千葉県にお住いの41歳男性(流通・小売系:物流センターの検品担当)が2023年11月頃に「BS松竹東急」で見た映画『黄金のアデーレ 名画の帰還』のレビューをご紹介します。
映画を見た感想や見どころをネタバレ覚悟で解説しておりますので、映画を見る前に面白いのか知りたい方、評価や口コミが気になっている方は参考にしてください。
目次
映画『黄金のアデーレ 名画の帰還』を見ようと思ったきっかけ
炊きたての栗ごはんと一緒に焼きたてサンマ、松茸のお吸い物でほっとひと息つきつつデザートは柿にしようか巨峰にしようか。
美味しいものが多くてついつい食べ過ぎてしまう今のシーズン、たまには芸術の秋を堪能してみたくなります。
上野あたりまで足を運んで美術館巡りをするのが数年前からの恒例になっていますが、今年はちょっと趣向を変えてみようかと。
2015年11月全国ロードショーのサイモン・カーティス監督作は、芸術鑑賞に相応しそうです。
映画『黄金のアデーレ 名画の帰還』の内容
1998年ロサンゼルス、マリア・アルトマンは伯母アデーレの遺品を整理している時に1通の手紙を発見しました。
友人の息子ランディ・シェーンベルクが法律事務所に勤務しているらしく訪ねてみましたが、まだまだ駆け出しの若手といったところ。
ふたりが向かう先は美術品返還法が改正されたばかりのオーストリア、目的は第2次世界大戦下にナチスによって強奪された1枚の絵を裁判によって取り返すこと。
アメリカとヨーロッパ、戦前と戦後、ふたつの国と時代を越えて言い渡された判決とは?
作品情報
- ジャンル:ドラマ
- 製作国:アメリカ イギリス
- 製作年:2015
- 公開年月日:2015年11月27日
- 上映時間:109分
- 製作会社:Origin Pictures, BBC Films
- 配給:ギャガ
- 公式サイト:http://golden.gaga.ne.jp/
映画『黄金のアデーレ 名画の帰還』の見どころをネタバレ覚悟で解説
私がネタバレ覚悟で解説したい映画『黄金のアデーレ 名画の帰還』の見どころは大きく3つです。
この映画の見どころ
- 歴史と血脈とを秘めた名画を手にするのは
- 半世紀離れたクールでホットなコンビ
- 出廷の前にスイーツで準備万端
歴史と血脈とを秘めた名画を手にするのは
退廃的なスタイルで19世紀の美術界を一世風靡したという画家、グスタフ・クリムトの名前は御存じでしょうか。
その代表作はオーストリアのモナリザと称えられる「黄金のアデーレ」、オークションでは歴代トップ10にランクインするほどの高値が付いたとか。
そのクリムトからモデルになるように依頼されたのがウィーンの名家のお嬢様アデーレ、彼女の姪っ子が本作の主人公アルトマン。
深い喪失感から1度は国籍を捨てたアルトマンが、なぜ再び祖国の土を踏む覚悟を決めたのかにも思いを馳せて下さい。
半世紀離れたクールでホットなコンビ
1916年生まれのマリア・アルトマンは物語の開始時に82歳、ランディ・シェーンベルクは1966年生まれの32歳。
年の差にして何と50歳、当然ながら初対面ではアデーレへの思い入れに大きな開きがあり会話が盛り上がりません。
過去にさかのぼっても何も得るものはないと沈着冷静なランディ、過去の記憶が死なないように守りたいと情熱的なアルトマン。
ふたりの熱量が大きく逆転していくきっかけとなる、ランディの妻パムのひと言には心揺さぶられますよ。
出廷の前にスイーツで準備万端
弁護士として奮闘するランディを、アルトマンは焼き立てのシュトルーデルを振る舞っておもてなし。
18世紀のハプスブルク家に由来するお菓子で、幾層に巻き込んだデニッシュ生地は見てるだけでお腹が空きますね。
異国の地で心ない非難を浴びたアルトマンをドライブに連れ出すランディ、右手にハンドルで左手にはチョコレートが溶けかかったドーナツが。
出廷直前になると緊張感に襲われるランディのために、チェリー味ののど飴を用意しているのはアルトマンの優しさでしょう。
映画『黄金のアデーレ 名画の帰還』を見終わった感想
アルトマン役はヘレン・ミレン、いまは亡きエリザベス2世から勲章を授与されということで映画の中でも輝いていました。
その女王様の横に控えているランディは、さながらナイトといった立位置でしょうか。
シェーンベルクといえば偉大な音楽アルノルト、孫に当たるランディは独立に失敗したり奨学金の返済に迫られたりと明らかに凡人。
自らの力で運命を切り開いてきたアルトマンとの間に芽生える絆が感動的で、ようやくランディも「祖父の七光り」から解放されるのだと思います。
映画『黄金のアデーレ 名画の帰還』で印象に残った名言
私が映画『黄金のアデーレ 名画の帰還』を見て特に印象に残った名言です。
「ランディ・シェーンベルク」のセリフ
これは1人の女性が、自分の物を取り戻すための訴えです
映画『黄金のアデーレ 名画の帰還』の評価や口コミ
他の方が映画『黄金のアデーレ 名画の帰還』を見てどう思われているのか、評価や口コミを調べてみました。
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ナチスの愛したフェルメールhttps://t.co/WjDrWPG8qT
ロダン カミーユと永遠のアトリエhttps://t.co/V7TepzVNyd
黄金のアデーレ 名画の帰還https://t.co/7csX5M4sRe
赤い風車 https://t.co/2s60yM9mtIその他お金かかるやつhttps://t.co/bHFgyAw4kq
— 東京美術館巡り【公式】 (@tokyoartmuseum) May 4, 2019
本日(8/24)夜7時、BS-TBS 映画『黄金のアデーレ 名画の帰還』<吹替> アカデミー賞女優ヘレン・ミレン主演。深い喪失から立ち上がった女性が、国を相手に奇跡を起こす!数奇な運命を辿った名画に秘められた、感動の実話。https://t.co/bXeKGVueue pic.twitter.com/Mqqf104Xhg
— ヨーロッパ旅行✈情報部 (@euro_tour) August 23, 2018
モヤモヤした気分がスカッとする映画
・96時間
・セッション
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・黄金のアデーレ 名画の帰還伏線回収が最高にスカッとする、最新映画はプロフです
— アキ (@aki_location) June 23, 2023
クリムト展を観に行った。
今はなき、渋谷の映画館で観た「黄金のアデーレ 名画の帰還」というヘレンミレン主演のイメージがあり楽しみにしていた。
平日の昼間にも関わらず美術館は人気で賑やかだった。
幻想的で絢爛豪華な絵画の数々‥最後の一枚があの作品だとは思わなかった。 pic.twitter.com/7MiEfAzqgB— 東 真千子 (@machiko801) May 29, 2019
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・黄金のアデーレ 名画の帰還
・スポットライト 世紀のスクープ…— アキ (@aki_location) November 8, 2023
みなさんの映画を見た感想が面白いですね!
おわりに
私が映画『黄金のアデーレ 名画の帰還』を見た感想や見どころをネタバレ覚悟で解説してきましたが、「面白い」と感じられた方はぜひ見てください。
次に見たいと思っている映画は『ビッグ・アイズ』です。
エイミー・アダムス主演で日本公開は2015年の1月23日。
絵の著作権を巡って夫婦が争うというのが大まかなあらすじ、本作とはひと味違った構図が興味深いです。