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書籍のレビュー

【書評】『ろう者の祈り』のレビュー|書籍を読んだ感想は「日常生活で感じている様々な気持ちを理解できた」

愛知県在住の37歳女性(医療関係:臨床心理士、公認心理師)が2023年5月頃に読んだ『ろう者の祈り』のレビューをご紹介します。

本書の概要や内容を分かりやすく要約し、まとめています。

書籍を読んで学んだこと、感想、評価や口コミが気になる方は、ぜひ参考にしてください。

この本から学べるポイント

  • 知らなかったろう者の方たちの気持ち
  • ろう者の方たちに必要な日本語のサポート
  • ろう者への理解と手話への理解の広がり期待

『ろう者の祈り』を購入したきっかけ

昨年度、「salient」や「星降る夜に」といったろう者をテーマにしたドラマが立て続けに放送され、私も楽しく視聴していました。

そのことがきっかけとなり、幼少期からろう者の方たちの言語である手話に興味を持っていました。

しかし、時々勉強してみるものの、なかなか長続きしないという状況を繰り返していました。

その経験を思い出し、再度、手話やろう者について学びたいという気持ちが湧き上がりました。

ドラマでは、ろう者と聴者の文化や考え方の違いも取り上げられていました。

それに触れることで、手話だけではなく、ろう者の現状や考え方、文化についても理解を深めたいと考えるようになりました。

そのため、この本『ろう者の祈り』を読むことにしました。

『ろう者の祈り』の概要

この本では、何人かのろう者に対して取材を行い、ろう者として生まれ、生きていく中で感じる難しさや、さまざまな思いについてまとめられています。

またろう者へ日本語の支援を行っている日本語教師の女性、鈴木隆子さんに焦点を当て、彼女がなぜ手話を学び、ろう者へ日本語を教える支援を行う道へと進んだのかについて述べられています。

その過程を追うと、ろう者は日本語の習得が不十分であることが多く、そのため日常生活の読み書きで困難を感じている人も多く存在しています。

ラストには、鈴木隆子さんによるミニ手話講座のページも紹介されています。

基本情報

  • 著者:中島 隆
  • ISBN:9784022515070
  • 出版社:朝日新聞出版
  • 判型:4-6
  • ページ数:256ページ
  • 定価:1200円(本体)
  • 発行年月日:2017年12月
  • 発売日:2017年12月20日
  • 国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JKS

『ろう者の祈り』のYouTube(ユーチューブ)

『ろう者の祈り』についてYouTube(ユーチューブ)でわかりやすく解説している動画がないか調査したところ、残念ながら本書を詳しく紹介しているYouTubeチャンネルは見つかりませんでした。

そのため、本ブログにて要点をまとめて伝えます。

『ろう者の祈り』から学んだことの要約とまとめ

『ろう者の祈り』から学んだポイントは大きく3つあります。

私が学んだこと

  • 気づいていなかったろう者の方たちの気持ち
  • ろう者の方たちに必要な日本語のサポート
  • ろう者への理解、手話への理解の広がりへの期待

この本を読んで、ろう者は「聞こえないだけ」で、他は聴者と変わらないのではないかという私の認識が大きく間違っていたことに気づきました。

生まれつき聴力に障害のあるろう者の場合、日本語の獲得が難しく、人によっては第一言語が手話で、第二言語が日本語という感覚だと知り、大変驚きました。

さらに、かつては手話が学校教育で禁止されていた時代もあり、十分な学びを得ることができなかったそうです。

手話を学ぶだけではなく、これらのろう者の方々の置かれている状況をしっかりと理解することも大切であると学びました。

気づいていなかったろう者の方たちの気持ち

本書の第一章では、ろう者である臼井千恵さんが取り上げられ、千恵さんの半生がまとめられています。

そこでは、聴者と同じになれるように努力しなければならないと言われ、厳しく日本語の発音を練習しなければならなかったことなど、これまで知らなかったろう者の現実が紹介されています。

千恵さんが自己肯定感を持つことができずに苦しんだという話にも焦点が当てられ、未知だったろう者の方たちの心情を知ることができました。

ろう者の方たちに必要な日本語のサポート

本書の第二章では、手話通訳者かつ日本語教師の鈴木隆子さんが取り上げられています。

ろう者には日本語の習得が十分でない人もおり、職場での文章作成やメール作成などに困っていると初めて知りました。

ろう者が日本語を習得するのは、聴者が英語を学ぶのと同じということに大変驚きました。

鈴木隆子さんの活動を通じて、ろう者の方たちへの日本語のサポートが大切であることを理解することができました。

ろう者への理解、手話への理解の広がりへの期待

本書では、全国的にどのようにろう者への支援が広がっているのか、その取り組みについても紹介しています。

自治体が制定している「手話言語条例」の増加や、手話通訳者を増やすための取り組みにも触れられています。

最後には、鈴木隆子さんによるミニ手話講座のページもあり、挨拶や困っている相手に使えるフレーズなどが紹介されています。

これは、手話に初めて触れる方にとって非常に役立つと思います。

『ろう者の祈り』の感想

本書を読み、ろう者の方たちが置かれている現状や、日常生活で感じている様々な気持ちを理解できたことは大変有意義でした。

手話を学ぶことだけでなく、手話を用いて交流する相手のことを深く理解することの重要性についても強く感じました。

また、今後、ろう者に対する理解や様々な支援が広がり、一過性の手話ブームだけでなく、手話学習者が増加すれば良いと考えています。

『ろう者の祈り』の評価や口コミ

他の方が『ろう者の祈り』を読んでどう思われているのか、評価や口コミを調べてみました。

この本に出てくる鈴木隆子さんの活動を知ったのは、知り合いが教えてくれた朝日新聞の記事からでした。それに書かれている内容は、まさしくろう者の現実をわかりやすく説明しているものでした。今、私(中途失聴者)を含めて聴者社会に置かれているろう者の皆さんは、誰もが聴者ばかりの世界で何かしら苦しんでいる人ばかりです。音声言語でコミュニケーション難しいこと、日本語が上手に書けないことから社会へ訴えることもままならず、ろう者の現状を体現してくれたのがこの記事でした。その記事を拡大させて、作られたのがこの書籍で、発売前から大変楽しみにしていました。内容は、ろう者の臼井さん、通訳者・日本語教師の鈴木さん。それぞれの過去と二人の出会いから、聴者には理解できない日本企業でのろう者の実態、苦しみ等、どれも非常に共感できるものばかりでした。聴覚障がいは、「見えない障害」といわれています。実際に体験しようと思って耳をふさいでも、完全に音声を遮断することはできないので、再現することは難しい。たとえいつも接している、ろう者の親・兄弟といえど、本人の苦しみや辛さは半分も理解していないでしょう。しかし、この本を読んでいると、まるで自分が体験したかのような、気持ちにさせられます。ドキュメントですが、一つの長大ドラマを見たようなそんな印象でした。一人でも多くの聴者に読んでいただきたい。そしてより多くのろう者が活躍できるような社会になって欲しいと思います。続きを読む
Amazonの口コミ

あった言う間に読み終えました!だからと言ってたの軽い読み物ではなく、読み終わった後に何度も思い返す作品です。様々な方に読んでもらいたいなぁ
Amazonの口コミ

手話学習者の為、見聞を広げるために購入しました。
Amazonの口コミ

長く手話に関わっていましたが、ろう者に対する思い込みや誤解が糺されました。繰り返し読んでいます。
Amazonの口コミ

良い品を届けて頂きました。手話通訳者で日本語教師資格のある方の体験も掲載されており勉強になりました。
Amazonの口コミ

みなさん本書を読んで学んだことが多いみたいですね!

おわりに

私は医療関係の仕事に従事しているため、今後、ろう者の方との接触の機会があるかもしれません。

これまで筆談などでコミュニケーションを取っていましたが、これからは手話を段階的に学び、同時にろう者の文化も理解していくつもりです。

手話を用いたコミュニケーションが取れるよう努力します。

また、地域に手話通訳者が少ないという現状を把握しました。

すぐには解決できる問題ではないかもしれませんが、将来的には手話通訳にも取り組み、個人としてできる貢献を増やしていきたいと思います。

次に読む予定の本は『FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データに基づいて世界を正しく見る習慣』です。

この本は、データや事実に基づき、従来疑問を持たなかった習慣や考え方を見直す方法について解説されています。







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