神奈川県にお住いの67歳男性(文筆・編集:ライター)が2022年10月頃に「映画館」で見た映画『ダウントン・アビー/新たなる時代へ』のレビューをご紹介します。
映画を見た感想や見どころをネタバレ覚悟で解説しておりますので、映画を見る前に面白いのか知りたい方、評価や口コミが気になっている方は参考にしてください。
目次
映画『ダウントン・アビー/新たなる時代へ』を見ようと思ったきっかけ
テレビドラマの時代からファンだったからです。
ダウントン・アビーはイギリスの放送局で制作しているTVドラマで、日本でもNHKの地上波やBSで連続放送されました。
劇場化第一作は数年前に上映されており、それを観たときにも非常に感動しました。
したがって、今年上映された第二作は、待ちに待ったものでしたので、劇場公開されたらすぐにロードショー館へ見に行きました。
観た感想は劇場版第一作よりも、さらに面白さが増していると感じました。見に行って正解でした。
映画『ダウントン・アビー/新たなる時代へ』の内容
ダウントン・アビーという名前は、イギリスの貴族の館の名前です。
貴族の館は、非常に豪壮で、「マナーハウス」とも呼ばれます。
その館には貴族の家族とともに、バトラーと呼ばれる執事がおり、その人を筆頭に、館の維持管理を担う召使い、料理を担うコックたち、中には住み込みで働いているものも数人いて、大勢の人々を抱え込むひとつの大きな施設になっています。
この映画は、そうした貴族と使用人たちの人生模様を描き出したものです。
さまざまな人間模様が非常にリアルに、細部に至るまで描かれているところに、興味を掻き立てられます。
映画『ダウントン・アビー/新たなる時代へ』の作品情報
作品情報
- 監督:サイモン・カーティス
- 脚本:ジュリアン・フェロウズ
- 原作:ジュリアン・フェロウズ『ダウントン・アビー』
- キャスト/出演者:
- ヒュー・ボネヴィル
- ジム・カーター
- ミシェル・ドッカリー
- エリザベス・マクガヴァン
- マギー・スミス
- ペネロープ・ウィルトン
- 主題歌:‐
- 日本公開日:2022年9月30日
- 上映時間:125分
- 公式サイト:‐
映画『ダウントン・アビー/新たなる時代へ』のあらすじ
1928年、ダウントン。老朽化した屋敷の修繕費に悩む長女メアリーは、映画会社からの撮影依頼を許可する。一方、ロバートは母が南仏の別荘を贈られた経緯に疑問をいだき、妻たちと共にリヴィエラへと向かう。
映画『ダウントン・アビー/新たなる時代へ』の予告編
映画『ダウントン・アビー/新たなる時代へ』の見どころをネタバレ覚悟で解説
私がネタバレ覚悟で解説したい映画『ダウントン・アビー/新たなる時代へ』の見どころは大きく3つです。
この映画の見どころ
- 館の女主人と、その長男の生い立ちをめぐる謎
- 高貴な貴族の人々も普通の人と同じように、猜疑心や妬みを持つ「人間」
- 女主人「バイオレット」が、ついに・・・という衝撃の結末
館の女主人と、その長男の生い立ちをめぐる謎
館の女主人「バイオレット」は、矍鑠とはしているものの、年齢は90歳近いおばあさんです。
しかし、歳はとっても未だに格調高い美人で、若い頃は相当な浮名を流していた様子。
そこで、ある日、唐突に巻き起こった遺産相続騒動から、その女主人の長男であるはずのロバートが、「もしかすると父親が違っていたのではないか?」と疑念を持つに至ります。
父親が違うということは、貴族の血統において大問題です。
その長男の生い立ちをめぐる謎は、映画のラスト近辺で、衝撃的にあっけなく晴れるのですが…。
高貴な貴族の人々も普通の人と同じように、猜疑心や妬みを持つ「人間」
イギリスに根強く残る階級社会で、日本にいる私たちにはピンとこない文化です。
そのため、なおさらイギリスの貴族社会には関心を持ってしまいます。
どのような生活をしているのだろうか、屋敷にいる使用人たちとはどのような関係を築いているのだろうか、そういう素朴な興味は、貴族を扱った映画やドラマでも絵空事のような表現しかしてくれなかったような印象があります。
でも「ダウントン・アビー」を観ると、貴族の人々も普通の人と同じように、猜疑心や妬み、羞恥心などで判断を間違ったり、取り返しのつかない失敗をしたり、いろいろあるのだなと頷いてしまいます。
女主人「バイオレット」が、ついに・・・という衝撃の結末
「ダウントン・アビー」というドラマのいちばんの魅力が、女主人のバイオレットのキャラクターだと思いますが、そのバイオレットが巻き起こす遺産相続の騒動の果てに、ついに亡くなってしまいます。
この女主人を演じているのはマギー・スミスという非常に高名な女優さんですが、たしかにすでに高齢なので、「ダウントン・アビー」の新たなる時代には生き残れなかったのかもしれません。
しかし、その毒舌と判断力の高さなど、非常に好きなキャラクターだっただけに、あまりにあっけない死に茫然自失でした。
映画『ダウントン・アビー/新たなる時代へ』を見終わった感想
見どころの3つ目にも書いたことですが、女主人のバイオレットが死んでしまったことが残念でした。
絶対に死なないだろうというような強い個性と生命力の持ち主だったので、あまりのあっけない死に呆然でした。
この映画のユニークなキャラクターは、もうひとり、新しいバトラーのトーマスがいたのですが、彼も職を換えて、館を去ってしまいます。
物語の主人公がいきなりふたり消えてしまったわけで、このあとの続編を作るときにはどうするんだろう?と関係者でもないのに心配になってしまいました。
新しい女主人のメアリーが残っていることは確かですが、それにしても惜しいです。
ダウントン・アビーファンとしてはやはり、バイオレットが生き返る、あるいはトーマスが再び館に復職する、のどちらかを願うばかりです。
映画『ダウントン・アビー/新たなる時代へ』で印象に残った名言
私が映画『ダウントン・アビー/新たなる時代へ』を見て特に印象に残った名言です。
「新しい女主人、メアリーの言葉。」のセリフ
「戦争を乗り越えられた私たちだもの。今度もきっと乗り越えられる」
映画『ダウントン・アビー/新たなる時代へ』の評価や口コミ
他の方が映画『ダウントン・アビー/新たなる時代へ』を見てどう思われているのか、評価や口コミを調べてみました。
映画「ダウントン・アビー/新たなる時代へ」鑑賞✨近隣での上映がなかったので足を伸ばして遠くの映画館まで行ってきたけれど行くだけの価値がありましたよ…😭あのシーン、このシーンで何度も泣きました。一番泣いたのはやっぱり推しのトーマスの話。トーマスには幸せになってもらいたいもの…😭 pic.twitter.com/EhXOtJXQC7
— サクラダ🌸 (@SakuradaSilver) October 3, 2022
ずっと楽しみにしていた映画『ダウントン・アビー/新たなる時代へ』鑑賞。見事な大団円!ドラマシリーズから見ていたので今回の世代交代のお話はとってもとっても感慨深い。最高でした。 pic.twitter.com/6nI5UqidDP
— A n d y✈ (@andyoume) October 20, 2022
映画『#ダウントン・アビー/新たなる時代へ』とても良かった。登場人物それぞれに喜びと苦悩があり胸の内を話せる人がいる。予想外を乗り越えるのが人生というバイオレットさまの言葉が印象あざやか。音楽も素晴らしい。パンフも内容が濃くてインタビュー記事に満足。#ダウントンアビー感想 pic.twitter.com/EORHLMgUZt
— フローライト (@lm025) October 18, 2022
おわりに
私が映画『ダウントン・アビー/新たなる時代へ』を見た感想や見どころをネタバレ覚悟で解説してきましたが、「面白い」と感じられた方はぜひ見てください。
次に見たいと思っている映画は『中島みゆき 劇場版 ライヴ・ヒストリー2』です。
日本の歌姫、中島みゆきのドキュメンタリー&ライブで、ファン必見です!