大阪府にお住いの58歳女性(専業主婦)が2022年3月頃に「TV」で見た映画『ドリーム』のレビューをご紹介します。
映画を見た感想や見どころをネタバレ覚悟で解説しておりますので、映画を見る前に面白いのか知りたい方、評価や口コミが気になっている方は参考にしてください。
目次
映画『ドリーム』を見ようと思ったきっかけ
日ごろから「ゼログラビティ」や「インターステラー」などの宇宙関係のストーリーが好きで、今作もソ連と宇宙開発競争をしているアメリカのNASAが舞台で、史実を基にした構成となっている所にとても興味を持ちました。
それと同時に、当時のNASAでも早くから女性の能力が各所に発揮されていた中、彼女らの力も有人宇宙計画に多大な貢献をしていく様子や、黒人への差別も大きかった中で、どう奮起していったかも見られる部分にも興味を引かれました。
映画『ドリーム』の内容
3人の女性数学者がその能力を買われ、NASAで働くことになります。
NASAではソ連に後れを取っていて、なんとしても有人宇宙飛行を最初に達成したいと必死で計画を進めて行きます。
その時々にさまざまな問題が明らかになるのですが、頭脳明瞭な主人公たちが手伝う事で前進して行きます。
しかし、その現実は黒人である事からのけ者の様に扱われ、まともなデータを渡してもらえない等相当な困難が起こります。
それを乗り越える忍耐とユーモアな行動で、最後には皆から認められる存在となり、計画も成功へと繋がって行きます。
映画『ドリーム』の作品情報
作品情報
- 監督:セオドア・メルフィ
- 脚本:アリソン・シュローダー(英語版) セオドア・メルフィ
- 原作:マーゴット・リー・シェッタリー(英語版)『ドリーム NASAを支えた名もなき計算手たち』
- キャスト/出演者:タラジ・P・ヘンソン オクタヴィア・スペンサー ジャネール・モネイ
ケヴィン・コスナー キルスティン・ダンスト ジム・パーソンズ - 音楽:ハンス・ジマー ファレル・ウィリアムス ベンジャミン・ウォルフィッシュ
- 日本公開日:2017年9月29日
- 上映時間:127分
- 公式サイト:-
映画『ドリーム』のあらすじ
アメリカがソ連と熾烈な宇宙開発競争を繰り広げていた1960年代初頭。NASAのラングレー研究所には、優秀な頭脳を持つ黒人女性たちが計算手として働く部署があった。ドロシー、キャサリン、メアリーはそこで働く仲良し3人組。数学の才に秀でたキャサリンは、その実力が認められ、宇宙特別研究本部に配属されるが、白人男性ばかりの職場に彼女を歓迎する雰囲気は微塵もなかった。一方、ドロシーとメアリーにも理不尽な壁が立ちはだかる。
映画『ドリーム』の予告編
映画『ドリーム』の見どころをネタバレ覚悟で解説
私がネタバレ覚悟で解説したい映画『ドリーム』の見どころは大きく3つです。
この映画の見どころ
- メアリーとゼリンスキー技術主任との会話
- キャサリンの能力を認め出したハリソンの行動
- メアリーの技術者になる為の行動
メアリーとゼリンスキー技術主任との会話
宇宙カプセルの耐熱実験が上手く行かない時の二人の会話で、メアリーが的確な解決策を言った時です。
ゼリンスキーからその能力を認められ「技術者にならないのか?」と言われたメアリーは、「黒人だからあきらめている」と答えました。
すると彼は「自分はユダヤ人だ。でも今は宇宙船の下に立っている。我々は夢を生きている」と伝えました。
メアリーに人種の壁を越えていこうという気持ちが伝わって来て、メアリーも何かを感じ考えている様子が伝わって来ます。
キャサリンの能力を認め出したハリソンの行動
有人宇宙飛行をソ連に先を越されたNASAは、必死で追い上げようとハリソンも皆にハッパをかけます。
宇宙研究本部も休み返上で計算を進めていきますが、そんな大変な日々の中キャサリンが長く席を外している事にハリソンは怒ります。
その事がキッカケで、キャサリンは「トイレは何百メートルも離れた有色人専用のトイレに行くしかなく、自転車も使わせてもらえない、コーヒーも白人と別にされている」と訴える事で彼はその不公平な現状に初めて気づきそれらを撤去していきます。
メアリーの技術者になる為の行動
メアリーが念願の技術者養成コースに入るためには、白人専用の高校での受講が必至という高い壁が立ちふさがっていました。
メアリーは裁判所に、高校通学の嘆願書を出します。
否定的な裁判官に対して、近くに行く事を願い出て彼の人生の初めての功労を述べて行きます。
「黒人が初めて白人の高校に入った前例を作る人になれる事、宇宙に行った初のアメリカ人となった者は名を残す、自分はNASAで技術者を目指している、判事の力が必要だ」と冷静に説いて判事の心を動かします。
映画『ドリーム』を見終わった感想
黒人に対してキツクあたる白人たちの様子は、特に前半で顕著に描かれていて、とても苦しいしイラつく気分にさせられました。
しかしキャサリンを始め彼女らは、そこに感情を露わにせず忍耐強く突き進んで行くのが尊敬に値しました。
このNASAという現場だけでなく、日常的にそんな状況にさらされてきているのも、あきらめも含めた忍耐力となっているのかと想像していました。
IBM機の導入でキャサリンらがまた元の部署に戻されてしまうのはとても残念でした。
でもいざとなった時にIBMの計算に不備が出て来て、宇宙飛行士がキャサリンに信頼を寄せて再計算を依頼するシーンは胸がスカッとしました。
映画『ドリーム』で印象に残った名言
私が映画『ドリーム』を見て特に印象に残った名言です。
「宇宙飛行士のジョン・グレン」のセリフ
「あの切れ者が正確だと言うなら飛びます」
映画『ドリーム』の評価や口コミ
他の方が映画『ドリーム』を見てどう思われているのか、評価や口コミを調べてみました。
#映画ドリーム
泣けた。ここまで町に有色無色と人種分けしているのに驚いた。
キャサリンが強くて可愛くて素敵だったなぁ。、みんな計算係、技術者、プログラマーの黒人の先駆者としてとってもかっこよかった。本部長が有色人種用のトイレの看板を壊した瞬間が一番泣ける。本部長もとってもかっこよい— ぶたにく@低浮上【入荷中】 (@UVER_music_crew) August 26, 2022
#映画ドリーム
とてもいい映画だった。彼女たちはまだ才能があってそうなれる環境があった。もちろん個人の努力があるけど。
白人や男性の中で「能力のある有色人種、女性だから」ではなくて、そうじゃない普通の人も普通の白人や男性のように扱われるようになって欲しいと思うわ。— 末吉✈️🔩🚀🛰🦅💴📕🏉 (@suekichi0000) March 27, 2022
#映画ドリーム
素晴らしい映画です。
映画としても素晴らしいし
描かれているテーマも素敵です。
そしてモデルになった実在の女性たちも本当に素晴らしい✨💕
大好きな映画であることは変わりません。その上で初見から6年経った今の私には、才能があり優秀だとか頑張れるとか、そーゆー特別な…
— 茶とらっしゅ (@marunyatajohn) March 20, 2022
おわりに
私が映画『ドリーム』を見た感想や見どころをネタバレ覚悟で解説してきましたが、「面白い」と感じられた方はぜひ見てください。
次に見たいと思っている映画は『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』です。
マルチバースをめぐり仲間たちとどう混乱から世界を救うのか、描かれているテーマが素敵なので次に見るのが楽しみです。