埼玉県にお住いの55歳女性(サービス系:給仕)が2022年8月頃に「DVD」で見た映画『天空の蜂』のレビューをご紹介します。
映画を見た感想や見どころをネタバレ覚悟で解説しておりますので、映画を見る前に面白いのか知りたい方、評価や口コミが気になっている方は参考にしてください。
目次
映画『天空の蜂』を見ようと思ったきっかけ
お盆休みの頃に少し時間があったので、過去に自分がエキストラをやった作品を見てみようと思ってDVDを整理して「1995年のお盆に起きた事件」を描いている作品だったと思い出したので見直してみました。
東野圭吾さんの原作小説が大好きでずっと読み返していた小説でしたが、映画化を知った時には「まさか実写化するなんて」と驚き、エキストラとして二回撮影に参加しました。
ちらりとですが、作品の中に姿を残すことができたので、大切な思い出の作品です。
映画『天空の蜂』の内容
1995年のお盆、名古屋の航空自衛隊小牧基地に隣接した『錦重工航空機事業本部』では新型の大型ヘリコプター(通称:ビッグB)のロールアウトのイベントが行われる予定でした。
エンジニアの湯原(江口洋介)は開発責任者として妻と息子の高彦を伴って出席するために待っていたところで、高彦がいたずら心でビッグBに隠れていたところ無人のはずの機体は高く舞い上がり、拉致されてしまったのです。
テロリストは『天空の蜂』を名乗り、ビッグBを拿捕し、あろうことか敦賀の高速増殖炉「新陽」の上空にぴたりとホバリングさせ、日本政府が要求をのまなければ機体を墜落させる、と脅迫しました。
機内に取り残された高彦の救出と、なによりも新陽を守るために、警察や自衛隊、そして湯原たちの戦いが始まったのです。
映画『天空の蜂』の作品情報
作品情報
- 監督:堤幸彦
- 脚本:楠野一郎
- 原作:東野圭吾
- キャスト/出演者:
- 江口洋介
- 本木雅弘
- 仲間由紀恵
- 綾野剛
- 國村隼
- 柄本明
- 光石研
- 佐藤二朗
- やべきょうすけ
- 主題歌:秦基博「Q & A」
- 日本公開日:2015年9月12日
- 上映時間:138分
- 公式サイト:https://www.shochiku.co.jp/cinema/lineup/tenku/
映画『天空の蜂』のあらすじ
あるテロリストが、巨大ヘリコプターを乗っ取り原子力発電所の上空でホバリングさせ、日本国民すべてを人質に取る。ヘリコプターの開発者は、仲間と共に惨劇の阻止に奔走する。
映画『天空の蜂』の予告編
映画『天空の蜂』の見どころをネタバレ覚悟で解説
私がネタバレ覚悟で解説したい映画『天空の蜂』の見どころは大きく3つです。
この映画の見どころ
- リアルなビッグBの描写
- テロリスト”雑賀”の正体
- 事件後の貴彦の選択
リアルなビッグBの描写
本作は東野圭吾さんの小説をもとにしており、リアルを超えた超大型国産ヘリコプタービッグBがもう一つの主人公として登場しています。
フライトシーンはCGで、機内はグリーンバックで撮影されていますが、大変リアルで航空機ファンにとっても嬉しい描写が満載でした。
ことに航空自衛隊の救難隊が高彦を救出するシーンは原作そのままにしっかりと作りこんでくれたので、原作ファンとしてもたいへんうれしい仕上がりになっています。
テロリスト”雑賀”の正体
テロリストの雑賀(さいか)を演じていたのは綾野剛さんでしたが、当時出演していた蜷川幸雄さん演出の舞台作品「太陽2068」の休演日に詰め込んで撮影していたそうです。
その風貌、髪も髭も舞台のキャラクターなのに、全く異なる顔つきで演じているのが、今見ても凄いな、と思っています。
その雑賀は元航空自衛隊の自衛官だったということで、一瞬ですが、丸坊主の写真が添付された経歴書が映ります。
大変リアルで、レアな写真なので是非しっかり見ていただきたいですね。
事件後の貴彦の選択
高彦は事件当時小学5年生で、演じていたのは田口翔大くん。
小児ぜんそくの持病があり、ビッグBから救出されたときには救急車で搬送されましたが、ラストに思いがけない形で再登場しました。
実はこの原作が発行されたのは1995年。映画では堤幸彦監督が2011年の東日本大震災後のシーンを追加して完結させてくれました。
そこに登場したのが、大人になった高彦です。
演じていたのは向井理さん。ビッグBの事件で恐ろしい体験をした高彦が、自分を助けてくれた大人たちの姿から、人生の指針を得たのだと伝わってくる、希望の見えるシーンでした。
映画『天空の蜂』を見終わった感想
初めて見たのは公開前の試写会でしたが、原作の小説を超えるラストシーンの展開に号泣しました。
高彦が、志を継いで成長してくれたのだということがとても嬉しくて、こういうラストになったのかと思ったら、しばらくシートから立ち上がれなかったのを今でもよく覚えています。
東野圭吾さんの原作を丁寧に、しかし堤幸彦監督らしい映像で実写化してくれたことに感謝しかありませんでした。
今でも、見たときの記憶を全部消して、初見の感動を味わいなおしたい、とすら思っています。
映画『天空の蜂』で印象に残った名言
私が映画『天空の蜂』を見て特に印象に残った名言です。
「湯原(江口洋介)」のセリフ
「でもやるんだよ!」
映画『天空の蜂』の評価や口コミ
他の方が映画『天空の蜂』を見てどう思われているのか、評価や口コミを調べてみました。
映画「天空の蜂」で原発に関わる父がいることでひどい苛めに遇い、先生もフォローしない様子に胸が痛んだ。
物事の一面しか見ず、無知であるほど強い口調で他者を責める者がいる。
無知は罪だ。親戚は原発に関係する部署に長年いたけど、縮小されて異動になりました‥‥(´・_・`) https://t.co/ZHYhy8zW3e
— ごまだんご (@sesameballnano) January 18, 2022
雑賀と聞くと、映画「天空の蜂」の犯人を思い出すな。あれは日本のアクション映画では良く出来ていた。若い刑事が、壮絶な死を向かえるんだ。
— 左吉 (@toku96085548) April 17, 2023
映画『天空の蜂』見てたら、下園さん出てるじゃん!!ぬぬぬ!!💕てなったけど、すぐ爆発に巻き込まれて死んでしもた😇w
— らびっと🐰 (@rabbit_ttfc) February 2, 2022
おわりに
私が映画『天空の蜂』を見た感想や見どころをネタバレ覚悟で解説してきましたが、「面白い」と感じられた方はぜひ見てください。
次に見たいと思っている映画は『シャニダールの花』です。
綾野剛さん主演の、女性たちの胸に咲く、美しい「シャニダールの花」をめぐってさまざまな問題が起こるストーリーです。
ファンタジーが好きなので、今から楽しみです!