埼玉県にお住まいの28歳女性(クリエイター・サービス業:ライター、エンタメ系)が2023年6月頃に読んだ『音楽とことば あの人はどうやって歌詞を書いているのか』のレビューをご紹介いたします。
本書の概要や内容をわかりやすく要約し、まとめていますので、書籍を読んで学んだことや感想、評価や口コミが気になる方には参考になるでしょう。
目次
『音楽と言葉 あの人はどうやって歌詞を書いているのか』を購入したきっかけ
約10年前に知人からおすすめされたのですが、当時は学生だったため、1冊の本を買うためのお小遣いが足りませんでした。
大人になり、この本を思い出したときに、今の自分に必要だと感じたため、購入を決断しました。
それと同時に、あの頃の自分よりも収入があるという実感も生まれました。
実際に内容に触れてみると、あの頃に読んでいたなら、今の自分とは違う感性が備わっていたかもしれないと感じました。
しかし、このタイミングで内容を読むことができ、現在の私にヒントを与えてくれるのです。
『音楽とことば あの人はどうやって歌詞を書いているのか』の概要
さまざまなアーティストやミュージシャン、作詞作曲家の制作や活動への思いがインタビュー形式で記述されています。
安藤裕子さん、木村カエラさん、3ピースバンドクラムボンの原田郁子さんなど、広く知られている方からコアなファンをもつ方まで、多くの著名な方々が登場します。
それぞれが作品に対して持つ想いや在り方は異なり、その多様性が非常に興味深いです。
また、各アーティストの歌詞が最初に掲載されているため、アーティストを初めて知る読者でも彼らの世界に足を踏み入れやすい構成になっています。
基本情報
- 著:江森丈晃
- 著:青木優
- ISBN:9784906700899
- 出版社:スペースシャワーブックス
- 判型:B6
- ページ数:336ページ
- 定価:2381円(本体)
- 発行年月日:2013年06月
- 発売日:2013年06月24日
『音楽とことば あの人はどうやって歌詞を書いているのか』のYouTube(ユーチューブ)
『音楽とことば あの人はどうやって歌詞を書いているのか』についてYouTube(ユーチューブ)で解説する動画の存在を調査しました。
残念ながら、詳しく本書を紹介しているYouTubeチャンネルは見つかりませんでした。
そのため、本ブログで要点をまとめ、皆様にお伝えすることを考えております。
『音楽とことば あの人はどうやって歌詞を書いているのか』から学んだことの要約とまとめ
『音楽とことば あの人はどうやって歌詞を書いているのか』から学んだポイントは大きく3つにまとめられます。
私が学んだこと
- 歌詞を書く際に迷ったときのヒントへの気づき
- アイデアが出てこないときにこの本から得られる新たなインスピレーション
- 著名なアーティストやミュージシャンが表現する部分と真の中身のギャップからの学び
アーティストやミュージシャンは、自分たちの活動や作品に対するアプローチが異なります。
これにより、自分の視点や感性に対する自信が生まれ、新たな学びとなりました。
詩を読むだけでは理解できない部分も、インタビューとともに明らかになります。
「実はこう考えていた」「ノリで書いた部分だった」という気づきがありました。
作品や活動の裏話を知ることで、思いつきや直感から生まれた表現がより価値を持つと感じました。
歌詞を書く際に迷ったときのヒントへの気づき
若い頃から音楽系の仕事に従事していたので、歌詞につまずいて言葉が出てこない時期がありました。
そのような時、この本から得たヒントが非常に助けになりました。
さまざまなアーティストの歌詞に対する思いやアプローチが詳しく述べられています。
特に、安藤裕子さんの章は何度も読みました。
ラフに書いたものが採用されることもあるので、あまりにも細部に固執するのではなく、自然な流れを大切にすべきだと学びました。
アイデアが出てこないときにこの本から得られる新たなインスピレーション
2つ目に学んだことは、「アイデアが出てこない時、この本を読めば先駆者たちが制作の際に思っていることに触れることができ新しいインスピレーションが生まれる」ということです。
歌詞だけでなく、アーティストの背景や異なるフィールドの話題が取り上げられています。
それが私の興味を引き、新たなアイデアや動機を喚起することがあります。
これらが織り込まれることで、思考が新たな方向に向かい、視野が広がるように感じます。
それが新たな言葉やアイデアを生み出すきっかけとなると思います。
著名なアーティストやミュージシャンが表現する部分と真の中身のギャップからの学び
アーティストやミュージシャンが公に見せる姿と、実際の中身にはギャップがあります。
これは特に著名な人々に見られる傾向で、私たちに見せる部分を意図的に作り上げている人が多いと感じました。
私もこの世界に触れる機会が多いため、音楽を創るときとパフォーマンスするときの在り方や表現について改めて考える必要があると感じました。
創作と発表の切り分けが上手くなるにはさらなる学習が必要ですが、この本にはそのための客観的な視点が多く含まれており、大変有益でした。
『音楽と言葉 あの人はどうやって歌詞を書いているのか』の感想
自身も創作活動の機会をいただいている立場として、さまざまなクリエイターやアーティストの思考をのぞき見ることができて、読む間中、まるで別世界に飛び込んだかのような感覚になりました。
しかし、どこか冷静に著名人の方々を観察している自分自身もいて、その中からヒントを見つけ出し、自身の活動のあり方に活かしたいという思いが膨らんでいきました。
多様な思考が詰まっている一方で、対話形式であるため読みやすい一冊でした。
本の中にぎゅっと詰まった行間が苦手という音楽好きな方にもおすすめします。
『音楽とことば あの人はどうやって歌詞を書いているのか』の評価や口コミ
他の方が『音楽とことば あの人はどうやって歌詞を書いているのか』を読んでどう思われているのか、評価や口コミを調べてみました。
引越しの時に手放してしまった本が我が街の図書館にあってめちゃくちゃ嬉しい!
調べてみるもんですな。
インタビューのメンバーめちゃくちゃいい!
なんせ西井鏡悟氏。
「音楽とことば 〜あの人はどうやって歌詞を書いているのか〜」 pic.twitter.com/rEaYb8RFpu— KEC (@666kec) January 28, 2023
いま図書館で読んでいる『音楽とことば〜あの人はどうやって歌詞を書いているのか〜』というインタビュー集が面白い。安藤裕子や木村カエラ、ゆらゆら帝国の坂本慎太郎やZAZEN BOYSの向井秀徳、フジファブリックの故・志村正彦らのミュージシャンがどうやって曲を書いているかが載ってます。
— 喜屋武 悠生 (きゃん ゆうき) (@cancan815) January 12, 2011
「音楽とことば〜あの人はどうやって歌詞を書いているのか〜」という対談集かなり前のものだけどとてもよいです。
志村編を見ると確かにこの方の言葉のこだわりは独特だな、と思う。— JOSE (@dondoko_otoko) September 6, 2016
わーい。『音楽とことば〜あの人はどうやって歌詞を書いているのか〜』届きました。
— **** *** (@s_tarooooo) December 16, 2010
@sasabot うんうん。こ、これは?「音楽とことば あの人はどうやって歌詞を書いているのか」いかが? http://tw.clonlab.jp/fyJnIv
— 本ボット (@book_bot) June 22, 2011
普段歌詞からは感じることができない垣間見た感じ
Amazonの口コミ
あの人はこう書いているってのが本当にマニアックな方を中心に載ってます。本当に気になる人ばかりなので納得させて貰える一冊。個人的にはZAZEN BOYS 向井秀徳氏やフジファブリック 志村正彦氏のとこらへんが面白かったです。日本語の歌詞が好きだっていうなら読んでおくべき一冊
Amazonの口コミ
人選に惹かれた読むとインナースペースが垣間見れ多種多様な思いが溢れ出すいろいろな思いがとまらない嗚呼、楽器的な本だ
Amazonの口コミ
13編のロングインタビュー、いずれも非常に興味深く読み応えがあります。音楽活動の内容もそれぞれ全然違う13人のアーティストそれぞれで、楽曲における歌詞の位置付けや重要度も全然違うし、詩のことばの取り扱いかたも全然違う。この本は「作詞指南書」と銘打たれていますが、そんな本では全くありません。ここまでよく聞き出せたなというぐらい、インタビューが各アーティストの深い部分にまで到達していて秀逸です。
Amazonの口コミ
みなさん本書を読んで学んだことが多いみたいですね!
おわりに
創作活動で迷ったとき、または活動に疲れたときに、この本を再度読み返し、「自分の表現方法や言葉の選択もこれで良いのだ」と自身を確認してもらいたいと思います。
評価に振り回される気持ちや精神的な苦しみが人生に悪影響を及ぼすこともあります。
そんなときに、先駆者たちの言葉に救われるのではないでしょうか。
答えのない創作のループに入ったときでも、意識的にこの本に触れてもらい、創作の区切りや出口を見つけるきっかけづくりに役立ててもらいたいと考えています。
次に読む予定の本は『音楽家を成長させる「教える技術」』です。
「教える」ことは一人ではできません。
本を読むことや聴くことは一人でも可能ですが、教えるためには他者が必要となります。
そこに焦点を当てた本作から、教育というコミュニケーションを学びたいと思います。
自分は一人での活動や創作が多く、他者との交流が苦手でした。
しかし、得意であると同時に大好きな音楽を通じて、恐らくコミュニケーションが苦にならず、何よりも誰かの役に立つことができると考えています。
この本はそのようなヒントを提供してくれるかもしれません。