大阪府にお住まいの49歳の男性(流通・小売業:食料品の販売)が2023年9月頃に読んだ『仕事で一生悩まないための菜根譚の教え』のレビューをご紹介します。
本書の概要や内容をわかりやすく要約し、まとめてあります。
そのため、書籍から学んだことや感想、評価や口コミが気になる方は、ぜひ参考にしてください。
目次
『仕事で一生悩まないための菜根譚の教え』の購入きっかけ
古典に興味を持ち始め、次に読む本を探していました。
厳しい言葉ではなく、心を豊かにする作品を求めていた時にこの本に出会いました。
人間関係や心の持ちよう、逆境時の身の処し方などを語った中国明代の処世訓の古典です。
各種版が出版されていますが、初心者でも理解しやすく且つ丁寧に書かれた本を探していたので、田口佳史さんの版を選びました。
『仕事で一生悩まないための菜根譚の教え』の概要
中国明代末期の人、洪自誠がまとめた処世訓です。
「菜根譚」は、堅くて筋の多い菜根(根菜類)を噛み締めるように苦しい境遇に耐えられるなら、人は多くの事を成し遂げられるという意味を持つ言葉です。
ここでは儒教を中心に道教、仏教の要素を加味したもので、人間の本質をつく言葉を収集し、「菜根譚」に編纂したとされています。
本書では、原文の紹介とその訳、さらに身近な生活や仕事、対人関係を例に出して説明しています。
そのため、どの時代、どの立場の人にも共感できる内容となっております。
特に社会でさまざまな事に苦労している人へのオススメの一冊です。
基本情報
- 著者:田口 佳史
- ISBN:9784837987581
- 出版社:三笠書房
- 判型:文庫
- ページ数:264ページ
- 定価:760円(本体)
- 発行年月:2022年01月
- 発売日:2022年01月17日
- 国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QDX
『仕事で一生悩まないための菜根譚の教え』のYouTube(ユーチューブ)
『仕事で一生悩まないための菜根譚の教え』についてYouTube(ユーチューブ)でわかりやすく解説している動画がないか調査しました。
残念ながら、本書を詳しく紹介しているYouTubeチャンネルは見当たりませんでした。
そのため、本ブログで要点をまとめて伝えられればと考えています。
『仕事で一生悩まないための菜根譚の教え』から学んだことの要約とまとめ
『仕事で一生悩まないための菜根譚の教え』から学んだポイントは大きく3つにまとめられます。
私が学んだこと
- 対人関係や職場環境の改善方法
- 現状の把握と反省
- 初心への回帰
日々の生活や業務において、人間関係や職場環境で悩むことは誰しもが経験するものだと思います。
この本には、厳しい現状に直面しても前に進むためのヒントや教訓が満載です。
著者の言葉には勇気や開放感、決意を感じることができ、それにより日々の生活に活力をもたらす効果があります。
何度も読み返す価値のある一冊だと感じました。
対人関係や職場環境の改善方法
社会に出ると、自己主張や評価への欲求から目立つことを重視する人が多いのですが、謙虚さが欠かせません。
仕事は一人で達成するものではなく、周囲の協力が不可欠です。
良好な人間関係を維持するためには、自己主張を抑えて他者への配慮を心掛けることがポイントです。
また、上下関係や信頼関係を損なわない適切な距離感が必要です。
叱責するときは厳しすぎないように、褒める際も程よい具体性と節度が大切です。
きめ細やかな配慮と協調性が良好な職場環境を作り出すカギです。
現状の把握と反省
適切な判断や行動は現状の正確な理解から生まれます。
自分がどの立場にいるのかを明確にし、冷静な判断を下すことが大切です。
好調なときほど注意が必要であり、その時期を過ぎたときの対策を練るべきです。
失敗が続くときはそれが結果ではなく、結果を生むプロセスそのものが問題であり、根本から見直すことも必要です。
現状と将来への方向性を冷静に見定めるスキルは、生き抜くために必要なものです。
初心への回帰
仕事における苦難や挫折、無意識の中にあるストレスを乗り越えるための良い方法は、初心への回帰です。
「なぜこの仕事を始めたのか」を思い出せば、モチベーションの向上や新たな意欲を感じることができます。
むしろ困難が降りかかったときこそ、根本原因を突き止め、「どこが悪かったのか」や「物事の本質は何か」を再評価すると、問題解決の糸口が見つかるかもしれません。
迷ったときこそ、初心に戻ることが最善の策だと感じます。
『仕事で一生悩まないための菜根譚の教え』の感想
内容は非常に理解しやすく丁寧に書かれており、初心者の私でも読みやすかったです。
日常の心掛け、対人関係、仕事への意識など、現代でも重要なことが多く書かれていました。
物事の本質や人間の本質は、昔も今も変わらないと改めて感じることができました。
この本を読むと、気持ちが滅入っている時でも気が楽になりますし、モチベーションが下がっている時には身が引き締まる思いになります。
実業家や会社経営者など、成功している方々がこの本を読んでいると聞きます。
数百年前の本が今の時代でも読まれているのは、その本が本質を突いたものであるからと理解しました。
『仕事で一生悩まないための菜根譚の教え』の評価や口コミ
他の方が『仕事で一生悩まないための菜根譚の教え』を読んでどう思われているのか、評価や口コミを調べてみました。
知的生きかた文庫1月の新刊入荷しました。
『仕事で一生悩まないための菜根譚の教え』『つい人に話したくなる日本のなるほど雑学』『自己肯定感が高まる習慣力』『品がいい人は、言葉の選び方がうまい』です。 pic.twitter.com/Gvoj3auaOE
— きくざわ書店ナッピィモール店 (@kikuzawa_nappy) January 18, 2022
今日のメルマガ【人の心に灯をともす】は、『陰陽のバランスの取れた人に』です。 田口佳史(よしふみ)氏の『仕事で一生悩まないための 菜根譚の教え』(三笠書房 https://t.co/SB46Bpdmpx)の中から、心に響く言葉です。ブログの詳細はこちら→https://t.co/5RpHzEEJGf pic.twitter.com/o7I0VuiWNt
— 西原宏夫@人の心に灯をともす (@hiroo117) September 30, 2023
田口佳史氏『仕事で一生悩まないための菜根譚の教え』
田口佳史氏の東洋古典の本は結構チェックしたくなる。明の時代のいいところどりな古典が菜根譚。
全体的に中庸を意識させる文が多いが、特に順調なときほど気をつけるというところが結構強調されている気が。
あとはなんと言っても愉しく生きる! pic.twitter.com/8IYOduHqKo— ひのたけ☺️まろやか応援隊 (@hinotake0117) February 12, 2022
みなさん本書を読んで学んだことが多いみたいですね!
おわりに
全体的に非常に理解しやすい内容でした。
日常の行動の中にも多く含まれていた点に気づかされ、当たり前だと思っていたことがいかに重要かを再認識しました。
職場や個人生活において、良好な人間関係を築くには、自身の態度や周囲への配慮が重要だと認識しました。
この本は、日常生活や人間関係に適応し解説しているため、読者の共感を呼ぶとともに、明日からでも実践可能な要点が数多く記載されています。
この本によって、明日から心新たに努力してみる意欲が湧きました。
次に読む予定の本は『超訳 論語 '人生巧者'はみな孔子に学ぶ』です。
これが『菜根譚』の基になっている事柄が記載されている本で、そのことが興味を引きました。