東京都にお住いの38歳男性(流通・小売系:PC修理販売)が2023年2月頃に「TV」で見た映画『FAKE(フェイク)』のレビューをご紹介します。
映画を見た感想や見どころをネタバレ覚悟で解説しておりますので、映画を見る前に面白いのか知りたい方、評価や口コミが気になっている方は参考にしてください。
目次
映画『FAKE(フェイク)』を見ようと思ったきっかけ
年始にテレ東のサタシネで観たロビン・ウィリアムズ主演のアンドリューNDR114が良かったので公式HPでこれから放送されるタイトルを調べました。
何作品かラインナップされていましたが、レビューサイトを見るといまいちなものばかり。
主にスティーブン・セガール主演のアクション映画です。
しかしその中にフェイクという高評価を得ている作品がありました。
出演者がアル・パチーノとジョニー・デップという大物二人、更に評価よし、これは見て損はないと思い録画予約をしてみることにしました。
映画『FAKE(フェイク)』の内容
ジョニー・デップ演じるマフィア組織に潜入したFBI捜査官ジョーがドニーという偽名を使い、アル・パチーノ演じるうだつの上がらないマフィア幹部に目をつけ、貴金属商を装い接触。
徐々に信用を勝ち取ります。
しかし私生活では本業についての内容をすべて隠さないといけないため夫婦間で不仲になっていきます。
そんな中、FBIの船の写真が載っている新聞記事から疑いの目を向けられます。
彼の運命はどうなってしまうのか?という内容です。
作品情報
- ジャンル:社会派
- 製作国:日本
- 製作年:2016
- 公開年月日:2016年6月4日
- 上映時間:109分
- 製作会社:「Fake]製作委員会 制作:ドキュメンタリー・ジャパン
- 配給:東風
- 公式サイト:http://www.fakemovie.jp/
映画『FAKE(フェイク)』の見どころをネタバレ覚悟で解説
私がネタバレ覚悟で解説したい映画『FAKE(フェイク)』の見どころは大きく3つです。
この映画の見どころ
- ドニーの苦悩
- レフティのキャラクター
- 味わい深いラスト
ドニーの苦悩
マフィア組織を上げるための証拠集めというのがジョー(ドニー)の役目です。
そして目をつけたレフティを利用してやろうと当初は画策していました。
ところが行動をともにしていくうちにいつしか友情が芽生えます。
そしてこの男を助けてやりたいと思うようになります。
レフティは本当に信頼できる男としてドニーのことを思っていますが、ドニー側はそうであってはならないのです。
レフティのことを想っているけどそうあってはならない、そこに苦悩が生まれます。
そこが見どころの一つです。
レフティのキャラクター
レフティはうだつの上がらないマフィア幹部です。
ドニーは彼と行動を共にしていくうちにマフィアの人間ではあるけれど単なる鬼畜じゃない、面倒見のいい男だということを確信します。
つまり比較的いいヤツだということです。
一方で上司と部下に挟まれている中間管理職でもあります。
作中ではどちらかというと上の無茶振りに悩まされている節が見受けられます。
だからこそ優秀な部下のドニーに対して特別な感情を抱くようになったのでしょう。
彼のキャラクターは言葉ではうまく伝えることができないのですが魅力的なキャラクターです。
アル・パチーノの演技もそのキャラクター性にマッチしています。
味わい深いラスト
最大の見どころは終盤のクライマックスですね。
おそらくこの映画の前半を観た時点で鑑賞側はドニーの正体が大ボス、あるいはレフティにバレてしまう時が来るんじゃないかという予想されるのではないかと思います。
この時におけるドニーとレフティのやり取りがなんとも切なく、この作品が単なるマフィア映画の枠におさまらない素晴らしい作品であることが確信できるのではないかと思います。
そして締めのシーンも胸にじんわりと来る味わい深いものでなんとも言えない余韻があります。
見て損はないでしょう。
映画『FAKE(フェイク)』を見終わった感想
アル・パチーノ、ジョニー・デップ主演ということで楽しみにしておりました。
特にパチーノはゴッドファーザーという歴史的マフィア映画に1,2,3とすべて出演していて演技も評価されているのでハードルは見る前のハードルは上がっていました。
今作はゴッドファーザーのパチーノとは真逆に近い冴えないマフィア幹部を演じていましたが、エネルギッシュな周りの連中との温度差を感じさせる渋さとうだつの上がらなさが同居するような一人の男を見事に演じていました。
ジョニー・デップは若くキリッとしているため見た目はもちろんのこと、演技においても、標的に肩入れしてしまう潜入捜査官という難しい役どころを目の動き、表情、仕草を用いてきちんと演じきっておりました。
映画の内容に関しても外面の派手さより内面の奥深さを感じさせるものになっております。
それ故観た後に胸に残るものがあります。
この映画の核になるものは、レフティとドニーの友情であると私は思いましたが、一言友情といっても単純なものではありません。
レフティ側からの友情はまじりっ気のないものですが、ドニー側からレフティに発する感情はいろいろなものが入り混じった一言では表せない複雑な感情です。
その中には信頼、友情、罪悪感、救済、申し訳無さ、割り切り等のいろいろなものが混じり合ったものでこの点が作品の奥深さを担っているように思いました。
見て損はないかと。
映画『FAKE(フェイク)』で印象に残った名言
私が映画『FAKE(フェイク)』を見て特に印象に残った名言です。
「レフティ」のセリフ
どうせこうなるならお前で良かった
映画『FAKE(フェイク)』の評価や口コミ
他の方が映画『FAKE(フェイク)』を見てどう思われているのか、評価や口コミを調べてみました。
⬜️14年にゴーストライター騒動で話題となった佐村河内(さむらごうち)守氏(51)のドキュメンタリー映画「FAKE(フェイク)」が完成し、公開日が6月4日に決まったことが8日、分かったhttps://t.co/syU92OSyB9 pic.twitter.com/ill6PXWGhx
— フィフィ (@FIFI_Egypt) March 11, 2016
ようやく「FAKE 」を観れた。今年はドキュメンタリー映画が豊作。「カルテル・ランド」「シチズンフォー スノーデンの暴露」も凄かったが、本作はそれらのジャーナリズムとは全く異なる視点(フェイク)が描かれる。今年観た邦画ではベスト1。 pic.twitter.com/VDKqLWJk48
— 小島秀夫 (@Kojima_Hideo) June 24, 2016
フェイク 1997年アル・パチーノ、ジョニー・デップ夢の共演。レフティとドニー・ブラスコとの距離感。最期にレフティの覚悟を決めた弟分と思っていたドニーへの伝言!「お前だから◯◯」(ネタバレ防止)そして、遺されるものへの贈り物。未だに心から消えず。何度見ても素晴らしい。
Amazonの口コミ
アルパチーノとジョニーデップの組み合わせ。アルパチーノは激しい演技に目がいきがちですが穏やかな、そして切ない演技がまたいい。男から見ても本当に格好いい男です。目で全てを語ることのできるアルパチーノ、やっぱり大好きです。ジョニーデップもいい味だしてました。この二人だからこその映画。激しさはないですが大人の魅力溢れる秀作です。
Amazonの口コミ
アルパチーノとジョニーデップの役者っぷりが堪能できる素敵な作品。脇を固める俳優陣も素晴らしく、マイケル・マドセンとアン・ヘッシュあたりの本物感がストーリーに厚みを持たせているなと感じました。個人的に一番好きなシーンは最後にFBIに捕まった後のアルパチーノと奥さんとの会話から身の回りの物を引き出しにしまって、最後に閉めた引き出しを少しだけ開けておく部分がアルパチーノ演じるレフティーの人となりが良く表れてるなと思いました。細かい表情の見せ方がどなたも上手くて、演技じゃなく本当にそう思っているからこそ出る微妙な表情筋のひきつりとかが秀逸で、名作と呼べる作品ですね。ただ2021年現在、さすがに3回目の視聴となると映像の古めかしさやカット割りの雑さなんかが見ていて勿体なく思えたりして残念。まぁ、若かりしときから卓越した演技力のあるジョニーデップの作品という事で見て損はないです。続きを読む
Amazonの口コミ
Very good
Amazonの口コミ
俳優さんたちが渋い😄
Amazonの口コミ
みなさんの映画を見た感想が面白いですね!
おわりに
私が映画『FAKE(フェイク)』を見た感想や見どころをネタバレ覚悟で解説してきましたが、「面白い」と感じられた方はぜひ見てください。
次に見たいと思っている映画は『ショーシャンクの空に』です。
冤罪により投獄された元銀行員の男が刑務所内を変えていく内容。