埼玉県にお住いの55歳女性(サービス系:給仕)が2023年1月頃に「Netflix」で見た映画『空母いぶき』のレビューをご紹介します。
映画を見た感想や見どころをネタバレ覚悟で解説しておりますので、映画を見る前に面白いのか知りたい方、評価や口コミが気になっている方は参考にしてください。
目次
映画『空母いぶき』を見ようと思ったきっかけ
「警視庁アウトサイダー」で人情派で一見ヤクザにしか見えないという刑事を演じている西島秀俊さんのポップなお芝居を見て、対極にある「シリアスでクールな西島秀俊の芝居が観たい!」と思い、検索したところ、Netflixで発見したので視聴しました。
ギャグをやらせてもちょっと滑り気味の西島さんですが、こういうかっちりとした人がふっと表情を緩めるような芝居が抜群に巧いのです。
そういう意味で、元戦闘機パイロットで”いぶき”艦長という秋津竜太のキャラクターは西島さんにははまり役だと思っています。
映画『空母いぶき』の内容
そう遠くない未来の20XX年のクリスマスイブ前日、日本の領海ギリギリのところにある沖ノ鳥島の西、波留間群島の初島に武装集団が上陸しました。
国籍不明の勢力による侵攻です。
もっとも近い所にいた海上自衛隊の第五護衛隊群は緊急出動を命じられ、現場へと進路を変更したのです。
その旗艦が自衛隊初の空母と呼ばれる”航空機搭載型護衛艦”の『いぶき』でした。
艦長の秋津竜太一佐(西島秀俊)は防衛大同期の副長・新波二佐(佐々木蔵之介)らとともに状況把握に努めていましたが、彼らを待ち受けていたのは敵潜水艦からのミサイル攻撃だったのです。
日本政府は『いぶき』ら第五護衛隊群に対し「防衛出動」を史上初めて発令、戦闘状態に突入しました。
作品情報
- ジャンル:アクション 戦争 ドラマ
- 製作国:日本
- 製作年:2019
- 公開年月日:2019年5月24日
- 上映時間:134分
- 製作会社:『空母いぶき』フィルムパートナーズ(木下グループ=バンダイナムコアーツ=小学館=毎日放送=エネット=LIFULL=デスティニー)
- 配給:キノフィルムズ/木下グループ
- 公式サイト:http://kuboibuki.jp/
映画『空母いぶき』の見どころをネタバレ覚悟で解説
私がネタバレ覚悟で解説したい映画『空母いぶき』の見どころは大きく3つです。
この映画の見どころ
- 冷徹な艦長と幕僚たち
- 市民たちはその戦いをどう見たか
- 記者たちが見つめた戦場
冷徹な艦長と幕僚たち
航空自衛隊の戦闘機パイロットだった異色の経歴を持ついぶき艦長の秋津竜介一佐は、周囲からは沈着冷静、むしろ冷徹とまで思われていました。
彼が日本初の空母の艦長に選抜されたのは、米海軍などの空母の艦長がパイロット経験者から選抜されるというルールに倣ってのことです。
その補佐を務める副長は秋津とは防衛大学時代の同期で生粋の船乗りである海上自衛隊の新波二佐です。
彼は時に秋津とぶつかりながらも、危機的状況に際しては的確に判断を下し、最良の道を模索していました。
秋津の冷徹さと反対におおらかな新波の人柄は周囲を盛り立て、作戦行動に於いて大きなパワーを発揮したのです。
二人が組み合わさると、第五護衛隊群の艦長たちの個性豊かな仕事ぶりが際立ち、戦力が増大するという余波がありました。
市民たちはその戦いをどう見たか
本編のさなかに、数回にわたってコンビニエンスストアとそのバックヤードが映りこみました。
店長の中野(中井貴一)は毎年恒例のクリスマスセールの準備に余念がありません。
しかし彼が疲れて爆睡している間に、いぶきが戦闘状態にあるというニュースがネットを通じて世界中に配信され、パニックになった市民が食料を買い占めに店に殺到するシーンがありました。
それは戦闘の終結とともに潮が引くように収まりましたが、鬼気迫る客の勢いに飲まれて徹夜で対応に追われるアルバイト達の奮闘もありました。
日本中で、きっと同様の状況が展開したんだろうなと、考えさせられるシーンになっていました。
記者たちが見つめた戦場
戦闘状態に陥った当時、「いぶき」には多数のマスコミから選抜されたネットニュースの記者の本多裕子(本田翼)とベテラン新聞記者の田中(小倉久寛)が取材で乗り込んでいました。
裕子らはルール違反を犯してその状況を撮影し、ネットに流したのです。
それは世界中に配信されていきました。
政府は機密情報の保全が図られなかったとして問題視しましたが、その裕子のレポートは、別の意味で世界各国の勢力を動かし、事態を変えていったのです。
映画『空母いぶき』を見終わった感想
原作が発表された時よりも、この映画が発表された時期は中国と台湾などの問題がより深刻化し、さらに現在は予想もしなかったウクライナの戦争が始まり、続いています。
現実の戦争はもれなく泥沼化して、こんなふうに幕引きはできないんだろう、と思うとうんざりしますが、エンターテインメントとしては結構レベルの高いことをやっていると思います。
ことに秋津が率いる第五護衛隊群の艦長たちの個性豊かなこと!凄い役者さんたちがそのキャラを存分に活かして大暴れしてくれていますので、そういう意味で大変痛快です!
映画『空母いぶき』で印象に残った名言
私が映画『空母いぶき』を見て特に印象に残った名言です。
「瀬戸斉明(護衛艦はつゆき艦長)(玉木宏)」のセリフ
「捉えています、任せてください!」
映画『空母いぶき』の評価や口コミ
他の方が映画『空母いぶき』を見てどう思われているのか、評価や口コミを調べてみました。
玉木宏さんは翔さんに空母いぶきを勧められて(多分ラプラスの時)、後に映画に出演が決まり、試写会か公開会見の時にそのエピソードを話してくださった✨
翔さんのマンガの感想も聴きたいし翔さんと玉木さんの会話も聴きたいわ~
夜会ハウスだったらなあ!— 今春看又過 (@chunharuhana) January 28, 2024
空母いぶきの実写映画も敵国が中国では無く得体の知れない国だったから最初の何分かで見るのをやめましたよ。
中国に遠慮したんだけど漫画と違ってつまらなかったですね。— ジークフリード・キルヒアイス (@kiruhiais3) January 30, 2024
/#空母いぶき
2/12㈪ 21:00~
\#かわぐちかいじ によるコミックを映画化した、ミリタリーアクション大作。豪華キャスト出演💥#西島秀俊#佐々木蔵之介#本田翼#佐藤浩市https://t.co/7FHJtD1v9F
— WOWOWプラス【公式】 (@wowowplus) January 29, 2024
完読!
感動!
絵も動かないし、音もないのに長編映画一本観たような気分!政治家、軍人、登場人物全てがカッコよい!
漫画なのだが、現実の政治家もこうあって欲しいな…#空母いぶき pic.twitter.com/Z7aFdTrDu7— ちゃお (@ciaoneko) January 28, 2024
原作生かさず監督のエゴとプライドで変えられて
駄作として出されるパターン多いからファンが怒る。
空母いぶきとか分かりやすい位に悪意の改変されて
漫画は好きだけど映画は見てない。 https://t.co/kt8BTytHqq— キサラギ (@suikaSazanami) January 30, 2024
みなさんの映画を見た感想が面白いですね!
おわりに
私が映画『空母いぶき』を見た感想や見どころをネタバレ覚悟で解説してきましたが、「面白い」と感じられた方はぜひ見てください。
次に見たいと思っている映画は『すずめの戸締り』です。
新海誠監督の最新作です。
日本各地に隠された”災いの元となる扉”を閉めるという使命を与えられた女の子、すずめの旅を描いています。