千葉県にお住いの34歳女性(メーカー系(素材・医薬品他):マーケティング)が2021年8月頃に読んだ『GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代』のレビューをご紹介します。
本書の概要や内容をわかりやすく要約してまとめておりますので、書籍を読んで学んだことや感想、評価や口コミが気になっている方は参考にしてください。
目次
『GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代』を購入したきっかけ
タイトルに惹かれ、興味を持ちました。
単純に考えてテイクする人の方が与えられて、豊かになり、ギブする人の方がいいように使われたり、搾取されてしまうのではないかという理由から、テイクする人の方が得をすると考えていたため、このタイトルに意外性を感じて、本屋で手に取り、少し立ち読みして、内容自体も面白そうで、新しい視点を得られるのではないかと考え、購入に至りました。
また、Amazonレビューでの評価が高かったというのもあります。
『GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代』の概要
世の中の人々はGiver / Taker / Matcher に分類することができます。
Giverは人にもの、お金、時間などを惜しみなく与える人のことです。
TakerはGiverが与えるもの、時間、お金を当たり前のように受け取るだけの人です。
そしてMatcherはバランスを考えます。
もし与えられたら、それと同等のものを返す人のことを指します。
この中で、どのタイプが最も成功しするのか、そうでないのかを、実例をもとに説明しています。
『GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代』の基本情報
基本情報
- 出版社:三笠書房
- 著者:アダム グラント
- 定価:本体1,800円+税
- 発行年月:2014年01月07日
- ページ数:382ページ
- ISBN:978-4-8379-5746-1
- 言語:日本語
- 公式サイト:https://www.mikasashobo.co.jp/c/books/?id=100574600
『GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代』の目次
目次
- 1 あなたは、まだ「ギブ&テイク」で人生を決めているのか―いま「与える人」こそ、幸せな成功者となる
- 2 「名刺ファイル」と「フェイスブック」を見直せ―「与える人」の才能(1)「ゆるいつながり」という人脈づくり
- 3 チームの総力を活かせる人―「与える人」の才能(2)利益の「パイ」を大きく増やす働き方
- 4 荒野で“ダイヤモンド”を見つける法―「与える人」の才能(3)可能性を掘り出し、精鋭たちを育てる
- 5 「パワーレス」の時代がはじまった―「与える人」の才能(4)「強いリーダーシップ」より「影響力」
- 6 「与える人」が気をつけなければならないこと―「成功するギバー」の、したたかな行動戦略
- 7 気づかいが報われる人、人に利用されるだけの人―「いい人」だけでは絶対に成功できない
- 8 人を動かし、夢をかなえる「ギブの輪」―未来を変える「因果応報」のルール
- 9 「成功への道」を切り拓く人たち―あとに続くのは誰だ
『GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代』のYouTube(ユーチューブ)
『GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代』についてYouTube(ユーチューブ)でわかりやすく解説してくれている動画がないか調べてみました。
「中田敦彦」さんの「YouTube大学 - NAKATA UNIVERSITY」がわかりやすくまとめられていたので、動画で見たい方はおすすめです。
『GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代』から学んだことの要約とまとめ
『GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代』から私が学んだポイントは大きく3つの内容です。
私が学んだこと
- 人生で成功するための秘訣
- 戦略的なギバーになることの大切さ
- 人に搾取されないためには
この3タイプの人々の中で最も成功するのも、最も失敗するのもGiverです。
しかし、Giverには二種類あります。
一つは、誰に対してでも与えてしまう人、二つ目は、与える相手を選んで、モノ・時間・お金を与える人です。
前者は、テイカーによって搾取され、燃え尽きてしまい、最も失敗するタイプになります。
しかし、後者は、戦略的に与える相手を考えるため、疲弊することなく、最も成功しやすいタイプだそうです。
そのため、与える相手を考えるギバーになりましょうと筆者はまとめています。
人生で成功するための秘訣
この本を読む前は、ギブとテイクをバランスよくすることが大切であると考えていました。
そうすることで、得もしませんが、損もしないからです。
しかし、この本によると、「相手を選んで」、見返りを求めず、ひたすらギブ・ギブ・ギブすることが、人生の成功やより良い結果に繋がるそうです。
多くの実例をもとに証明してあり、非常に説得力があります。
あまりにも実例が多すぎて少し冗長で飽きてしまうところもありましたが、他者志向の戦略的思考のギバーになることの大切さを学びました。
戦略的なギバーになることの大切さ
上記にもありますが、すべての人々はギバー、マッチャー、そしてテイカーに分けられます。
大まかに分けて、ギバー、マッチャーそしてテイカーの割合は2対6対2だそうです。
他者思考型と自己犠牲型のギバーの割合については触れられていませんでした。
この本を通じて、それぞれのタイプの思考回路も学ぶことができました。
上記にもありますが、他者志向ギバーになろうと考えることも重要だとは思いますが、テイカーに利用されないためにも、彼らの思考回路、考え方を学ぶことも、搾取されないようにするために大切だと思います。
人に搾取されないためには
この本を通じて、自分自身の生き方を見直すと同時に、誰と関わるべきなのかという明確な指針や基準を教えてもらったような気がします。
アドラーの「嫌われる勇気」の本にもありましたが、私たちが抱える問題や悩みのほとんどが人間関係に起因するものだそうです。
ひょっとしたら、この本で学んだことを実生活で生かすことで、日頃のストレスが軽減し、楽しくよりハッピーに生きていくことにつながっていくかもしれません。
本書は私の人生に大きな影響を与えた本の一つです。
『GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代』の感想
この本は、「誰にでも親切にすることが大切です」と言った道徳的に正しいことは書いてありません。
むしろ、そのようなタイプはテイカーに利用されるだけ利用されて、最後は疲弊して、燃え尽きてしまうため、悪いことであると述べられています。
このことには正直驚きを感じました。
むしろ、相手をよく観察し、自分との利害を考えた上で、相手への接し方を変えることが、成功に繋がると、数多くの実例を紹介し、断言しています。
戦略的に相手に与えると聞くと、嫌なイメージを持つかもしれませんが、結局このようにすることで自分を守ることにもつながり、QOLにも良い影響を及ぼすのだろうと理解しています。
『GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代』の評価や口コミ
他の方が『GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代』を読んでどう思われているのか、評価や口コミを調べてみました。
「GIVE & TAKE」
「与える事から始めよう!」
って言われても全然理解できなかった。
正直、僕は何が出来るのか?
めちゃ考えてもまったく思いつかなかった。
でも妻から
「笑顔で挨拶」
これも十分GIVEになるって教えてもらえた。
まずは自分が嬉しいと思う事から始めよう。— わんわん@話下手でも最高の人間関係を築く「傾聴コミュニケーション」 (@wanwan_178) August 31, 2022
『GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代』が刊行された頃から、GIVERとTAKERの概念が流行った一方、この言葉を使う人は、大体がTAKERなんだよな…と薄っすら思っておりまして
理由を考えてみると、「生粋のGIVERは、こんな概念すら持たずに普通にGIVEしてるから」ということに気付きました。
— さかいふうた @自営業になった (@fuuuuuta21) August 28, 2022
「GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代」を図解しました! pic.twitter.com/NUqP7XZxzC
— しまやす|SNSデザインの専門家 (@shi_ma_ya_su) June 23, 2021
みなさん本書を読んで学んだことが多いみたいですね!
おわりに
人間関係、特に職場での人間関係に活用できるのではないかと考えます。
更に、会社でマーケティングの仕事をしているのですが、仕事でも十分に生かせるのではないかと思いました。
マーケティングの心理学に無料サンプルを与えることで、お客様の心理状態に影響を与え、購買意欲を高めることにも繋がるというものです。
ひょっとしたら、企業も戦略的ギバーになり、無料サンプルを上手に活用することで、売り上げや利益のアップに繋がるかもしれません。
次に読みたいと思っている本は『Think Again 発想を変える、思い込みを手放す』です。
「知っているつもり」という思い込みが思わぬ落とし穴に繋がるそうです。学び続けることの大切さを問いています。