茨城県にお住いの21歳男性(学生)が2022年3月頃に読んだ『娘の遺体は凍っていた 旭川女子中学生イジメ凍死事件』のレビューをご紹介します。
本書の概要や内容をわかりやすく要約してまとめておりますので、書籍を読んで学んだことや感想、評価や口コミが気になっている方は参考にしてください。
目次
『娘の遺体は凍っていた 旭川女子中学生イジメ凍死事件』を購入したきっかけ
北の大地である北海道の旭川市に2019年の4月に中学校に入学をした女子中学生が入学をして、間もなく上級生等による壮絶なイジメを受け、そして2019年6月にウッペツ川という川に無理やり飛び込まされて冷たい川の中で「死にたい、死にたい」と訴えたことから、最期の日までの間に受けた苦痛。
そして、学校側の杜撰な対応の故に全国に波及した事件であることから、改めて学校とはどういうものなのかを読んで再認識したかったです。
『娘の遺体は凍っていた 旭川女子中学生イジメ凍死事件』の概要
女子中学生が2021年の3月23日に発見された日、その遺体は凍っていたということや彼女が2019年の4月に中学校に入学してから受けた壮絶なイジメの記録、川に飛び込まされて学校に「死にたい、死にたい」と訴えていたということが明らかにされています。
そして加害者生徒の言い分、更には学校が開いた1回目の保護者会の内容が明らかにされており、イジメを受けた女子中学生が通っていた保護者の憤りや学校側の他人事のような発言をしていることが書かれています。
『娘の遺体は凍っていた 旭川女子中学生イジメ凍死事件』の基本情報
基本情報
- 出版社:文藝春秋
- 著者:文春オンライン特集班
- 定価:本体1,400円+税
- 発行年月:2021年09月10日
- ページ数:232ページ
- ISBN:978-4-16-391431-2
- 言語:日本語
- 公式サイト:https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163914312
『娘の遺体は凍っていた 旭川女子中学生イジメ凍死事件』の目次
目次
- 遺体は凍っていた
- 凄惨なイジメの実態
- 少女は川へ飛び込んだ
- 加害者たちが語ったこと
- 中学校はどう対応したか
- 「イジメはなかった」当時の校長を直撃
- 第三者委員会による再調査が決定
- 爽彩さんがネットの友人たちに相談していたこと
- 大荒れとなった保護者説明会
- 拡散するデマ、逮捕者も出た迷惑ユーチューバー
- 第三者委員会のメンバー候補への疑問
- 市議会で相次いだ事件への質問
- 「死体検案所」は語る
- 隠蔽体質の教育委員会は解散せよ――尾木ママの直言
- 〔資料〕全文公開 Y中学臨時保護者会
- 母の手記「爽彩へ」
『娘の遺体は凍っていた 旭川女子中学生イジメ凍死事件』のYouTube(ユーチューブ)
『娘の遺体は凍っていた 旭川女子中学生イジメ凍死事件』についてYouTube(ユーチューブ)でわかりやすく解説してくれている動画がないか調べてみました。
いくつか紹介しているYouTubeチャンネルはありましたが、残念ながら内容がおすすめできるものではなくあまり参考にならなそうでした。
そのため、本ブログにて要点をまとめてお伝えできればと思います。
『娘の遺体は凍っていた 旭川女子中学生イジメ凍死事件』から学んだことの要約とまとめ
『娘の遺体は凍っていた 旭川女子中学生イジメ凍死事件』から私が学んだポイントは大きく3つの内容です。
私が学んだこと
- 命の尊さ
- 人権の尊さ
- イジメは犯罪
全国の47都道府県の小学校や中学校、高等学校、高等専門学校ではイジメが今でも問題となっており、最悪の場合は自殺をしてしまうという問題まで発生してしてしまっています。
しかしながら、旭川市で起きた女子中学生のイジメ凍死事件は、イジメを通り越しており、もはや犯罪に当たるような内容がキリがないほど多いばかりか、学校側は謝罪どころか隠蔽に力を入れてしまっています。
だからこそ、旭川市で起きたイジメ問題は全国のイジメの再発防止のモデルとなってほしいと思っております。
命の尊さ
学校内で起きるイジメで良くあることは、暴言を吐かれたり叩かれたり物を隠されたりとしてしまうことが大半です。
これらは脅迫罪や暴行罪や器物損壊罪に該当してしまうのが実態です。
脅迫罪や暴行罪や器物損壊罪は刑法上では、軽微な犯罪としか見えないが民事上では重い責任を問われてしまいます。
最悪の場合、自殺をしてしまった被害者遺族から多額の慰謝料を請求をされてしまい、一生かけて償わなくてはならないことが良く分かりました。
人権の尊さ
旭川のいじめ事件で起きたイジメの内容は、脅迫罪や暴行罪や器物損壊罪の軽微な犯罪どころか、性犯罪や強要罪や傷害罪という比較的、重い犯罪に匹敵するほどのものです。
何故なら、ここで言う性犯罪は性的な行為を要求されてしまったということ、強要罪はウッペツ川という川に飛び込まされるということ、傷害罪は壮絶なイジメによってPTSDに罹患をしてしまった言うことです。
このようなことから、イジメの域を超えてしまうと重い犯罪に問われてしまうことがあることが良く分かりました。
イジメは犯罪
学校の教職員は、地方公務員という公の機関の職員であり、民間の職員では無いです。
それなのに、いじめ問題の影響もあってなのか通話内容を録音する機能を取り付けたり、脅迫が有ったり、様々なお問い合わせがあるという理由で名前を名乗らないという態度にも終始しています。
また、地方公務員は公に対して説明責任を果たさなければならないのに、調査に影響が出るからという理由で何も説明をしないことから、市民や国民からの信用を失墜させています。
このことから、学校の教職員は、どういう立場でいなければならないかということが良く分かりました。
『娘の遺体は凍っていた 旭川女子中学生イジメ凍死事件』の感想
『娘の遺体は凍っていた 旭川女子中学生イジメ凍死事件』を読んで、まず思ったことは何よりも、これはイジメでは無く殺人事件に匹敵するほどの少年犯罪であるということです。
更には学校側や市教委側の杜撰な対応、隠蔽に力を入れていることに正直、驚きと落胆と悔しさと怒りの複雑な感情が出てきました。
イジメで自殺というニュースは、これまでに何度も大手報道機関でクローズアップをされてきましたが、今回は、過去のイジメ自殺事件より遥かに逸脱しています。
だからこそ、学校は教職員の在り方、生徒の在り方を見直すべきだと思っています。
『娘の遺体は凍っていた 旭川女子中学生イジメ凍死事件』の評価や口コミ
他の方が『娘の遺体は凍っていた 旭川女子中学生イジメ凍死事件』を読んでどう思われているのか、評価や口コミを調べてみました。
【娘の遺体は凍っていた 旭川女子中学生イジメ凍死事件】
なんでいじめ問題は何年経っても進んでいる実感が湧かないのだろう。
なんでみんないじめについて考えていたはずが誹謗中傷に繋がってしまうのだろう。
行動の意味をひとりひとりがもっと考えることの出来る世の中になりますように。#ずの読書 pic.twitter.com/dgPODe9Kgc— Lin (@KttNv5) December 5, 2021
改めて読みました🥺
お母様の優しさや被害者の気持ちになってみると、悔しさでいっぱいです😣娘の遺体は凍っていた 旭川女子中学生イジメ凍死事件 https://t.co/FZZiKxWN4D #Amazon
— ようちゃろ🦄 (@UNICORN_RX0000) April 10, 2022
#読書好きな人と繋がりたい
昨日図書館で借りた「娘の遺体は凍っていた 旭川女子中学生イジメ凍死事件」、読了しました。
憤りと涙が止まらなかったし、卑劣なイジメの被害に遭い、亡くなった爽彩さんの御冥福を心からお祈り申し上げます。 pic.twitter.com/0Gqd2RLTc9— sakiya@fuwamily (@sakiyafuwamily1) January 28, 2022
みなさん本書を読んで学んだことが多いみたいですね!
おわりに
イジメは軽微な物であれば、脅迫罪や暴行罪や器物損壊罪に該当する行為ですが、イジメの域を超えてしまうと性犯罪や傷害罪に該当をしてしまうことがあります。
だからこそ、学校の生徒は苦楽を共にして精一杯、過ごす、学校の教職員はイジメが起きたら直ぐに何らかの形(殴ったりせず、口頭等)で注意をしたりすることがイジメによる自殺の未然防止に繋がると改めて感じました。
また、犯罪に匹敵するような行為は少年法だからと言って甘い処分を下さずに、大人と同様に重い処分を下すような仕組みを作ることが大切だと感じました。
次に読みたいと思っている本は『いじめを生む教室 子どもを守るために知っておきたいデータと知識』です。
イジメは、悪ふざけではないということを改めて認識したいです。