小説のレビュー

【ネタバレ注意】小説『生のみ生のままで【上巻/下巻】』のレビュー!小説を見た感想は「愛するということは性別など超えてしまう」

高知県にお住いの22歳女性(大学生)が2022年7月頃に「本屋さん」で読んだ小説『生のみ生のままで【上巻/下巻】』のレビューをご紹介します。

小説を見た感想や読みどころをネタバレ覚悟で解説しておりますので、小説を見る前に面白いのか知りたい方、評価や口コミが気になっている方は参考にしてください。

この小説の読みどころ

  • 簡単ではない道のりを愛で乗り越えていくところ
  • 美しい描写で描かれた芸能人の女性
  • 繊細で美しい性的描写

小説『生のみ生のままで【上巻/下巻】』を読もうと思ったきっかけ

作者である綿矢りささんの作品が好きで、新作が出たので書いました。

綿矢りささんの作品は、言葉のチョイスが素敵で感情移入して読むことができます。

主人公や登場人物のイメージもしやすいところも好きです。

また、同性愛を描いている内容なので、今現在私がジェンダーやLGBTQに興味があるので読んでみようと思いました。

感覚的にジェンダーやlgbtqでよく描かれるのは男性同士が多いように感じるので、女性同士は珍しいと思い手に取りました。

小説『生のみ生のままで【上巻/下巻】』の内容

二人の女性が主人公です。

最初は二人とも異性の恋人がいましたが、一人の女性がもう一人の女性にひとめぼれをして好きになります。

同性を好きになったことはなく、その人だから好きになったといい告白をして、最初は戸惑っていた主人公の女性もどんどん彼女に惹かれていき、二人は付き合うことになります。

さまざまな壁を乗り越えて、愛を深め合っていきます。

性別など関係なく、愛するということを読んでいる中で感じることのできる作品です。

小説『生のみ生のままで【上巻/下巻】』の作品情報

上巻の作品情報

下巻の作品情報

小説『生のみ生のままで【上巻/下巻】』のあらすじ

【上巻】「私たちは、友達じゃない」
25歳、夏。恋人と出かけたリゾートで、逢衣(あい)は彼の幼なじみと、その彼女・彩夏(さいか)に出逢う。芸能活動をしているという彩夏は、美しい顔に不遜な態度で、不躾な視線を寄越すばかりだったが、四人で行動するうちに打ち解けてゆく。
東京へ帰った後、逢衣は彩夏と急速に親しくなった。やがて恋人との間に結婚の話が出始めるが、ある日とつぜん彩夏から唇を奪われ、「最初からずっと好きだった」と告白される。

彼女の肌が、吐息が、唇が、舌が、強烈な引力をもって私を誘う——。
綿矢りさ堂々の新境地! 女性同士の鮮烈なる恋愛小説。

【下巻】「どんな場所も、あなたといれば日向だ」
互いに男の恋人がいるのに、止めようもなく惹かれあう逢衣と彩夏。
女性同士、心と身体のおもむくままに求め合い、二人は一緒に暮らし始めた。芸能活動をしていた彩夏の人気に火が付き、仕事も恋も順調に回り始めた矢先、思わぬ試練が彼女たちを襲う。切ない決断を迫られ、二人が選んだ道は……。

今まで裸でいても、私は全然裸じゃなかった。常識も世間体も意識から鮮やかに取り払い、一糸纏わぬ姿で抱き合えば、こんなにも身体が軽い——。
女性同士のひたむきで情熱的な恋を描いた、綿矢りさの衝撃作!

小説『生のみ生のままで【上巻/下巻】』の読みどころをネタバレ覚悟で解説

私がネタバレ覚悟で解説したい小説『生のみ生のままで【上巻/下巻】』の読みどころは大きく3つです。

この小説の読みどころ

  • 簡単ではない道のりを愛で乗り越えていくところ
  • 美しい描写で描かれた芸能人の女性
  • 繊細で美しい性的描写

簡単ではない道のりを愛で乗り越えていくところ

一人の女性は芸能人です。

もう一人の女性は一般人です。

普通に付き合っていくだけでもさまざまな問題があるなかで、異性愛ということでさらにさまざまな壁にぶつかります。

その問題を解決することはできなくても2人は愛を育み乗り越えて2人で生きていこうとします。

その愛には性別など関係ないと思えます。

ジェンダーの問題で同性愛を認めない風潮や気持ち悪いと思う風潮を変えられるような作品だと思います。

異性愛でも同性愛でもそこにあるものは愛だと感じさせてくれる作品です。

美しい描写で描かれた芸能人の女性

綿矢りささんの作品は登場人物を説明する言葉がわかりやすく繊細でイメージしやすいです。

特に芸能人である登場人物の女性の描写は美しいです。

長年の月日を書いている作品なのでその中でのこの女性の変化を表す言葉ひとつひとつが繊細です。

そこに注目して読んでいただきたいです。

どの登場人物も映像で浮かべることができるほど詳細に描かれていますが、とくにこの芸能人の女性に関しては強くイメージすることができます。

ぜひ自分の頭の中でイメージしながら読んでほしいです。

繊細で美しい性的描写

女性同士の性的描写が多くあります。

もともとは同性愛者ではない2人がお互いの愛を確かめる方法として体を重ねますが、最初は気持ちも整理できずにいます。

そこの心情の描写もわかりやすく、また繊細な描写です。

実際に体を重ねる部分も繊細で美しい描写で頭の中でイメージできてしまうほどです。

ここでも心情の描写が入っており、それも美しいです。

少し、苦手な方ももしかしたらいらっしゃるかもしれませんが、そこに注目して読んでほしいです。

小説『生のみ生のままで【上巻/下巻】』を読み終わった感想

私は個人的に同性愛やジェンダーの問題に興味があるのでこの本を手に取りました。

読んでいくうちに物語に引き込まれていきました。

同性愛ということでたくさんの壁がありましたが、2人はともに乗り越えていきます。

性別なんて関係なくその人のことを愛するというのは異性愛も同性愛も関係ないと改めて強く感じました。

人を愛するということに性別なんて関係ないし、好きになった人がたまたま異性だった同性だったというだけのことだと思いました。

この作品はたくさんの人に読んでいただき異性愛に対する偏見が少しでも無くなってほしいです。

小説『生のみ生のままで【上巻/下巻】』で印象に残った名言

私が小説『生のみ生のままで【上巻/下巻】』を読んで特に印象に残った名言です。

「彩夏」のセリフ

性別なんて関係ない逢衣だから好きになったんだよ

小説『生のみ生のままで【上巻/下巻】』の評価や口コミ

他の方が小説『生のみ生のままで【上巻/下巻】』を見てどう思われているのか、評価や口コミを調べてみました。

おわりに

私が小説『生のみ生のままで【上巻/下巻】』を読んだ感想や読みどころをネタバレ覚悟で解説してきましたが、「面白い」と感じられた方はぜひ読んでください。

次に読みたいと思っている小説は『ひらいて』です。

好きになった男の子と付き合っている女の子に恋心の矢を向けるもの。次に読むのが楽しみです。







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