東京都にお住いの28歳女性(クリエイティブ系:クリエイター)が2022年10月頃に「Netflix」で見た映画『メメント』のレビューをご紹介します。
映画を見た感想や見どころをネタバレ覚悟で解説しておりますので、映画を見る前に面白いのか知りたい方、評価や口コミが気になっている方は参考にしてください。
目次
映画『メメント』を見ようと思ったきっかけ
「難解な映画を観てみたい!」と思い、検索したのがきっかけです。
元々映画が大好きで、たまに頭を使って観るような難しいものを観たくタイミングがありそれと合致した感じです。
あらすじがかなりショッキングだったので観ようか迷ったのですが、それ以上に【時間が逆行する!】という煽り文句が気になって観るに至りました。
メメント自体は昔某ビデオ屋さんで見かけた記憶があるのですが、ジャケット写真で勝手にボクシングとか喧嘩の内容の映画だと勘違いしていました。
映画『メメント』の内容
妻の殺害現場を目撃してしまい、鉢合わせした犯人から受けた傷で記憶が10分以上持たなくなってしまった主人公レナード。
犯人を追うべく情報を集め、その情報1つ1つをタトゥーとして体に刻みながら復讐に燃える生活をしている。
記憶が保たれないことをいいことに騙され裏切られながら、協力者であるテディと共に、浮かび上がってきた「ジョン・G」という存在を追いはじめる。
そしてレナードは妻殺害の犯人について、とある真実にたどり着く。
作品情報
- ジャンル:サスペンス・ミステリー
- 製作国:アメリカ
- 製作年:2000
- 公開年月日:2001年11月10日
- 上映時間:113分
- 製作会社:チーム・トッド
- 配給:アミューズピクチャーズ
映画『メメント』の見どころをネタバレ覚悟で解説
私がネタバレ覚悟で解説したい映画『メメント』の見どころは大きく3つです。
この映画の見どころ
- 主人公レナードの秘密を見極めるべし
- 【誰】の記憶かしっかり意識しながら観るべし
- 1度観て意味がわからなければ2回観るべし
主人公レナードの秘密を見極めるべし
正直見始めた段階では、主人公レナードは明らかに訳ありなものの奥さんを殺されその復讐に燃える普通の善人であり、憔悴しきっていて可哀想というイメージでした。
10分しか記憶が保てないことを公言しているせいで、部屋を2部屋分借りさせられていたり、メモさえしていなければ会話そのものすら覚えていないことをいいことに暴言を吐かれたり飲み物に唾を入れられたり…正直胸が痛くなります。
しかし物語が進み彼の本当の姿が浮き彫りになってくると、その見方は180度変わります。
【誰】の記憶かしっかり意識しながら観るべし
古い映画の部類に入るので、映像技術はそこまででもないのですが、主人公の記憶障害を表現するためにこれでもかという程映像が巻き戻し・繰り返され・切り替わります。
その巻き戻しの地点もさまざまで、メメントを読み解くにはこれは【誰】の記憶か?を考えながら観ることが必須になってきます。
細かく切り替わる映像の端々に散りばめられた犯人への手がかりと、レナードの多重人格の片鱗を見逃さないように観ると、ごちゃごちゃになった物語の中に1本の道筋が見えてきます。
1度観て意味がわからなければ2回観るべし
メメントは、突拍子なく挟み込まれる度重なる映像の切り替えと繰り返しのせいで、眺めているだけで物語を理解できる普通の映画では無くなっています。
それこそ巻き戻る映像をメモをとりながら食い入るように見つめて、さらにそのメモを時系列を考えながら入れ替え整理するという主人公レナードと同じ行動を映画を観ながらせざるを得ません。
とにかく難解と言われる所以は、視聴者にレナードの記憶障害を追体験させるような映像の切り替えの多さにあると思います。
映画『メメント』を見終わった感想
シンプルに難しかったなあ、でももう一回観たいという感想を抱きました。
ストーリー自体は1本筋が見え整理できるとそれ程難解なものではなく、レナードを含め登場人物全員の清々しいほどのクズっぷりも良いです笑ですがやはり映像の切り替えや繰り返しのせいで、その【面白い】にたどり着くまでが非常に長いです。
映画を観終わった後にメモを見返して「そういうことか」と納得出来るまでが遠いです。
ですので、わかりやすく面白い映画が好き!という方や、何回も同じような映像を見るのが苦痛、カップルで気軽に流し観したいという方には全くお勧めできません。
映画『メメント』で印象に残った名言
私が映画『メメント』を見て特に印象に残った名言です。
「レナード」のセリフ
Now where was I.
映画『メメント』の評価や口コミ
他の方が映画『メメント』を見てどう思われているのか、評価や口コミを調べてみました。
まじでメメントとテネットとインターステラーは見た方がいい映画てかノーラン監督の作品全部面白いから見てほしい
— こー 📮 (@campus_2006) January 31, 2024
道尾秀介の「N」を一気読み。評判であった、6章!=720通りの読み方、ストーリーを感じさせる、みたいな触れ込みは正直・・・うーん。各章のお話もそれなり。映画の「メメント」を超えるものは未だにないな・・・
— ますぷろ (@maspro) January 25, 2024
そういえば昨日あゆみさんが話してた映画、LEONもメメントも大好きな映画なんだけど
わたしはLEONはナタリーの表情の可愛さばっかり印象に残ってるし、メメントは時間の見せ方の印象が強いんだけど
あゆみさんはゲイリー・オールドマンの麻薬のシーンの格好良さを何度も語ってたし、メメントの刺青を→— あ ず 🐟 (@aso_zzzzzzz) January 31, 2024
オタク「映画結構見るけど初めての人へのオススメはこれかな〜😆」
・ショーシャンクの空に
・インセプション
・メメント
・ビューティフルドリーマー↑コイツへの不快感
— からあげ (@karaage_kun_sun) January 30, 2024
ノーランの映画、正直メメント以外はあんま好きじゃない
— 緋だるま🍢🦒🪼 (@AkadarumakawaE) January 25, 2024
最後のどんでん返しが面白い。これは何回も観ているうちに、なるほど、この場面では、こう言う伏線を張っていたのかと気づかされる。
Amazonの口コミ
オチの10分から始まりそこから段々と10分づつのコマで遡ってゆく。そして最初のオチまで辿り着くとそうだったのか!という衝撃が。映画好きの方なら死ぬまでに観ないと損する映画。
Amazonの口コミ
ネタばれ解説あり!映画慣れ、トリック、サスペンス慣れしてないと????となります。カラーとモノクロで時系列を示す画期的な手法通常モノクロは回想シーンなどで用いられてきたがメメントではある一つのシーンを起点としてモノクロとカラーとに映像が別れます。レナードの妻が死んでからジミー殺害までの出来事は時系列順にモノクロで描かれジミー殺害から現在までを時系列逆行でカラーで描いています。逆行といっても逆再生ではなくカラーで断片的に描かれたシーン①の終わりはシーン②の最初につながる構造です視聴者目線で見ると→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→時系列はこの流れだけどシーンはカラー③→モノクロ①→カラー②→モノクロ②→カラー①の順で構成されモノクロシーンは切り取って繋げればそのまま話が通じますがカラーのシーンは切り取って順番を完全に逆にすることで時系列順に話が並びます時系列の断片化、カラーとモノクロでの出来事の切り替えこれがこの映画を難関にしている大きな要素ですこれを踏まえてみるとストーリは妻が襲われレナードは一人を射殺するがもう一人に殴られ記憶障害になった。事件を担当したのがテディ。都合よくレナードを使っている様子1年前に犯人をレナードに殺させた。常宿はなくホテルなどを転々とさせている様子何度も殺人を犯しているようだが直接の描写はなくジミーとも知り合いだった事、テディを殺したとき古い血痕が既に壁についている事、無数の入れ墨が彫られていることから数人のジョンGを殺害してきたのではないか。と思われる。数回に渡るホテルでの電話のシーンはテディからの電話と思われる幾度となくやり取りがあったものと思われるホテルのバートも悪いやつ。テディから吹き込まれジミーを殺害。ここまでがモノクロのシーン。ジミーを殺したときにモノクロからカラーに切り替わる瞬間は鳥肌モノでしたね。おおぅそういう事ねと。カラーになってからは断片化したシーンを逆にたどれば最初のテディを殺すシーンに到達して完結となります。他のレビューでも良く書かれていたりしますがレナードの記憶が10分しか持たないというのは本人が言っていただけで実際は不明だと私は考えます体調などでも変わるだろうし実際数分程度で忘れていたりもっと短い時間で忘れている描写もあることから記憶保持の時間は不明だと思います。基本的にテディの言っていることは真実が多い。テディ、ナタリー、バート、ジミー、バーの客すべてレナードの事は知ってる模様。全員悪人wストーリーが単純といわれますが1回ですべてを理解できないのがノーラン映画の面白さ。ハマる人はドンハマりするでしょうね。わたしのように。つまらないストーリーを切り取って逆行させているだけともいわれますがそれこそがアイデアであり革新的。視聴者は記憶できるのでなんとなく繋がりがわかりますがレナードにとっては毎回もっとシンドイ状況。毎回が初めて、毎日赤ちゃん状態なのです見ている側もそれを味わうことが出来る醍醐味!いや凄い。メモに日付をという意見もありますがレナードにとっては騙されている意識すら希薄で自分はメモで上手くやれているという妙な自信もあるので日付は書かないでしょうね。メモをして失敗しているという実感がないから改善のしようがないのです。サミーの話=レナードに関しては同一と考えていますがサミーという詐欺師がいたことも事実のようです。約20年前に見て当時はかなりの頻度でサスペンスやミステリー系の映画を見ていたため、映画慣れしていた事もあり最初の視聴で度肝を抜かれてとんでもない映画だと思った。時は経ちテネットが話題になり改めてノーラン作品の原点ともいえるメメントをもう一度見ようと見たところ???なんじゃこれ?20年前あんなに面白かったのにチンプンカンプンだ。。。こんなもんだったけ?と2度目の視聴を終える。そしてインセプション、インターステラー、テネットを見てノーランやっぱ半端ない!もう一度メメントだと振り返り3度目の視聴。ようやくすべてが瓦解した。ノーランやっぱ凄い。唯一無二の作品。原点。続きを読む
Amazonの口コミ
男には復讐という目的がある。しかし男にはある事件がきっかけで、10分前の出来事を忘れるという記憶障害がある。【ネタバレあり】男は無くす記憶の代わりにメモを取り、残しておく。しかし記憶を無くす度にスタートに戻りメモだけが増えてゆく…。未来や過去を行来するのとは違い、レナードのみがその都度記憶を無くしている。その為レナード以外の人物(世の中)は現在進行系で常に動いている。レナードには常に目的のみが残り、まわりの時間状況は進んでいる為に「嘘」と「真実」に翻弄されながら変化する環境の中で、目的(復讐)は永遠に繰り返えされる。
Amazonの口コミ
妻を殺害された夫(主人公)が復讐のために犯人を捜す物語。だが主人公は妻を失った事件のショックで記憶障害を患い、事件後の事は10分経つと忘れてしまう。物語の冒頭は、なんと主人公が犯人を射殺する場面である。見ている物に「いったい何が起こっているんだ?」と戸惑いを与え、あたかも視聴者まで主人公のような記憶障害に陥ったかのように錯覚させる。まるで主人公が記憶を紡ぐかのように、過去に過去に進んでゆく運びが面白い。続きを読む
Amazonの口コミ
みなさんの映画を見た感想が面白いですね!
おわりに
私が映画『メメント』を見た感想や見どころをネタバレ覚悟で解説してきましたが、「面白い」と感じられた方はぜひ見てください。
次に見たいと思っている映画は『ノイズ』です。
1つの過ちのせいでどんどん動けなくなっていく底なし沼のようなお話