものを描いていてまったく違うものを描くセンス、技術、色の使い方など、話のうまい人のラジオを作業しながら聞く感覚と言いますか、あまり前のめりにならずに気軽に楽しめる作品として読みました。

ファンでなくとも、読みやすいですし、入門書としても向いているように思いました。

小説『青豆とうふ』の作品情報

作品情報

  • 出版社:中央公論新社
  • 著者:安西水丸、和田誠
  • 定価:本体900円+税
  • 発行年月:2021年05月21日
  • ページ数:256ページ
  • ISBN:ISBN978-4-12-207062-2
  • 言語:日本語
  • 公式サイト:https://www.chuko.co.jp/bunko/2021/05/207062.html

小説『青豆とうふ』のあらすじ

和田誠のエッセイに安西水丸がイラストをつけ、安西水丸のエッセイに和田誠がイラストを付す、リレー&歌仙方式で構成されたエッセイ集。映画の話から、占い、ファッション、食い逃げまで、どう転がってここに着地するかは、読んで見てのお楽しみ!

小説『青豆とうふ』の読みどころをネタバレ覚悟で解説

私がネタバレ覚悟で解説したい小説『青豆とうふ』の読みどころは大きく3つです。

この小説の読みどころ

  • 本を作る企画力、内容、意外性
  • 非常に貴重で面白いコラボレーション作品
  • コラムとイラストレーションを同時に楽しめる

本を作る企画力、内容、意外性

ちょっとした軽い声掛けから、じゃあやってみましょうかというところで始まった企画らしいのですが、フッ軽なところからお互いの力量をいかんなく発揮し、違いを明確に出しているあたりに、それぞれの職人技が光っていると思います。

バブル時代も経験されているだけに海外時代の話も時折差し込まれていて、古き良き時代の残り香も感じさせてもらいました。

業界内のあるある話も載っているので、これから業界に関わっていく人には良い一例になるような事柄も載っていたように思いました。

非常に貴重で面白いコラボレーション作品

それぞれにまずファンを抱えている人気で有名なイラストレーター同士、いずれも売れっ子、単体でも普通に出版できるふたりがコラボし、イラストだけではなく、相互にコラムも掲載してそれぞれの人生訓や、テーマにしたお話も知れて単純に豪華で凄いことだと思います。

同じようなこともしても、このお二方のように、どこか緩くて、でも要所に職人技や鋭い批評が光る作品を作ることはなかなかないのでは、という意味でも大変貴重ではないかと思います。

コラムとイラストレーションを同時に楽しめる

あまり本を進んで読むタイプの人間じゃないので、要所にイラストを挟んでもらえると、いい意味ですこし緊張が抜けるというか、画も楽しめるって単純に有難いです。

しかも一人の作品だけじゃなくてお二方の、テーマの言葉ひとつでイラストに起こす内容がこんなに違ってくるという発想の違いやセンスの使いどころなども素晴らしいです。

両方のファンの方はもちろん、あまり詳しく知らない方にも入りやすい入門書のような役割を担いやすいようにも思いました。

小説『青豆とうふ』を読み終わった感想

もっと作品を見てみたかったな、と思うとともに、残された作品はたくさんあり、それらの新作を楽しむことは出来なくても、残された作品をいつくしむように楽しむことはできるのだ、と思うと、お二方が残された作品数の多さは大変ありがたいものではないかと思われます。

時には笑えるものがあり、シリアスな提言があり、こじゃれたセンスが光る一品がある、飽きさせずに楽しませていただいた、遊びを知っている大人の話を聞かせてもらったという感じです。

小説『青豆とうふ』の評価や口コミ

他の方が小説『青豆とうふ』を見てどう思われているのか、評価や口コミを調べてみました。

おわりに

私が小説『青豆とうふ』を読んだ感想や読みどころをネタバレ覚悟で解説してきましたが、「面白い」と感じられた方はぜひ読んでください。







   

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