神奈川県に住んでいる41歳の女性(専業主婦)が2022年1月頃に「Amazon Prime Video」で視聴した映画『さがす』のレビューを紹介します。
映画の感想や見どころをネタバレ覚悟で詳述していますので、映画を観る前に面白さを知りたい方や評価や口コミが気になる方は参考にしていただけます。
目次
映画『さがす』を見ようと思ったきっかけ
他の映画を見に行った際に、予告で放送されているのを見てとても気になりました。
普段はコメディ中心の作品に出演している佐藤二朗さん、本作品で映画初出演となる伊東蒼さん、そしてサイコパスな役柄を演じるのがピカイチの清水尋也さん、それぞれの視点で描かれる「さがす」ことがとても気になりました。
また、インディーズ作品の「岬の兄弟」で大注目された片山慎三監督の最新作というのも非常に惹かれる一因でした。
笑っていても、何となく不気味な佐藤さんが気になって仕方ありませんでした。
映画『さがす』の内容
大阪、西成で原田親子が暮らしていました。
仕事もせずふらふらとしていて、時折万引きもする父、智を支えている娘の楓。
学校に通いながら父を支えています。
とある夜、智はぼそっとこう言います。
「お父さん、見つけたんだ。
懸賞金300万の連続殺人犯。
この人を警察に突き出せば300万だよ」そんなことを言わないで寝なさいと楓が諭します。
しかし、翌日から智が行方不明になってしまいます。
必死で父を探す楓。
そして父の名前を口にした日雇いの若い男を見つけます。
その人はなんと、懸賞金が掛けられた連続殺人犯の山内照美だったのです。
山内を追いかける楓。
しかし山内は逃げてしまいます。
山内を追ううちに、楓は自分が知らなかった父の姿を知ることになります。
そしてその謎を「さがし」続けるのです。
作品情報
- ジャンル:サスペンス・ミステリードラマ
- 製作国:日本
- 製作年:2022
- 公開年月日:2022年1月21日
- 上映時間:123分
- 製作会社:アスミック・エース=DOKUSO映画館=NK Contents(製作幹事・制作:アスミック・エース/制作プロダクション:レスパスビジョン/制作協力:レスパスフィルム)
- 配給:アスミック・エース
- 公式サイト:https://sagasu-movie.asmik-ace.co.jp/
映画『さがす』の見どころをネタバレ覚悟で解説
私がネタバレ覚悟で解説する映画『さがす』の見どころは大きく3つあります。
この映画の見どころ
- あなたのお父さん、本当にまともな人間?
- 父と失踪娘、探し求める逃げる連続殺人犯、自死を望む女、変態のみかん農園の老人、そしてクーラーボックス、真っ白な靴下、金槌...
- 「お父さん、お迎えに来たよ...逃げないの?」「.....」
あなたのお父さん、本当にまともな人間?
まずは3つの視点から物語が語られます。
最初は少女「楓」から見た物語となります。
父親、智はだらしない生活を送りつつも、卓球が大好きな母親のために卓球教室を営んでいました。
しかしその教室を閉じた後は、生活に迷いを見せるようになります。
万引きをする父に対して、楓は常に迎えに行き頭を下げて謝います。
しかし、懸賞金がかけられた父が消えてしまうと、楓は自身で父を探し始めます。
そして連続殺人犯である山内を見つけ、彼が元卓球場で寝泊まりしているのを発見し追いかけます。
しかし、山内は逃げていき、ある孤島にさらに楓が追いかけます。
それは父が最後に着ていたズボンを見つけて泣き崩れる瞬間でした。
しかし実は父は生きており、既にズボンを山内に盗まれていたのです。
信じられない場所で再会した父と娘の姿が描かれています。
父と失踪娘、探し求める逃げる連続殺人犯、自死を望む女、変態のみかん農園の老人、そしてクーラーボックス、真っ白な靴下、金槌...
次に描かれるのは殺人犯「山内」の物語です。
山内はSNSを使用して自死を望む人々を探し出し、彼らを殺しています。
首に真っ白い靴下をかけるジンクスを持ちつつ、殺人を犯した後には満足そうに自慰行為を行います。
そして遺体はバラバラにしクーラーボックスに保存します。
その後、新たなターゲットを見つけるのです。
一人の女性、ムクドリもそのターゲットでしたが、警察の追跡により山内は彼女を置き去りにし逃げてしまいます。
逃げ込んだ孤島で出会ったみかん農家の老人を殺し、その家に居座るのです。
そして西成で生計を立てつつ、孤島での潜伏生活を始めます。
そこで山内は智と出会います。
当時、智は看病中のALSを患う妻を持っていました。
「もし良かったら、殺しましょうか?」と山内は智にそっと耳打ちします、これに智は迷いを見せます。
「お父さん、お迎えに来たよ...逃げないの?」「.....」
そして最後に智の視点から語られます。
智は妻のALSが進行し、自死を試みる彼女を見てしまいます。
その様子を見て悩む智に、山内が近づきます。
山内に妻の最期を託す智は、山内が言う「笑っていましたよ」という言葉には見えなかった。
そして徐々に山内の仕事を手伝うようになり、大金を手にします。
しかし苦しむ智は、自死を試み損ねたムクドリの世話を山内に頼まれます。
山内はムクドリを殺そうとしますが、智はこれを止めます。
そして智は手にした金槌で山内を撃ち、懸命にムクドリの首を絞めます。
そこに警察を伴った楓が現れ、賞金首の山内を捕まえた智は英雄として卓球場を再開させます。
しかし山内が遺したSNSへの「死にたがり」メールへの返信を続けるのは、智でした。
しかし、最初のメールを送ったのは父の変化に気づいた楓でした。
楓は警察に通報し、二人が静かに卓球場でラリーを続ける間にサイレンが近づいてきます...。
映画『さがす』を見終わった感想
この作品を見た後、私はしばらく動けなくなりました。
強烈な印象が心に残った一作です。
通常、ふざけた態度の佐藤さんでも、にっこり笑ったり、ギャグを飛ばしていても、それは内心の不安を反映しているのだと感じました。
何を考えているのかわからない父親だからです。
そして、ALSの妻がいるという一言が出てくると、全ての事象が一つにつながった瞬間、私の心は膝から崩れ落ちました。
そして、ミイラ取りがミイラになるように、物語の最後には父親が殺人犯になっていました。
楓が「さがす」で明かした真相は重く、彼女の最後の決断は強いものでした。
ラリーコーダの音は、私が忘れられない印象を与えてくれました。
とにかく、主演の3人の演技は素晴らしかったです。
映画『さがす』で印象に残った名言
映画『さがす』で特に印象に残った名言を述べます。
「原田楓」のセリフ
「お父さん...お迎えに来ました」
映画『さがす』の評価や口コミ
他の方が映画『さがす』を見てどう思われているのか、評価や口コミを調べてみました。
11月24日 金曜日
【勝手に映画紹介】
『さがす』
佐藤二郎主演作品
日雇い労働で生活している父親
その父親には中学生の娘がいる
二人は慎ましく生活しているが
ある日 その父親が指名手配された連続殺人犯を見つけたと言った直後に失踪
その父親をさがす娘はある秘密を知る事になる#さがす pic.twitter.com/qPQC6NRuIV
— ハロー(sub R.N.マスターK) (@gdsGTkn9qcL0KoG) November 23, 2023
既に国内版持ってるのに #映画さがす の欧米版Blu-rayのパッケージが死ぬほどカッコよくて衝動買いしてしまった😅
映画・ドラマ・音楽も今って、配信とかサブスクって便利だけど、やっぱりほんとに大切にしたい作品は目に見える形でそばに置いておきたい派😁#片山慎三 監督・脚本 pic.twitter.com/65cLJzzq83— 鈴木かつき🍚🥢飯テロ&コメディ子役😂 (@yunlai1216) November 24, 2023
ふと思い立って「さがす」って映画見たけど、なんかすごい身終わったあとなんともいえぬ気持ちになった
— 🎒しせるん🌍 (@siseru50) November 24, 2023
『さがす』
2022年 123分
★★★★☆ 4.0【お父ちゃん、やっと見つけた】
失踪した父親を探す娘の視点、指名手配犯の視点、父親の視点…この3者の視点が交錯し、予想だにしないラストシーンに繋がっていく映画です。… pic.twitter.com/sFv29BgM2C
— ニャンコ@毎日オススメ映画紹介 (@nyanko_movies) November 22, 2023
みなさんの映画を見た感想が面白いですね!
おわりに
映画『さがす』についての私の感想や見どころをネタバレ覚悟で解説いたしました。
それが「面白い」と感じられた方は、ぜひご覧いただければと思います。
次に観たいと考えている映画は『Dr.コトー診療所』です。
2003年に連続ドラマとして放映された漫画が実写映画化されています。
予告編を見ても、登場人物もキャストも何も変わっておらず、あの独特の温かさや島の美しさがそのままで、「ぜひスクリーンで見たい」と思っています!