大阪府在住の49歳男性(流通・小売系:食料品の販売)が2023年8月頃に読まれた『超訳 老子の言葉 「穏やかに」「したたかに」生きる極意』についてのレビューを紹介いたします。
本書の概要や内容を分かりやすく要約し、レビューとしてまとめております。
本書を読みたいと思っている方や、すでに読んで学んだことや感想、評価、口コミが気になる方は、ぜひ参考にしてください。
目次
『超訳 老子の言葉 「穏やかに」「したたかに」生きる極意』を購入したきっかけ
来年50歳を迎える私は、数年前から読書の機会が増え、学び直すことを意識し始めました。
次に読むべき本の候補を探していたところ、「古典」という言葉に引かれました。
今までは特に関心を示していなかったのですが、動画で調査するうちに興味を持ったのです。
特に老子の「無理をせずに流れに任せる」という主張は多く、それを探求する過程で心が軽くなりました。
自分の思考を再評価するために、この本を選びました。
『超訳 老子の言葉 「穏やかに」「したたかに」生きる極意』の概要
老子は中国の春秋戦国時代の思想家です。
彼は、万物の生みの親で、この世を動かしているエネルギーの根源である「道」について説いています。
道に従って無為自然(自然のまま、ありのまま)に生きていくことの重要性が述べられています。
この本には、原文と現代の言葉で訳された内容、仕事や生活に当てはめた場合の説明が分かりやすく記述されています。
2500年前の話でありながら、現代でも共感することができる内容が数多く存在し、それらをわかりやすく丁寧に綴った本です。
基本情報
- 著者:田口 佳史
- ISBN:9784837928683
- 出版社:三笠書房
- 判型:B6変形
- ページ数:208ページ
- 定価:1300円(本体)
- 発行年月日:2021年09月
- 発売日:2021年09月25日
- 国際分類コード【Thema(シーマ)】1:QDHC
- 国際分類コード【Thema(シーマ)】2:QDX
『超訳 老子の言葉 「穏やかに」「したたかに」生きる極意』のYouTube(ユーチューブ)
『超訳 老子の言葉 「穏やかに」「したたかに」生きる極意』について、YouTube(ユーチューブ)で簡単に解説している動画がないか調査しました。
残念ながら、本書を詳しく紹介しているYouTubeチャンネルは見当たらなかったため、本ブログにて要点をまとめて伝えられればと思います。
『超訳 老子の言葉 「穏やかに」「したたかに」生きる極意』から学んだことの要約とまとめ
『超訳 老子の言葉 「穏やかに」「したたかに」生きる極意』から私が学んだ内容は大きく3つです。
私が学んだこと
- 上善如水
- 足るを知るは富む
- バランス感覚の重要性
この書籍は、「道」に従って無為自然に生きるという穏やかでしなやかな生き方を提唱しています。
文明が未発達だった時代に書かれたものですが、現代でも大いに通ずる内容が多く含まれています。
人間の本質や社会のあり方は、時代を問わず変わらないものであると感じさせてくれます。
中国の春秋戦国時代の厳しい時期に生き抜く術が記されており、その多くが現代に生きる我々にも当てはまります。
大変勉強になりました。
上善如水
「上善如水」とは、水のように生きることを示しています。
水は柔らかく、どのような形にも対応できます。
また、岩に穴を開けるほどの強さも持つため、「柔よく剛を制す」の語源になっています。
恵みを与えながらも、争わず低い場所に留まっている水の姿は、理想的な生き方であると感じました。
日常生活における些細な事柄も、視点を変えて見ると新たな教訓を見つけることができます。
足るを知るは富む
「足るを知るは富む」は、満足することを知っている人は、精神的な豊かさと幸福を感じることができるという意味です。
欲望には限りがないですが、欲張らずに満足することで心は豊かになります。
現状に満足せず常に上を目指すことも重要ですが、同時に、自身の現状が幸せであることを認識することも大切です。
日常生活の大切さを改めて認識させてくれます。
バランス感覚の重要性
物事や人間には必ず2面性が存在します。
例えば、強さと弱さ、硬さと柔らかさ、清らかさと汚れ、明るさと暗さ、長所と短所といったように、反対の要素が常に存在します。
偏った視点ではなく、その逆の視点も認識し、どちらも受け入れた上で良い方法を考えるバランス感覚が求められます。
将来のことと目先のこと、どちらも考えながら進むことが大切であり、そうした総合的な視点で物事を考えることの大切さを学びました。
『超訳 老子の言葉 「穏やかに」「したたかに」生きる極意』の感想
全体的に分かりやすく丁寧に書かれていますので、古典に馴染みがない私でも理解しやすい読み易さがありました。
2500年前の本が今の時代でも様々な人に読まれていることから、人間の本質や物事の本質は、今も昔も変わらないと感じました。
また、原文が掲載されており、現代の言葉で訳されています。
現代の生活や仕事の様子を例に出して書かれているため、とても理解しやすくなっています。
主に若い世代よりも、多くの経験を積んだ30代以上の方におすすめできる一冊です。
『超訳 老子の言葉 「穏やかに」「したたかに」生きる極意』の評価や口コミ
他の方が『超訳 老子の言葉 「穏やかに」「したたかに」生きる極意』を読んでどう思われているのか、評価や口コミを調べてみました。
著者の超訳ではあるが人生においていろいろと役立つ内容もあるので、それなりに役立っています。
Amazonの口コミ
超訳しすぎの感じはあるものの、わかりやすい解説で読みやすいです。老子の解説本というよりは、自己啓発本に近い印象ですが、それはそれでいい感じです。
Amazonの口コミ
古典が、コロナ渦で役立てる事が、出来るか読んでみた。視野を広く持つ必要性が、参考になった。
Amazonの口コミ
超訳が素敵です!そこに解説が付いて理解を助けてくれます。まだ、途中ですが最後まで楽しみながら読めそうな感じがします。
Amazonの口コミ
老子は宇宙から人間を見ているのだと感じました。大きなスケールで物事を考える時、人間のちっぽけさをつくづく感じます。良いことも悪い事も続かない。悪い事が起きている時は、良いことが起こる前ぶれだと認識していれば、辛い時、悲しいどころか、この後どんな良い事が起こるのかとワクワクします。日々の悩みも、これからは乗り越えていけそうです。家族3人で読みましたが、それぞれでこの本を持っていたいので合計3冊買いました。
Amazonの口コミ
みなさん本書を読んで学んだことが多いみたいですね!
おわりに
この本を購入しようと考えた際に、「頑張らなくて良い」「無理をしなくて良い」といったのんびりした生き方が描かれているのだろうと予想しました。
しかし、実際に読んでみると、「自己を磨く努力」は常に継続すべきであると感じました。
甘い内容だけでなく、無駄なことに時間や神経を使っている余裕があるならば、自己向上に力を注ぎなさいと示唆されているように感じました。
この本を読んで心が軽くなるだろうと予想していましたが、逆に身が引き締まる気持ちになりました。
次に読む予定の本は『現代史は地理から学べ』です。
現代の世界情勢を地理の観点から教わりたいと思います。