千葉県にお住いの22歳男性(サービス系:コンサルタント)が2021年3月頃に「Netflix」で見た映画『透明人間(2020)』のレビューをご紹介します。
映画を見た感想や見どころをネタバレ覚悟で解説しておりますので、映画を見る前に面白いのか知りたい方、評価や口コミが気になっている方は参考にしてください。
目次
映画『透明人間(2020)』を見ようと思ったきっかけ
低予算ホラーで有名な映画制作会社ブラムハウスが手掛けるということで、期待していたので観たいと思ったことがきっかけです。
また映画監督が「ソウ」シリーズのリー・ワネルが監督・脚本を手がけて、透明人間の恐怖をサスペンスフルに描いたサイコスリラーというストーリーに興味がありました。
見えない人間に襲われる恐怖を、現代のストーカーに狙われる恐怖の気味悪さを重ね合わせて、ホラー映画の古典を大胆に蘇らせています。
映画『透明人間(2020)』の内容
光学迷彩スーツを装着した天才開発者のDV彼氏が死を偽り、かつての愛人に対して愛憎入り交じった復讐を実行していきます。
この狂気じみたストーカー行為を、襲撃を受けるヒロインの立場から描き出します。
元カレの拘束から逃れてきた彼女は、トラウマを克服して正常な生活を取り戻そうとしていました。
だがその矢先、身の回りで起こる不可解な現象に疑問を抱き、やがてその現象は殺人へとエスカレートしていきます。
彼女は姿の見えない敵と真っ向から戦うことになります。
映画『透明人間(2020)』の作品情報
作品情報
- 監督:リー・ワネル
- 脚本:リー・ワネル
- 原作:H・G・ウェルズ『透明人間』、ジェイムズ・ホエール『透明人間』
- キャスト/出演者:エリザベス・モス/オルディス・ホッジ/ストーム・リード(英語版)/ハリエット・ダイアー/マイケル・ドーマン(英語版)/オリヴァー・ジャクソン=コーエン
- 音楽:ベンジャミン・ウォルフィッシュ
- 日本公開日:2020年7月10日
- 上映時間:124分
- 公式サイト:-
映画『透明人間(2020)』のあらすじ
富豪の天才科学者エイドリアンに束縛される生活を送るセシリアは、ある夜、計画的に脱出を図る。悲しみに暮れるエイドリアンは手首を切って自殺し、莫大な財産の一部を彼女に残す。しかし、セシリアは彼の死を疑っていた。やがて彼女の周囲で不可解な出来事が次々と起こり、命まで脅かされるように。見えない何かに襲われていることを証明しようとするセシリアだったが……。
映画『透明人間(2020)』の予告編
映画『透明人間(2020)』の見どころをネタバレ覚悟で解説
私がネタバレ覚悟で解説したい映画『透明人間(2020)』の見どころは大きく3つです。
この映画の見どころ
- 科学技術の恐怖
- ゾンビやお化けよりも人間が怖い
- 現代の不気味な科学技術に襲われる
科学技術の恐怖
最先端技術を使った透明人間になる技術と人間的怖さで、昔の『透明人間』を現代版でよみがえさせました。
本作は1897年の原作本および1933年の映画版からの系譜を受け継ぎつつも主人公を透明人間から透明人間に追われる女性に視点をシフトしました。
DVを受け続けていた女性が透明人間に追われていることを周りの誰にも信用されず、さらには彼にあらぬ濡れ衣を着せられどんどん周りの人が離れていきます。
監督曰く偶然らしいけど、社会のトレンドである#Metoo運動 も少し反映してるかのようなテーマで透明人間の恐怖を描いてました。
透明人間になる手法含めて、現代風に上手くアレンジされててインビジブルとは比べ物にならないくらい、リアル世界との繋がりを感じました。
ただのサイコサスペンスと侮るべからずです。
ゾンビやお化けよりも人間が怖い
透明人間=すっぽんぽんの固定観念があるから、どこか間抜けな特殊能力だというイメージがありますが、スーツならいいです。
本作のストーカー被害という新しい視点からすれば、上質なサスペンスですが、こんな世紀の大発明なら、もっと有効活用して、社会的地位を上げ、金儲けをしたほうがいいと思いました。
白いペンキをかけて透明人間の姿が現れるところがよかったです。
主人公が面接の場で鞄に入れたはずのものがなくなっているのに気づいて、ああこの手口は身に覚えがあるみたいになっていくシーンもよかったです。
最後はもう殺すしかない、そうしないと逃れられない、という決着の付け方もよかったと思います。
現代の不気味な科学技術に襲われる
「見えるのは、殺意だけ。」というキャッチコピーが見事すぎました。
死んだはずの夫の殺意だけが、ありありと見えてきます。
しかも「サプラ~イズ」という不気味さなジョークを交えながら、ワッとビックリする場面はあまり無いけど、常に精神的な恐怖がつきまといます。
古典的な話を、フェミニズムなどを取り入れながら上手いことアップデートしていて、面白いだけに留まらないのも現代的でよかったです。
何と言っても主演のエリザベス・モス。彼女の演技が素晴らしいです。
恐怖、驚愕、悲嘆、そして憤怒。顔の演技が上手すぎでした。本当にヴィジュアルだけでキャスティングしちゃダメだなと思いました。
映画『透明人間(2020)』を見終わった感想
無駄のない洗練されたストーリー、作品です。
古典SFの巨匠H・G・ウェルズの『透明人間(原題:The Invisible Man・1897年)を原作として、現代風にアレンジしたサイコサスペンス・ホラー作品でした。
最先端技術を使った透明人間になる技術・プロダクトデザインがかっこよかったです。
人間による不気味な怖さもすごかったです。
『透明人間』という見えない存在を映像で表現して、かなりリアリティを示しています。
こんな話ならあり得そう、こんな透明人間だったら居そう、こんな追い詰められかたしたら精神的に参りそうです。
DVやPTSDなどリアルな社会問題の反映もしていました。
映画の音響効果技術、視覚効果技術が最高でした。
映画『透明人間(2020)』で印象に残った名言
私が映画『透明人間(2020)』を見て特に印象に残った名言です。
「天才科学者のDV彼氏」のセリフ
「サプラ~イズ」
映画『透明人間(2020)』の評価や口コミ
他の方が映画『透明人間(2020)』を見てどう思われているのか、評価や口コミを調べてみました。
緊張しっぱなしの2時間!
まわりに理解されないことで、精神的に追いつめられていく恐怖。
面白かった‼️#透明人間 #見えるのは殺意だけ #語りたいけど語れない‼️ pic.twitter.com/WeMiTLWVnK— やっさん。 (@yassan610) July 10, 2020
映画『透明人間』(@toumei_ningenJP)鑑賞。
使い古されたネタをどう調理するかと思いきや…
低予算での制作ながら、全米ナンバー1ヒットも納得の出来栄えでした。
主演のエリザベス・モス氏の演技も良かったです。#透明人間 #見えるのは殺意だけ pic.twitter.com/IJRZ7is7V4— 冬川@とらぶる考察 (@fuyukawa_tolove) July 12, 2020
『透明人間』
ハラハラドキドキの2時間だった…!
"見えない"ということの恐怖を魅せつけてくる演出と追い詰められ狂気すら纏うエリザベス・モスの演技。
恐怖を煽り立ててくる音楽も良くて雰囲気を出してた。
ラストも色んな解釈ができそうな余韻に満ちてる良作でした。#見えるのは殺意だけ pic.twitter.com/j982FKrAkO— 悠遊 (@yu_yu_47859) July 10, 2020
おわりに
私が映画『透明人間(2020)』を見た感想や見どころをネタバレ覚悟で解説してきましたが、「面白い」と感じられた方はぜひ見てください。
次に見たいと思っている映画は『フォードVSフェラーリ』です。
元敏腕レーサーとして名前を馳せたキャロル・シェルビー(マット・デイモン)がフォードと手を組み、フェラーリ社に勝てるレース・カーの開発をしてくのが楽しみです!