高知県にお住いの29歳女性(IT・通信系:企画系事務)が2021年6月頃に読んだ『劣等感と人間関係-アドラー心理学を語る3-』のレビューをご紹介します。
本書の概要や内容をわかりやすく要約してまとめておりますので、書籍を読んで学んだことや感想、評価や口コミが気になっている方は参考にしてください。
目次
『劣等感と人間関係-アドラー心理学を語る3-』を購入したきっかけ
家族や職場関係など、身近な人との人間関係をさらによいものにするべく、心理学系に興味を持ちました。
最初はネットなどで調べたり動画をみたりしていました。
しかし、やはり書籍でまとまった知識を得たいと考え、書店にて手に取り読んでみたり、それぞれの作者の講演や実績などを調べるうちに、本作の作者に興味を持ちました。
シリーズ展開されている本なので、最初は分量的に理解できるか心配でしたが、さっと読んで見ると、体系的にまとまっていて読みやすい印象を受けたので、こちらの書籍で勉強することとなりました。
『劣等感と人間関係-アドラー心理学を語る3-』の概要
本作では、感情のうち「怒り」などの負の感情を使って人とコミュニケーションを取ることについての話が展開されています。
その弊害や、負の感情を使わずに、建設的にコミュニケーションを取る方法、またその具体例などが記述されています。
コミュニケーションの方法として、建設的かそうではないか、精神的に健康的な方法かそうではないかわけて考え、具体的な様々な事例をもとに考察し、建設的な対処方法を提示し、よりよい人間関係を構築し、継続するための方法がわかりやすく描かれています。
『劣等感と人間関係-アドラー心理学を語る3-』の基本情報
基本情報
- 出版社:創元社
- 著者:野田 俊作
- 定価:本体1,400円+税
- 発行年月:2017年02月21日
- ページ数:178ページ
- ISBN:978-4-422-11633-4
- 言語:日本語
- 公式サイト:https://www.sogensha.co.jp/productlist/detail?id=1689
『劣等感と人間関係-アドラー心理学を語る3-』の目次
目次
- 第1章 健康なパーソナリティー
- 第2章 パーソナリティーの形成
- 第3章 よい人間関係をつくる
『劣等感と人間関係-アドラー心理学を語る3-』のYouTube(ユーチューブ)
『劣等感と人間関係-アドラー心理学を語る3-』についてYouTube(ユーチューブ)でわかりやすく解説してくれている動画がないか調べてみました。
残念ながら本書を紹介しているYouTubeチャンネルはなかったため、本ブログにて要点をまとめてお伝えできればと思います。
『劣等感と人間関係-アドラー心理学を語る3-』から学んだことの要約とまとめ
『劣等感と人間関係-アドラー心理学を語る3-』から私が学んだポイントは大きく3つの内容です。
私が学んだこと
- 小さい人間関係では、貢献感や所属感などの感情をもてるコミュニケーションが重要であること
- 感情をコントロールし、負の感情を甘えて相手にぶつけないことが重要だということ
- 相手が怒りや劣等感など負の感情を使ったコミュニケーションをした場合でも、問題になりにくい対処方法があるということ
この本は、心理学的な考え方をもとに、家族など身近な人間関係をよりよくするためのヒントが書かれた本です。
家族や夫婦など小さいコミュニティで、立ち振舞いや言葉、態度によって、居心地の良さはまったくかわってきます。
よりよい人間関係を維持し、自分や他の人が、そのコミュニティにとって「役に立っている」感覚、すなわち貢献感を育てていくことが重要であるとわかりました。
一方で、不適切な立ち振舞いをする他の人について、同じ土俵で諍いを広げるのではなく、その場にあった対処をすることで、人間関係上の課題を少なくしていくことが可能であることもポイントだと感じました。
小さい人間関係では、貢献感や所属感などの感情をもてるコミュニケーションが重要であること
家族などの小さい単位の人間関係で、居心地がよいと思うときは、そのコミュニティにとって自分は必要であり、お役に立てている、と感じられているときであると筆者はのべています。
それが「貢献感」や「所属感」であり、たしかに必要なそのコミュニティの一員である自覚があるときに、人はよりよい態度をとり、またさらにさまざまな貢献をしようとするそうです。
夫婦や家族などの関係において、冗談でも相手を貶めるような言動を減らし、きちんと人格を認めた態度を取ろうと考えました。
感情をコントロールし、負の感情を甘えて相手にぶつけないことが重要だということ
コミュニケーションの方法には、精神的な意味で健全なコミュニケーションと、不健全なコミュニケーションがあるということがわかりました。
不健全なコミュニケーションとは、怒りや劣等感などの一般的に言われる負の感情を使ったコミュニケーションであり、それを用いて、相手にお願いするのではなく、相手を上から支配しようとするような、無理やり動かそうとするような態度です。
そういった態度は長期的に雰囲気や居心地が悪くなるため、ついイライラしてしまうこともありますが、今後とも減らしていこうと考えました。
相手が怒りや劣等感など負の感情を使ったコミュニケーションをした場合でも、問題になりにくい対処方法があるということ
前述のとおり、健全なコミュニケーションと、居心地や雰囲気が悪くなる不健全なコミュニケーションがあるそうです。
そして、自分がそういった態度をとらなくても、家族の中の他の人がそういった態度をとってしまう場合があります。
その場合に、嫌な気持ちになったり、相手にがっかりしたような思いをすることもありますが、適切な対処方法を取ることによって、問題を減らすことができます。
特に、嫌な気持ちになったあと、今度はこちらがリベンジしたくなる場合がありますが、そういった態度をとらないことが請雨用であるとわかりました。
『劣等感と人間関係-アドラー心理学を語る3-』の感想
本作は、もともと長めの一冊の心理学本だったものを、編集しなおして4冊にわけて出版したものだそうです。
4冊とも体系的にまとまった作りになっており、アドラー心理学を研究している著者の考え方が、基礎基本の考え方から、すこし踏み込んだ実践的方法まで、具体例を使って描かれており、たいへんわかりやす理解が容易であったと思いました。
また、一度読んだあとシリーズの中でもこちらの3冊めがとても参考になったため、何度も読み返しました。
『劣等感と人間関係-アドラー心理学を語る3-』の評価や口コミ
他の方が『劣等感と人間関係-アドラー心理学を語る3-』を読んでどう思われているのか、評価や口コミを調べてみました。
自己受容
何が与えられているかが問題ではなく、与えられているものをどう使っているかが問題
どのような性格を持っているかということは、たいした問題ではない
持っている性格をどのように使うかということが大切
『アドラー心理学を語る3 劣等感と人間関係』(野田俊作) #読書 #読書垢 pic.twitter.com/EiE0eY6uXN
— 楽しい習慣家💛💛@セルフマネジメント倶楽部 (@shukanka) September 23, 2019
劣等感と人間関係/野田俊作
近年「嫌われる勇気」で爆発的に知られるようになったアドラー心理学。私も何か読んでみようと思い、手に取りました。本書は精神的に健康な人はどのような人であるかと説きながら、具体的に健康なパーソナリティの条件や健康なパーソナリティになる方法などを上げています。 pic.twitter.com/0YvBAjY1Wu— 椿蓮子 (@renko_tsubaki) March 9, 2021
みなさん本書を読んで学んだことが多いみたいですね!
おわりに
家族や夫婦間での人間関係を健全化し、より居心地や雰囲気よい家庭を維持するためにどういったふるまいをするべきかのヒントがたくさん描かれていました。
社会生活を送っていく上で、どうしてもストレスがたまったり、イライラしてしまうこともありますが、適切な対処をしていくことで家族関係をもっと明るく健全なものにするために活かすことができると考えています。
何度も読み返して、具体的なエピソードや対処法を覚えて実践しようと考えています。