宮城県にお住いの38歳の女性(主婦)が2023年3月頃に読んだ『グレタの真実 3週間で世界を変えた少女の素顔』のレビューをご紹介します。
本書の概要や内容をわかりやすく要約してまとめていますので、書籍を読んで学んだことや感想、評価や口コミが気になる方は参考にしてください。
目次
『グレタの真実 3週間で世界を変えた少女の素顔』の購入理由
本の表紙に掲載されている写真に強く引き寄せられ、この本を読むきっかけとなりました。
また、タイトルに「3週間で世界を変えた少女」と記載があり、少女が何を行ったのか興味を抱きました。
裏表紙を見ると、15歳の女の子が学校ストライキを行い、国会議事堂に立っていた事が明らかになりました。
その少女がなぜ学校ストライキを行ったのか、その動機が知りたくなりました。
そこで、この本をはじめから読んでみることにしました。
『グレタの真実 3週間で世界を変えた少女の素顔』の概要
この書籍は、スウェーデンの写真家でもあるジャーナリスト、アンダシュ・ヘルベリさんが、15歳の環境活動家であるグレタ・トゥーンベリさんの取材を基に書き上げた1冊です。
地球の気候問題を危惧し、選挙前まで学校ストライキを続けたトゥーンベリさんの覚悟を綴ったドキュメンタリーとなっています。
彼女がSNSで批判を受けても信念を揺るがさずに戦い続け、徐々に世界に大きな変化をもたらしていく様子が、アンダシュ・ヘルベリさんの視点で描かれています。
基本情報
- 著者:アンダシュ・ヘルベリ
- ISBN:9784267023460
- 出版社:潮出版社
- 判型:4-6
- ページ数:182ページ
- 定価:2500円(本体)
- 発行年月日:2022年07月
- 発売日:2022年07月05日
- 国際分類コード(Thema):TQ
- 公式サイト:http://www.usio.co.jp/cgi-bin/order/detail.cgi?ID=978-4-267-02346-0
『グレタの真実 3週間で世界を変えた少女の素顔』のYouTube(ユーチューブ)
『グレタの真実 3週間で世界を変えた少女の素顔』について、YouTube(ユーチューブ)でわかりやすく解説されている動画があるか調査しました。
しかし、残念ながら本書を詳しく紹介しているYouTubeチャンネルは見つかりませんでした。
したがって、本ブログで要点をまとめてお伝えします。
『グレタの真実 3週間で世界を変えた少女の素顔』から学んだことの要約とまとめ
『グレタの真実 3週間で世界を変えた少女の素顔』から学んだポイントは、大きく3つの内容です。
私が学んだこと
- 大人の命令に従う必要の否定
- 賛否両論から自分の意見を持つ能力
- 文句を言うだけでなく、自分で行動する重要性
この書籍は地球の気候問題について大きく考えさせられる1冊でした。
地球温暖化など、将来的に地球に住めなくなる可能性のある非常事態を扱っているにもかかわらず、私たちはまだ真剣に向き合っていないのです。
これは毎日のニュースで地球の気候問題が必ず取り上げられているわけではないからです。
トゥーン・ベリのような若者が学校ストライキを行い、世間に訴えたいことが、この本を読んでようやく分かりました。
地球に対して我々ができること、また声を上げることの重要性が分かる1冊です。
大人の命令に従う必要の否定
本書中で、グレタ・トゥーンベリは次のように述べています。
「子どもは大人に『これをやりなさい』と命じられたことを行うのではなく、大人が何をしているのかをみて同じことをします。
」この言葉を聞いて驚きました。
トゥーンベリは、大人たちが地球の将来について全く考えていないから、自分も自身の将来のことを考えないと言っているのです。
学校ストライキを決行した理由がようやく納得できました。
また、大人が変わらなければ、未来の子供たちは模範とするべき人物がいなくなると危惧しました。
賛否両論から自分の意見を持つ能力
トゥーンベリが学校ストライキを行い、政治家に訴えた結果、賛否両論が巻き起こりました。
学校へ行くべきだとの否定的な意見も多かった一方で、彼女の学校ストライキには重要な意義があると肯定的な意見も多く寄せられました。
そして、その議論にスウェーデン国民すべてが何らかの意見を持たなければならないという圧力が生じました。
これこそが、トゥーンベリの狙いだったのではないかと感じています。
すなわち、全国民がトゥーンベリの行動について考えることで、気候問題についても考えを深めるようになったのです。
文句を言うだけでなく、自分で行動する重要性
学校ストライキは期間限定で行うと宣言していましたが、終盤に近づくとその行動はスウェーデンだけでなく全世界に発信されました。
オバマ前米国大統領や元カリフォルニア州知事のアーノルド・シュワルツェネッガーも彼女の行動を称賛しました。
ただ文句を言うだけではなく、自分自身で問題に立ち向かい解決しようと行動することが、全世界に感銘を与えました。
そしてトゥーンベリ自身も「黙っているのは最悪の選択」と記しています。
気候変動による影響を恐れ、問題から目をそらし続けている我々に、彼女の訴えが響き渡る書籍となっています。
『グレタの真実 3週間で世界を変えた少女の素顔』の感想
大人として、自分が恥ずかしいと感じ、戒められるような1冊でした。
気候問題については認識していたはずなのに、なぜ行動を起こしてこなかったのかと自問自答しています。
おそらく、グレタ・トゥーンベリのように危機感を持ち合わせていなかったからだと反省しています。
後世にこの素晴らしい地球を引き継ぐためにも、私たち大人が真剣にこの問題に取り組まなければならないと感じています。
そのことに気づかせてくれたグレタ・トゥーンベリには感謝の気持ちを伝えたいです。
『グレタの真実 3週間で世界を変えた少女の素顔』の評価や口コミ
他の方が『グレタの真実 3週間で世界を変えた少女の素顔』を読んでどう思われているのか、評価や口コミを調べてみました。
本書ではグレタさんの主張について書かれている内容は少ないですが、著者(活動の初期のグレタさんへ取材した記者)の日記的な形で取材の際の記者目線のグレタさんが描かれており、グレタさんが1人の人間としてきちんと意志を持って活動している姿が浮かび上がってきます。あまりグレタさんについて知らなかった僕にとって、活動家としての自立した姿勢が見えただけで、とても重要な発見のように思いましたので、星4つとさせて頂きました。
Amazonの口コミ
みなさん本書を読んで学んだことが多いみたいですね!
終わりに
先ず、選挙で政治家を選ぶ基準が変化しました。
以前は子育て対策を行ってくれる政治家を選ぶ傾向がありましたが、現在では地球の気候問題についても積極的に議論してくれる政治家を選びたいと感じています。
また、自分自身も地球を守るためにエコな生活を送るように意識しています。
地域のボランティア清掃などにも参加するようになりました。
グレタ・トゥーンベリに比べて非常に小さな行動かもしれませんが、ただ見ているだけではなく、実際に行動をして子どもたちにこの姿を見せたいと考えています。