東京都にお住いの38歳男性(サービス系:PC修理販売)が2023年5月頃に「Amazon Prime Video」で見た映画『フィールド・オブ・ドリームス』のレビューをご紹介します。
映画を見た感想や見どころをネタバレ覚悟で解説しておりますので、映画を見る前に面白いのか知りたい方、評価や口コミが気になっている方は参考にしてください。
目次
映画『フィールド・オブ・ドリームス』を見ようと思ったきっかけ
数カ月ぶりくらいにザ・ロックというアクション映画を見ました。
とても面白く映画そのものを楽しむことができたと同時に、長編映画を見ることに対する自分の中でのハードルが下がった結果続けてまたなにか違う映画を見てみようと思いました。
当初は続けてアクション映画を見ようかと思いましたが、しっとりとした雰囲気の作品を見ようと心変わりしました。
ここでなぜか思いついたのが今作です。
10年くらい前に一度見てゆったりした気持ちになった気がしたからです。
映画『フィールド・オブ・ドリームス』の内容
謎の声に導かれて野球場を作ってしまった男。
そうしたら夜に野球場に昔の有名選手の幽霊が出現します。
その後どうなるのかという先の読めないストーリーが魅力の作品です。
内容は難解映画というわけではありませんが、情報量がやや多めのためある程度の理解力、記憶力が必要な作品です。
ただ、それはこの映画のすべてをすくうために必要なもので、実際のところ、一部がわからないまま見続けたとしても全体的なストーリーは十分把握できると思います。
作品情報
- ジャンル:ドラマ
- 製作国:アメリカ
- 製作年:1989
- 公開年月日:1990年3月3日
- 上映時間:107分
- 製作会社:ゴードン・カンパニー・プロ作品
- 配給:東宝東和
映画『フィールド・オブ・ドリームス』の見どころをネタバレ覚悟で解説
私がネタバレ覚悟で解説したい映画『フィールド・オブ・ドリームス』の見どころは大きく3つです。
この映画の見どころ
- 深夜の野球場に野球選手の幽霊が出現
- 先の読めないストーリー
- 感動のラスト
深夜の野球場に野球選手の幽霊が出現
冒頭からやや長めの説明が挿入されるのでちょっとおっという気分にさせてくれますが、真面目な農夫が謎の声に従って畑の一部を潰して野球場を作ってしまうという超展開から面白くなっていきます。
さらにその後事前に張っておいた伏線を回収するように”靴なしジョー”(実在した選手)が出現。
その時の互いの反応が見どころです。
初対面なのに昔から知っていた友達みたいな感じなのがいいんです。
初回の別れのシーンもいいですね。
和やかな気分になること間違いなし。
先の読めないストーリー
作家であるテレンス・マンとの出会いからが見どころポイントです。
中盤、主人公レイが謎の声の助言その2の手がかりを探す過程で作家先生との邂逅を果たします。
この人が声の目的の主なのか?と思ってしまいますが、そこから斜め上の展開が発生します。
え?そういう展開になるの?という驚きとともに、この映画もしかして面白いのでは?という期待がいよいよ確信めいたものになってきます。
ここの辺りからは本当にストーリーの先が読めなくなってきます。
感動のラスト
今作では様々な登場人物が登場しますが、最後にはそれまで劇中で散りばめられた伏線がすべてキレイに回収されます。
その際、伏線に対する回収の仕方が登場人物各々によって違っています。
基本的には皆満足げな顔をしていましたが、ある人はどこか儚げな感じで人生について考えさせられるような余韻ある最後だったり、多くは語られず、想像に任せる感じな最後の人もいたりとバラエティに富んでいます。
そして最後の回収がどんでん返しになるとともに最大の感動を提供してくれます。
ラストは要注目です。
映画『フィールド・オブ・ドリームス』を見終わった感想
全体的にスピリチュアルでふわふわしたまるで夢か現かというような不思議な世界観がまず魅力です。
物語の溶媒として野球が取り扱われていますので野球好きな人はとっつきやすいかと思います。
それに昔の野球選手の名前がどしどし出てきますのでその方面に明るい人は興奮できるでしょう。
私は野球に関して正直あまり興味がない人間なのですけど、そういう人間でも十分に楽しめる内容なのが嬉しいです。
それはミステリー要素多めなのが多いと思います。
あと、登場人物が魅力的。
作家のテレンスなんてとんでもクソ野郎かと思いきやその後相棒になって互いにコミュニケーションを取っていくうちにどんどんいい感じになってきてもう最初の最悪な第一印象がいつの間にかなくなっていました。
また、奥さんもいい人です。
おせっかいな友人も悪役かと思いきや最後にはなんかいいやつになってました。
劇中の謎の声「彼はきっと来る」の彼がミスリードになっている展開も粋です。
更にそこから感動のエンディングと本当に見ていてしあわせな気分になれる一本でしたね。
映画『フィールド・オブ・ドリームス』で印象に残った名言
私が映画『フィールド・オブ・ドリームス』を見て特に印象に残った名言です。
「レイ」のセリフ
父さん、キャッチボールしない?
映画『フィールド・オブ・ドリームス』の評価や口コミ
他の方が映画『フィールド・オブ・ドリームス』を見てどう思われているのか、評価や口コミを調べてみました。
1990年代アメリカ🇺🇸で大ヒットした映画🎬フィールド オブ ドリームスのTシャツがサイズM表記で入荷☕️こちらのTシャツちょっと変わってましてプリント部分に熱を加えるととうもろこし🌽畑から人が浮き出て来ます‼️あのケビンコスナーの影も…動画を見て頂ければわかると思います🇺🇸お値段3980円です♪ pic.twitter.com/kh0DuE0rHd
— CLOSET 2月はLevi’s501フェア 100本入荷予定 (@tomimasa5) January 29, 2023
ケビンコスナーbirthday
とうもろこし畑を野球場に「フィールド.オブ.ドリームス」
映画の舞台で実際に行なわれたというニュースをあとで知った pic.twitter.com/OodWCNrck7— 外山敬 (@yorunonagare) January 18, 2023
「フィールドオブドリームス」ケヴィン・コスナー主演のファンタジー映画。"声"につき動かされ、トウモロコシ畑を野球場に作りかえた男の夢物語。脇を固めるのはバート・ランカスター、エイミー・マディガン、そして今は亡きレイ・リオッタ。シューレスジョーが気になって図書館で調べまくりました。 pic.twitter.com/jLNne5x6Gm
— yaha0mizumizu (@yaha0mizumizu) April 21, 2023
#好きな映画フライヤー
🎬フィールド·オブ·ドリームス映画を観た父がやたらキャッチボールに誘って来るのが鬱陶しくて断ってた子供時代。大人になりやっとその意味を理解したので父をキャッチボールに誘ったら断られたw 思い出深く大切な1本🍀 pic.twitter.com/i4bFr9dyFh
— 悠哉 (@yuya_salyu) February 13, 2023
コメントにやたら「日本版のフィールド・オブ・ドリームス」と書かれていたのでなんだそりゃ?と思い調べてみて驚いた。
野球を題材にしたアメリカの映画で、こちらでは作中にトウモロコシ畑の真ん中の球場が出てくるらしい。こんなマイナーな景色にも類似したものが存在するの面白いしなんか感動だ。 pic.twitter.com/cE0ixFlB8r— えぬびい (@enuenuenubi) May 25, 2023
以前から欲しかったのでとても楽しんできます
Amazonの口コミ
フィールド・オブ・ドリームス 1990年誠に不思議な映画です。何度観ても惹き込まれ最後には自然と涙が溢れてくる。とても琴線に触れる素晴らしい映画。
Amazonの口コミ
レヴューを読むと恐らく年配の方の意見として、年を重ねると理解できる、感動が深まると言うものが有って、うーん解らなくもないのですが、私の意見としては、この映画を何度か観ているのですが、その度に感想が複雑になってしまうなと言う感じなんです。この映画は最初からケヴィン・コスナーへの囁きからストーリーが展開するので、ファンタジーとしての性格を隠そうとはしていません。私は近年のファンタジー的設定をストーリーの根幹に置く傾向が苦手で、例えば過去の人物から電話が掛かるとか、意識が他者と交換されると言うものが鑑賞へのモティヴェイションを低下させてしまうのです。そしてファンタジーが持つ性質がこの映画が製作された時点と、現在では違っていると言う事を意識してしまうのです。最初にコスナーのナレーションで、コスナーの父と自身の来歴を語りますが、それは同時にアメリカの主流を外れた人たちの、成功を得られなかった人たちの来歴を投影可能なものであり〈現実的〉と言えるものです。コスナーはアイオワではアウトサイダーからファーマーに成ろうとするが必ずしも成功はしていない。にも拘らず声は囁くのです。野球場を作ればシューレス・ジョーが現れるのですが、それは何を意味するのか、これが夢の実現や成功ではないのに、コスナーは満足げなのです。それが公民館(?)のシーンでいささか戯画化された形で明確化されます。レーガン政権期に経済的な回復とともに浮上した保守的意識に対立する事で、60年代的価値観を奪還する事、アメリカン・ドリームを経済的成功とすることから、夢を取り戻す事なのだと。ストーリーの中盤で野球場の土地の抵当権が問題になりますが、そうした金融的価値観は、土地を労働の対象、家族の糧の基盤、夢を投影する場所と見ずに記号化する価値観が浮上し、コスナーを阻みます。それへの抵抗を導くのが声なのです。そして土地は夢を見る場所へと読み替えられコスナーの家族は救われると言う。ですがこれでは単純すぎ、ファンタジー過ぎるのです。そこで「痛みを癒せ」と言う第二の声が囁かれる。これはジェイムズ・アール・ジョーンズだけでなくコスナーやその妻も抱える60年代的価値観の敗北を癒すとも取れるのですが、同時にその親の世代の傷も見出す事になるのです。60年代の時点では見いだせなかった父親の、或いはバート・ランカスターの傷、痛みを見出す、或いは思い出す事。これが夢を奪還する事と背中合わせになっていると。確かに、若い野球選手が一歩踏み出してランカスターに変身する事が予感される時、後姿のキャッチャーが防具を脱いで振り返る時、エモーショナルなものが立ち上がる。あなたは間違っていないと言う囁きが。それでもこの映画の構造はなだらか過ぎる、ケヴィン・コスナーは声に従うだけの様に感じてしまうのです。そして二つの映画が連想されてしまうのです。一つは「ウォッチメン」です。あの映画も80年代から60年代の失敗を捉え直しています。そしてさらに2000年代的意識で解釈しています。あの映画で失脚が無かったニクソンが、この映画ではポスターで現れる。70年代の内省、ランカスターの継続が無ければ、「ゴッドファーザー」も無かったら、コスナーはアイオワで野球場を見出せないのです。「ウォッチメン」はヒッピー的意識が変化したニュー・エイジ思想みたいなものをやや戯画的に捉えています。そこでもう一つの映画「シックス・センス」が思い浮かぶのです。この映画とシャマランの映画は共通するムードが有る。それがニュー・エイジ的なムードの様に感じるのです。それは死者は我々と同居している、生と死が連続したもの、手に触れる事が可能かの様に捉え直される事。死者に借りを返すことが可能だと言う。それが60年代的価値観を再生する事も可能となるのです。しかし同時にこれが倫理的なだらしなさとも解釈可能になる様に私には感じられるのです。死者を生者の都合に合わせるストーリーを構築すると言う点で。この映画はアイオワ、トウモロコシ畑、野球、ホットドッグなどが前面にあり、コスナーは声に振り返ると懐かしい死者を見出す。それは人種差別でも、ドラッグでも、頭を打ちぬかれた死者でもないと言う点が今、気になるのです。続きを読む
Amazonの口コミ
久々に見て、改めて感涙。60年代後半から70年のヒッピーカルチャー知るとさらに理解が食い込んでくる。公開から33年。やはり素晴らしい。
Amazonの口コミ
ここからどう展開していくのだろう?とずーっと見入ってしまいました。ついつい惹かれてしまう内容。30年以上前の映画でしたが、夢があって面白かったです♪
Amazonの口コミ
みなさんの映画を見た感想が面白いですね!
おわりに
私が映画『フィールド・オブ・ドリームス』を見た感想や見どころをネタバレ覚悟で解説してきましたが、「面白い」と感じられた方はぜひ見てください。
次に見たいと思っている映画は『モーツァルトとクジラ』です。
レインマンでアカデミー脚本賞に輝いたロナルド・バス監督のアスペルガー症候群の男女のラブ・ストーリー。