大阪府にお住いの40歳女性(サービス系:飲食)が2023年1月頃に「Netflix」で見た映画『37セカンズ』のレビューをご紹介します。
映画を見た感想や見どころをネタバレ覚悟で解説しておりますので、映画を見る前に面白いのか知りたい方、評価や口コミが気になっている方は参考にしてください。
目次
映画『37セカンズ』を見ようと思ったきっかけ
日頃から映画のレビューを参考にしている方がsnsで激推しされていて観たいと思ったのが一番のきっかけです。
自分でも軽くあらすじを調べたところ、NHKでオーディションの様子から放送されていたことを知り、ますます興味を惹かれました。
身体障がいを扱った映画は普段あまり観ないのですが、この映画はそこが主たるものでは無いのかなぁと思い観てみたいと思いました。
日本の映画ですが、あまり知っている俳優が出ていなかったことも観てみたいと思った理由のひとつです。
映画『37セカンズ』の内容
簡単に言うと、車椅子で生活をする20代の女性の自立の話だと思います。
母親と二人暮らしをしながら有名漫画家のゴーストライターとして働く主人公が、自分の足で人生を歩きはじめる、その第一歩のような映画です。
主人公だけでなく、母親をはじめとする主人公を取り巻く周囲の人々の気持ちがとても丁寧に描かれています。
身体障がい者が一人で生きていくことの難しさ、厳しさから目を逸らさない描写も多く、だけどそれと同じくらい人の優しさも感じられる映画です。
作品情報
- ジャンル:ドラマ
- 製作国:日本 アメリカ
- 製作年:2019
- 公開年月日:2020年2月7日
- 上映時間:115分
- 製作会社:ノックオンウッド(共同製作:NHK=NHKエンタープライズ)
- 配給:エレファントハウス=ラビットハウス
- 公式サイト:http://37seconds.jp/
映画『37セカンズ』の見どころをネタバレ覚悟で解説
私がネタバレ覚悟で解説したい映画『37セカンズ』の見どころは大きく3つです。
この映画の見どころ
- 車椅子で生きる女性の「自立」
- 障がい者の「性」
- 娘を思う母親の気持ち
車椅子で生きる女性の「自立」
主人公は23歳にして過保護な母親からの自立をしようと奮闘します。
ですが、それは車椅子の彼女にとってけっして簡単なことではなく、危険な目にも、屈辱的な経験をすることにもなります。
人気漫画家のゴーストライターをしている主人公は、自分自身として漫画家デビューがしたいと編集部に持ち込みをします。
ですが編集長に「セックスを経験してからいらっしゃい」と取り合ってもらえません。
そこで過保護な母親の目を盗んで「セックスを経験するため」夜の街に出て行きます。
障がい者の「性」
良い漫画を描くため、いざホテルで行為に及ぼうとしますが下半身が動かない彼女はなかなか上手くいかず、そればかりか男性の前で屈辱的な失敗をしてしまいます。
下半身の感覚が無い彼女には仕方の無いことなのですが、相手の男性は引いてしまいます。
ですが、一人ホテルに残された彼女が帰りのエレベーターを待っていた時、彼女の運命を変える出会いが訪れます。
身体障がい者専門の娼婦の舞という女性です。
彼女の登場シーンはまるで天使のようで、この映画の中でも特別素敵です。
娘を思う母親の気持ち
映画の冒頭から母親の度を超えた(ように見えてしまう)過保護さが印象的ですが、ある程度の年齢の大人なら、この母親の気持ちはとても理解出来るものですし、それは劇中でも描かれています。
一つ間違えば母親を悪者にしてしまうかもしれない描写も、登場人物それぞれの気持ちが本当に丁寧に描かれていて、観ていてまったくそんな印象を持ちません。
主人公の気持ちも、母親の気持ちもどちらも痛いほど分かるから、観ていてグッと感情が入ります。
映画『37セカンズ』を見終わった感想
映画がはじまって数分である衝撃的な場面があります。
そこで「あ、これはちゃんと観ないといけない映画だ」と思いました。
安易に病気や障がいを描いて涙を誘おうとするような映画では無いのだと思ったからです。
オーディションで選ばれたという主人公を演じた女優さんの覚悟もすごく感じました。
登場人物の一人一人がとにかく丁寧に描かれていて、とても厳しくて、そして物凄く優しい映画だと思いました。
母と娘映画としても素晴らしかったです。
映画『37セカンズ』で印象に残った名言
私が映画『37セカンズ』を見て特に印象に残った名言です。
「まい」のセリフ
あなた次第
映画『37セカンズ』の評価や口コミ
他の方が映画『37セカンズ』を見てどう思われているのか、評価や口コミを調べてみました。
ケイト様がキヨシクロサワいうとる〜〜〜!!!!NHK制作映画、バーニング、37セカンズ、これと大金星が続くな あとこれ濱口竜介との共同脚本なんですけどそっちのコメントはあるんですかね https://t.co/dWU6vUnJbi
— セメントTHING (@cement_thing) September 13, 2020
登壇者紹介
HIKARI監督
女優、カメラマン、アーティストとして活躍。また、30になったころ南カリフォルニア大学(USC)で映画の撮影と監督を学び、初の長編映画『37セカンズ』は、2019年のベルリン映画祭では史上初となる「パノラマ観客賞」と「国際アートシネマ連盟(CICAE)賞」のW受賞を果たす。 pic.twitter.com/N2HwTVvabH— 前田ゼミ (@uUzvwsdsYJWePVm) January 8, 2021
今日、映画『37セカンズ』を呉ポポロシアターにて観ました。観ることが出来てとても良かったです。ポスターのデザインなどに、伏線が隠れていて、素敵でした。#37セカンズ#呉ポポロシアター#観れてよかった#人生#経験 pic.twitter.com/GuE9kJ2OUu
— ひろみつえいじ♉︎ (@usac0_usa0) January 20, 2021
第30回日本映画プロフェッショナル大賞(略称・日プロ大賞)が決まりましたので発表いたします。2020年のベストテンは、(1)「本気のしるし 劇場版」(2)「37セカンズ」(3)「アルプススタンドのはしの方」(4)「アンダードッグ」(5)「ミッドナイトスワン」
— 日プロ大賞 (@nichipro_award) June 17, 2021
映画「37セカンズ」の
HIKARI監督✖️山口プロデューサー
との座談会の開催まであと2日!映画製作や人生観など、きっとタメになるお話を聴いてみませんか?
1月9日(土)16:30~ https://t.co/NWUI8azrQf
で配信します!
コメントも送れますので、ご参加お待ちしております♪#映画 #movie #拡散希望 pic.twitter.com/H9qpyzB631— 前田ゼミ (@uUzvwsdsYJWePVm) January 6, 2021
みなさんの映画を見た感想が面白いですね!
おわりに
私が映画『37セカンズ』を見た感想や見どころをネタバレ覚悟で解説してきましたが、「面白い」と感じられた方はぜひ見てください。
次に見たいと思っている映画は『オクス駅お化け』です。
オクス駅で起こった人身事故の記事を書いた記者に恐怖が降りかかる。