兵庫県にお住まいの30歳の女性(専業主婦)が2023年3月頃に読んだ『なんで僕に聞くんだろう。』のレビューをご紹介します。
本書の概要や内容をわかりやすく要約し、まとめています。
書籍を読んで得た知識や感想、評価や口コミが気になる方は、是非参考にしてください。
目次
『なんで僕に聞くんだろう』を購入したきっかけ
X(旧ツイッター)のおすすめとして紹介され、その後興味を持ったためです。
ガン宣告を受けたカメラマンが、様々な人の人生相談に対応しています。
その人生相談の中で、私が同じような内容で悩んでいる事柄が含まれており、それが目に留まりました。
このカメラマンの方は、ただ優しい言葉を並べるのではなく、厳しい言葉を用いることが多いです。
しかし、不思議なことにその言葉たちは嫌な感じを与えず、むしろ心の中に深く響いていきます。
その方が、他の人にどのような返答をしているのかが気になり、その結果、この書籍を手に取ることになりました。
『なんで僕に聞くんだろう』の概要
ガン宣告を受けたカメラマンが、多様な人々の人生相談に応じていく様子が描かれています。
相談内容は、恋愛、病気、家族の問題、人生に関する様々な問題と、日常では出会わないような多種多様な悩みが描き出されています。
それら多様な悩みを抱える人々の存在を視野に入れることは、自身の視野を広げるとともに、その価値を十分に感じられることでしょう。
特に注目すべきは、著者の回答の面白さです。
表現は優しさよりも厳しい趣があり、しかし、その背後には真摯に相談者のことを思う心情が伝わる文章です。
また、著者のお茶目な言葉遣いには、読みながら微笑ましさを感じ、読む楽しみが増します。
基本情報
- 著者:幡野 広志
- ISBN:9784344432116
- 出版社:幻冬舎
- 判型:文庫
- ページ数:296ページ
- 定価:710円(本体)
- 発行年月:2022年07月
- 発売日:2022年07月07日
- 国際分類コード【Thema(シーマ)】:QDX
『なんで僕に聞くんだろう』のYouTube(ユーチューブ)
『なんで僕に聞くんだろう』について、YouTube(ユーチューブ)でわかりやすく解説されている動画が存在するかどうか調査しました。
しかし、残念なことに本書を詳しく紹介しているYouTubeチャンネルを見つけることができませんでした。
そのため、本ブログで要点をまとめ、ご紹介したいと思います。
『なんで僕に聞くんだろう』から学んだことの要約とまとめ
『なんで僕に聞くんだろう』から学んだポイントは、大きく3つの内容です。
私が学んだこと
- 人生の悩みを様々な視点から見つめ直す方法
- 命に限りがあるからこそ見えてくる答え
- 人生に迷った時に背中を押してくれる力
この本は人生について取り止めのない考えを持ってしまう方におすすめです。
自分の悩みは、自分の視点からしか物事を考えられないため、都合のいいように解釈してしまいがちです。
しかし、著者はあらゆる立場の人から視点を得て答えを出しています。
だからこそ、優しい言葉だけでなく、時には厳しい言葉もあります。
それが読んでいて辛くなることもあるかもしれません。
しかし、公平な視点から自分の悩みを新たな角度から見つめ直すことができます。
人生の悩みを様々な視点から見つめ直す方法
人を気遣うことで自分の悩みを他人と比較してしまいがちです。
だからこそ、他人がどのようなことで悩んでいるのかを知っておくべきです。
ただし、内容によっては人に言いづらいこともあると思います。
この本では、生活の中でなかなか出会うことのない深遠で重い悩みまで細かく記述しています。
考え方が広がり、人と関わる時に相手の立場に立って考えられるようになります。
命に限りがあるからこそ見えてくる答え
著者は余命宣告を受けたガン患者です。
明日が約束されていない人の言葉は、やはり違います。
そして、ガンと宣告されてから人生が一変し、見る世界も全く違った著者の考え方に触れるのはとても貴重です。
一日一日を大切に生きることがどれだけ重要か、明日が約束されている人など、実際には誰一人としていないことに改めて気付かされます。
その受け止め方によって、物事の見方や考え方が大きく変わります。
人生に迷った時に背中を押してくれる力
著者は相談者に対して非常に誠実です。
その誠実さから、非常に厳しい意見も出ます。
相談者の中には、被害者として見られる人もいます。
しかし、著者はそれに対して厳しく対応し、時には加害者だと指摘することもあります。
それは相談内容とは全く関係ない立場の人にとっても驚くべきことです。
しかし、驚くだけでなく納得でき、心に響き、関わりのない人さえも背中を押してもらえるような力があります。
『なんで僕に聞くんだろう』の感想
私はこの著書を、うつ病に悩んでいるときに読みました。
自分の存在意義が見えなくなり、何も考えられない状況でした。
さまざまな悩みを抱え、どうしようもない状態で苦しんでいる人が世の中にいることに衝撃を受けました。
また、直接的な言葉で思いを綴ってくれる人が存在することに希望を見いだしました。
中には読むのが辛い内容もありましたが、決して後悔はしていません。
それほどまでの重厚さを感じられるように書き上げてくださった著者に、感謝の気持ちでいっぱいです。
『なんで僕に聞くんだろう』の評価や口コミ
他の方が『なんで僕に聞くんだろう。』を読んでどう思われているのか、評価や口コミを調べてみました。
残念ながらTwitterやAmazonでは参考になる口コミは見つけられなかったため、本ブログを参考にしてもらえればと思います。
みなさん本書を読んで学んだことが多いみたいですね!
おわりに
人生の中で、何かに悩んだ際には、多角的に物事を見つめ直すことが大切です。
悩みが湧き上がると、つい自分だけの視点でしか物事を見られなくなってしまいます。
しかし、対人関係に限らず、自己についての悩みも、他人が何らかの形で関わってくるものだと考えます。
さまざまな立場の人がいると認識することで、自身の思考だけに固執せず、より柔軟に物事を考えることが可能になります。
次に読む予定の本は『ぼくたちが選べなかったことを、選びなおすために。』です。
それは著者の人生観についてのものです。