東京都にお住いの46歳男性(流通・小売系:小売業)が2022年9月頃に「TSUTAYAレンタル」で見た映画『16ブロック』のレビューをご紹介します。
映画を見た感想や見どころをネタバレ覚悟で解説しておりますので、映画を見る前に面白いのか知りたい方、評価や口コミが気になっている方は参考にしてください。
目次
映画『16ブロック』を見ようと思ったきっかけ
何も考えないで観れる面白い作品はないかと思い、TSUTAYAの店内を歩き回って見つけました。
ほとんどの有名作品は観ていましたが、棚に一本だけ隠れていた本作は未見でした。
パッケージにはブルース・ウィリス主演、デビッド・モース共演と書いてあったのでなかなかいいキャスティングだったので借りることにしました。
監督も「リーサル・ウエポン」シリーズのリチャード・ドナー。
明るい気持ちで楽しめる作品でありますようにという願いを込めてレンタルしました。
いい意味で予想を遥かに上回る痛快作でした。
映画『16ブロック』の内容
舞台はニューヨーク。過去の心の傷が原因でアル中に陥ってしまった刑事ジャックは、いつも酒瓶を手離さないほどでした。
そんな夜勤明けの彼が上司から残業を言い渡されます。
その仕事とは、留置所にいるコソ泥のエディを証人として16ブロック先の裁判所まで送り届けることでした。
渋々引き受けるも、渋滞につかまってしまい、酒を切らしたジャックは車を降りて酒屋に向かいます。
しかしその隙にエディは何者かに命を狙われ、何とか窮地を脱した2人はとあるバーに逃げ込みます。
そこに現れたのは出世したかつての悪い仕事仲間であるフランクでした。
ジャックは自分がかつて犯した汚職を後悔しており、フランクからのエディ引き渡しの誘いを断ります。
映画『16ブロック』の作品情報
作品情報
- 監督:リチャード・ドナー
- 脚本:リチャード・ウェンク
- 原作:‐
- キャスト/出演者:ブルース・ウィリス、モス・デフ、デヴィッド・モース
- 音楽:クラウス・バデルト
- 日本公開日:2006年10月14日
- 上映時間:101分
- 公式サイト:https://www.warnerbros.com/movies/16-blocks
映画『16ブロック』のあらすじ
張り込み明けの刑事ジャック(ブルース・ウィリス)は、仮釈放中に悪事を犯した囚人エディ(モス・デフ)を16ブロック先の裁判所まで護送し、証言させることに。しかし、その途中、何者かに襲撃された2人は近くのバーに身を潜め、応援を待つことになる。やがて、ジャックの元相棒フランク(デヴィッド・モース)が現れるが……。
映画『16ブロック』の予告編
映画『16ブロック』の見どころをネタバレ覚悟で解説
私がネタバレ覚悟で解説したい映画『16ブロック』の見どころは大きく3つです。
この映画の見どころ
- ブルース・ウィリスが渋い!
- 相棒役のモス・デフがいい味を出している!
- デビッド・モースが憎たらしい!
ブルース・ウィリスが渋い!
警官役や刑事役の多いブルース・ウィリス。
有名なのは「ダイ・ハード」シリーズですが、今回はそのときよりも歳をとって白髪の渋いアル中刑事を演じています。
職務中も酒を飲み、仕事仲間からも疎まれているような存在です。
そんなジャックを演じるブルース・ウィリスが過剰にならず抑えた演技で観る者をぐいぐい引っ張っていきます。
くたびれたスーツの着こなしが人生に疲れた感じを醸し出していて魅力的でした。
悪の道に引きずられそうになりながらも、アルコールでぼんやりした頭で何とか善のほうにとどまろうする表情が素晴らしかったです。
相棒役のモス・デフがいい味を出している!
あまり見慣れない俳優のモス・デフでしたがどこか可愛げがあって憎めない、いい味を出している証人役を演じていました。
いつかケーキ屋を開きたいといつもレシピの書いてあるノートを脇に抱えているのですが、いつも酒瓶を片手にしているジャックと対照的で面白かったです。
観てる側も最初はモス・デフ演じるエディが善人なのか悪人なのか分かりません。
しかし徐々に彼が本気でケーキ屋を開きたい純粋な心の持ち主であることが分かってきます。
そうなってくるとその先どうなるかワクワクして待っている自分がいました。
デビッド・モースが憎たらしい!
インディアン・ランナー」や「グリーンマイル」で印象的な演技を残したデビッド・モースがここでは出世した悪徳刑事を憎々しく演じています。
ジャックたちと合流するバーのシーンでは貫禄たっぷりに登場し、場を引き締めます。
ジャックと違い、高そうなスーツに身を包み、長身でスマートです。
それに引き換えジャックはよれよれの背広に無精髭姿。このコントラストが際立っていました。
悪役というのも難しいもので、観客に嫌悪感を抱かせるには色んな工夫が必要であることが分かります。
デビッド・モースはそれに成功していました。
映画『16ブロック』を見終わった感想
監督リチャード・ドナーの演出が光っていました。
小気味のいいテンポと気の利いたセリフの数々はドナーらしさが全面に漲っています。
冒頭のエディが暗殺者に襲われるところをジャックが間一髪で救うシーンなど無駄のない演出で、カットも少なくベテラン監督の面目躍如といった風情です。
バスでの籠城シーンではこれでもかというほどのジャックを追い詰める要素が畳み込まれて手に汗握る展開でした。
実をいうとこの映画はオルタナティヴ・エンディングで、ハッピーエンド版とバッドエンディング版が存在します。
どちらが好みかは分かれるところですが、私はハッピーエンド版が良いと思いました。
映画『16ブロック』で印象に残った名言
私が映画『16ブロック』を見て特に印象に残った名言です。
「エディ」のセリフ
ひとは変われる。
映画『16ブロック』の評価や口コミ
他の方が映画『16ブロック』を見てどう思われているのか、評価や口コミを調べてみました。
ちょい久ぶりにこれ見たぞ😀
『16ブロック』
監督:リチャード・ドナー
出演:ブルース・ウィリス
ジャンル:アクション/クライムこの映画けっこう好きで定期的に見てまうねんな😆👍モス・デフのキャラがええ味出してるし、ブルースは腹が出てるが、途中から正義感に目覚めて奮闘する姿がイカす✨ pic.twitter.com/9q92qDp9Yp
— モカシ☁️@映画好き特捜部🎬 (@mokumokumokashi) March 4, 2022
リチャード・ドナー監督、自分の世代にはどうしても『リーサル・ウェポン』シリーズの印象が鮮烈で、取り敢えずこの人なら間違いない、という信頼の印だった。遺作となった『16ブロック』の素晴らしい切れ味と哀愁(特に別エンディング)絶対に再評価すべき。面白い映画を沢山ありがとうございました。 pic.twitter.com/KxOe0oTs3y
— Takeman (@takeman75) July 5, 2021
「16ブロック」鑑賞
「これが遺言になるとおもう」の言葉からこの映画は始まる。
それは、証人を16ブロック先の裁判所まで送り届けるだけの簡単な任務のはずだった-。
これ、おもしろかった。
私好き。 pic.twitter.com/sQmSN64p9i— はまぐり (@Gotothe_movies) May 25, 2019
おわりに
私が映画『16ブロック』を見た感想や見どころをネタバレ覚悟で解説してきましたが、「面白い」と感じられた方はぜひ見てください。
次に見たいと思っている映画は『インディアン・ランナー』です。
私の好きな俳優ショーン・ペンの初監督作品で、ベトナム帰還兵の弟と警官の兄の交流を厳しく描いた物語で今から楽しみです。