小説のレビュー

【ネタバレ注意】小説『ミミズクと夜の王』のレビュー!小説を見た感想は「少女の崩壊と再生の御伽噺で知った幸せ」

新潟県にお住いの18歳女性(専門学生)が2022年4月頃に「紙の本」で読んだ小説『ミミズクと夜の王』のレビューをご紹介します。

小説を見た感想や読みどころをネタバレ覚悟で解説しておりますので、小説を見る前に面白いのか知りたい方、評価や口コミが気になっている方は参考にしてください。

この小説の読みどころ

  • 死にたがりの少女の再生
  • ミミズクと名乗る少女の過去
  • ミミズクの最終的に選んだ道

小説『ミミズクと夜の王』を読もうと思ったきっかけ

インスタグラムで自分がフォローさせていただいている方がご自身の投稿で『ミミズクと夜の王』を紹介されており、投稿に載せられていたあらすじや感想を読んで、おもしろそうな本だなと興味を持ちました。

インターネットでこの本について検索して、本の感想・レビューを投稿できるサイトを見てみると、高評価をつけている方が多く、おもしろかった・感動したというコメントをたくさん見つけたため、実際に購入して読むことにしました。

小説『ミミズクと夜の王』の内容

ある月の夜、自らをミミズクと名乗る少女が魔物のはびこる森にやってきます。

その少女は、魔物を統べる夜の王にその身を差し出します。

自身の身を差し出し、願うことはたった一つ「自分を食べてもらう」こと。蔑まれ、虐げられてきた死にたがりの少女は、人間嫌いの夜の王や温かい人間たちとの出会いをきっかけに、優しさや愛情に触れていきます。

過酷な環境で虐げられ、本当の気持ちを失っていた少女が少しづつ幸せを知っていく再生の物語です。

小説『ミミズクと夜の王』の作品情報

作品情報

小説『ミミズクと夜の王』のあらすじ

ある月の夜、ミミズクと名乗る人間の少女が魔物の棲む森にやって来る。 彼女は自分が魔物に食べられることを望んで森へたどり着くのだった。 魔物を統べる者「夜の王」に出会い、人間を相手にしない「夜の王」に、自らを食べるよう説得する。

小説『ミミズクと夜の王』の読みどころをネタバレ覚悟で解説

私がネタバレ覚悟で解説したい小説『ミミズクと夜の王』の読みどころは大きく3つです。

この小説の読みどころ

  • 死にたがりの少女の再生
  • ミミズクと名乗る少女の過去
  • ミミズクの最終的に選んだ道

死にたがりの少女の再生

ミミズクと名乗る少女は、夜の王に自分を食べてもらうことが唯一の願いでした。

少女は奴隷として生き、額には「332」の焼き印を押され、両手両足には鍵穴すらない外されることのない鎖が付けられています。

その過酷な環境から抜け出しても、生きることに対して全く執着がなく、夜の王に「自分を食べてもらう」ためだけに、ひたすら長い道のりを歩き、魔物のはびこる森まで来ました。

そんな少女が悲しい過去をもつ夜の王や森に棲むフクロウ、聖騎士のデュークやその妻のオリエッタ、ディアなどとの出会いをきっかけに優しさや愛、幸せを知っていきます。

ミミズクと名乗る少女の過去

ミミズクの額には「332」という焼き印が押されており、両手両足には外すことを最初から想定していない鍵穴のない鎖が付けられています。

森にやってくる前は奴隷として働かされて、死体を扱う仕事もやらされていました。

虐げられ、蔑まれ、「逃げる」という選択肢が思いつかないほどに追いつめられ、過酷な環境で生きていました。

ミミズクが奴隷として働かされていた村が襲撃されたとき、襲撃者である男をナイフで突き刺してしまったという過去があり、ナイフが大嫌いでトラウマになっています。

ミミズクの最終的に選んだ道

生きることに対して執着しておらず、「自分を食べてもらう」ことだけがたった一つの願いだった死にたがりのミミズクが夜の王やフクロウ、温かく接してくれる人間たちと過ごしていくなかで優しさや愛情、気持ちを知っていきます。

そして、死にたがりだったミミズクは「生きたい」と願うようになります。

夜の王を愛した人間であるミミズクは、人間の世界でデュークやオリエッタ、ディアと生きていくのではなく、魔物のはびこる森で夜の王と一緒に生きていく道を選びます。

小説『ミミズクと夜の王』を読み終わった感想

奴隷として、痛みや苦しみを麻痺させて生きてきた死にたがりのミミズクが夜の王やフクロウ、出会った人たちから優しさや愛をもらって「生きたい」と思うようになる姿がとても感動的でした。

どうして自らのことを「ミミズク」と名乗るようになったのか、どうして「自分を食べてほしい」のか、ミミズクの過去が明かされていくたびにとても切なく、苦しくなりました。

悲しい過去をもつ夜の王の不器用な優しさに触れて、愛を知っていくミミズクがとても可愛らしく、大好きになりました。

小説『ミミズクと夜の王』で印象に残った名言

私が小説『ミミズクと夜の王』を読んで特に印象に残った名言です。

「ミミズク」のセリフ

「なんでだろうねぇ。逃げようと、したこと、なかったなぁ。」

小説『ミミズクと夜の王』の評価や口コミ

他の方が小説『ミミズクと夜の王』を見てどう思われているのか、評価や口コミを調べてみました。

おわりに

私が小説『ミミズクと夜の王』を読んだ感想や読みどころをネタバレ覚悟で解説してきましたが、「面白い」と感じられた方はぜひ読んでください。

次に読みたいと思っている小説は『毒吐姫と星の石』です。

忌まれた姫と異形の王子の、小さな恋のおとぎばなしです。

全知の天に運命を委ねる占いの国ヴィオン。生まれながらにして毒と呪いの言葉を吐き、下町に生きる姫がいました。

星と神の巡りにおいて少女エルザは城に呼び戻され隣国に嫁げと強いられます。

唯一の武器である声を奪われ、胸には星の石ひとつ。絶望とともに少女が送られたのは聖剣の国レッドアーク。迎えたのは、異形の四肢を持つ王子でした。

『ミミズクと夜の王』の姉妹作です。







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