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書籍のレビュー

【書評】『日本史の謎は地政学で解ける』のレビュー|書籍を読んだ感想は「日本史は東アジアの政治と地理的条件で決定された」

兵庫県にお住いの66歳男性(流通・小売系:通信販売業)が2023年10月頃に読んだ『日本史の謎は地政学で解ける』のレビューをご紹介します。

本書の概要や内容をわかりやすく要約してまとめておりますので、書籍を読んで学んだことや感想、評価や口コミが気になっている方は参考にしてください。

この本から学べるポイント

  • 日本の首都は概ね西から東へと移動していること
  • 足利尊氏が鎌倉から京都へと幕府を移動した理由
  • 徳川家康が鎌倉や駿府ではなく江戸に幕府を置いた理由

『日本史の謎は地政学で解ける』を購入したきっかけ

国際政治や歴史がが好きで、地理的条件から軍事や外交を研究する地政学も興味があったので、題名に惹かれてこの本を読んでみることにしたのです。

著者の兵頭二十八氏は自衛隊出身の異色のジャーナリストで、知る人ぞ知ると言った存在でその独自の見解は、鋭いものがあります。

その方が地政学で日本史を分析するというので、とにかく読んでみたくて手にとってみたのです。

読み進めるにつれ、そういう見方もあったのかと目から鱗が落ちる読書体験で読んでよかったです

『日本史の謎は地政学で解ける』の概要

日本という国は、西から東へと権力が移動していきそのルートは、陸路ではなく海路が使われています。

日本最初の政権の大和朝廷は、神武天皇が九州から近畿へ移動して政権を打ち立てましたが、その移動は太平洋ではなく、瀬戸内海から奈良盆地へと移動しています。

また日本の政治というのは、西と東のせめぎあいであり、奈良京都から鎌倉、その逆に京都から江戸へなど時の情勢によって遷都を繰り返しています。

それは国内政治だけでなく、東アジアの国際政治の情勢により決められたというような見解が述べられています。

 

基本情報

  • 著:兵頭二十八
  • ISBN:9784396317768
  • 出版社:祥伝社
  • 判型:文庫
  • ページ数:207ページ
  • 定価:680円(本体)
  • 発行年月日:2020年02月
  • 発売日:2020年02月14日
  • 国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:NHF
  • 国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ
  • 公式サイト:http://www.s-book.net/plsql/slib_detail?isbn=9784396317768

『日本史の謎は地政学で解ける』のYouTube(ユーチューブ)

『日本史の謎は地政学で解ける』についてYouTube(ユーチューブ)でわかりやすく解説してくれている動画がないか調べてみました。

「Northern Daily Channel 【歴史プロファイリング】」チャンネルが細かく解説してくれているので、本を読む時間がない方はこちらのYouTube(ユーチューブ)動画をおすすめします。

『日本史の謎は地政学で解ける』から学んだことの要約とまとめ

『日本史の謎は地政学で解ける』から私が学んだポイントは大きく3つの内容です。

私が学んだこと

  • 日本の首都は概ね西から東へと移動していること
  • 足利尊氏が鎌倉から京都へと幕府を移動した理由
  • 徳川家康が鎌倉や駿府ではなく江戸に幕府を置いた理由

日本といく国は極東の島国であるので、古来外国の侵略を受けたり、戦争に巻き込まれたりしたことは少なかったのですが、それでも孤立して生存しているわけではないので、時代時代において、東アジアの国際政治とは無縁ではなかったのです。

例えば九州の大宰府は、日本の玄関ともいえる場所で大陸や半島へのアクセスが便利であるにもかかわらず、首都が置かれたことは一度もないのは、半島や大陸からは侵略しやすいという弱点があったのです。

そのため日本の支配者は、東アジアの情報を集めやすく、外国の侵略を受けにくい畿内に首都を置いたりしており、安全保障上の理由で首都が決定されていることなどが述べられています。

日本の首都は概ね西から東へと移動していること

日本の首都は最初は畿内の奈良や京都に置かれ、それから最初の武家政権は東の鎌倉へ置かれています。

しかし次の足利政権は京都へ戻りましたが、戦国時代を平定した徳川家康は、また東の江戸へと戻り、幕末には京都が政治の中心になりましたが、明治維新でまた東京へと遷都しています。

つまり、畿内や関東は大陸や半島の目を光らせやすい場所にありますから、侵略を受けにくい絶好の場所であったのです。

そして西から東へ、東から西へと移動したのは朝廷と武家の力関係が大きく影響しているのです。

足利尊氏が鎌倉から京都へと幕府を移動した理由

日本史の初期においては、西の朝廷が大きな権力をもっていて、武家はそのころは朝廷に支配されていて、自分たちの思うような政治を行うことが難しかったのです。

それを改革しようと、武家を統合して源頼朝は東の鎌倉に幕府を打ち立てたのです。

しかしそのあとにできた同じ武家政権の棟梁の足利尊氏は、また首都を京都へと戻してしまいます。

その理由はそのころ朝廷は南朝と北朝に分かれていて、尊氏は南朝と対立しており、その動きをけん制するために京都に幕府を置いたと言います。

 

徳川家康が鎌倉や駿府ではなく江戸に幕府を置いた理由

300年もの長期政権を築いた徳川家康は、出身地の駿府でもなく、頼朝ゆかりの鎌倉でもなくなぜ未知の江戸に幕府を開いたのか謎があり、表向きは秀吉によって家康は未開の地の江戸に追いやられたとなっています。

しかしそれだけではなく、家康が江戸を首都に定めたのは、耕作地が広く、壕や運河を埋め立てると城下町を東へと拡げることができたからです。

また下町に網の目のように水路を拡げることでそれ自体、港湾埠頭として使えるからで、江戸は近代都市を建設するための条件に恵まれていたのです。

『日本史の謎は地政学で解ける』の感想

歴史というものをあまり地理的条件に左右されるということを考えていなかったので、多くの発見がありかなり勉強になっています。

日本史において何度も遷都していますが、その理由はよくわからなかったのですが、外部勢力の圧迫や気候変動など様々な条件によって、決定されたことが理解できたのです。

また日本は必ずしも一つの政権が権力を握っていたわけではなく、西と東の権力のせめぎあいで、歴史が成り立っていることなどがわかったので興味深かったです。

『日本史の謎は地政学で解ける』の評価や口コミ

他の方が『日本史の謎は地政学で解ける』を読んでどう思われているのか、評価や口コミを調べてみました。

歴史を学ぶ本というよりも『日本』を深く知る為の本。日本の地政学から歴史の事象を紐解き、今後の日本の在り方までも考えさせられる良著。この本の切り口で歴史を教えれば理解が進むし、何よりも国際的な常識が身につくだろう。国内の出来事も他国の影響を受けた結果である事が如何に多いか。島国日本でさえ有史以前から大陸からの干渉、謀略を受けてきた。今までもという事は現在もそしてこれからもという事である。目覚めよ日本!
Amazonの口コミ

古代史の本も勉強しようと思います。
Amazonの口コミ

我が国でも地政学、軍事学を大学での学問体系にしなければならないのに、アカが大騒ぎ。
Amazonの口コミ

日本がなぜ海洋国家でないのか太平洋ベルト地帯が生まれる遠因がわかった、さすがと思います。
Amazonの口コミ

義務教育で学ぶ歴史は時系列がほぼ全てでありつまらなく感じることが多かった。それを地理的政治的要因つまり地政学的観点から見直すとなぜという疑問が解消され、非常におもしろく感じた。現代に近づくにつれて筆者の主観が強くなりほしい解説が不足したように思えた点は残念であった。夜通し読んでしまい僅かに後悔しているが、日本史と地政学への理解を深めることができるよい本であったと思う。
Amazonの口コミ

みなさん本書を読んで学んだことが多いみたいですね!

おわりに

これまでも日本史を自分なりに、いろいろと研究してきていますが、地政学というコンセプトから見るとまったく異なる位相が見えてきたので、自分にはない視点から歴史を見ることも重要であると思っています。

自分ひとりの見方では、思い込みにとらわれて客観的なものの見方ができず、事実を正確に認識ことができなくなる恐れがあります。

そのため自分にはない視点を持つことも必要で、そういう意味でこれからは地政学視点でも歴史を見てみることにします。







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