食器洗い乾燥機では給水方法は「分岐水栓から直接ホースで給水」するか、「タンク式で給水カップなどで直接給水」するかになります。
しかし、一人暮らしの賃貸で分岐水栓の工事をする場合は工事費用もかかりますし、退去する際に現状回復をするために再度工事をする必要があり、非常に手間がかかります。
そのため、一人暮らしではタンク式の食器洗い乾燥機がおすすめですが、タンク式は手動で給水する必要があり、非常に面倒に感じる方もおおいのではないでしょうか。
そこで、今回はできるだけ効率よく給水するための方法として、「分岐水栓なしでキッチンの蛇口から直接ホースで給水する方法」をご紹介します。
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目次
食器洗い乾燥機のタンク式の給水方法
いかに効率よく食器洗い乾燥機の給水ができるか、私もネット上で事例を調べていましたが、正直、参考となるものが少なかったです。(多くの方は手動で給水カップから入れているのでしょうか。)
しかし、根気よく調べた結果、下記の選択肢があがりました。
給水カップから水を入れる
まずは、オーソドックスに給水カップから水を入れるのが一番無難です。
しかし、給水をするときに水は跳ねますし、2L前後の容量では3回も往復しなければなりませんので、手間もかかって面倒です。
給水タンクから水を入れる
キャンプなどのアウトドア用品や防災グッズとして利用されている給水タンクを利用する方法です。
給水カップよりは一度にまとめて給水タンクに水を入れて、食洗器の上に設置して水を入れるという動作なので、給水カップで水を入れるよりは効率的です。
ただ、5L以上の給紙タンクを上げ下げするのは、重量があるので疲れてしまいますので、第二候補としました。
キッチン用水栓に分岐水栓を取り付けてホースから直積水を入れる
キッチン用水栓に分岐水栓を取り付けてホースから直積水を入れる方法です。
しかし、それならば分岐水栓に対応している食洗器を購入したほうが効率的ですし、当初の一人暮らしの賃貸で工事不要で利用する目的とずれてしまうので、候補から外れました。
キッチンの蛇口から直接ホースで給水をする
最後に、キッチンの蛇口から直接ホースで給水をする方法です。
キッチン用水栓は、大体は泡沫水栓(ほうまつきすいせん)という、水に気泡が混ざるようにフィルターのようなものをかました蛇口になっていて、見た目がスタイリッシュで、落ちた水が跳ねなかったり、水圧を分散させたりといった効果があります。
よほど築年数が古い物件でなければ、泡沫水栓になっているかと思いますので、泡沫蛇口用ニップルを取り付け、ホースジョイントコネクターを使用すれば、食洗器に給水をしないときは取り外して、キッチンの水栓を使えるので、一番効率的です。
お値段も1,000円前後しかかからないですし、設置には5分程度ですので、私はこの方法をとりました。
分岐水栓なしでキッチンの蛇口から直接ホースで入れるために用意するもの
分岐水栓なしでキッチンの蛇口から直接ホースで入れるために用意するものは、以下の4点です。
泡沫蛇口用ニップル
まずは、泡沫蛇口用ニップルです。
泡沫蛇口のほとんどは外ネジ式(W22、山20)、内ネジ式(M24×P1.0)、内ネジ式(M23×P1.25)がほとんどかと思いますので、不安な方は製品名で調べてみるか、キャップを取り外してみて図ってみましょう。
私はキャップを取り外して内径を図りましたが、「タカギ 泡沫蛇口用ニップル G063」で対応できるとわかりましたので、こちらを購入しました。
また、築年数が古い物件の場合は普通の蛇口の場合もあるかと思いますので、その場合は「普通の蛇口用ニップル」を用意しましょう。
ホースジョイントコネクター
次に、ホースジョイントコネクターです。
ホースで直接「泡沫蛇口用ニップル」に取り付けても良いのですが、取り外しが面倒になってしまうので、取り外しが簡単にできる「ホースジョイントコネクター」もセットで購入をおすすめします。
泡沫蛇口用ニップルのメーカーと合わないといけないので、購入の時は注意をしてください。
ホースの一般的なホース「内径12~15mm、外径21mm」に対応できる「タカギ ホースジョイントコネクター G079FJ」を購入しました。
また、ホースをつけっぱなしにしたい時は「三方コネクター」もありますので、どちらにしたいかは使い方によって検討してみてください。
ホース本体
そして、肝心のホース本体です。
私は近くにホームセンターがありましたので、内径12mmを長さ1.5mで切り売りしてもらい、購入しました。
amazonなどでも気軽に購入できるので、ネットからの注文でも問題ないかと思います。
ホースを固定するためのクリップ
最後にホースを固定するためのクリップなどです。
手で押さえても良いのですが、せっかく効率的にするならば、「蛇口の栓を開けて満タンになったら栓を締めるだけ」にしたほうが良いです。
私はダイソーの100均で吸盤付きのフックで代用しましたが、amazonなどでホースを固定するためのクリップがありますので、そちらもセットで購入することをおすすめします。
キッチンの蛇口から直接ホースを接続する手順
キッチンの蛇口から直接ホースを接続する手順はとても簡単です。
STEP1:泡沫キャップを取り外す
まずは泡沫キャップを取り外します。
大抵は泡沫キャップの中心にくぼみがあるが多いので、500円玉などでクルクルと回すだけで簡単に取り外せます。
STEP2:泡沫蛇口用ニップルを取り付ける
泡沫蛇口のキャップと同じ内径のものを選んで、クルクルと回すだけで簡単に取り付けることができます。
STEP3:ホースとホースジョイントコネクターを繋げる
ホースとホースジョイントコネクターを繋げます。
こちらも、コネクタにホースを通し、クルクルと回すだけで簡単に取り付けができます。
STEP4:泡沫蛇口用ニップルとホースジョイントコネクターを繋げる
泡沫蛇口用ニップルとホースジョイントコネクターを繋げます。
「カチッ」と音がなるまで差し込まないと、水が漏れてしまうので注意しましょう。
また、給水などで使わない場合でキッチンの蛇口を使いたいときは、コネクタ部分をスライドさせると簡単に取り外せます。
私は食洗器の給水が終わった後は、ホースを取り外して画像のようにキッチンの脇に置いています。
STEP5:ホースの位置を決めてクリップで固定する
最後に、ホースの位置を決めてクリップで固定するだけで完成です。
水が流れる圧力とホースの湾曲具合を調整すれば良いですが、少し円形になるようにすると「いきなりズレた!」ということにならないと思います。
実際にキッチンの蛇口から直接ホースで食洗器に給水してみたら便利すぎた
実際に実際にキッチンの蛇口から直接ホースで食洗器に給水してみたら便利すぎました。
給水カップで手動で給水する場合は3往復しないといけないので、少なくとも3分~5分ほどかかっていましたし、水が跳ねてしまったり後片付けが面倒でした。
しかし、キッチンの蛇口から直接ホースで食洗器に給水してみたら、おおよそ1分ぐらいで終わるので非常に効率的ですし、水が跳ねてしまうこともなくなりました。
ただし、いくつか注意点があります。
水栓を一気に開けすぎないこと
水栓を一気に開けてしまうと水圧が強くなり、思った通りに給水できなかったり、水が跳ねてしまうことがあります。
また、水の圧力によって固定したクリップが外れてしまい、キッチンが水浸しになってしまう恐れもあるため、水栓はゆっくり開けましょう。
満水アラームがなるまでは傍にいること
満水アラームがなっても放置して給水し続けてしまうと、タンクから水があふれてしまいます。
また、食器洗い乾燥機の仕様によっては、タンクに適正容量より多く水を入れてしまうと故障の原因にもなってしまいます。
たかだか1分ぐらいですので、キッチンの蛇口から直接ホースで食洗器に給水をする際は水栓をすぐに締められるように、傍にいましょう。
まとめ
分岐水栓なしでキッチンの蛇口から直接ホースで給水する方法について解説してきましたが、いかがだったでしょうか。
一人暮らしではいかに自分の時間を増やせることができるかが大切で、せっかく便利な家電を利用したのならば、できるだけ効率化を目指すことをおすすめします。
ぜひ、キッチンの蛇口から直接ホースで給水する方法について試してください。
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