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書籍のレビュー

【書評】『限りある時間の使い方』のレビュー|書籍を読んだ感想は「限りある人生を生き抜きましょう」

東京都にお住まいの46歳女性(IT・通信系:マーケティング)が2023年3月頃に読んだ『限りある時間の使い方』のレビューをご紹介いたします。

本書の概要や内容をわかりやすく要紹したものをまとめておりますので、書籍を読んで学んだことや感想、評価や口コミが気になっている方は参考にしてください。

この本から学べるポイント

  • 「限りのある」人生を生きる
  • 何事も頑張って立ち向かって突き進むのではなく、諦めを知って取捨選択をする時間の使い方
  • 頑張ることが全てでなく、頑張るもの、頑張れることへの取り組み

『限りある時間の使い方』を購入したきっかけ

大型施設のスーパーで併設されている本屋に、買い物帰りに何気なく寄ってみたとき、棚に並べられていた本を見つけました。

他の多くの本が紹介されている中でも、この本がとても気に入り、購入を決めました。

私がこの本と出会った頃は、ちょうど近しい人を亡くしたばかりでした。

そのため、「死」が誰にでもいずれ訪れるものだという認識が深まり、納得することができました。

それで自分の番が来るまでに何ができるのか、何をすべきなのか、という疑問が湧いていたのです。

そんな中でこの本に出会えたことは、私にとって大変有意義でした。

『限りある時間の使い方』の概要

人生は自分たちが思っているより案外短く、それゆえに自分の時間をどう使うかは人生にとっての大きな課題です。

ここで浮かぶのが効率的な時間の使い方で、他の書籍でもよく話題になる「タイムマネジメント」ですが、筆者は効率的に働くことでさらなる効率性を追求してしまい、余計に忙しくなると述べています。

さらに時間をコントロールすることは不可能に近いとも言っています。

それよりも、自分にとっての取捨選択をして、「やらない」こと、自分には「できない」ことを最初から認めることで、自己責任に苦しむこともないと言っています。

最後には、大量の寄付をしたなどではなく、「自分の時間をうまく使ったと言える基準」は、自分に与えられた時間をしっかりと生きて、限られた時間と能力の中でやれることをやったということだと説明しています。

基本情報

  • 著者:オリバー・バークマン
  • 訳者:高橋 璃子
  • ISBN:9784761276157
  • 出版社:かんき出版
  • 判型:4-6
  • ページ数:304ページ
  • 定価:1700円(本体)
  • 発行年月:2022年06月
  • 発売日:2022年06月22日
  • 国際分類コード【Thema(シーマ)】:QDX
  • 公式サイト:https://kanki-pub.co.jp/pub/book/details/9784761276157

『限りある時間の使い方』のYouTube(ユーチューブ)

『限りある時間の使い方』についてYouTube(ユーチューブ)でわかりやすく解説されている動画がないか調べてみました。

「中田敦彦のYouTube大学 - NAKATA UNIVERSITY」チャンネルが詳しく解説してくれていますので、本を読む時間がない方はこちらのYouTube(ユーチューブ)動画をおすすめします。

『限りある時間の使い方』から学んだことの要約とまとめ

『限りある時間の使い方』から私が学んだ点は大きく3つの内容です。

私が学んだこと

  • 誰にでもある「限りのある」人生を生きる
  • 何事も一生懸命に立ち向かって突き進むのではなく、諦めを知って取捨選択をする時間の使い方
  • 頑張ることが全てでなく、頑張るもの、頑張れることへの取り組み

冒頭で「人生は短い。

80歳まで生きるとして、あなたの人生はたったの4000週間だ。

90歳まで生きても4700週間・・・」と出てくる一文がありますが、確かに4000週と聞くと、人生が思っていたより短いことに気が付いたのです。

これまでの本では、タイムマネジメントや人への奉仕などを説明するものが多かったのですが、この著者は「自分の時間」を「責任を持って」「うまく使い」生きることを説明しています。

それが、言葉を通して伝えられることで、より理解が深まりました。

誰にでもある「限りのある」人生を生きる

誰にでもある「限りのある」人生を生きるということは、誰もが知っている「死」がいつか必ずくるものだということを、年を重ねて身近な人々の死を通じて体験し、理解するものかもしれません。

そして、その理解を通して、「死」が自分自身にも当然のようにやってくることを理解できます。

自分がこの限りある時間をどのように生きていけば後悔を少なくするのでしょうか。

その問いに著者の考えがヒントとなりました。

何事も一生懸命に立ち向かって突き進むのではなく、諦めを知って取捨選択をする時間の使い方

何事も一生懸命に立ち向かって突き進むのではなく、諦めを知って取捨選択をする時間の使い方について考えました。

これまで読んできた本は「時間の効率的な使い方」や「一生懸命に取り組む」ことが根底にありました。

しかし、この著者は、最初から完璧は無いと認識し、それよりも自分が何ができるのか、何をするのか、何をしたいのか、を再考するきっかけを提供してくれました。

また、一生懸命になることではなく、著者の考え方が少し気持ちを楽にしてくれました。

頑張ることが全てでなく、頑張るもの、頑張れることへの取り組み

頑張ることが全てでない。

頑張れるもの、頑張ることに専念するという考え方が印象的でした。

ユングの言葉を引用している箇所があります。

「個人の人生」とは誰もが知らない道であり、自ら切り拓く道であるとし、ただ目の前のやるべきことをやり、余計なことは考えないと述べています。

次にすべきこと、最も必要なことを確信して行うならば、それは常に意味のあることです。

問題はどれだけ多くの成果を上げるかではなく、自分に与えられた時間をしっかりと生き、限られた時間と能力の中で、何ができて何を達成したかということです。

この英文は心に響きました。

また、「頑張らなければ何も成し遂げられない」という世の中で生きてきた私には救いの言葉でした。

心が軽くなり、前向きに人生を捉えることができました。

『限られた時間の使い方』の感想

限られた時間をどう生きるかは、決してタイムマネジメントではなく、与えられた時間を精一杯生きることだという事を深く心に留めることができました。

制限があるからこそ、一瞬一瞬の時間を大切にし、深く掘り下げることにも喜びがあると再確認しました。

どうしても横や上へと人生を広げることに力を注ぎがちですが、今あるものに注意を払い、深く理解することによる充実感があると感じ、そして体験したいと思います。

『限りある時間の使い方』の評価や口コミ

他の方が『限りある時間の使い方』を読んでどう思われているのか、評価や口コミを調べてみました。

イントロダクションに「80歳くらいまで生きるとして、あなたの人生は、たった4000週間だ」というキャッチ―なフレーズがある。人生は短い。著者はそんな人生のなかで生産性オタクとして時間管理を効率化して生産性向上を追求してきた。そして気がついた。生産性とは罠なのである。アメリカの文化人類学者エドワード・T・ホールの比喩を借りれば、現代社会がベルトコンベアだとすれば、古い仕事を片づければ、同じ速さで新しい仕事が運ばれてくる、「より生産的に」行動すると、ベルトの速度がどんどんあがる、ということに。著者は、生産性の罠から逃れるための示唆を数多く提示してくれる。そのなかで印象に残ったのは次のことだ。「現実は注意力によって作られる」・あなたの人生とはすなわち、あなたが注意を向けたことの総体である。人生の終わりを振り返ったとき、そこにあるのは注意を向けたことたちであって、それ以外の何ものでもない。「選択肢は少ない方がいい」・高みをめざして努力するためには、努力の対象となる何かに、比較的永続的な方法で腰を据えなければならい。超一流の弁護士や芸術家になるためには、まず他の可能性をすべて諦めて、法律や芸術を学ぶことに打ち込まなくてはならない。やりたいことを全部追い求めていたら、どれも中途半端に終わってしまう。人生は短い。思い切ってひとつを選び、無限に広がっていた可能性を封印する。その一つに注意力を向ける。やるべきことをやる。今できることを積み重ねていく。それが自分の人生をいきるということだと感じた。続きを読む
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友人がFACEBOOKで絶賛していたので(タイムマネジメントの本を読むのはこれで終わりにすると)、読んでみました。そして、傍線ひきまくりました。 「自分が持つ時間があまりにも短かく、やりたいことを全部やる時間はなく、時間の使い方のコントロールもできない。体力や才能、いろんなリソースも足りない。そんな現実を直視したくないから、僕たちは全力で現実を回避する。まるで何の制約もないかのように、非現実的な幻想を追い続ける。完璧なワークライフバランス、やりたいことがすべて実現できるタイムマネジメント。
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こんなレビューを書いてる場合じゃないと
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気晴らし行動が多い自分だったが、これを読んでやめようと思った。また困難なことにも挑戦してみようと思った。
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著者自身が繰り返し述べているように、従来のタイム・パフォーマンスを上げることに主眼を置いた著作とは一線を画している点は面白いです。ただ、著者の主張を固めるためとはいえ、ちょっと冗長な気もします。
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みなさん本書を読んで学んだことが多いみたいですね!

おわりに

これまで、特に仕事面では力を注ぎ、上に上にと登ってきました。

しかし、自分がさらに高みへと登っていく姿を想像してみると、何も感じないことに驚きました。

そこで、全てが空虚に感じられるようになりました。

不足しているものは自分が何に向かって進んでいるのか見失った時期があったからです。

「時間の使い方」は当時、求めていた答えでした。

誰しもの人生には限りがあり、その時間を大切に生きること。

自己の限界を認識し、過度な期待を抱かないこと。

そして、人生において「次に何が起こるだろう」とワクワクしながら生きることの大切さを学びました。

次に読みたい本は『時間は存在しない』です。

アインシュタインの相対性理論により、時間や空間の絶対性が崩れた理論学を知りたくなりました。

「時間」という概念を学ぶためではありますが、スピリチュアルな観点からではなく、物理学者が解き明かす「時間」に迫りたいと思いました。







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