神奈川県にお住いの49歳女性(不動産・建築系:受け付け)が2022年9月頃に「映画館」で見た映画『百花』のレビューをご紹介します。
映画を見た感想や見どころをネタバレ覚悟で解説しておりますので、映画を見る前に面白いのか知りたい方、評価や口コミが気になっている方は参考にしてください。
目次
映画『百花』を見ようと思ったきっかけ
菅田将暉さんの演技が長年好きで、出演する映画はいつも観ているため今回も観たいと思いました。
さらに好きな女優の原田美枝子さんとのダブル主演、親子役ということで期待が膨らみました。
宣伝や告知映像等を見て、認知症になってしまった母との関わり方や、過去に何かあったであろう親子関係にとても興味を持ちました。
繊細な描きかたをしている印象と映像美がさらに観たい気持ちをあと押ししたと思います。
誰にでも必ずある親との思い出と、年老いていく親の姿を見る子どもの内情を主演のお二人がどのように演じるのかもとても楽しみでした。
映画『百花』の内容
「世界から猫が消えたなら」の原作や「君の名は。
」などのプロデューサー・川村元気の初監督作品。
原田美枝子と菅田将暉のダブル主演。
ひとりで暮らしピアノを自宅で教える美しい母と、どこか心に影を持つ印象の息子はレコード会社に勤めている。
そんな母は同じものをいくつも買ってしまうなど、最近の様子がおかしい...認知症であることがわかり、施設へと預けることになり母の部屋の片付けをしていると、母の昔の日記を見付け目にしてしまう息子。
吐き気をもよおすほど息子にとっては辛く悲しく憎しみをに襲われるその内容が描かれていきます。
嫌悪感がありながらも必死に過去と現在の母に寄り添う息子と記憶を無くしかけながら、決して忘れない記憶を持つ母との関係がせつなく感動的に描かれています。
作品情報
- ジャンル:ドラマ
- 製作国:日本
- 製作年:2022
- 公開年月日:2022年9月9日
- 上映時間:104分
- 製作会社:「百花」製作委員会(東宝=テレビ朝日=ギャガ=STORY=ユニバーサルミュージック=EMI Records=ローソンエンタテイメント=ジェイアール東日本企画=AOI Pro.=朝日放送テレビ=毎日新聞社=日本出版販売=Filmarks=文藝春秋)(制作プロダクション:AOI Pro.)
- 配給:東宝
- 公式サイト:https://hyakka-movie.toho.co.jp/
映画『百花』の見どころをネタバレ覚悟で解説
私がネタバレ覚悟で解説したい映画『百花』の見どころは大きく3つです。
この映画の見どころ
- 「半分の花火」認知症になった母の願いとは
- 日本アカデミー賞主演女優賞の原田美枝子と日本アカデミー賞主演男優賞の菅田将暉のダブル主演
- 誰もでも有り得る、切り離せない親子の絆
「半分の花火」認知症になった母の願いとは
「世界から猫が消えたなら」の原作や「君の名は。
」などのプロデューサー・川村元気の初監督作品。
自身の祖母が認知症になったとの経験を描いたらしいです。
ワンカットの手法で撮られた映像が多く、リアルな記憶の描写が新しいなと感じました。
また対比するようにAIを搭載したボーカロイドを登場させていて、いっけんすると関連がなく無意味なシーンと思いましたが、実は「記憶」というキーワードを引き立てているとも感じました。
日本アカデミー賞主演女優賞の原田美枝子と日本アカデミー賞主演男優賞の菅田将暉のダブル主演
母に捨てられた記憶しかない息子にとって、いざ自分が結婚して妻の妊娠が分かってもその事を心から喜べない。
父親になる自身も覚悟もなく不安がつのるという感覚が菅田将暉さんの繊細な演技でとても上手く表現されていました。
母への憎悪で歪んだ記憶が残されていたけれど、その母が認知症になったことでわだかまりが解け、許すことや父親になる覚悟や楽しみが芽生え良かったなと感じました。
妻役の長澤まさみさんの落ち着いた演技も良かったです。
誰もでも有り得る、切り離せない親子の絆
自分も同じ息子を持つ母として、この映画の中の母親の過去の行動には理解が出来ませんでしたが、終盤に連れてもしかしたらこのようなことが世の中にはあるのだろうな、女性として有り得ることなのでは、と思うこともありました。
それほど原田美枝子さんの演技が奥深くで見応えがあったのだと思います。
さすがのアカデミー賞主演女優賞をとった方です。
さらにその息子が同じく日本アカデミー賞主演男優賞の菅田将暉さんなのでこのキャストだけでも観る価値があると思います。
映画『百花』を見終わった感想
ダブル主演の2人の演技が繊細で現実的で見入りました。
特に原田美枝子さんはさすがの演技で、若い頃の恋愛にのめり込んでいた姿と、年老い認知症を患った現在の演技も素晴らしかったです。
過去の部分について個人的には感情移入出来ず理解に苦しみましたが、世の中にはこのようなことがあるのかもしれない、ある意味とても人間的なことなのかもと思い感じました。
ラストで分かる母がとても見たがっていた「半分の花火」を親子ふたりで見れた瞬間涙か溢れてきました。
映画『百花』で印象に残った名言
私が映画『百花』を見て特に印象に残った名言です。
「母 百合子」のセリフ
あの子は私を許さないでしょうね。
でも後悔はしていない。
という母親のセリフ。
映画『百花』の評価や口コミ
他の方が映画『百花』を見てどう思われているのか、評価や口コミを調べてみました。
テレビでリアタイ見逃した番組をAmazonのプライムビデオで見られるの嬉しい!
『SPY×FAMILY(スパイファミリー)』・『正直不動産』・『百花』みたいにアニメも映画も盛りだくさんだから♪
— Amazon Prime 満喫中📺✨@Amazon初売り🎍 (@kawauso00a) January 26, 2024
みなさんの映画を見た感想が面白いですね!
おわりに
私が映画『百花』を見た感想や見どころをネタバレ覚悟で解説してきましたが、「面白い」と感じられた方はぜひ見てください。
次に見たいと思っている映画は『湯道』です。
なし