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書籍のレビュー

【書評】『すらすら読める方丈記』のレビュー!書籍を読んだ感想は「すらすら読めて面白い!方丈記が教えるストレスフリーな私の居場所」

沖縄県にお住いの32歳女性(流通・小売系:事務)が2022年4月頃に読んだ『すらすら読める方丈記』のレビューをご紹介します。

本書の概要や内容をわかりやすく要約してまとめておりますので、書籍を読んで学んだことや感想、評価や口コミが気になっている方は参考にしてください。

この本から学べるポイント

  • 何事も目で見て感じることで、説得力のある文章が書けるということ
  • 広い部屋は必要ない、私だけの方丈の庵を見つけることが大事だということ
  • マウントを取り合うだけなら友達と呼べないということ

『すらすら読める方丈記』を購入したきっかけ

この本を知ったきっかけは、中田敦彦さんのYouTubeでした。

美しい文章と日本最古のミニマリストという特徴に興味を持ち、最初は原文の方丈記を買って読みました。

ですが平安時代の文語的な表現を読み解くことができず挫折し、現代語訳付きのすらすら読める方丈記に辿り着きました。

原文もルビ付きで掲載されているので、文章本来の美しさも感じることができます。

日本三大随筆を読む、と堅苦しく構えずに手に取れる柔らかいデザインの表紙も魅力に感じました。

候補に挙げていた書籍1:『新訂 方丈記(岩波文庫)』

候補に挙げていた書籍2:『NHK「100分de名著」ブックス 鴨長明 方丈記』

『すらすら読める方丈記』の概要

作者の鴨長明が体験した地震などの自然災害や、遷都、飢饉の様子が書かれています。

災害に直面した貴族の振る舞い、庶民の生活が記録されているので当時の生活を知ることができます。

鴨長明自身は神社の息子に生まれ恵まれた暮らしをしていましたが、跡取り争いに敗れ世間から孤立していきます。

その中で鴨長明は方丈の庵という小さな移動式の家を建てます。後半は方丈の庵で自由に生きる喜びが綴られています。

本当の幸せは、出世ではなかった…というお話しです。

『すらすら読める方丈記』の基本情報

基本情報

『すらすら読める方丈記』の目次

目次

  • 一──ゆく河の流れは絶えずして──ゆく河と人生と住居と
  • 二──玉敷の都のうちに、棟を並べ──人間の生の姿
  • 三──知らず、生れ死ぬる人──人間存在の根源への問い
  • 四──予、ものの心を知れりしより──打ちつづいた天変地異と事件
  • 五──去安元三年四月廿八日かとよ──安元の大火
  • 六──火元は、樋口冨の小路とかや──猛火が京の都をおそう
  • 七──人のいとなみ、皆愚なる中に──人間の営為の愚かさ
  • 八──また、治承四年卯月のころ──治承の辻風
  • 九──三四町を吹きまくる間に籠れる家ども──実地体験の正直な記録
  • 一〇─辻風はつねに吹くものなれど──凶事の前ぶれか
  • 一一─また、治承四年水無月のころ──福原への遷都
  • 一二─されど、とかく言ふかひなくて──平安京の荒廃
  • 一三─その時、おのづから事の便りありて──新都はいまだ成らず
  • 一四─伝へ聞く、いにしへの賢き御世には──そのかみの治世との落差
  • 一五─また、養和のころとか──養和の飢饉
  • 一六─これによりて、国国の民──困窮する民衆
  • 一七─前の年、かくのごとく、からうじて暮れぬ──すさまじい実景報告
  • 一八─また、いとあはれなる事も侍りき──極限状況下の人間の情
  • 一九─仁和寺に隆暁法印といふ人──隆暁法印の慈悲
  • 二〇─崇徳院の御位の時──類のない事態
  • 二一─また、同じころかとよ──元暦の大地震
  • 二一─その中に、ある武者のひとり子の──子を失った武者の話
  • 二二─かくおびたたしく震る事は──打ちつづく余震
  • 二三─四大種の中に、水・火・風はつねに害をなせど──人は災禍を忘れてしまう
  • 二四─すべて、世の中のありにくく──人と住居の無常
  • 二五─もし、おのれが身、数ならずして──人間社会の生きにくさ
  • 二六─わが身、父方の祖母の家を伝へて──自らの生涯を顧みる
  • 二七─すべて、あられぬ世を念じ過しつつ──五十の春の出家遁世
  • 二八─こゝに、六十の露消えがたに及びて──究極の住居・方丈建築
  • 二九─いま、日野山の奥に、跡をかくして後──仮の庵のありさま

『すらすら読める方丈記』のYouTube(ユーチューブ)

『すらすら読める方丈記』についてYouTube(ユーチューブ)でわかりやすく解説してくれている動画がないか調べてみました。

「YouTube大学 - NAKATA UNIVERSITY」チャンネルの「中田敦彦」さんが細かく解説してくれているので、本を読む時間がない方はこちらのYouTube(ユーチューブ)動画をおすすめします。

『すらすら読める方丈記』から学んだことの要約とまとめ

『すらすら読める方丈記』から私が学んだポイントは大きく3つの内容です。

私が学んだこと

  • 何事も目で見て感じることで、説得力のある文章が書けるということ
  • 広い部屋は必要ない、私だけの方丈の庵を見つけることが大事だということ
  • マウントを取り合うだけなら友達と呼べないということ

人の考えは、今も昔も変わらないことを教えてくれます。他人の言動を気にし過ぎると自分の心が疲れてしまい、世の中の決まりに従っても苦しむことになります。

平安時代、貴族たちは家の大きさを競っていましたが災害により倒壊すると庶民に米と着物を交換してくれと頭を下げます。

被災しお互いに協力しながら暮らし、その間は煩悩が薄らぐのですが歳月がたてば忘れまた元に戻ってしまいます。

鴨長明は災害と人付き合いの問題を解消する住居を生み出します。

毎日忙しく他人の顔色を気にして生活している人に、方丈の庵というストレスフリーな暮らしを提案する一冊となっています。

何事も目で見て感じることで、説得力のある文章が書けるということ

著書の作者曰く鴨長明は、火災や地震などの災害を隠れて見ていたのではなく、わざわざ現場に足を運んでいたのではないかと書いています。

その理由は災害の表現がその場にいない私達にも画が浮かぶように伝わるからです。

現代語訳に直して紹介すると「扇を広げたように燃え広がる炎」や「家の崩れる音は雷が落ちたようだった」などの表現です。

何でも調べれば情報が手に入る時代ですが、表現においては体験に勝るものはないと学びました。

広い部屋は必要ない、私だけの方丈の庵を見つけることが大事だということ

鴨長明の考え方で、現世の住居は仮の宿だと言っています。おそらく真の住居は死後にあるのだと思います。

「立派な家ですね」と誰かに褒められたところで、実際に自分が寝起きするのは一間か二間のわずかなスペースです。

また災害により家が倒壊するとその度に心を悩ませることになります。

所持品を少なくして小さな家に住むことができれば、身軽にいつでも好きな場所へ引っ越すことができます。

小さくても、充分に生活できればそれで幸せなのだと学びました。

マウントを取り合うだけなら友達と呼べないということ

世の中のルールに従わなければ生きづらく、孤立してしまいます。

鴨長明も若い頃は都で偉い人に認められようと頑張りますが、貴族たちの見栄の張り合いや跡取り争いに疲れて考え方が変わっていきます。

そんな友達ばかりなら、竹、花、月を友としたほうがよっぽど良いと語っています。私もその通りだと思いました。

本当の友達なら、例え自分が山奥に住んでも会いに来てくれます。そんな友達がただ一人いてくれるなら、幸せだと思います。

『すらすら読める方丈記』の感想

中田敦彦さんのYouTubeでは、美しい文章と住居ウォッチャーという視点で紹介されていましたが、読み進める中で自分の居場所を模索する鴨長明に親近感を覚えました。

私は家庭の事情で突然一人暮らしをしなければならず、一時的に住む家が無くなった事があります。物件を探すもなかなか見つからず、ようやくたどり着いた現在の小さな部屋。

入居初日に感じた安心感は、きっと鴨長明が方丈の庵で暮らす気持ちと同じだったと思います。

心の拠り所は、現実の住居と繋がることを実家した作品でした。

『すらすら読める方丈記』の評価や口コミ

他の方が『すらすら読める方丈記』を読んでどう思われているのか、評価や口コミを調べてみました。

みなさん本書を読んで学んだことが多いみたいですね!

おわりに

私はよく人の目を気にした発言や行動をしてきたのですが、自分の身体と心を優先に考えていこうと思いました。

私にとっての幸せも鴨長明と似ています。

静かに暮らして、心配事がないのを喜びだと感じるので、一度しかない人生を我慢ばかりして終わることが無いよう自分に正直に生きていこうと決めました。

持ち物を減らし、いつかやってくる災害にも鴨長明のように悠然と構え、美しい言葉でその情景を表現するような心を持ちたいです。

次に読みたいと思っている本は『すらすら読める徒然草(講談社文庫)』です。

方丈記を読んで、当時の人々の暮らしに興味を持ったので少し時代の進んだ戦国時代前の随筆も読んでみたいと思いました。

戦国以前と聞くと慌ただしい内容を想像してしまいますが、方丈記のようなゆったりとした雰囲気も感じます。

徒然草でまた新たな人生の教訓を得たいです。







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