埼玉県にお住いの55歳女性(サービス系:葬儀関係)が2022年12月頃に「Amazon Prime Video レンタル」で見た映画『彼らが本気で編むときは、』のレビューをご紹介します。
映画を見た感想や見どころをネタバレ覚悟で解説しておりますので、映画を見る前に面白いのか知りたい方、評価や口コミが気になっている方は参考にしてください。
目次
映画『彼らが本気で編むときは、』を見ようと思ったきっかけ
昨年末の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で強烈なインパクトを残した源仲章を演じた生田斗真さん。
これ以上はないほどに凄い顔芸を駆使したその演技は民放の情報番組でも取り扱われるほどで、確実に生田斗真さんのキャリアに凄い爪痕を残しました。
憎々しいと思うほどのそのキャラクターとは真逆の意味でインパクトを刻んだ『リンコさん』に会いたくなって配信を探してしまいました。
もともと劇場公開時に観て、生田さんがますます好きになった作品です。
この作品のなかでもっともたおやかで美しいリンコさん。
もっと皆さんに知られて欲しいキャラクターです。
映画『彼らが本気で編むときは、』の内容
自由奔放な母親・ヒロミ(ミムラ)が育児放棄したことで叔父のマキオ(桐谷健太)のもとに身を寄せることになった小学5年生の少女・小川トモ。
久しぶりに訪れたマキオの部屋には美しい人がいました。
リンコ(生田斗真)と名乗ったその人は、かいがいしくトモの世話を焼き、美味しい料理やキャラ弁まで作ってくれたのです。
男性から女性に変わったトランスジェンダーという存在に驚きながらも、仲睦まじいマキオとリンコの生活に馴染んでいくトモ。
しかし、その穏やかな生活は時に揺さぶられ、時に苦しみをもたらして、トモはその中で少しずつ確実に成長していくことになったのです。
作品情報
- ジャンル:ドラマ
- 製作国:日本
- 製作年:2017
- 公開年月日:2017年2月25日
- 上映時間:127分
- 製作会社:電通=ジェイ・ストーム=パルコ=ソニー・ミュージックエンタテインメント=パラダイス・カフェ(制作プロダクション パラダイス・カフェ)
- 配給:スールキートス
- 公式サイト:http://kareamu.com/
映画『彼らが本気で編むときは、』の見どころをネタバレ覚悟で解説
私がネタバレ覚悟で解説したい映画『彼らが本気で編むときは、』の見どころは大きく3つです。
この映画の見どころ
- マキオとリンコ、そしてトモの共同生活が始まった!
- 「おっぱい」が欲しい…
- 煩悩の数だけ…?!
マキオとリンコ、そしてトモの共同生活が始まった!
ある日、トモが学校から帰ると母親のヒロミが家出していました。
実はこれが初めてではなかったので、トモは自分の面倒を見てくれそうな叔父のマキオの勤め先の書店に向かいます。
夕方、マキオが仕事終わりに待ち合わせて、彼が暮らす団地の部屋に向かうと、そこには一人の美しい人がいました。
背が高く、顔立ちが整って、キレイに化粧した…不思議な人。
「いらっしゃい、トモちゃん」と微笑んだ”彼女”はリンコと名乗り、何くれとなく面倒を見てくれるようになりました。
美味しいご飯を作ってくれたり、トモの長い髪を可愛く編んだり、キャラ弁を作ってくれたり…自分だけが大事でフリーダムだった母が一切やってくれなかったことばかり…いつの間にか、トモはそんな三人での暮らしに馴染み、安らぎを覚えていったのです。
「おっぱい」が欲しい…
リンコはもともとは男の子だったことを告白してくれたので、トモはなんとなくそんな人たちのことを考えるようになりました。
リンコは時々毛糸を出してきては何かを編んでいます。
手を動かしながら彼女は言いました。
「私はね、これですっげぇ悔しいこととか、死ぬほど悲しかったりすることをぜーんぶチャラにするの」と。
トモはある日リンコの母のフミコ(田中美佐子)とその夫のヨシオ(柏原収史)に引き合わされました。
フミコは、リンコが中学生の頃にはすでに性同一性障害のことを自覚して「おっぱいが欲しい」と告白された時にブラジャーを買い与え、その中に詰める『おっぱい』を毛糸で編んだのだと話してくれたのです。
トモは、その夜、ふっくらと膨らんだリンコの胸に触らせてもらいました。
煩悩の数だけ…?!
穏やかな日々がそのまま流れていくかと思われたころ、思わぬトラブルが起こりました。
トモの同級生のカイ(込江海翔)とトモが親しくしていたら、カイの母親がリンコに気づき暴挙に出たため、トモがブチ切れて警察沙汰になってしまったのです。
リンコは、これまでに編みためていた作品が男性のシンボルの形を作ったもので、それを煩悩の数だけ、つまり108個、作りあげたら、燃やして供養したいのだと告白したのです。
やがてその日がやってきて、三人でそれを砂浜に山盛りにして火をくべたのです。
リンコは、その様子を切なそうに見ていました。
その頃、ヒロミがトモを迎えに来ました。
マキオはそんな無責任な様子に激怒し、トモもヒロミを非難すると、逆切れしたヒロミはリンコを罵倒しましたが、トモはそんな母親に「リンコさんはいろいろしてくれたのに!ママはやってくれなかった…」と激白したのです。
トモは結局ヒロミと暮らしていた家に戻されることになり、その最後の晩は三人で一緒に過ごしました。
別れ際に手渡されたプレゼントを開けたら、そこにはリンコ特製の毛糸のおっぱいが入っていたのです。
映画『彼らが本気で編むときは、』を見終わった感想
生田斗真さんが演じるリンコさんの美しさが全てを覆い隠して包み込む、そんな映画です。
現在はトランスジェンダーの役をトランスジェンダーの役者さんに演じさせるべきと言う意見が主流のようですが、生田さんの性別を超えた存在感は、彼(彼女?)でなければ作り出せない稀有なものでした。
そしてマキオがリンコさんを愛した理由も、するりと理解できる気がします。
そんな二人の間に紛れ込んだかのようなトモは、戸惑いながらもリンコの存在を理解し、仲良く暮らすようになりました。
彼女もまた、シアワセとは言い難い境遇でしたが、そんな中でも慈しんでくれるリンコに出会えたことは人生を変える出来事になったに違いありません。
映画『彼らが本気で編むときは、』で印象に残った名言
私が映画『彼らが本気で編むときは、』を見て特に印象に残った名言です。
「小川マキオ」のセリフ
リンコさんのような心の人に惚れちゃったらね、あとのいろいろなことはどうでも良いんだよ。
映画『彼らが本気で編むときは、』の評価や口コミ
他の方が映画『彼らが本気で編むときは、』を見てどう思われているのか、評価や口コミを調べてみました。
映画『彼らが本気で編むときは、』ご存知ですか?
『毛糸だま』が登場するんですよ。
今アマゾンプライムビデオで観られるみたいです。未視聴でしたらぜひ!— ニットマルシェ (@knitmarche) August 5, 2020
おはよ❕
実はおやすみしたふりして、彼らが本気で編むときは、をみてました。すごく良い映画でお布団で泣いていた。— ❕𝗄𝗎𝗋𝖺𝗀𝖾 (@kurage05306193) May 3, 2021
【8月】月一更新
くらたまみ Best3 映画 & 本一冊
🎥映画
1. 同級生 (これよかった...。
2. 劇場
3. 彼らが本気で編むときは
📚本
「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」 pic.twitter.com/gggs5pcLsn— 倉田茉美 (@mami_kurata) August 4, 2020
トランスジェンダーの映画って、良い作品が多いのでミッドナイトスワンを観る前に何本か観てみても良いかも。「オール・アバウト・マイ・マザー」「トランスアメリカ」「リリーのすべて」「彼らが本気で編むときは」可愛らしさで「ぼくのバラ色の人生」も薦めたい✨
— しょこちん💚🍫 (@shoko56) August 26, 2020
おつみうでした!🍵
🐮きたみう日記🐮更新しました!https://t.co/YBqyucnGLf
運転講習のことと、映画「彼らが本気で編むときは、」の感想を書きました!#ミスid2021 #CHEERZ #ミスiD #きたみう #道産子 #北見 #北海道 #自撮り pic.twitter.com/ggliioJ4yf
— 三浦彩香🍓🐮きたみう (@sing2ktmu) September 12, 2020
とても読みやすく良い本です久々に本を読んで泣きました登場人物が良い人で救われます
Amazonの口コミ
映画が面白かったけど物足りなかったので読んでみました。映画で足りなかった心理描写や出来事の前後が少しだけ補完されていてちょうど良かったです。あまり多くても映画はなんだったのかと思ってしまうのでこれぐらいでいい。欲を言うと後日談のようなものがあったら良かったかもしれません。
Amazonの口コミ
映画がとても良かったので本も買いました。字が大きくて読みやすい。子供も引き込まれてずっと読んでいました。ふざけた内容ではなく現代の放置子、凛子さんのこと、老いた親の事も書かれ他人事と思えない事ばかり。自分も気づかないまま誰かを傷つけているかもしれないと振り返り、自分の奢り昂りを教えられました。
Amazonの口コミ
綺麗な状態で送られてきて満足です。映画を見てから買ったので読みながら映像が浮かんできて又泣いてしまいます。心に残る一冊です。
Amazonの口コミ
映画の書き下ろし本と気づかず、原作と勘違いして、買いました。ノベライズ本は嫌いなんだけれど、、これは心に優しく染み込んでくる本でした。映画はまだ見ていません。この書店もきにいっているので、選択肢があるときは、ここにしています。
Amazonの口コミ
みなさんの映画を見た感想が面白いですね!
おわりに
私が映画『彼らが本気で編むときは、』を見た感想や見どころをネタバレ覚悟で解説してきましたが、「面白い」と感じられた方はぜひ見てください。
次に見たいと思っている映画は『渇水』です。
ある夏、水道局員の岩切(生田斗真)は同僚の木田(磯村勇斗)と二人で水道料金を滞納している家々を巡り、水道の元栓を閉めていました。
その頃は日照りが続き、その地域全体が給水制限される中で、岩切たちは親にネグレクトされている幼い姉妹に出会いました。
父は家出して、いるはずの母親も家に戻っている形跡がありません。
そんな困窮した姉妹の住む家の水道を止めるべきか、否か…岩切は悩むのです。