愛知県にお住いの38歳女性(サービス系:事務職)が2023年2月頃に「Amazon Prime Video」で見た映画『コーダ あいのうた』のレビューをご紹介します。
映画を見た感想や見どころをネタバレ覚悟で解説しておりますので、映画を見る前に面白いのか知りたい方、評価や口コミが気になっている方は参考にしてください。
目次
映画『コーダ あいのうた』を見ようと思ったきっかけ
映画を見ようと思ったきっかけは、感動したからおすすめ作品だと友人に薦められたからです。
友人は映画が好きで、よく見ているのですが、特にサクセスストーリーが好きなようでした。
友人の話で印象的だったのは、外国の手話はほとんどジェスチャーみたいで、日本の手話よりも分かりやすいと言っていたことです。
私は手話はまったく分かりませんが、外国の手話と家族の中で一人だけ耳が聞こえる女の子に興味を持ったので、この映画を見てみようと思いました。
映画『コーダ あいのうた』の内容
この映画は、ルビーという高校生の女の子が、夢と家族との間で揺れながらも成長していくストーリーです。
ルビー意外の家族は3人とも耳が聞こえずに、学校でのルビーは自信が持てない女の子でした。
一方で、ルビーは歌が好きで、好きな男の子が授業で合唱クラブを選択したため、自分も同じクラブに入ります。
ルビーの才能あふれる歌声を聴いて、音楽のMr.V先生は音大への受験を勧めますが、耳の聞こえない家族の生計を立てるため、一旦は夢を諦める決意をしました。
しかし、合唱クラブのコンサートでルビーの歌声を聴く観客の表情を見て家族は考え直し、ルビーの音大受験を応援します。
そして見事合格し、ルビーは夢のために家族のもとを旅立ちました。
作品情報
- ジャンル:ドラマ
- 製作国:アメリカ
- 製作年:2021
- 公開年月日:2022年1月21日
- 上映時間:112分
- 製作会社:Vendome Pictures
- 配給:ギャガ
- 公式サイト:https://gaga.ne.jp/coda/
映画『コーダ あいのうた』の見どころをネタバレ覚悟で解説
私がネタバレ覚悟で解説したい映画『コーダ あいのうた』の見どころは大きく3つです。
この映画の見どころ
- 主人公ルビーの成長
- Mr.V先生の指導
- 家族も変わっていく
主人公ルビーの成長
ルビーは家族の障がいのせいで、クラスメイトに変な声だとからかわれて、過ごしてきました。
また、家族の仕事のために、早朝から漁に出て学校に遅刻したり、早起きのせいで授業中は居眠りするなど、家族のために学生生活を犠牲にしてきました。
そのため、自己肯定感があまり高くありません。
そんなルビーが歌を好きになり、音楽の先生に才能を認められました。
また人を好きになり、恋をすることで、性格も少しずつ変わっていきました。
特に合唱コンサートでたくさんの人を感動させたことは、とても自信になったでしょう。
Mr.V先生の指導
ルビーが通う高校の音楽教師はMr.V先生でした。
先生は、授業中にみんなの前で歌えなかったルビーに興味を示します。
そして、ルビーの才能に気づき、プライベート時間を削った熱血指導が始まりますが、ルビーが歌に力を入れていないことにイライラしていました。
けれども、それもルビーに、もっと歌にのめり込んでもらいたかったからなのです。
一度は家族のために夢を諦めたルビーを、先生は最後まで説得していました。
受験当日に楽譜を準備しておらずアカペラで歌う羽目になってしまったルビーのために、急きょ伴奏者として審査員に名乗り出たほどです。
この先生なくして、ルビーの成長と音大合格はありえません。
家族も変わっていく
両親とも耳が聞こえないので、小さい頃から耳が聞こえるルビーを通訳として頼りにしていました。
母親はあまり外に出ようとせず、ルビーをいつまでも赤ちゃんだと思い心配な気持ちから大学進学を反対していました。
父親は耳が聞こえないせいで、周りはどうせ話を聞いてくれないと人生を諦めています。
もともと自分の仕事のためにルビーに夢を諦めるようにお願いしていた父親は、ルビーが合唱コンサートで周りの人を感動させるのを見て、決意しています。
大学受験当日の朝にルビーを起こし、会場まで車で送っていきました。
そして合格を心から喜びました。
最後の別れのときは、家族みんなでルビーを笑顔で送り出しました。
映画『コーダ あいのうた』を見終わった感想
Mr.V先生の音楽レッスンと、家族の仕事の手伝いを掛け持ち、必死にがんばって両立をしていたところを見ると、ルビーの音大で学びたい気持ちの強さがよくわかります。
けれども、家族に頼まれると断りきることができずに、自分の夢への想いも諦めてしまう優しい子だなと思いました。
また、パパが合唱コンサートで観客を感動させたルビーを見て、帰りに二人きりでルビーの声を振動で感じているシーンは泣けました。
耳が聞こえないパパが一緒懸命娘を理解しようとしている姿にみえたからです。
最後に、ルビーが寮生活を始めるために家を出るとき、家族で抱きしめ合うシーンは、これまで助け合ってきた家族の絆の強さを感じました。
映画『コーダ あいのうた』で印象に残った名言
私が映画『コーダ あいのうた』を見て特に印象に残った名言です。
「ジャッキー・ロッシ」のセリフ
あなたも耳が聴こえなければいい、と思ったわ。
映画『コーダ あいのうた』の評価や口コミ
他の方が映画『コーダ あいのうた』を見てどう思われているのか、評価や口コミを調べてみました。
『コーダ あいのうた』
お盛んな両親が可愛いw
耳が不自由な家族の中で一人だけ耳が聞こえる末っ子のルビーが途中、家族の事を思うばかりに自分のやりたいことが出来ないのはモヤモヤするが、仲良し家族に凄く心が癒され泣けるハートフルストーリー
デリカシーだけが足りない父、嫌いになれない… pic.twitter.com/7LDNuAAdEc
— よだくん@映画垢🍕 (@movie_noyoda) January 28, 2024
【本日放送】「コーダ あいのうた」あらすじ・キャストまとめ アカデミー賞授賞式では“感動スピーチ”
▼記事詳細はこちらhttps://t.co/QSCHXk7Brm#コーダあいのうた
— 映画.com (@eigacom) January 27, 2024
フランス映画『エール!』とリメイク映画『コーダ あいのうた』を比べてみたhttps://t.co/7EqeCk0t2V#コーダあいのうた pic.twitter.com/f6MX9vjwop
— Yoko (@yokoeigachannel) January 27, 2024
♪ Both Side Now
昔から大好きな曲でした😳💍
歌詞が素敵なんです。昨年末にこの曲が主題歌なっている映画、
コーダあいのうたを観て感動🪽まさか踊れるなんて••嬉しかった♡ pic.twitter.com/mZaXqSx9uq
— 馬場麻衣子 (@MAIKOx1010) January 26, 2024
サブスクで何度も見たけど、BSでコーダあいのうたをやっていたのて寝られなくなった!やっぱり映画って素晴らしいし、素晴らしい作品をいろんな人に知ってもらうために翻訳の夢は諦めたくない!
— よろ_映像翻訳勉強中 (@ukchll) January 27, 2024
主人公ルビーが、ヴィラロボス先生から歌う時の気持ちを聞かれてit's hard to explainと言葉が出てこず、手話で語り始めるシーンがある。彼女はコーダ。耳が聞こえてしゃべれても手話がネイティブ言語なのだ。これはラストシーンへの伏線にもなっている。彼女が話し、歌い始めるというのは、彼女が外の世界に旅立っていく過程で身に着けたものだ。この映画ではその旅立ちの過程が暖かく描かれている。寒々しい猟師の村で繰り広げられる、生活そのものの、下品な会話は、お涙頂戴にならないための工夫だろうか。しかし元より、人間の生活それ自体が美しいはずがない。時に醜いエゴと欲望がぶつかり合うのが人間の生活だろう。逞しくも下品な労働者たちと、それを包み込む厳しくも美しい自然は、アリステア・マククラウドの小説の世界を思わせる。そして加えて、本作品には主人公がみんなと歌うハーモニーがある。その美しいハーモニーと自然が、小さな人間たちの人生を包み込んでいる。ラストシーンで、自分の声と手話で彼女が歌う時、彼女は自分が産み落とされた2つの世界に適応したのだと思う。どちらの世界でも異者だった自分。彼女は今や、聞こえる世界と聞こえない世界から人生を見つめることができるようになった(I've looked at life from both sides now)。彼女はこうして大人になったのだ。バークリーに合格するのはおとぎ話だけれども(as every fairy tale comes real)、それでも涙がこぼれ落ちてくるよ。涙が止まらない。続きを読む
Amazonの口コミ
とてもいい作品だと思います。ステージで歌うシーンの演出にはやられました。
Amazonの口コミ
恐ろしい疾走感と恐ろしい雄弁さで映画が進みます。手話のスピード感、お皿の音。1つ目のクライマックス、高校の発表会まで本当に一気に引き込まれていきます。(なお、その中の1つとして下ネタ・セックス大好きであることについては、ろう者の日常を示す表現として私は肯定的です。)Varietyだとか、Diversityだとか、そういった言葉が世の中にあふれ始めています。それを否応なく受容する社会であることが求められています。でも、私はろうの世界を、ろう者の人生を知りません。全ろう者の家族の中で健常者が生まれたとき、家族はどれだけその健常者に頼ることでしょう。健常者は家族と世界との窓口の役割を負います。否応なく大人であることを求められます。音楽を、その一曲をもって特徴づける映画はたくさんあります。ショーシャンクの空に、ニューシネマパラダイス、サウンドオブミュージック…その一発をもって「名画」として燦然と輝く映画は確かに存在します。高校での発表会…こんな音楽の使い方は初めてで、衝撃的で、映画史上最高の音楽の流し方だと思いました。受験での音楽は(こちらは正直最初からこの表現になるだろうと簡単に予測は出来ましたが)、ルビーの思いのこもった、彼女のこれまでの人生の集大成です。母が母の形で、兄が兄の形で、父が父の形で、ルビーを愛しています。この映画は衝撃的でした。私がこれまで観たどの映画と比べても、最高の映画です。素晴らしかった。素晴らしくて、観終わってすぐにこのレビューを書きました。素晴らしかった。続きを読む
Amazonの口コミ
題名から想像するに「きっと心が温まる美しい物語なのだろう」と思っていたら、いやはや大間違い。下ネタ満載で、コレは1人で見たほうがいい映画でした。いわゆる「ヤングケアラー」の物語。家族のあり方としてこのようなパターンは初めて知る世界でした。とても考えさせられる内容とは裏腹に、主人公の美しい歌声に自然と涙がこぼれました。思春期の葛藤もありながら、家族のために自己犠牲となることを決意する流れ、このようなヤングケアラーがどれだけ実際に存在するんだろうか、胸が痛みます。私も母親として2人の子供を育てていますが、まもなく彼らは私の手を離れ自立してゆくのでしょう。そんな中、決してこちらを振り返ることなく、子供達には自分の人生を思いっきり生きていって欲しいと、そのように、子供の背中をバンっと叩いて送り出せる親にならなければと、改めて思いました。一番深かったのはお兄ちゃんからの愛でしたね。葛藤はありながらも最初から妹の自由と幸せを応援してくれていましたね。両親は毒親(特に母親)な部分がありましたね、どれだけ仲が良くても子供に性的なことまでひけらかすのはいけないことだと思います。特に母親の、赤いドレスを買って来たり抱きしめてみたりなどの描写は、娘の機嫌をとってこれからも私たちを助けて欲しいという欲が見え隠れしてすごく気持ち悪かったです。同性同士の母娘の共依存から逃れられて、ルビーは本当に良かった!!手話をしながら歌を歌い気持ちを伝える、という演出なんて、もう何十回も焼き直しされているパターンだと思うのにベタだとわかっていても感動しました。一度見ればいいかなという映画ではありますが。続きを読む
Amazonの口コミ
素敵です!
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みなさんの映画を見た感想が面白いですね!
おわりに
私が映画『コーダ あいのうた』を見た感想や見どころをネタバレ覚悟で解説してきましたが、「面白い」と感じられた方はぜひ見てください。