兵庫県にお住いの45歳女性(無職:主婦)が2023年4月頃に「映画館」で見た映画『生きる LIVING』のレビューをご紹介します。
映画を見た感想や見どころをネタバレ覚悟で解説しておりますので、映画を見る前に面白いのか知りたい方、評価や口コミが気になっている方は参考にしてください。
目次
映画『生きる LIVING』を見ようと思ったきっかけ
私はもともとイギリス映画が大好きです。
大学時代にイギリス留学経験がありますので、街の風景、お料理、役者さんなど、懐かしく感じられるものが溢れているからです。
この映画にも、Waterloo駅や赤いロンドンバス、シェパードパイ、フォートナム&メイソンなど、イギリスを象徴するものがたくさん出てきます。
イギリス英語の響きも好きで、イギリス映画を見る時は、英語が聞ける字幕版で見られることも必須条件です。
また、今回はキャッチコピーも「最期をしり、人生が輝く」にも魅かれてこの映画を見ようとお見ました。
映画『生きる LIVING』の内容
舞台は、第二次世界大戦後の1953年のイギリスです。
クラシック調の映像と文字でとても重厚感のある仕上がりになっています。
主人公は高齢の男性、市役所で働く市民課長のウィリアムです。
映画はウィリアムたちが汽車で通勤する場面から始まります。
毎日山積みの書類を淡々とこなす職員たちですが,若い職員たちはその作業に少し違和感を感じながらも、日々は過ぎていきます。
ある日、ウィリアムはかかりつけ医から、「余命半年」と告げられます。
その後の彼の変化、職場の変化、街の変化が静かに描かれます。
そして彼の死後、家族や周りの人たちに彼が残したものが少しずつ明らかになっていきます。
悲しいけれど、あたたかい気持ちにさせてくれるストーリーです。
作品情報
- ジャンル:ドラマ
- 製作国:イギリス
- 製作年:2022
- 公開年月日:2023年3月31日
- 上映時間:103分
- 製作会社:Woolley/Karlsen Number 9 Films=Filmgate Films=Film i Vast
- 配給:東宝
- 公式サイト:https://ikiru-living-movie.jp/
映画『生きる LIVING』の見どころをネタバレ覚悟で解説
私がネタバレ覚悟で解説したい映画『生きる LIVING』の見どころは大きく3つです。
この映画の見どころ
- 市役所の職員ぽくない、若く明るい女性マーガレット
- 映画の中盤、予想よりも早く描かれるウィリアムの葬儀のシーン
- ウィリアムの死後の周りの人たちの変化
市役所の職員ぽくない、若く明るい女性マーガレット
マーガレットは明らかに市役所に似合わない女の子です。
服装、話し方、可愛い笑顔、正直なものいい。
ウィリアムにとんでもないニックネームをつけて、それを本人に正直に言ってしまうような女の子です。
予想通り、転職活動の真っ最中です。
そのことも全て温かく受け入れているウィリアム。
新しい職場のカフェで働くマーガレットは余命宣告を受けたウィリアムの心の拠り所になります。
ウィリアムの死後,彼の家族とも重要な役割を果たします。
映画の中盤、予想よりも早く描かれるウィリアムの葬儀のシーン
映画に引き込まれているうち、「え、もう!?」と思うくらい早く、ウィリアムの葬儀のシーンになってしまいます。
その時点では、ウィリアムがどうやって死んだのかもわからないまま葬儀のシーンが始まります。
でも、葬儀に出席しているメンバー、その人たちが話すこと、流す涙などから、次第に彼がやり遂げたこと、彼の最後がわかってきます。
「人生が輝き始めたウィリアム」をまだまだ見ていたかったのに…と思いながらも、葬儀の中の温かい言葉や眼差しが印象的なシーンです。
ウィリアムの死後の周りの人たちの変化
ウィリアムの葬儀の帰り道。
ウィリアムと関わってきた人々は彼との大切な思い出を語り合いながら、後悔や感謝の気持ちが胸に溢れやり場のない想いにとらわれます。
ある人には優しさから何も告げず、ある人には手紙を残し、ある人にはゲームセンターで取った小さなぬいぐるみを残し、人生の最後を迎えたウィリアム。
巡回で一瞬ウィリアムを見かけただけの若い警察官までが、彼の事を思い、後悔と感謝の思いを胸に過ごしていることがわかります。
彼の死後の周りの人たちの言葉には温かさが感じられます。
映画『生きる LIVING』を見終わった感想
魅力的なウィリアムをもっとずっと見ていたかったです。
映画らしい映画で、見た人に素敵な余韻を残してくれます。
元々は黒澤明監督の「生きる」のイギリス版と言われています。
私は黒澤明監督のは見ていませんが、充分楽しめました。
今後,黒澤明監督のも見てみたいと思いました。
イギリスと日本の両方の心をもつ、イシグロカズオだから実現できた映画だと思います。
静かに流れる日々のなかで、ウィリアムが歌う「ナナカマドの木」は心に響きます。
映画『生きる LIVING』で印象に残った名言
私が映画『生きる LIVING』を見て特に印象に残った名言です。
「ウィリアム」のセリフ
生きることなく人生を終えたくない
映画『生きる LIVING』の評価や口コミ
他の方が映画『生きる LIVING』を見てどう思われているのか、評価や口コミを調べてみました。
生きる LIVING
1952年公開の黒沢映画『生きる』の現代版リメイクした最新映画。舞台はロンドン、とあるお堅い公務員の物語。職場でも家庭でも煙たがられ孤独な日々を送る彼は、ある日医師から余命半年だと告げられ…
■上映時間
102分■映画館一覧https://t.co/iQeXHJYscJ pic.twitter.com/Bg2r0WlcWU
— 滝沢ガレソ🪄 (@takigare3) April 9, 2023
人生観が変わる映画❾選
・セッション
・生きる LIVING
・パリ、タクシー
・グリーン・ブック
・オットーという男
・ショーシャンクの空に
・グレイテスト・ショーマン
・エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス人生を変えていく主人公から、刺激がもらえる最高の一本はプロフです。
— アキ (@aki_location) May 22, 2023
黒澤明監督の映画『生きる』は名作だ。その「英国リメイク版」の『生きる LIVING』が只今上映中とのこと。ちなみに、私の最後の公務を「みんな公園」の完成式典に決め、式典後にブランコに乗ったのは、実は、映画『生きる』の主人公の志村喬を密かに意識してのこと。気づいた方、おられましたね・・ https://t.co/vF9HwXoGEb pic.twitter.com/e3ROGwMnbY
— 泉 房穂(いずみ ふさほ) (@izumi_akashi) May 8, 2023
お早う。
今朝のピーターさんの番組で📻
映画「生きる LIVING」の
話と音楽が♬
観に行かなくちゃ🎦
の朝。 pic.twitter.com/3AkY3a1CnC— 太田 裕美 (@ohtahiromi1974) April 14, 2023
ビル・ナイ
脇の印象だった彼の主演映画生きる LIVINGは、黒澤リメイク、カズオ・イシグロ脚本なので見たい
VOGUE名物編集長アナ・ウィンターとデートの噂。アナもお目が高くていらっしゃる pic.twitter.com/fMkJil59az
— ショコラ (@lechocolat514) September 2, 2023
みなさんの映画を見た感想が面白いですね!
おわりに
私が映画『生きる LIVING』を見た感想や見どころをネタバレ覚悟で解説してきましたが、「面白い」と感じられた方はぜひ見てください。
次に見たいと思っている映画は『午前4時にパリの夜は明ける』です。
シングルマザーとなったエリザベートは、深夜ラジオの仕事を始める。
そこで出会った家出少女のタルラとのやりとりの中で、それぞれの人生を見つめていく物語。