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書籍のレビュー

【書評】『裁判官の爆笑お言葉集』のレビュー|書籍を読んだ感想は「刑事裁判の有罪率99%。逆に言えば、疑わしきは罰しない良い国日本」

神奈川県にお住いの37歳男性(就労移行支援施設通所・クラウドワーカー)が2023年7月頃に読んだ『裁判官の爆笑お言葉集』のレビューをご紹介いたします。

本書の概要や内容をわかりやすく要紹介、書籍を読んで学んだことや感想、評価や口コミが気になっている方は参考にしていただけると幸いです。

この本から学べるポイント

  • 家族から愛情を得ずに虐待を受ける
  • 暴力団員にも愛情を注ぐ裁判官の深い愛情
  • 刑事裁判の有罪率99%

『裁判官の爆笑お言葉集』の購入理由

裁判官は犯罪者の有罪無罪を審議する、大変難しく責任のある職業だと思っていました。

そんな裁判官たちが何を考え、どういった判決文を述べるのか気になり、本書を読んでみようと思いました。

一部を見てみると、判決の言葉の中に人間味あふれる表現が多く見受けられました。

単に機械的に客観的な判決を下すのではなく、血の通った判断が行われていることが感じられ、興味が湧きました。

さらに、この本が通販サイトのベストセラーリストに掲載されていたことから、面白い内容に違いないと考え、購入を決めました。

『裁判官の爆笑お言葉集』の概要

以下のような判決の言葉には、心に響くものがあります。

控訴し、別の裁判所の判断を仰ぐことを勧めています。

(求刑通りの死刑判決を言い渡し)別の裁判所の判断を仰ぐということは、軽い刑が良いのではないのかと感じるかもしれません。

しかし、本人は死刑判決を言い渡すことに対して悩み、奮闘していることを伝えています。

自身で軽い刑にしたいと思いつつ、客観的に見て死刑に値する事案であると判断し、死刑を言い渡すという、この矛盾した感情が裁判官の苦悩を反映していると感じます。

多くの情報とともに、これらの発言が収録された本は、読み手にとって非常にためになると考えます。

基本情報

  • 著者:長嶺 超輝
  • ISBN:9784344980303
  • 出版社:幻冬舎
  • 判型:新書
  • ページ数:224ページ
  • 定価:720円(本体)
  • 発行年月日:2007年03月
  • 発売日:2007年03月28日
  • 国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:LNAA

『裁判官の爆笑お言葉集』のYouTube(ユーチューブ)

『裁判官の爆笑お言葉集』について、YouTube(ユーチューブ)でわかりやすく解説されている動画があるかどうか調べました。

残念ながら、本書を詳しく紹介しているYouTubeチャンネルは見当たらなかったため、このブログで要点をまとめてお伝えしたいと思います。

『裁判官の爆笑お言葉集』から学んだことの要約とまとめ

『裁判官の爆笑お言葉集』から学ばせていただいたポイントは、3つに大別されます。

学び取ったポイント

  • 虐待を受けながらも家族を愛する
  • 暴力団員への裁判官の愛情
  • 刑事裁判の有罪率99%

この書籍からは、裁判についての知らなかった事柄、興味深い情報が得られました。

例えば、どのような罪を犯せば、どの程度の刑罰があるのか、罪の量刑があらかじめ決まっているということが新たな知識となりました。

同じような犯罪でも、刑罰が大きく異なると公正さに問題があるため、ある程度の基準があるのです。

理解できます。

また、無期懲役と言い渡されたあと、実際には死ぬまで刑務所にいなくても良いという現状も興味深かったです。

償いが十分になされた人々が社会に戻るための施策、仮釈放という制度についても考えさせられました。

虐待を受けながらも家族を愛する

両親に虐待されて亡くなってしまった子供の判決文から裁判官の思いが感じ取れます。

家族から愛情を求めながら、その家族から虐待を受け続ける日々をどう思って過ごしていたんでしょう。

その人生が悲しみばかりでなかったことを強く願います。

なぜ、親が自分の子供に対して愛情を抱けなかったのでしょう。

その思いを持つことなく、子供は両親から反対の感情を受け取っていたでしょう。

子供の未熟な心には、両親の行為は大変なショックだったかもしれません。

暴力団員への裁判官の愛情

判決を言い渡す裁判官の人間愛は深いものがあります。

暴力団員であっても、人としての尊厳を保ちつつ、罪の重さに対して適切な判断を下す。

人間の一面を愛することができる彼らの性格は、裁判官という仕事にとって非常に重要な要素でしょう。

人間性を尊重しながら、時には極刑を言い渡すことが求められる彼らの心情を思い浮かべると、人間愛の深さに感銘を受けます。

刑事裁判の有罪率99%

テレビでよく見る判決のシーンですが、日本の裁判の有罪率は驚くほど高いです。

刑事裁判における有罪率は約99.92%です。

これを見ると、無罪の判決は非常に珍しいということが分かります。

その理由としては、検察官が確実に有罪と判断できる証拠が揃っているケースのみ、刑事事件として裁判を行っているからかもしれません。

罪の有無が不確かな場合は、「疑わしきは罰せず」という精神で対応しているのかもしれません。

『裁判官の爆笑お言葉集』の感想

難しく見える条文も存在しますが、その原理は極めてシンプルです。

むしろ法というものは、本来シンプルである必要があります。

そうでなければ、何が違法で何が合法なのか明確にならないからです。

(本文より引用)私が刑法を読んでみたところ、難解な表現で描かれており、何を述べているのか理解するのが難しいという印象を抱きました。

しかし刑法には、外国の国旗を損壊した者には2年以下の懲役、または20万円以下の罰金に処すと表記されているなど、非常に限定的な犯罪にまで言及しています。

これには誰もが侵さないであろう罪まで含まれており、その点については興味深く感じました。

本書は法律の入門書として、私のように初めて刑法を読む人々にとって理解しやすい作りになっています。

知識がない方でも理解しやすいように判り易く説明されています。

何が有罪であり、その根拠は何であるか等が明瞭に説明されています。

素晴らしい一冊だと思います。

『裁判官の爆笑お言葉集』の評価や口コミ

他の方が『裁判官の爆笑お言葉集』を読んでどう思われているのか、評価や口コミを調べてみました。

読みやすいので、直ぐに読んでしまいました。とても面白く読ませていただきました。
Amazonの口コミ

それ程面白くなかった
Amazonの口コミ

謹厳実直の表情で、余計な言葉など一切発することなく、淡々と判決分を読み上げる裁判官。眼鏡を掛けているから表情も読み取れない。全く人間味など感じられない裁判官の中にもこんなヒトがいるのだ。だから、救いがあるのだろう。コラムが載っているがこれまた面白い、雑学どころでない知識が詰まっている。テレビで法廷ドラマを視る面白みが一層深まるだろう。
Amazonの口コミ

気の利いたエッセイのような内容を期待書名だが、やはり実際の事件の深刻さ、裁判官の事件への真剣なかかわりを抜きにしては語れない話が多いです。生の事件なので、創作小話のように軽いノリで語れるはずもなく、爆笑とは程遠いです。とはいえ、「以前、そういうことがあったなあ」ということを思い出すことができました。ほんの中では1事件数ページでまとめられていますが、一つ一つの事件は、そんなもんじゃなかったはず。事件の重さが、「お言葉」をかき消しています。
Amazonの口コミ

厳粛な裁判所で聞くと笑えるのでしょうが、活字で読むのでは平凡なお話集の感じです。とわいえ、心に沁みる話もちらほら含まれています。
Amazonの口コミ

みなさん本書を読んで学んだことが多いみたいですね!

おわりに

戦後、最高裁の発足以降に出された大法廷判決の中で、「生命は尊貴である。

一人の生命は、全地球よりも重い」と宣言された事例があります。

(本文より引用)これからも、日本という国は国民にとって過ごしやすい国であると感じます。

病気の方向けの保護制度が整っていて、給与も適切で治安も良好です。

頑張れば頑張った分だけ成果が上がるという風土は、一見当たり前のように思えますが、全ての国で通用するわけではないのです。

そのような道が開けているだけでも、日本は素晴らしい国だと感じます。

本書を通じて、判決を出す際に裁判官がどのような考えを抱いているのか、少し理解することができました。

また、司法を任せるにふさわしい方々だと感じられました。

次に読む予定の本は『温かいテクノロジー』です。

ロボットテクノロジーと聞くと、無機質で論理的な技術のみ推進されるイメージを持たれがちですが、実際には、心や愛の問題にロボットが対応する事例が描かれています。

これは非常に面白いと感じました。

アイボなどの愛らしいロボットが注目される事は驚きでした。

さらに、その先にドラえもんの存在が視野に入るという考え方は、ロボットを恐ろしい存在ではなく、仲間や友人として認識する機会を提供してくれて、これは大変興味深いと感じました。







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