山形県にお住いの46歳男性「JS128」さんの「自宅のPC環境」のご紹介です。
「趣味に生かす!効率的なパソコン作業環境」というタイトルの「パソコン作業環境」にはどのようなアイテムが入っているのか、「パソコン周辺機器」を見ていきましょう。
目次
- 1 「JS128」さんのプロフィール
- 2 「JS128」さんの自宅のパソコン作業環境
- 2.1 パソコンデスク:MIDDLE ATLANTIC MDVDSK スタジオデスク(横幅:239cm・奥行:72cm)
- 2.2 パソコンチェア:LOWYA DURANDAL Black PU リクライニング オフィスチェア
- 2.3 パソコン:自作PC
- 2.4 キーボード:Microsoft Wireless Keyboard 3000
- 2.5 マウス:サンワサプライ MA-LS11S
- 2.6 PCモニター:PHILIPS 246E7QDSB デュアルディスプレイ
- 2.7 サブモニター:BUFFALO FTD-G722AS2/BK
- 2.8 タブレット:Apple iPad Air Wi-Fiモデル 16GB MD788J/A(第1世代)
- 2.9 タブレット用スタンド:CLASSIC PRO CIPH
- 2.10 スマートスピーカー:GOOGLE NEST MINI
- 2.11 ブルーライトカット眼鏡:Milva Glasses PCI-GU
- 2.12 モニタースピーカー:ADAM A5X
- 2.13 モニタースピーカー:YAMAHA NS-10M STUDIO
- 2.14 モニタースピーカースタンド:ULTIMATE MS-90/36B
- 2.15 ハイブリッドインシュレーター:audio technica AT6099
- 2.16 モニターヘッドホン:SONY MDR-CD900ST
- 2.17 オーディオインターフェイス:ZOOM UAC-8
- 2.18 DAWコントローラー:PreSonus FADERPORT
- 2.19 コントロールサーフェイス:KORG nanoKONTROL2
- 2.20 鍵盤キーボード:KORG KROME MUSIC WORK STATION 88 Key Model
- 2.21 電源ディストリビューター:TEAC AV-P25
- 2.22 パワーアンプ:YAMAHA Power Amplifier P2050
- 2.23 コネクターパネル:CANARE CSW-SL1U-3-B 1U
- 2.24 パッチベイ:HOSA PHB-265
- 2.25 グラフィックイコライザー:YAMAHA Q2031B
- 2.26 音声コンプレッサー:BEHRINGER TUBE COMPOSER T1952
- 2.27 音声ノイズゲート:DOD 844series2
- 2.28 マイクプリアンプ:DBX 586
- 2.29 外部MIDI音源:EDIROL STUDIO CANVAS SD-80
- 2.30 マイクケーブル:CANARE EC10(XLR音声ケーブル)
- 2.31 ラジカセ:Panasonic RX-DT707(別名コブラ)
- 2.32 参考音源:XLO Reference Recordings TEST&Burn-In CD
- 2.33 電源モジュール:ETA PD8L
- 3 「JS128」さんの自宅のパソコン環境の使い方
- 4 「JS128」さんの自宅のパソコン作業環境で一番買ってよかったアイテムは?
- 5 「JS128」さんの自宅のパソコン作業環境であると便利なアイテムは?
- 6 最後に「JS128」さんの自宅のパソコン作業環境の今後について
「JS128」さんのプロフィール
現在の仕事の基本情報
- 業種:サービス系
- 職種:営業職
- 従業員規模:~10名
- 年収:500万円~600万円未満
- 役職:事務局長
- 雇用形態:正社員
- 在籍期間:5年以上
自己紹介と自宅での仕事内容
今から30年ほど前に始めたアマチュアバンド活動ですが、その活動の中で、プロアーティストのカバーではなく、完全なオリジナル楽曲を制作するために、レコーディングにはまったのを今でも鮮明に覚えています。
楽曲制作やレコーディングを行うためには、よほど恵まれた環境下ではない限り「音量」に関する問題は音楽活動をされている方なら、一度は悩んだりしたのではないでしょうか。
完全防音スタイルの楽曲制作を追求し、音量を思いきり上げることができるようになった現在では、PC環境も「音楽専用機」にすることを目指しました。
このPC環境を最大限に利用し、オリジナル楽曲制作・ミックス・マスタリング等の作業をメインに行っています。
「JS128」さんの自宅のパソコン作業環境
自宅のPC周辺機器のアイテム一覧
- パソコンデスク:MIDDLE ATLANTIC MDVDSK スタジオデスク(横幅:239cm・奥行:72cm)
- パソコンチェア:LOWYA DURANDAL Black PU リクライニング オフィスチェア
- パソコン:自作PC
- キーボード:Microsoft Wireless Keyboard 3000
- マウス:サンワサプライ MA-LS11S
- PCモニター:PHILIPS 246E7QDSB デュアルディスプレイ
- サブモニター:BUFFALO FTD-G722AS2/BK
- タブレット:Apple iPad Air Wi-Fiモデル 16GB MD788J/A(第1世代)
- タブレット用スタンド:CLASSIC PRO CIPH
- スマートスピーカー:GOOGLE NEST MINI
- ブルーライトカット眼鏡:Milva Glasses PCI-GU
自宅の音楽制作のハードウェア一覧
- モニタースピーカー:ADAM A5X
- モニタースピーカー:YAMAHA NS-10M STUDIO
- モニタースピーカー:ADAM A5X
- モニタースピーカースタンド:ULTIMATE MS-90/36B
- ハイブリッドインシュレーター:audio technica AT6099
- モニターヘッドホン:SONY MDR-CD900ST
- オーディオインターフェイス:ZOOM UAC-8
- DAWコントローラー:PreSonus FADERPORT
- コントロールサーフェイス:KORG nanoKONTROL2
- 鍵盤キーボード:KORG KROME MUSIC WORK STATION 88 Key Model
- 電源ディストリビューター:TEAC AV-P25
- パワーアンプ:YAMAHA Power Amplifier P2050
- コネクターパネル:CANARE CSW-SL1U-3-B 1U
- パッチベイ:HOSA PHB-265
- グラフィックイコライザー:YAMAHA Q2031B
- 音声コンプレッサー:BEHRINGER TUBE COMPORSER T1952
- 音声ノイズゲート:DOD 844series2
- マイクプリアンプ:DBX 586
- 外部MIDI音源:EDIROL STUDIO CANVAS SD-80
- マイクケーブル:CANARE EC10(XLR音声ケーブル)
- ラジカセ:Panasonic RX-DT707(ラジカセ・別名コブラ)
- 参考音源:XLO Reference Recordings TEST&Burn-In CD
- 電源モジュール:ETA PD8L
自宅の音楽制作のソフトウェア一覧
- PreSonus Studio One Professonal
- TASCAM SONAR Platinum
- WAVES Platinum
- WAVES Vocal
コンセプトは「音楽制作専用としてのPC環境」
パソコン周辺機器の選び方のこだわり
初めてレコーディングというものを知ってからは、かなりのスピード感をもって情報収集に励みました。
PC本体やマウス、キーボードのほか、楽曲制作に欠かせないのはやはり標準的な音を奏でるリファレンスモニタースピーカーの存在です。
当時のスタイルは、PCのオーディオインターフェイス(サウンドカードとも言います)から音場を調整するイコライザーを通し、アンプ、スピーカーと繋いでいきます。
プロフェッショナルの「音」とは、「いかに標準的な音を出せるか」にかかっています。
音楽を聴く人は場所を選ばないのですから、どの端末や環境で聞いても同じような感覚になってもらわなくてはいけません。
リスナーのことを常に考え、どうしたら標準的な音で聞いてもらえるか、どうしたら違和感がない音にできるかを考えながら、PC作業環境を整えていきました。
パソコンデスク:MIDDLE ATLANTIC MDVDSK スタジオデスク(横幅:239cm・奥行:72cm)
音楽制作には欠かせないアウトボードはマルチエフェクター群です。
音楽関連のエフェクターは、19incと幅に制約があるために、一般的なPCデスクでは安易にインストールすることができません。
第一条件は、音楽機材がラクに装着することができるということころが決め手でこのデスクを導入しました。
横幅も十分に確保されているので、PC関連グッズや譜面、メモ帳、タブレット、各種コントロールサーフェイスなども比較的容易に置くことができ、たいへん気に入っています。
パソコンチェア:LOWYA DURANDAL Black PU リクライニング オフィスチェア
作業中にブレイクタイムを入れることは、時に思いもよらないアイディアを誘導してくれます。
背もたれを自在に倒すことができるほか、座面のクッション性も豊かで、長時間の作業にも十分な安定感を提供してくれます。
パソコン:自作PC
DTM音楽制作に欠かせない条件として、パソコン環境の「安定性」が最も重要な要素になります。
自宅PCのスペック
- OS:Windows10 Home 64bit
- CPU:Intel(R)Core(TM)i7-7700 CPU@3.60GHz
- メモリ:16.0GB
- HDD1:Samsung SSD SCSI Disk Device
- HDD2:Hitachi HDT725032VLA360 SCSI Disk Device
- HDD3:WDC WD20EZRX-00D8PB0 SCSI Disk Device
- マザーボード:ASUS H270-PRO
- グラフィックボード:NVIDIA GeForce 8600 GT
- 電源:玄人志向 KRPW-AK650W/88
編集中のデータが容易に飛び、ドライバが他のアプリと干渉して音飛びが発生してしまったのでは、楽曲制作に多大な影響が出てしまいます。
市販されている一般的なPCでも、音楽制作はできると思いますが、やはり後々のトラブルを考えれば、デスクトップ型のカスタマイズPCが望ましいと考えこのPCを導入しました。
キーボード:Microsoft Wireless Keyboard 3000
楽曲編集をするうえでキーボードに求められるポイントは、数値入力のしやすさです。
手触りが自然で、数字を入力することにストレスを感じさせない、いわば「スタンダードキーボード」はMicrosoftのほかに思いつきません。
マウス:サンワサプライ MA-LS11S
波形処理を行う場合、ディスプレイ上の処理ポイントを的確にとらえる必要があります。
グリップ感がよく、スクロールに関する機構が滑らかで、且つクリック感も持ち合わせたマウスを実際にお店で触って確かめたうえで導入しました。
PCモニター:PHILIPS 246E7QDSB デュアルディスプレイ
なんといってもこのディスプレイの持ち味は、長時間の作業にも耐えうる「明るさの安定感」でしょう。
このメーカーの同じディスプレイを2台導入することが、音楽編集作業での「的確な安定処理」に好影響を及ぼしてくれます。
サブモニター:BUFFALO FTD-G722AS2/BK
DAWソフト内には、音を好みの状態まで追い込むことができるエフェクターアプリが数多く存在します。
DAWソフトは、音楽を創作するだけでなくリバーブ(残響音)の追加や、コンプレッサーなどの音圧制御アプリなど、多くの作業領域が必要になってきます。
モニター環境は多いに越したことはありませんが、エフェクター群を表示させるモニターは、あまり邪魔になる大きさではなく小型のモニターが理想です。
タブレット:Apple iPad Air Wi-Fiモデル 16GB MD788J/A(第1世代)
防音スタジオ環境では、一人で作業することに苦労することがあります。
例えば、リスニングルームにあるPCを、離れたボーカルピットで操作することができないことから、何か良い方法がないか随分悩みました。
そんな時見つけたのがipad airとアプリケーションとの相互遠隔システム環境です。
楽曲制作アプリを、ボーカルピットに居ながらにして操作できるipadはとても重宝します。
Wi-Fiが飛んでいれば、ipadの世代がそんなに新しくてなくても、快適に遠隔操作をすることができます。
タブレット用スタンド:CLASSIC PRO CIPH
ボーカルピットには、収音用音声マイクのスタンド部分に装着しているipad等のタブレットを備え付けるスタンドが必須アイテムになります。
遠隔操作で、PC内のDAWソフトをこのスタンドに装着したipadから操作します。
マイクスタンドの任意の位置にタブレットを配置できるので、一人でボーカルパートをレコーディングする際にはとても重宝します。ClassicProブランドのため、安価で導入できるのもとても良い点だと感じます。
スマートスピーカー:GOOGLE NEST MINI
「OK Google!・おはよう!」と呼びかけると、今日の最新ニュースやお天気情報などをすぐに教えてくれます。
例えば、レコーディングの準備中などに気軽に話しかけることで、思わぬ情報を得ることもあります。
スマートフォンアプリも充実していますので、気軽に作業用BGMなどもかけてくれますし、音量調整も指示できるのでかなりお勧めのアイテムです。
意外と言ったら失礼かもしれませんが、とても出音が良いですよ。
ブルーライトカット眼鏡:Milva Glasses PCI-GU
長時間にわたる作業が強いられるのも楽曲制作の特徴です。
左から右へ流れる波形をじっと見つめながら集中することが多い環境下では、ブルーライトの存在は後々の疲労感に大きな差が出てしまいます。
もちろん個人差はあると思いますが、このPCI-GUは、驚くほど作業終了後の眼精疲労がないと感じています。
モニタースピーカー:ADAM A5X
一方、リスナーによっては自分で聴きやすい音に調整して味わいたい人も多いと思います。
ミックスやマスタリングの段階で、あらかじめ味付けされた音で聴いてみることも必要なため、このスピーカーを導入しました。
高音域と低音域を表情豊かに再現できるスタジオモニターも、楽曲制作をするうえで必須条件となるからです。
モニタースピーカー:YAMAHA NS-10M STUDIO
楽曲をリスナーに提供する際に重要なことのひとつとして、どの環境で聴いてもスタンダードに聞こえなければならないことが挙げられます。
特に低音域と高音域は、リスニング環境にとても影響されやすいことから、サウンドミックスを仕上げる途中でも随時確認しながら作業を進めていかなければなりません。
味付けがなされないモニタースピーカーとして、とても有名なのが、よくテレビなどで見かけるこのNS-10Mリファレンススピーカーです。
モニタースピーカースタンド:ULTIMATE MS-90/36B
ADAM-A5Xモニタースピーカーの本領を、余すことなく発揮させるには、インシュレーターの作用と同じく、座面の安定性やマウント状態が重要です。
このスピーカースタンドの特徴として、スピーカーのアウトプットに使用されているXLRタイプのスピーカーケーブルを、スタンドの中空になっている部分に通すことにより、スピーカーケーブルが表に出ない状態なので、見た目もすっきりしているところが気に入っています。
ハイブリッドインシュレーター:audio technica AT6099
一般的なPC環境にも共通することですが、出音が低音域でこもってしまったり、PAN(定位)がはっきりしなかったりする場合も多く見受けられます。
定位を浮き出させる方法としては、スピーカーの下に、座布団のように分厚い本や硬いブロックなどを置くと、すっきりとした音になる場合があります。
このインシュレーターを使用すると、三点の支点がスピーカーをしっかりマウントし、高音域や低音域のおいしい音域がすっきりとしてきます。
定位がはっきりすれば、完成した楽曲のクオリティも向上するのです。
モニターヘッドホン:SONY MDR-CD900ST
防音環境下でもスタジオモニターヘッドフォンの存在はかかせません。
現代のリスナーは、サブスクをはじめとするオンラインミュージックが標準的環境のため、多くの方はヘッドフォンで聴く機会が多いと思います。
低音域や高音域は、市販されているヘッドフォン(イヤホンも含む)で聴いた際、顕著に違いが出てしまします。
実際にヘッドフォンを通してミックスの最終調整を行うために、プロの現場でも定評がある、この900STを導入しています。
長時間のリスニングにも耐えることができ、違和感なく聞きこむことができるのです。
オーディオインターフェイス:ZOOM UAC-8
スタジオレコーディング環境を構築するうえで悩んだことの一つが、狭い空間にぎっしり詰まった機材の各音源をPCに送る方法でした。
マイクを通した配信用音声や、鍵盤キーボードの演奏、ギターアンプを専用マイクで収音した素材、ボーカルの声やコーラスパートの音声データは、このUAC-8に集約し、USB3.0経由でPC内のDAWソフトへ送信しています。
ノイズも少なくS/N比も優秀なので、レコーディング環境を構築するうえでは、最適なアイテムだと考えています。
DAWコントローラー:PreSonus FADERPORT
「コントロールサーフェイス」という言葉はご存じでしょうか。
デスクトップやノートにかかわらず、PCに装備されているのは一般的にマウスやキーボードだと思います。
音声ミックス作業やマスタリング作業には的確なコントロール性が求められます。
瞬時にメーターやフェーダーをベストポジションに持っていくことができる、いわばもう一つのPCコントローラーがこのFADERPORTです。
例えば、ミキサーのフェーダーを瞬間的にOdb(ゼロデシベル)まで上げる必要がある場合、マウスでドラック&ドロップするよりも、リアルにフェーダーを手で触って操作することのほうが、容易にできることはご想像通りだと思います。
コントロールサーフェイス:KORG nanoKONTROL2
nanoKONTROL2は、PC内のDAWソフトを外部から物理的にコントロールする機材の一つです。
FADERPORTのほか、録音するチャンネルを即座にコントロールしたい時、またはミュート(音を出さない指示)を瞬発的にしなければならない時など、このnanoKONTROL2がとても重宝します。
先に紹介したコネクターパネルに固定し、デスクの上もすっきりまとめることができますので、とても重宝しています。やはり、PC環境構築において、機材の小型化は重要視したいところです。
鍵盤キーボード:KORG KROME MUSIC WORK STATION 88 Key Model
楽曲制作をするうえで、MIDIの知識は必須条件です。
鍵盤楽器が演奏できなくても、楽曲を制作する中でこのキーボードで打ち込み作業(楽曲をMIDIデータとしてPCに入力する作業のこと)をしなければならないからです。
時にはSE(サウンドエフェクト・効果音のこと)制作を依頼されることもあるため、音楽制作にとって鍵盤MIDIキーボードは必須といえます。
特に、アルペジエーター(自動でそのコードを解析しアルペジオ演奏をしてくれる)機能がとても気に入っています。
電源ディストリビューター:TEAC AV-P25
スタジオ環境内には、様々な楽器群や機材がそろえられています。その分、電源の確保も困難になることがあります。
このスタジオ内でも、簡単に数えただけでも約40台の音楽機材がありますが、そんな時に重宝するのが、電源ディストリビューターです。
簡単にいうと、電源タップを19incラックに収めた電源サプライシステムのことです。1台で8個の電源を取ることができますので、電線ケーブルがごちゃごちゃしませんので、とてもおすすめです。
パワーアンプ:YAMAHA Power Amplifier P2050
音楽制作を主としたスタジオでは、PCから出る音を増幅し、各ミキサー群から出力された音声を増幅するためのパワーアンプにもこだわりたいところです。
型式はとても古いものになりますが、NS-10Mとの相性も良く、現在は廃盤になっていますがまだまだ頑張ってくれそうです。
コネクターパネル:CANARE CSW-SL1U-3-B 1U
デスクの構造にあった19incラックに収納できるのが、この機材のとても良いところです。
機材を効率よくデスクに収納していくわけですが、パワーアンプから出る放射熱は長時間作業にとって大敵なので、このパネルを他の機材とパワーアンプの間にセットすることにより、物理的間隔をあけることができます。
スタジオ家具としても見栄えが良く、しっかり仕事をしてくれます。
パッチベイ:HOSA PHB-265
DBX586やTUBECOMPOSERなどのエフェクターは、多機能がゆえに筐体が大型になってしまう傾向にあります。
そのインプットやアウトプットの端子を音声ケーブルを使って、あらかじめデスクの正面に出しておくことができるのが、パッチベイの最大の役割です。
HOSAは、XLR端子などの音にかかわる重要部分の製品メーカーで、機材の背面に行くことなく、いつでもN端子の入れ替えなどを行えるのが特に気に入っている点です。
グラフィックイコライザー:YAMAHA Q2031B
狭いスタジオの中では、低音域から高音域まで多くの音が混ざり合って聞こえてしまいます。
天井や壁に反射した音は位相がずれやすく、特に低音域がぶつかり合い、こもってしまう傾向にありますが、このイコライザーを使用して音場を適正な状態にイコライジングし、補正しています。
31バンドの帯域を操作することができますので、視覚的にもわかりやすいところが気に入っていますが、補正しすぎると完成した楽曲のサウンドに影響が出ますので注意が必要です。
音声コンプレッサー:BEHRINGER TUBE COMPOSER T1952
主に音圧調整用にマイクプリアンプの回路に潜り込ませています。
チューブコンプレッサーのため、音声をPCに録音すると温かみがある音に変化して重宝していますが、その割には安価で手に入れやすく、デザイン性も優れているため、レコーディング初心者の方も取り入れやすいのではないでしょうか。
機材全般に言えることですが、BEHRINGERの機材は、ほかの機材と比べて安価傾向にありますので、初心者の方なら、まずはBEHRINGERの製品でそろえることができないか、をチェックするとよいかもしれませんね。
音声ノイズゲート:DOD 844series2
楽曲をわざと70年代のオールドミュージック風に仕上げる場合を除き、ノイズは音楽制作にとって大敵の何者でもありません。
生ドラムなどの太鼓系を録音する場合、タムなどの比較的サスティンが長くなりやすい楽器の場合は、ノイズリダクションシステムは必須です。
スレッショルドやリリースなどのツマミ類もわかりやすく、ドラムレコーディングにはとても重宝しています。(残念ながらこの機材も現在は廃盤になっています。)
マイクプリアンプ:DBX 586
このスタジオに装備されている機材で一番古いのがこのDBX586マイクプリアンプです。
残念ながら現在は廃盤になっていますが、チューブ特有の温かみがある出音が最も気に入っている点で、ボーカルレコーディングの際は、コーラスパートやメインボーカルなど、場所やパートにかかわらず必ず通しています。
+48Vを送ることもできますので、他のコンデンサーマイクとの相性もばっちりです。
外部MIDI音源:EDIROL STUDIO CANVAS SD-80
MIDI鍵盤キーボードに装備されている音源は、生音を追求していますが、サウンドエフェクト等の短い音源を制作する場合、わざと機械的な音が必要になる場面があります。
SD-80は、とても古い音源ではありますが、昔風のきらびやかな音が必要な時に重宝します。
背面パネルも一般的は配線からマニアックな配線まで幅広く対応できるこの音源は、これからも使い続けるでしょう。
マイクケーブル:CANARE EC10(XLR音声ケーブル)
レコーディングされた音声データは、些細なノイズに影響されやすいものです。
電源のケーブルが近くにある場合、スピーカーの磁気作用によっては、無視できないノイズが発生する場合がありますので、レコーディング環境においてしっかりと被覆されたシールドケーブルが必要となってきます。
今まで様々な音声ケーブルを使用してきましたが、このCANARE社のケーブルは、どれをとっても低ノイズ性に優れており、レコーディング当日に音が出ない、ノイズで埋もれる、などということはなかったため、スタジオ内のケーブル類はすべてCANARE社に統一しています。
ラジカセ:Panasonic RX-DT707(別名コブラ)
このオンライン時代に、ラジカセが登場するとは思わなかったのではないでしょうか。
よくよく考えてみると、曲を聴く環境というのは人それぞれに個性が出るもので、「よい音とは何か」という定義が個人に委ねられている時代です。
お風呂でチープな防水スピーカーで聴く人や、台所で家事をしながらスマホで聴く人もいるでしょう。
なるべくチープな環境を再現することが、誰にでも「安定した標準の音」を提供するべきと考えているからこそ、30年前に活躍したラジカセで「出音」の最終チェックすることにしたのです。
参考音源:XLO Reference Recordings TEST&Burn-In CD
楽曲制作環境下に限らず、映画を観たり音楽を聴いたりすることなど、PCで鑑賞するうえで「出てくる音」が重要となってきます。
リファレンススピーカーを新規導入した場合、音の左右をしっかりと調整する必要があります。
PC周辺の環境が複雑になればなるほど、左右のバランスや、位相の狂いなどが現れてしまうことがありますので、このReferenceCDを使用し、位相のばらつきや左右バランスなどを適宜調整しています。
電源モジュール:ETA PD8L
スタジオ環境内には、様々な楽器群や機材がそろえられていますが、その分、電源の確保も困難になることがあります。
このスタジオ内でも、簡単に数えただけでも約40台の音楽機材がありますが、そんな時に重宝するのが、ディストリビューターです。
簡単にいうと、電源タップを19incラックに収めた電源サプライシステムのことで、1台で8個の電源を取ることができますので、電線がごちゃごちゃしませんので、とてもおすすめです。
「JS128」さんの自宅のパソコン環境の使い方
正面には2台のモニターを限りなく近づけて配置しています。
楽曲制作や編集作業を行う場合は、左から右へと波形が進んでいきますので、画面幅が長ければ長いほど有利になります。
タイムライン上の波形が中央で途切れることがないように、なるべくモニターの縁幅が小さいものを選んで設置しています。
楽曲制作には、あまりキーボードを使用しませんので、標準的なものを使用しています。
マウスに関しては、長時間の作業にも違和感が少ない、小ぶりのものを選択しています。
PC本体の環境は、完全オリジナルのカスタムPCを使用していて、音楽制作にとって、ドライバの干渉は命取りになりますので、音楽関連アプリ以外のインストールはしないよう心がけています。
外部ストレージは特に使用していませんが、作業終了後のバックアップは、SATAに繋がれた他のSSDやHDDのほかcloud上に別途とるようにしています。
「JS128」さんの自宅のパソコン作業環境で一番買ってよかったアイテムは?
一番買ってよかったアイテムはDAWコントロールサーフェスの「PreSonus FADERPORT」です。
なんといってもPC内のDAWソフト(音楽制作をするアプリ)内のミキシングシステムを、いまここで実際にハードウェアを操作しているかのように、縦横無尽にコントロールできることが一番の魅力です。
マウスを使わずしてフェーダーを物理的にコントロールすることができ、録音の開始や終了もボタン一つで操作することができてしまいます。
また、操作感はハードウェアの音声ミキサーとかわりませんので、繊細な調整が必要な音楽制作だからこそ買って良かったと思うのかもしれません。
例えば、音楽制作以外でも、PC上で絵を描く場合など、マウスを使用するのではなくペンタブタイプのコントローラーが売り出されていますので、作業効率が向上するのは想像ができると思います。
「JS128」さんの自宅のパソコン作業環境であると便利なアイテムは?
パソコン周辺機器であると便利なアイテムは、デュアルディスプレイにしている「PHILIPS 246E」です。
基本的なPC環境であればシングル画面が標準ですが、デュアルディスプレイの良さを知ってしまったら、元にもどれないかもしれません。
作業領域が限られている場合は、いちいち画面を出し閉じしなければなりません。
しかし、このデュアルディスプレイ環境では、片方の画面でマストアプリを操作し、もう片方の画面で音声波形処理を施す、といった使い方がとても便利に感じられます。
音楽制作のほか、ビデオ視聴の際でもYouTubeなどで映像を見ながら、もう片方のディスプレイで文書作成なども行えるため、少ない予算で構築できるデュアルディスプレイ環境はとても魅力的なのです。
同じメーカーのディスプレイを2台そろえれば、PCのマザーボードにオンボードされている、外部映像出力端子のみで環境が出来上がるのも良い点です。
しかしながら、ビデオ編集屋さんや絵描きさんなどは、画面明瞭度やホワイトバランスなど、画面を直接チューニングする必要があると思いますので、別にグラフィックボードを準備することをお勧めします。
最後に「JS128」さんの自宅のパソコン作業環境の今後について
自宅スタジオは限られたスペースで効率の良い作業環境をいかに安価で構築することができるか、それが重要な課題になります。
リスニングスペースとボーカルピットが分かれている現在の環境では、ipad等で遠隔操作ができるとはいうものの、2名以上でレコーディングする場合は、画面共有ができると、ますます効率化が図れると考えています。
レコーディングエンジニアが操作したミキシング画面を、ボーカルピット内で見ることができたらとても魅力的です。
画面共有ができれば、ボーカルをレコーディングする際に、譜面台に歌詞すら必要なくなるのではないかと思うのです。
また、今後はボーカルピットの映像をレコーディングエンジニア側にも配信することで、コミュニケーションを図りながら作業することを目指していければと考えています。
不要な、取り除いていきたいアイテムは特にありませんが、しいて言うなら作業の邪魔になりそうな「誘惑」でしょうか(笑)