アフィリエイトをするうえで、商品を紹介して売れたら紹介料が発生する「いわゆる物販系アフィリエイト」はとても大事です。
物販系アフィリエイトは「楽天アフィリエイト」「Yahoo!ショッピング」「amazonアソシエイト」が主流ですが、3つとも別々で提携するのはとても面倒くさいですね。
そこで3つのプログラムを1つのASPで提携できるのは「バリューコマース」と「もしもアフィリエイト」ですが、「バリューコマース」で「amazonアソシエイト」の提携はおすすめできません。
その理由は「バリューコマース」で「amazonアソシエイト」を利用しても、「紹介料の報酬が発生しなかったから」ですが、理由について解説していきます。
目次
「バリューコマース」で「amazonアソシエイト」の提携をしていた理由
私が別で運営している「デジタルガジェット系」のWEBサイトでは、ガジェットのレビュー記事を中心とした構造になっているため、現時点での収益は「Googleアドセンス」と「物販系アフィリエイト」がメインになっています。
「物販系アフィリエイト」の重要ECサイトである「楽天市場」「Yahoo!ショッピング」「amazon」を個別で提携しても良いのですが、「個別のASPで提携する」のと「1つのASPでまとめて提携する」それぞれにメリット・デメリットがあります。
物販系アフィリエイトを個別のASPで提携するメリット・デメリット
まず、物販系アフィリエイトを個別のASPで提携するメリット・デメリットは下記になります。
メリット
- 紹介するカテゴリーによって紹介料率があがる可能性がある
デメリット
- 売り上げが少なければキャリーオーバーになる
- 振り込み手数料がそれぞれ発生する
- それなりにWEBサイトを運営しておかないと審査が厳しい場合がある
- 個別のASPで提携申請するので手間がかかる
「amazonアソシエイト」や「楽天アフィリエイト」は商品のカテゴリーによって、売り上げが発生した場合の紹介料率が決められています。(おおむね2%~10%の範囲)
しかし、「バリューコマース」は固定の紹介料率は「税込1.65%」になっており、「もしもアフィリエイト」はamazonアソシエイトと同様の紹介料率になっています。(2020年8月1日現在)
私が運営している「デジタルガジェット系」のWEBサイトでは、「家電」や「デジタル機器」が中心ですので、「amazonアソシエイトやもしもアフィリエイトと提携した場合の2%」のほうが紹介料率は高いので報酬も高くなります。
しかし、運営当初は収益が伸びるまでは「最低支払額が1,000円」で、「振込手数料は一切かからず、無料」であり、他の通信系プログラムも豊富な「バリューコマース」が利便性が高かったのです。(amazonアソシエイトは最低支払額は5,000円)
物販系アフィリエイトを1つのASPでまとめて提携するメリット・デメリット
次に、物販系アフィリエイトを個別のASPで提携するメリット・デメリットは下記になります。
メリット
- 1つのASPで提携・管理できるので簡単
- amazonアソシエイトの審査が通りやすい
- 振り込み手数料を抑えることができる
- 3つのECサイトの収益を合計できるのでキャリーオーバーになりづらい
デメリット
- 紹介するカテゴリーによって紹介料率は変わらない
以上のメリット・デメリットから、WEBサイトを運営しはじめた当初は、1つのASPで「楽天市場」「Yahoo!ショッピング」「amazon」を提携できたほうがはるかにメリットがありました。
そのため、他の通信系アフィリエイトプログラムも利用していたため、「もしもアフィリエイト」ではなく「バリューコマース」にて3つのECサイトのプログラムを提携して運用していたというのが理由です。
バリューコマースでamazonアソシエイトの紹介料が発生しなかったのはなぜ?
私が運営している「デジタルガジェット系」のWEBサイトも徐々にアクセスが伸びていき、「楽天市場」「Yahoo!ショッピング」の売り上げが少しずつ発生してきました。
しかし、いつまでも「amazon」からの紹介料が発生しなかったため、「おかしいな」と思って原因を探っていきました。
結論ですが、バリューコマースとamazonの「APIやCookie(クッキー)」など、ユーザーを判定する仕組みが上手く連携されていなかったということが原因です。
調査1:「amazonアソシエイト」クリックはあるか
バリューコマースである期間の広告別レポートですが、をCVRは「楽天市場は2.36%」「Yahoo!ショッピングは3.85%」であることがわかります。
一般的なWebサイトでのCVRの平均は「1~2%」と言われていますが、上記の結果も一般的なCVRと大きく外れていない数字のため、「amazon」についてもクリック数から考えれば「5件ほどのCV」がないとおかしいはずです。
調査2:友人に「amazonアソシエイト」のリンクをクリックしてもらい商品を購入してもらった
次に、バリューコマースのamazonアソシエイトは「クリックをしてから24時間以内の商品購入で報酬が発生」するため、「ユーザーはすぐには購入しないのか?」という仮説がありました。
自分で購入してしまっては規約違反で不正になるため、友人に頼んで実際に「PCのWEBサイト」「スマホでのアプリ経由」「スマホでのWEBサイト経由」の3つのパターンで注文してもらいました。
それぞれ1日おきにアフィリエイトリンクをクリックしてから24時間以内に行い、「1ヶ月程度の期間経過後、返品がなかった場合の注文が対象」となるため、1か月後に広告レポートを調査しました。
画像をみれば「楽天市場は2.26%」「Yahoo!ショッピングは1.69%」であることがわかりますが、「amazon」にいてはクリックはあっても報酬発生数は0件のままです。
そのため、「ユーザーはすぐには購入しないのか?」という仮説はなくなり、バリューコマースとamazonの「APIやCookie(クッキー)」の連携が怪しくなってきました。
調査3:「amazonアソシエイト」を「amazon」と直接提携してリンクをすべて張り替えた
最後に、そもそも「バリューコマースとamazonアソシエイトは上手く連携できていないのか」という仮説の検証です。
ASPは「どのユーザーが購入したのかを判断できる」ように「APIやCookie(クッキー)」などで連携されているのが通常です。
しかし、バリューコマース:Yahoo!ショッピング、アプリ購入も成果対象になり注文件数が急上昇!の記事で「Yahoo!ショッピング」の連携はアプリやデバイスごとにも判定できるようになったという記事があります。
しかし、「amazonアソシエイトプログラム」に関してはいくら調べても参考となる記事が出てきませんでした。
そこで、仮説を確信にするため「amazonと直接提携」を行ってリンクをすべて張り替えた結果、上記の画像のように「紹介料が発生」し、「CVRもおおよそ2%前後」の結果がでました。
そのため、バリューコマースとamazonアソシエイトは「APIやCookie(クッキー)」など、ユーザーを判定する仕組みが上手く連携されていなかったという事実が判明しました。
調査結果から物販系アフィリエイトはどのASPですべきか
調査結果にて物販系アフィリエイトで「楽天市場」「Yahoo!ショッピング」「amazon」を利用する場合に、どのASPと提携すべきかを考えました。
「amazonアソシエイト」を利用するASPの選択肢は「もしもアフィリエイト」か「amazonとの直接提携」に限られるかと思います。
また、「楽天アフィリエイト」は「定成果報酬が3ヶ月連続毎月5000ポイント」を超えないと、「成果報酬を全額銀行振込」にすることができません。
そのため、結論として選択肢は「もしもアフィリエイトで3つとも提携する」一択だと考えます。
3つとも「もしもアフィリエイト」で提携する
まず多いのが「楽天市場」「Yahoo!ショッピング」「amazon」3つとも「もしもアフィリエイト」で提携することです。
物販系アフィリエイトで一番利用者が多いですし、「報酬が発生しなかった」という記事も特に見受けられないので、安心ですね。
2020年6月から「amazonアソシエイトと紹介料率は変わらない」ようになっていますし、「振込手数料無料で1円から報酬が振り込まれる」のも嬉しいポイントです。
筆者も「もしもアフィリエイト」に乗り換えるのか?
私はいずれは「もしもアフィリエイト」に乗り換えようと思っています。
しかし、Webサイトの運営歴も2~3年あるのでそれなりの記事数があり、すべてのリンクを張り替えるのにかなりの作業時間がかかります。
新しい記事を作成した際は「もしもアフィリエイトのリンク」にしつつ、既存の記事は1日に数件ずつ張り替えをして調整してく予定です。
まとめ
「バリューコマース」で「amazonアソシエイト」を利用しても、「紹介料の報酬が発生しなかった」事例について解説してきました。
物販系アフィリエイトでは「amazonアソシエイト」の収益は非常に重要になってきますので、私のように収益の取りこぼしがないようにご参考にして頂ければと思います。