大阪府にお住まいの49歳男性(流通・小売系:食品販売)が2023年7月頃に読んだ『商売十訓 21世紀を目指す「商人の心」』のレビューをご紹介します。
本書の概要や内容をわかりやすく要約しまとめておりますので、書籍から学んだことや感想、評価や口コミが気になる方は、ぜひ参考にしてください。
目次
『商売十訓 21世紀を目指す「商人の心」』を購入したきっかけ
私は普段、販売の仕事をしています。
毎日、お客様と接する仕事をしていると、「この商売の方法が正しいのか?」と不安に思うことが多いです。
一度、原点に戻って商売の方法や接客の基本を見直そうと思い、この本を購入しました。
お店の仕事をしていると、売上を上げるためにどのように商品を売ればいいのか、売ることばかりを考えがちです。
しかし、良い商売をするには、「このようなことが大切」だと書かれています。
原点に戻して考えるのにとても分かりやすい内容の本です。
『商売十訓 21世紀を目指す「商人の心」』の概要
昔と違い、今の時代は様々な便利さに満ち、人々の生活や物の購入方法が大きく変わりました。
しかし、多くの売り手は古い体制を続け、その改善を試みないことが課題の本質であることに気づかず、ただひたすら坂道を転げ落ちている状況です。
21世紀の商人が「商人の心」の問題をどのように捉えるべきかを模索する「商売十訓」に基づくこの書籍は、競争が激しい現代社会で生き残るカギとなると考えます。
基本情報
- 著者:倉本 初夫
- 出版社:商業界
- 判型:B6
- ページ数:139ページ
- 定価:1000円(本体)
- 発行年月日:1987年
- 公式サイト:https://www.hanmoto.com/bd/isbn/BOOKS244841
『商売十訓 21世紀を目ざす「商人の心」』のYouTube(ユーチューブ)
『商売十訓 21世紀を目指す「商人の心」』について、YouTube(ユーチューブ)でわかりやすく解説している動画がないか調べてみました。
残念ながら、本書を詳しく紹介しているYouTubeチャンネルは見つけられませんでした。
そのため、本ブログで要点をまとめてお伝えできればと思います。
『商売十訓 21世紀を目指す「商人の心」』から学んだことの要約とまとめ
『商売十訓 21世紀を目指す「商人の心」』から私が学んだポイントは3つの主要な内容です。
私が学んだこと
- 商売に必要なこと
- 社会から要される店になっているか
- 物売りからの脱却
「商売十訓」を基に商売に必要な心構えが分かりやすく解説された本です。
良い商売を長く続けるには、どうすればよいかということが網羅されています。
「お客様に喜んでもらうには」という部分が重要視されています。
便利になりつつある世の中や急速な時代の流れを考慮に入れても、商売の基本や本質は常に同じということが説明されています。
仕事に行き詰まっている方やこれから商売を始めようとしている方には非常に参考になる本です。
商売に必要なこと
私は普段、お店の仕事をしています。
日々、売り上げや利益について厳しく指摘されます。
しかし、売り上げを上げるためには何をしても良いわけではなく、「この商売の方法が良いのか悪いのか」という思考で取り組むべきだと感じました。
商売の基本は「信用」や「信頼」です。
良い商売を長く続けるには、誠実に良い商品を適正な価格で販売し、良い接客をすることで、お客様に満足してもらうことが重要です。
その積み重ねが良い結果に繋がると理解しました。
社会から要される店になっているか
商売がうまくいかない場合、自分の力が足りなかったり、儲ける能力が不足していたと考えることは昔からの商人の考え方です。
しかし、自分が損しただけでなく、それ以降のことも考える必要があります。
むやみに利益を追求すると、お客様は店の利益のための犠牲になります。
お店がお客様の生活に役立っているか考える必要があります。
店が立派になると、商品や設備も充実し、良いサービスが提供できます。
お店を成長させることは、お客様に対するサービス向上や社会貢献に繋がると感じました。
物売りからの脱却
お店で働いていると、どうすればよく売れるか常に考えます。
しかし、「売れないお店はどのような店なのか」という視点から見ることも重要です。
商品の品質やパッケージ、商品説明がわかりにくい店では、購買意欲も湧きませんし、再度その店で買おうとも思わないでしょう。
また、店員のマナーや対応が悪いお店は、来店する意欲をなくすことでしょう。
良いお店を作っていくには、このような視点から見ていくことも重要です。
『商売十訓 21世紀を目指す「商人の心」』の感想
この本全体を通してみると、お客様に満足していただくにはどうすれば良いか、ということを中心に書かれています。
普段、お店の仕事をしていますが、販売や営業に携わる人々は、「ノルマ」や「売上げ」について厳しく指摘され、圧力が強いと強引に売りつけたり、口先だけで売ったりする人も多いと思います。
だからこそ、健全な商売を長く続けていくためには、お客様にどうやって満足していただくかが大切だと改めて感じました。
この本は約25年前に書かれたものですが、商品の本質は今も昔も変わらないと痛感しました。
『商売十訓 21世紀を目ざす「商人の心」』の評価や口コミ
他の方が『商売十訓 21世紀を目ざす「商人の心」』を読んでどう思われているのか、評価や口コミを調べてみました。
商売に対する姿勢が学べます。1冊持っていることで、心強くなりますよ!
Amazonの口コミ
汚れもなくよく手入れされていました、配送も迅速でした。
Amazonの口コミ
本書の発刊は1997年であるが、実際に書かれたのは1986年であることから、時代背景はバブル前にあたる。しかし、「商売」「商い」「商人」という意味で、基本や本質は変わっておらず、今日にも通じる普遍性がある。お店とは、お客の生活に必要な商品・サービスが買われる場であり、お客の毎日の生活と密接につながっていること、即ち「店は客のためにある」こと、お客の求める商品が理解でき、それがお客の喜びにつながることが明らかであれば、それを実現しようという志が、商人のロマンであることなど、至言名言に溢れている。そして21世紀に入る十数年前に、21世紀は「人間の時代」となり、それを支える「商人の時代」になり得ることを予言している。人間の生活を支える、生活の喜びをつくる、それは商いの誕生の始めから「変わらぬもの」であったと云います。モノとコトの両方、物事の分かる人間になれと教えています。そして幅の広い(教養を持った)「知的商人」が21世紀には求められると予測しています。
Amazonの口コミ
みなさん本書を読んで学んだことが多いみたいですね!
おわりに
商売の基本について書かれているので、お店で働いている人や接客に携わる人に参考になる一冊でしょう。
長年販売の仕事をしていると、慣れが原因で細かな点が疎かになったり、接客が形骸化してしまうこともあるかもしれません。
特にベテランの方々は、原点に立ち戻って物事を考える際に、この本がとても参考になると思います。
「売る」「儲ける」ことも大事ですが、最初にお客様にどのように満足してもらえるか、どうすれば喜んでいただけるかといったことを考えるべきだと思います。
つまり、「売りたいものを売る」のではなく、「お客様のニーズに応える」ことが商品取り扱いの要点です。
「いかにお客様の期待に応えるか」を意識して、日々の仕事に取り組みたいと思います。
次に読みたいと思っている本は『20歳の自分に教えたい本物の教養』です。
様々な分野の基本的な知識を学びたい。