京都府にお住いの20歳女性(大学生)が2022年8月頃に「アマプラ」で見た映画『告白』のレビューをご紹介します。
映画を見た感想や見どころをネタバレ覚悟で解説しておりますので、映画を見る前に面白いのか知りたい方、評価や口コミが気になっている方は参考にしてください。
目次
映画『告白』を見ようと思ったきっかけ
友達が湊かなえの告白を本で読んでいて、感想を聞いたところ面白いって言っていたのに加えて、その友達に映画も面白くて一番好きだよと教えてくれたのがきっかけでした。
本も読んで実際にこれが映画になったらどういう風な描写になるんだろうと思って、アマプラでました。
もともと湊かなえの作品が好きだったので楽しめるのではないかと思いました。
だいぶ昔の映画だったのですが、名作だったので見たいと言う気持ちになりました。
映画『告白』の内容
ある学校の終業式先生が最後の会でスピーチを始めます。
そのスピーチの内容は自分の子供がこのクラスの何者かに殺されたと言うものです。
先生は本人もわかっておりそのスピーチで黙々と犯人を追い詰めて行きます。
先生と犯人、そのお母さん、生徒いろいろな目線から話が書かれていますがそれぞれの人物の心情が複雑に入り組んでいて短編集感もありながら長編なので面白いです。
湊かなえの作品の特徴として最初から最後までに伏線がたくさん貼ってあって最後に一気に回収されると言う特徴がありますが、それを存分に楽しめる作品でした。
作品情報
- ジャンル:サスペンス・ミステリー
- 製作国:韓国
- 製作年:2020
- 公開年月日:2021年11月5日
- 上映時間:100分分
- 製作会社:Parade Pictures
- 配給:「告白」上映委員会
- 公式サイト:https://www.cinemart.co.jp/dc/o/nomucolle21.html
映画『告白』の見どころをネタバレ覚悟で解説
私がネタバレ覚悟で解説したい映画『告白』の見どころは大きく3つです。
この映画の見どころ
- 自分の娘を殺した生徒への脅迫の告白
- 仕返しで脅してみただけで実はそんなことしてない
- 爆発
自分の娘を殺した生徒への脅迫の告白
自分の夫はエイズで死んだと先生はいいます。
終業式最後のスピーチ淡々と自分の娘を私に追いやった生徒に詰め寄って行きます。
告白と言うタイトルですがそれは娘が死んだ真相を告白すると言うことです。
告白と言うと男子が女子に告白すると言う明るいイメージを持つ方もいると思いますが、この作品の告白は残酷な告白です。
もちろん犯人の生徒は明るみにでてきますしその人たちが先生のスピーチを終えた後どういう風になっていくかも見ることができてホラーではないけれどゾクゾクする感じです。
仕返しで脅してみただけで実はそんなことしてない
自分の夫はエイズで死んだと先生は言います。
エイズは血液で映るものではないのに最終的に自分の娘を殺した生徒の牛乳に死んだ夫の血液を入れたと脅迫することによって生徒をびびらせ復讐をしています。
実はエイズで死んだ夫後も入れてなければ、たとえ血を飲んだとてエイズが移る事は無いのですが、エイズを持っている人間に触れたりしてしまうと移ると言う思い込みから生徒はどんどん闇に落ちていきます。
それが先生の言う復讐です。
爆発
先生の娘を私に追いやった生徒2人はその先生のあなたの飲んだ牛乳にエイズで死んだ夫の血を入れたよと言う告白を受けてから、どうなっていくかが描かれているのですが、1人は家に閉じこもって引きこもりになり、人を避け生きていくようになりました。
もう1人はそれでも効かず自分の好きだった相手を追って大学の研究室に行きましたがその相手が結婚しているとして相当落ち込みます。
その生徒は学校に爆弾を仕掛けスイッチを時間通りに押しますが実は先生はその生徒の悪行をつけていたのでこっそりと爆弾をその人がいる研究室に運び込んでいました。
自分の手で愛する人を爆発によって殺させるという復讐をしました。
映画『告白』を見終わった感想
楽しかったとか感動したとかいうようなきれいな感情はやっぱり出なくて、ずっとゾクゾクしていました。
先生の復讐はあっぱれだなと思ったし犯行を犯してしまった生徒はざまぁみろと思いました。
心が曇っているような感想ですが、あまりドラマとかで見ることがないような作品だったので、面白いなと思いました。
笑えるとかではなく興味深いと言う面白さでした。
胸くそ悪いなと言う気持ちもありましたし、寝る前に見てしまったので少し寝にくいなと思ったり、牛乳を飲むのに少し抵抗を感じるような映画でした。
映画『告白』で印象に残った名言
私が映画『告白』を見て特に印象に残った名言です。
「森口」のセリフ
愛美は死にました。
しかし事故ではありません。
映画『告白』の評価や口コミ
他の方が映画『告白』を見てどう思われているのか、評価や口コミを調べてみました。
松たか子さん主演「告白」のリメイクかと思ってしまいましたが ( ジャケ写も似てる )本作には観光客の殺害や子供の誘拐に虐待イジメが原因の自殺などが描かれています。最後に衝撃の「告白」もあります。国民の良心を試す「募金誘拐事件」が発生。子供を誘拐した犯人は国民1人につき1000ウォンを払うよう要求します。7日以内に1億ウォン集まらなければ子供を殺す。身代金の振込先は児童福祉財団。女性への暴力を根絶したい女性警察官キム・ジウォン巡査。児童虐待を目の当たりにする児童福祉センターの女性職員パク・オスン。父親から虐待されている小学生ボラ。虐待されている少女を助けるあたりは「虐待の証明」にも似ています。チョン・ビョンギル監督は他に「悪女/AKUJO」「殺人の告白」があります。 "告白" 好きですね。以下 ネタバレ 感想あります子供を誘拐した犯人はオスンと見せかけて実はボラ!?最初に2人でいたから共犯?と思いながら観てました。身代金を要求する手紙を書いたのは字がきれいなボラですね。オスンも虐待されていたのかな?と思ったらやはり過去に父親から虐待されていました。自分を「壊れた大人」と言っていました。ジウォンは転校生でイジメられていました。児童虐待の講習会で「加害者は虐待を受けて育った人が多い」と言っていました。負の連鎖です。ボラも将来自身の子供を虐待する!?虐待された子の番組を見たボラ「あの子たちは今どうしてるんだろう」「みんな元気だといいな」ボラはどうなったのでしょう?「私 言うことかあるの」最後のボラの告白が衝撃です。続きを読む
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直前まで、やり切れなさや割り切れなさが残る幕切れを覚悟してましたが… 原題と同じなのかわかりませんがタイトルに納得。映画の終り方に韓国映画が更にステップアップしたのを見た気がします。
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冒頭の奇を衒った誘拐事件の設定に違和感を覚え、すんなりと入り込めなかった。ずっと咽喉に魚の小骨が刺さったニュアンスが続き、ストーリーに集中し難い恨みが残る。また、女性警官ジウォンと、女性社会福祉士オスンの髪型がほぼ同じで、ライティングの暗さから顔も似て視えて混乱を来す。どちらかをショート・カットにして差別化を図るべきだったが、韓国は女性のロング・ヘアが好きな男が多いからなあ。ラストも、最も容疑者らしくない者が、ホシ(犯人)というサスペンスのセオリー通り。虐待する者が幼い頃に虐待を受けた経験があると言われるが、そうではないケースも少なくは無いはず。しかし、シンプルに考えれば、飲食と排泄の関係と相似で、経験もインプットされたものしかアウトプットされないということなのか。
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「女児を誘拐したと言う犯人から”国民1人当たり身代金1000ウォン(=約100円)を集め、合計1億ウォン(=1000万円)にならなければ女児を殺害する」という声明が出されます。この時点では誰がどこで誘拐されたのかすらわからないのですが、女児が助かるならと払う人、犯人に荷担したくないとか反発を感じるなど払いたくない人と、世間は2分され騒然とします・・という意表を突く設定にまず惹きつけられます。貧困や虐待の中で育つ子供とそのトラウマ、抜け出せない地獄のような生活。子供を助けようとする女性社会福祉士も自分の問題を抱えている、がんばって社会のために働こうとする新人女性警察官は男性刑事からパワハラを受ける、女性が活躍するドラマではありますが、弱者が生きにくい韓国社会の構図が描かれていて息苦しくなります。犯人が暗示される場面が何カ所かあり、途中で誘拐事件と殺人事件の犯人がわかってしまいました。この犯人が実は冷酷なサイコの方が話としてはおもしろかったと個人的には思うのですが、制作側は猟奇的なサスペンスではなくまじめな問題提起の映画を作りたかったのでしょう。が、最初のアイデアが奇抜でその分、話が膨らんでしまったというか、見終わってから正直ちょっと肩すかしに感じてしまいました。社会福祉士と女性警官の主要な役を演じる2人は熱演でしたが、役柄にしてはどちらも華やかな美人過ぎる気がしました(笑)。警官の上司を演じる俳優さんの飄々とした演技が味があってよかったです。後味は重いですが誠実に作られた映画だと思います。続きを読む
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みなさんの映画を見た感想が面白いですね!
おわりに
私が映画『告白』を見た感想や見どころをネタバレ覚悟で解説してきましたが、「面白い」と感じられた方はぜひ見てください。
次に見たいと思っている映画は『君の眼が問いかけている』です。
ボクサーを目指していて頑張っていた少年と盲目の女の子の恋物語です。