大阪府にお住いの30歳男性(サービス系:クリーニング)が2023年4月頃に「dTV」で見た映画『バーバリアン』のレビューをご紹介します。
映画を見た感想や見どころをネタバレ覚悟で解説しておりますので、映画を見る前に面白いのか知りたい方、評価や口コミが気になっている方は参考にしてください。
目次
映画『バーバリアン』を見ようと思ったきっかけ
元々、ホラー映画が好きなのですが、近年はCGを多用したものが主流ですよね。
その手の作品には食傷気味だったところ、最新作品からちょっと驚くB級ホラーまで、取り扱いの振り幅が広いdtvで本作を発見し、視聴しました。
深紅を貴重に、地下へと続く階段とその先を見つめるヒロインが描かれたメインヴィジュアル、加えて野蛮人を意味する“バーバリアン”というタイトルから、単純な血生臭いホラーだと直感したのですが…、その期待は良い意味で裏切られました。
映画『バーバリアン』の内容
激しい雨が降りしきる夜、翌日にドキュメンタリー映画のリサーチ職の面接を控えたテスは、大手民泊紹介サイトを通じて予約した一軒家に到着します。
中には既にキースという男が宿泊しており、どうやら手違いで宿泊日程が被ってしまった様子です。
警戒するテスですが、直ぐにキースと意気投合、翌日の面接を終え再び一軒家に戻って来た彼女ですが、一人のホームレスに「直ぐにその家から出ろ!」と告げられます。
驚いたテスは急いで家の中に避難するのですが、それが悲劇の始まりだったのです…。
という感じで、一人の女性が訪れた一軒家は実は地獄!という、ホラーにありがちな設定で視聴者を油断させておき、二転三転する展開で飽きさせない手法が際立つ作品です。
作品情報
- ジャンル:コメディ アクション
- 製作国:アメリカ
- 製作年:1992
- 公開年月日:1992年5月9日
- 製作会社:モーション・ピクチャー・コーポレーション・オブ・アメリカ作品
- 配給:ギャガ・コミュニケーションズ
映画『バーバリアン』の見どころをネタバレ覚悟で解説
私がネタバレ覚悟で解説したい映画『バーバリアン』の見どころは大きく3つです。
この映画の見どころ
- 荒廃した地域に佇む一軒家で繰り広げられる惨劇
- 見た目と反して純粋無垢!?本作の恐怖の象徴The・Mother
- 地下に巣くう諸悪の根源・狂人フランク
荒廃した地域に佇む一軒家で繰り広げられる惨劇
本作の主な舞台となるのは、パッと見可愛らしい感じの一軒家、内装も綺麗でWi-Fiまで完備、民泊住宅として十分快適な住まいです。
しかし、その家の周辺は廃屋ばかりの物騒な地域で、人が住んでる気配もありません。
更に、その一軒家には40年以上にも渡るとてつもない秘密が隠されているのです…。
地下では若い女性を拉致監禁、暴力と強姦に近親相姦が繰り返される、正に阿鼻叫喚の地獄だったのです。
何も知らずその家に訪れる若い女性・テス、視聴者に真っ先に怪しいと疑われるであろう男・キース、舞台となる一軒家の現オーナーで俳優でもあるAJなど、引き寄せられる様に集まるこれら犠牲者達に、家の主である狂人フランクとその娘The・Motherの存在が本作の最大の見どころです。
見た目と反して純粋無垢!?本作の恐怖の象徴The・Mother
昼間は地下に巣食い、一軒家の宿泊客や夜な夜な近隣の住人を拐う彼女、そのヤマンバのような風貌から漂う哀愁が何とも言えない印象を与えます。
人間でありながらモンスターのように狂暴、常に全裸というヴィジュアルが強烈ですが、純粋に母親になることへの願望や子供が欲しい欲求を持っているようで、イカれた父親の凶行によって生まれた被害者でもあります。
見た目や行動が正に“バーバリアン”、狭い地下道の暗闇から襲い来る彼女の存在は鳥肌モノです。
「赤ちゃん…赤ちゃん…」とかすれた声で呻くぐらいでろくにセリフを発することがないこともあってか、父親のフランクと加えて人物像の考察が楽しいキャラでもあります。
地下に巣くう諸悪の根源・狂人フランク
本作で惨劇が展開される民泊住宅の元々の家主・フランクは、本作一番の悪党でサイコパスと言えます。
女性の拉致監禁にレイプ、その様子を記録しコレクションする癖など、直接的な描写はありませんが、その鬼畜の所業が何とも恐ろしい人物です。
視聴者にその異常な行動の背景を想像させることで、徹底的な視覚的恐怖が特徴のThe・Motherとは一味違った恐怖を与えます。
「俺はどこにも行かないよ」、これは存在そのものが犯罪のようなフランクが作中で何気なく発する言葉です。
これが本作の舞台となるデトロイトの治安を指しているなら、本当に恐ろしいものですね。
映画『バーバリアン』を見終わった感想
事前知識も無く視聴を始めたところ、そのヴィジュアルからスプラッター映画の名作「悪魔のいけにえ」のようなイカれたサイコパスが登場する、又は「死霊のはらわた」みたいに古ぼけた一軒家のような狭い世界で繰り広げられる惨劇を想像していました。
その2作品の要素や目を背けたくなるような強烈な残虐描写も確かに含まれています。
が、The・Motherを始めとした特殊メイクに、メイン舞台が地下ということもあってか作品を覆い尽くす不穏な空気感など、手作り感覚と分かりやすい視覚的恐怖に加え、随所に盛り込まれた鋭い社会風刺が溶け込んだ仕掛けが見事でした。
現在のアメリカでもダントツに治安が悪いデトロイトが舞台の本作、かつて隆盛を極めた自動車産業の衰退から財政破綻、それに伴う警察の人員不足や犯罪の温床ともなる街の衰退など…これら風刺は治安の良い日本からはイマイチピンとこないかも知れません。
が、それらに気付かない又は分からなくても、ホラーとしての要素がきちんと確立されており堅苦しさも皆無のため、頭カラッポで視聴しても十分に楽しめます。
最初から最後までダレることなく、その展開に釘付けにされました。
映画『バーバリアン』で印象に残った名言
私が映画『バーバリアン』を見て特に印象に残った名言です。
「AJ」のセリフ
過去は戻せないが、修復はできる。
映画『バーバリアン』の評価や口コミ
他の方が映画『バーバリアン』を見てどう思われているのか、評価や口コミを調べてみました。
映画あらすじ漫画「バーバリアン」 pic.twitter.com/QZQ2MpancC
— アーノルズはせがわ (@ringooooooooooz) February 3, 2023
①バーバリアン
② aftersun/アフターサン
③エゴイスト
④ 長ぐつを履いた猫と9つの命
⑤ search2
⑥ フェアプレー
⑦レッドロケット
⑧Barbie
⑨ザ・ロストシティ
⑩ AIRフェミニズム映画『バーバリアン』面白いから観て!女性が男を警戒する理由が詰まってる見事な三幕構成! pic.twitter.com/IfygsLpkD3
— れんげちゃん (@rennge_nekokai) December 31, 2023
今回はホラー/スリラー映画『バーバリアン』をご紹介するぞ!アマプラで無料で見れるという事で早速視聴☝️これめっちゃ惜しい〜!途中までめっちゃ面白かったぞ✨ただある人物がやられてしまうところから世界観が狭く感じてしまい面白さが半減したかなぁ。もっともっと闇深い世界観を見せてほしかった… pic.twitter.com/WX6SZZYi5y
— モカシ☁️@映画ナビゲイター (@mokashi_movie) December 26, 2023
「ドライブ・マイ・カー」とアカデミー賞国際長編映画賞を争った「わたしは最悪。」に主演して脚光を浴びたノルウェー人女優レナーテ・レインスヴェがハリウッド進出。人気ホラー映画「バーバリアン」を手がけたザック・クレッガー監督の次回作「Weapons」でペドロ・パスカルと共演する。 pic.twitter.com/BmOcbWmMcC
— 映画情報 オスカーノユクエ (@oscarnoyukue) May 23, 2023
映画『バーバリアン』★★★3.6点。 おお〜…面白かった…かわいそうだけど。
酷すぎる…。脚本ちゃんとしてたな。
久々にちゃんとしたホラー映… https://t.co/hWcLoWdyYR #Filmarks #映画— こまこ (@kkomako92) February 11, 2023
みなさんの映画を見た感想が面白いですね!
おわりに
私が映画『バーバリアン』を見た感想や見どころをネタバレ覚悟で解説してきましたが、「面白い」と感じられた方はぜひ見てください。