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【書評】『超入門「中国思想」』のレビュー!書籍を読んだ感想は「諸子百家が教える人生のヒントが興味深い!」

沖縄県にお住いの32歳女性(流通・小売系:事務)が2021年9月頃に読んだ『超入門「中国思想」』のレビューをご紹介します。

本書の概要や内容をわかりやすく要約してまとめておりますので、書籍を読んで学んだことや感想、評価や口コミが気になっている方は参考にしてください。

この本から学べるポイント

  • 荀子の性悪説は、人は悪だと決めつけ切り捨てるのではないということ
  • 兼愛・非攻を唱えた墨子が、軍隊を持っていたということ
  • 孫子の兵法は、勝つ方法ではなく負けない方法だということ

『超入門「中国思想」』を購入したきっかけ

中国文化に興味があり、諸子百家を学べる書籍を探していました。

そんな時note公式の投稿で超入門「中国思想」が紹介されていて、可愛らしい表紙のイラストに親しみを持ちました。

最初に目次を見ると、超入門というタイトルに相応しく思想家の考え方を大枠で捉えることができると直感しました。

作者の湯浅邦弘さんは諸子百家についての書籍を多く執筆されている方です。

内容も信頼できるだろうと確信して、迷わず購入することを決めました。

候補に挙げていた書籍1:『中国古典「一日一話」 世界が学んだ人背の参考書』

候補に挙げていた書籍2:『諸子百家 儒家・墨家・道家・法家・兵家』

『超入門「中国思想」』の概要

孔子、孟子など中国思想家を代表する9人の考え方を、エピソードを交えてわかりやすく紹介しています。

読み進める中で孔子には「偉い人に認められたい」という人間らしい欲望があったことや、出仕を望まれながらも自然と生きることを選んだ老子の考えを知ることができる内容です。

また戦わずして勝つ「孫子の兵法」や、五行説と医学の関係についても触れていて、風水やオカルト好きな人にも刺さる「迷信」の話も興味深く、多様な考えを知ることができます。

『超入門「中国思想」』の基本情報

基本情報

  • 出版社:大和書房
  • 著者:湯浅邦弘
  • 定価:本体700円+税
  • 発行年月:2016年09月10日
  • ページ数:304ページ
  • ISBN:978-4-4793-0613-9
  • 言語:日本語
  • 公式サイト:https://www.daiwashobo.co.jp/book/b240874.html

『超入門「中国思想」』の目次

目次

  • 第1章 道徳的人間であれ―孔子
  • 第2章 人の本性は「善」か―孟子
  • 第3章 性悪説の真相―荀子
  • 第4章 愛することと戦うこと―墨子
  • 第5章 価値観をくつがえせ―老子・荘子
  • 第6章 組織をどう動かすか―孫子・韓非子
  • 第7章 科学と迷信の間―鄒衍

『超入門「中国思想」』のYouTube(ユーチューブ)

『超入門「中国思想」』についてYouTube(ユーチューブ)でわかりやすく解説してくれている動画がないか調べてみました。

残念ながら本書を紹介しているYouTubeチャンネルはなかったため、本ブログにて要点をまとめてお伝えできればと思います。

『超入門「中国思想」』から学んだことの要約とまとめ

『超入門「中国思想」』から私が学んだポイントは大きく3つの内容です。

私が学んだこと

  • 荀子の性悪説は、人は悪だと決めつけ切り捨てるのではないということ
  • 兼愛・非攻を唱えた墨子が、軍隊を持っていたということ
  • 孫子の兵法は、勝つ方法ではなく負けない方法だということ

中心となる9人の考え方を知って自分はどのタイプか、どの思想と考えが近いかに気づくことができます。

一人ずつ丁寧に考え方が解説されていますので、必ずしも1ページ目からきっちり読む必要はありません。

自分が気になった思想家から自由な順番で読むことが可能だと思います。

儒家、墨家、法家、兵家の考え方がキャラクターとして頭に入るので、誰かに説明するときにも思想家の違いをスムーズに話せるようになる一冊になっています。

荀子の性悪説は、人は悪だと決めつけ切り捨てるのではないということ

荀子の性悪説は、人は悪だと決めつけ切り捨てる考えだと誤解していました。

本当の意味は、人間は何もしないままだと悪い方向に進んでしまうが、学び続けることでより善く生きることができるという内容でした。

荀子が提唱した「藍より青し」で有名な言葉は、弟子が先生より優るという意味で使われています。

ですが本質は弟子が学問によって上達し、青が藍に変わることができるという意味で、青も藍も弟子のことを指しているのです。

兼愛・非攻を唱えた墨子が、軍隊を持っていたということ

「非攻」というスローガンを見て、平和主義の思想だと思い込んでいました。

根本にある考えとして、人をひとり殺せば「人殺し」だと叫ばれるのに戦争による大量殺人はなぜ非難されないのかという思いがありました。

ただ戦争反対を訴えるのではなく、軍隊を組織して弱小国の防衛にあたりました。次第に防衛技術が高まり、強い軍隊になっていったのです。

その堅い守りから「墨守」という言葉が生まれ、今では融通が効かない人のことを指します。

孫子の兵法は、勝つ方法ではなく負けない方法だということ

兵法と聞くと、勝つための方法なのかと考えてしまいますが実は違います。

堅い守りがあってこそ、打って出ることができるという思想で、まず「負けない」姿勢を作ることの大切さを説いています。

戦わずして勝つという言葉にもあるように、相手の戦力をリサーチし、それに合わせて守りを固めなるべく相手に屈服させるというやり方です。

せっかく勝利しても敵国が壊滅状態なら、復興に時間とお金がかかります。自国も満身創痍の場合、勝利した意味がありません。

この孫子の兵法を交えた、太平洋戦争での犠牲についても解説がされていて、現代でも学ぶことは多くあります。

『超入門「中国思想」』の感想

多様な考えに触れることで、生き方のヒントが見つかる本です。

私自身、荀子は性悪説を提唱した嫌な人だと思っていましたが、性悪説の本当の意味を知り「学ぶことによって人は変われる」という考えに納得し希望を持つことができました。

資格もスキルもない私だけど、今からでも勉強に励むことで人生は変えてゆけると前向きになった気がします。

人をより善くしたいという考えにおいては、孔子の説いた仁も、孟子が唱えた性善説も、荀子の性悪説も、最終的な目標は同じなのだと気づきました。

自分の人生に満足している人、壁にぶつかった人、漠然と将来が不安な人は先人の教えに頼ってみると心が軽くなるかもしれません。

『超入門「中国思想」』の評価や口コミ

他の方が『超入門「中国思想」』を読んでどう思われているのか、評価や口コミを調べてみました。

みなさん本書を読んで学んだことが多いみたいですね!

おわりに

すぐに意見をしたり仕事を始めるのではなく、孫子の兵法にあるようにまず守りを固めます。身の周りを整え、昨日までの仕事を理解しある程度予測した上で行動していこうと思います。

相手の事をよく理解することも、自分の守りに繋がります。労力を惜しまずリサーチする事がライバルと差をつけるので積極的に行動するようになりました。

老子の足るを知るという思想があります。欲張らないことの重要さを説いた言葉です。足るを知るを忘れずに、極端な贅沢をせず身の丈にあった生活を心がけます。

その中で荀子の教えのように学び続けることをやめず、自分が日々より善く生きることを大切にしたいです。

次に読みたいと思っている本は『荀子 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典』です。

今回紹介した超入門「中国思想」と同じ著者なので、読みやすいのではと思いました。

私が共感した荀子について、掘り下げて調べてみたいと考えています。

性悪説と礼の根本が学べると思いますし、藍より青しのような美しい表現が他にもあると期待しています。







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