三重県にお住いの39歳女性(サービス系:飲食店接客)が2022年11月頃に「U-NEXT」で見た映画『真実の行方』のレビューをご紹介します。
映画を見た感想や見どころをネタバレ覚悟で解説しておりますので、映画を見る前に面白いのか知りたい方、評価や口コミが気になっている方は参考にしてください。
目次
映画『真実の行方』を見ようと思ったきっかけ
ラストが衝撃的、大どんでん返し映画を何か観たいと思い、ネットでいろいろと検索していました。
その時に見つけたのがこの作品です。
ある「ラストが衝撃的な作品ランキング」では堂々の1位でした。
1996年の作品とけっこう古いですし、法廷モノの作品ということで多少固そうなイメージがあったのですが、そこまですごいのなら観てみたいと思い、早速U-NEXTで探して観ることにしました。
エドワード・ノートンが好きなのも惹かれた理由の一つです。
映画『真実の行方』の内容
目立ちたがり屋の弁護士マーティン・ベイルは、最近起こった大司教殺人事件の容疑者アーロン・ルーク・スタンプラーの弁護を担当することになります。
極度の吃音を持ち、大人しく礼儀正しいアーロンは、とても人を殺すような人間には見えません。
しかし血まみれで現場から逃走した事や状況証拠などから、犯人である確率は限りなく高いのでした。
マーティンの元カノでもある凄腕検事の力もあって、裁判はどんどん不利に進んでいきます。
しかし、アーロンを精神科医に診せたことから状況は大きく変わっていくこととなります。
映画『真実の行方』の作品情報
作品情報
- 監督:グレゴリー・ホブリット
- 脚本:スティーヴ・シェイガン/アン・ビダーマン
- 原作:ウィリアム・ディール『真実の行方』
- キャスト/出演者:
- リチャード・ギア
- ローラ・リニー
- ジョン・マホーニー
- アルフレ・ウッダード
- フランシス・マクドーマンド
- エドワード・ノートン
- 主題歌:‐
- 日本公開日:‐
- 上映時間:130分
- 公式サイト:‐
映画『真実の行方』のあらすじ
大司教が全身を刺されて死亡した事件で、侍者の青年が逮捕される。名声を欲する弁護士は、その話題性から弁護を無償で引き受け、元恋人の検事と法廷で争う。そして、彼らが事件を追う中で、恐るべき真実が次々と明らかになっていく。
映画『真実の行方』の予告編
映画『真実の行方』の見どころをネタバレ覚悟で解説
私がネタバレ覚悟で解説したい映画『真実の行方』の見どころは大きく3つです。
この映画の見どころ
- 最後の最後に明かされる衝撃の真相
- 法廷ドラマとしても見ごたえ十分
- これがデビュー作とは思えないエドワード・ノートンの演技力
最後の最後に明かされる衝撃の真相
この作品の一番の見どころとしては、その衝撃的な結末にあるでしょう。
大人しくて弱々しかったアーロンという青年は実は二重人格だった!それだけでもなかなかのびっくりポイントではありますが、この作品はそれだけではありません。
その二重人格という設定自体が演技であり、大司教を惨殺したロイという狂暴な人格ではなくて、作中のほとんどを占めているアーロンという好青年の方こそが演技だったという真相は大きな衝撃をもたらしました。
実はアーロンの方が存在しなかったと明かし、勝ち誇るように笑う”ロイ”の姿は鳥肌ものでしたね。
法廷ドラマとしても見ごたえ十分
リチャード・ギアとローラ・リニ―という、実力派俳優が火花を散らす法廷シーンもとても見ごたえがあります。
前半は「本当にアーロンが犯人なのか?」というところが争点でしたが、後半はマーティンの戦術変更で「アーロンに責任能力があるのか?」に変わっていきます。
負ければ死刑もありうるという中で、絶対に負けられないマーティンの緊張感を感じることができます。
この作品はそのラストに注目がいきがちですが、上質な法廷サスペンスとしても十分楽しめます。
これがデビュー作とは思えないエドワード・ノートンの演技力
「ファイトクラブ」や「ハルク」など、今や多数の作品に出演しその演技も高く評価されているエドワード・ノートン。実は映画デビューはこの作品なのです。
とてもデビュー作とは思えない素晴らしい演技力は、間違いなくこの作品の魅力の一つです。
真逆のキャラであるアーロンとロイという2人を見事に演じ分け、狂気すら感じられるラストシーンは完全にリチャード・ギアを食っているように見えるほどです。
事実この作品でアカデミー助演男優賞にノミネートされていますので、もう凄いとしか言いようがありません。
映画『真実の行方』を見終わった感想
法廷サスペンス作としても、猟奇事件を描いたスリラー作としてもとても見ごたえのある作品でした。
正直後味はあまり良くありませんが、なんかもうあっぱれと言いたくなります。
とにかくエドワード・ノートンの演技が素晴らしいので、こんな結末になってもしょうがないよね、とおかしな感情になってしまうほどです。
ずっと見ごたえがありますが、ラストの5分はずっと鳥肌が立ちっぱなしです。
全てを吐き出せて完全にロイとなった元アーロンの高笑いと、ただロイの操り人形だったマーティンの哀れな姿が、しばらく頭から離れませんでした。
映画『真実の行方』で印象に残った名言
私が映画『真実の行方』を見て特に印象に残った名言です。
「ロイ(アーロン)」のセリフ
「存在してないのは アーロンの方なのさ」
映画『真実の行方』の評価や口コミ
他の方が映画『真実の行方』を見てどう思われているのか、評価や口コミを調べてみました。
8月18日 エドワード・ノートン誕生日
『真実の行方』
この映画でのエドワード・ノートンの演技の恐ろしさは今でも鮮烈に覚えてます。『ファイト・クラブ』で決定打でしたね。
物語としても抜群に面白いので何度も観てる作品です。 pic.twitter.com/FidzwKkYav— nico (@nico40984150) August 17, 2022
Netflixで真実の行方を視聴。衝撃のラストやどんでん返しがある映画で必ず挙げられる作品。賛否両論だけど僕はこの後味悪いオチもリチャード・ギアの呆然とした表情も好き。邦題がいいね、まさに真実の行方…。エドワード・ノートンはこれがデビュー作らしい、演技すごすぎ pic.twitter.com/Y7ptgXQXS8
— お婆ちゃんが経営してるアニメイト (@Devil_Chiwawa) April 9, 2023
『真実の行方』
今まで観てなくてごめんなさい!これこんなに怖くて面白い映画だったのか!
結構長めの作品なのに最後まで全く緊張感が途切れない傑作だった。ただの善VS悪の法廷ミステリじゃないという話も本当だったんだ!
お正月から最高最悪の絶望感をありがとうございました!もう誰も信じません pic.twitter.com/JUkrM8ouOD— じゅんまる(映画を観ている) (@junmaru_mhk) January 3, 2023
おわりに
私が映画『真実の行方』を見た感想や見どころをネタバレ覚悟で解説してきましたが、「面白い」と感じられた方はぜひ見てください。
次に見たいと思っている映画は『ライフ・オブ・デビッド・ゲイル』です。
こちらもミステリーで、女性記者が同僚を暴行・殺人した罪に問われ死刑判決が目前にせまる元大学教授へのインタビューから、彼が無罪ではないかと疑い始めるところから始まります。