群馬県にお住まいの39歳の女性(IT・通信系:制作)が2023年3月頃に読んだ『つい他人と比べてしまうあなたへ、嫉妬心とうまく付き合う方法』という本のレビューをご紹介します。
本書の概要や内容をわかりやすく要約し、まとめています。
書籍を読んで学んだこと、感想、評価、口コミが気になる方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
『つい他人と比べてしまうあなたが嫉妬心とうまく付き合う本』の購入理由
私は、嫉妬心が強いと感じ、それが生活に支障をきたしていると認識していました。
その自覚はここ10年程度になりますが、思い返すと幼少期から負けず嫌いの強さが原因で勝負を放棄したり、友人との関係が崩壊したりしていました。
インターネットで嫉妬心の対処法を調べたこともありますが、多くが恋愛に関するコラムばかりで、当てはまるものを見つけられませんでした。
私の経験する嫉妬心は、「自分と似た境遇の人」や「かつて近くにいた人」が社会的に成功していることに対してのものなのです。
ネット上の恋愛系の嫉妬対策では解決できず、嫉妬の種を考えることになり(もちろん自分が勝手に嫉妬しているだけなのですが)、その状況が苦しく、自分をどう扱ってよいのか困っていました。
そこで、この本を手に取ることにしました。
『つい他人と比べてしまうあなたが嫉妬心とうまく付き合う本』の概要
心理カウンセラーである著者が、長年のカウンセリングやセミナー開催の実績をもとに、嫉妬に悩む人たちに向けて、考え方や対処法をわかりやすく語っています。
ポイントとなる部分は太字・マーカーで強調されており、より理解が深まるよう工夫された実用書です。
本文は全5章から成り立っており、1章では嫉妬が生じるシチュエーション、2章では嫉妬の心理について及びその表現方法について語られます。
3章では、嫉妬心をプラスに転換するマインドセットの方法、4章では嫉妬心を感じた際の切り替え方法、5章では自分が嫉妬の対象となった際の対処法が紹介されています。
基本情報
- 著者:根本裕幸
- ISBN:9784054068605
- 出版社:学研プラス
- 判型:4-6
- ページ数:240ページ
- 定価:1400円(本体)
- 発行年月日:2022年04月
- 発売日:2022年04月14日
- 国際分類コード(Thema:シーマ):VSP
『つい他人と比べてしまうあなたが嫉妬心とうまく付き合う本』のYouTube(ユーチューブ)解説
『つい他人と比べてしまうあなたが嫉妬心とうまく付き合う本』について、YouTube(ユーチューブ)で解説している動画があるか調査しました。
しかし、残念ながらこの本を詳しく紹介しているYouTubeチャンネルは見つかりませんでした。
そのため、本ブログで主要な点をまとめて伝えられればと思います。
『つい他人と比べてしまうあなたが嫉妬心とうまく付き合う本』から学んだことの要約とまとめ
『つい他人と比べてしまうあなたが嫉妬心とうまく付き合う本』から私が学んだポイントは大きく3つあります。
私が学んだこと
- 嫉妬は悪いものではなく、自分の魅力に気づくきっかけである
- まずは自分の嫉妬を認め、向き合うことが大切である
- 嫉妬をプラスに変えられれば大きなパワーになる
嫉妬を感じて苦しんでいる人を否定するのではなく、「あなたは変われる」「自分らしく生きれば大丈夫」と優しく励ます同書は、嫉妬について具体例を交えて深く分析しています。
読むことで自身の置かれている状況や嫉妬のタイプについて理解し、それを基に様々な対処策を学ぶ構成となっています。
嫉妬を悪いものとして隠したりせず、その感情をプラスに変えるという発想で、実際に取り組めるワークや気持ちの切り替え方を学べます。
嫉妬は悪いものではなく、自分の魅力に気づくきっかけである
嫉妬は悪いものとされがちだけれど、本来は誰しもが抱く感情であり、無理に隠したり消したりする必要はないというのが筆者の主張です。
さらに、嫉妬は自分の魅力に気づくためのサインともされています。
自分の嫉妬に気付き、自分を変えたいと思えることが素晴らしいこととされています。
嫉妬の苦しみから解放されるためのポイントは自分軸を持つことであり、嫉妬について知り、自分を癒していくことで嫉妬に負けない自分軸を作っていくと説明されています。
まずは自分の嫉妬を認め、向き合うことが大切である
嫉妬してはいけないと思い込んでしまい、自分は嫉妬していないと思ってやり過ごすことは、問題が解決するのに時間がかかるばかりか、自身の日常生活にも支障をきたす原因となる場合があります。
感情としての嫉妬が起こるということは何かしらケアが必要な状態であると捉え、まずは嫉妬していることを認め、しっかりと向き合うことが大切だと説かれています。
本書では、嫉妬に苦しんでいた人の実例を知ることで、自分の状態も客観視することができます。
その上で「癒しのワーク」を取り入れ、「自分軸」の作り方を学ぶことで、段階的に自分の嫉妬に向き合っていくことができます。
嫉妬をプラスに変えられれば大きなパワーになる
嫉妬は強い感情であり、適切な対処をすればプラスのパワーに変えることが可能であると筆者は述べています。
まずは、嫉妬の根本にあるネガティブな感情を緩和し、癒すことから始まります。
ここから自身を認め、感情を吐き出すことが大切です。
それができたら次は、嫉妬を直視して、感情をただ吐き出すだけでなく自分が本当に欲しいものを認める、さらにそれが自分も手に入れられる可能性があると認識することです。
最後に、「自分らしさ」を追求するというステップがあります。
これは他人と比較しない自分軸を形成することを意味します。
嫉妬という強い感情がなければ、自分と向き合うことは少なかったかもしれません。
しかし、これを糧に自分自身を磨いていくことができると語られています。
『つい他人と比べてしまうあなたが嫉妬心とうまく付き合う本』の感想
これまで、自分を苦しめている「嫉妬」について語られた文章をあまり見つけることができなかったのですが、この本はライトな文体ながらもしっかりと「嫉妬」について語ってくれるため、読むだけで少し癒されるような感覚を得ました。
しかし、嫉妬に関わる時間が長すぎるのか、本で紹介された対処法の大部分はすでに試したものでした。
一度読んだだけでは解決できませんでした。
また、嫉妬を感じた瞬間に即効で対策ができる方法を知りたいと切望していたため、本で「すぐにできる切替スイッチ」を紹介する章に飛びつきました。
しかし、私に即効性のある項目はありませんでした。
この根深い問題をポジティブに変えるためには、本で提案される「癒し」や「自分軸を作る」ステップを何年がかりでも地道に続けていくべきだと思いました。
『つい他人と比べてしまうあなたが嫉妬心とうまく付き合う本』の評価や口コミ
他の方が『つい他人と比べてしまうあなたが嫉妬心とうまく付き合う本』を読んでどう思われているのか、評価や口コミを調べてみました。
【最近読んでよかった本】
タイトル:つい他人と比べてしまうあなたが嫉妬心とうまく付き合う本・嫉妬するのは悪いことではない
・嫉妬は自分がほしい何かのヒントになる
・嫉妬する相手も何かに嫉妬している誰かを羨ましいと思ったときに読むと、気持ち救われる。
— 🐔ふぉあぐら☘️NFT投資を楽しむサラリーマン (@foagura1) November 2, 2023
嫉妬してないと思っていましたが、なんとなく気になって読みました。最近人と距離をとりたくなるような気持ちになっていましたが、嫉妬を感じたくないと無意識に防衛していたのかもと気が付きました。気づくだけでも違いますし、対処法やワークもたくさん載っているので、やってみたいと思いました。
Amazonの口コミ
嫉妬に苦しんでる方に読んでほしいです。読み始めで涙が出ました。目に見えない心の世界って難しいんじゃないかと思っていましたが、とても分かりやすいし、大事な部分に色付けされていて、すぐに振り返れます。カウンセラーさんが憧れるカウンセラーさんてやっぱりすごい。
Amazonの口コミ
嫉妬で死にそうになった自分に生きる光があたった。とても感度した。
Amazonの口コミ
私は嫉妬心が、強く、大切な友達にすらなぜかいろんなことで勝とうとしていました。話をしていても、すぐにマウントを取りたくなる。そして、その後後悔するの繰り返し。そんな自分が嫌で、辛いと感じている時、この本を読みました。嫉妬心のことが大嫌いだったけど、嫉妬心が出た時こそ自分の魅力を自分で認めてあげることが大切なんだとおもいました。誰かに勝つ必要ないんだよってこれからは自分に言ってあげることができそうです。そう思うと嫉妬心とも仲良くなれそう!いや、もうすでに仲良くなれている気がします。
Amazonの口コミ
文章がすこし堅苦しい。普通
Amazonの口コミ
みなさん本書を読んで学んだことが多いみたいですね!
おわりに
嫉妬が悪いものでないと認識されて、自分自身の理解と他人(プロフェッショナル)から言われることは大きな違いだと感じました。
これにより、自己嫌悪を少し軽減することができました。
現在の私の状況では効果が十分に感じられない対処方法も、自分の心理の根本的な問題を癒し、見つめ直すことで効果的になると思います。
そのため、基本的な部分のケアを根気強く続けようと思いました。
嫉妬の対処方法を知りたいと思っていましたが、「対処する前にそもそも嫉妬しなければいいのに、嫉妬するのは自分の心が醜いからだ」と自分を責める事から、「嫉妬」を認め、対処することがよいと再認識しました。
次に読む本は、『「もう傷つきたくない」あなたが執着を手放して「幸せ」になる本』を予定しています。
同じく「つい他人と比べてしまうあなたが嫉妬心とうまく付き合う本」の著者が執筆したものです。
それを読んでいると、普段出会うこともない人々(場合によっては一方的にしか知らない人々)の成功になぜこんなにも嫉妬し、悔しく感じているのだろうと思いました。
しかし、最終的にはその人々そのものではなく、成功や名声に対する執着から来るものだと理解しました。
そのため、以前は「嫉妬」という視点で対処しようとしていましたが、「執着」という感情に視野を広げ、自分の苦しみを解放する方法を見つけられればと思っています。