京都府にお住いの29歳女性(主婦)が2022年2月頃に「Amazon Prime Video」で見た映画『HOMESTAY (ホームステイ)』のレビューをご紹介します。
映画を見た感想や見どころをネタバレ覚悟で解説しておりますので、映画を見る前に面白いのか知りたい方、評価や口コミが気になっている方は参考にしてください。
目次
映画『HOMESTAY (ホームステイ)』を見ようと思ったきっかけ
以前、原作の森絵都さんの小説「カラフル」を読んだことがあり、面白かった記憶があったので見てみようと思いました。
また、主演がなにわ男子の長尾謙杜さんだったのですが、この映画の公開直前まで放送されていたドラマ「となりのチカラ」に出演していて、ナチュラルな演技ができる方だなと思っていたので、更に興味が湧きました。
主人公の他にも管理人役に濱田岳さん、同級生の晶役に山田杏奈さんと好きな俳優さんがたくさん出演していたために期待して見ました。
映画『HOMESTAY (ホームステイ)』の内容
ある日突然、気付いたら魂になっていたシロ。生前の記憶が全くないまま、管理人と名乗る謎の人物に、「おめでとうございます、あなたは当選しました」と言われます。
今からとある男子高校生・小林真の体に乗り移り、彼が死んだ理由を100日以内に突き止めることができれば、シロは生き返り、人生をやり直せると説明を受け、よくわからないまま、小林真としての日常が始まります。
小林真は何故自ら命を絶ってしまったのか、シロは懸命に探りますが、その真実はあまりにも悲しいものでした。
映画『HOMESTAY (ホームステイ)』の作品情報
作品情報
- 監督:瀬田なつき
- 脚本:菅野友恵/大浦光太
- 原作:森絵都「カラフル」
- キャスト/出演者:
- 長尾謙杜
- 山田杏奈
- 八木莉可子
- 望月歩
- 眞島秀和
- 渋川清彦
- 阿川佐和子
- 篠井英介
- 渡辺大知
- 濱田岳
- 石田ひかり
- 佐々木蔵之介
- 主題歌:ずっと真夜中でいいのに。「袖のキルト」
- 日本公開日:2022年2月11日
- 上映時間:112分
- 公式サイト:-
映画『HOMESTAY (ホームステイ)』のあらすじ
世代や国境を越えて愛される森絵都の小説『カラフル』を『ホームステイ』として映画化。「管理人」名乗る謎の人物に選ばれた魂「シロ」は同時期に死んだ高校生「小林真」の体にホームステイし、管理人に課された転生の条件に挑むことになる。条件とは、「小林真が死んだ原因を突き止める」というもの。100日間のリミットの中で、ちょっと違和感のある家族との時間、優しい幼馴染や学校での憧れの先輩との日々などつかの間の「真」として過ごす「シロ」。だがその死の真相には小さな光と大きな闇が交錯していた。
映画『HOMESTAY (ホームステイ)』の予告編
映画『HOMESTAY (ホームステイ)』の見どころをネタバレ覚悟で解説
私がネタバレ覚悟で解説したい映画『HOMESTAY (ホームステイ)』の見どころは大きく3つです。
この映画の見どころ
- なにわ男子・長尾謙杜演じる2人の主人公
- 小林真を殺したのは誰か、衝撃のラストへ
- 自分を傷つけることは、自分の大切な人を傷つけること
なにわ男子・長尾謙杜演じる2人の主人公
物語のラストで、シロの正体は小林真本人であったことが明かされます。
長尾くんは、過程でも学校でも悩みを抱え、絵を描くことを心の拠り所に鬱屈とした日々を送る高校生・真と、生前の記憶がなく、能天気に高校生活を楽しもうとするシロの対照的な二つの役柄を見事に演じています。
物語が終盤に近付くにつれ、真を自殺に追いやったいくつもの要因を見つけ、憤りを感じると同時に残り少ない時間に焦り、段々とシロと真が重なってくるところや、最後に全てを受け入れ、もう一度自分の人生と向き合う覚悟をしたシロ、真の表情などに注目です。
小林真を殺したのは誰か、衝撃のラストへ
シロが真になりすまして生活するうちに、真の周りの人々が持つ秘密が暴かれていきます。
真を苦しめたのは誰か、心の拠り所であった絵を描くことを認めず、絵筆を折った父親か、息子を心配する振りをして隠れて不倫する母親か、弟に辛く当たる兄か、本当に好きな人が別にいるにも関わらず思わせぶりな態度をとる美月先輩か。次第に真の苦しみや苛立ちに感情移入し、自分に想いを寄せる晶に八つ当たりします。
周りの人とぶつかりながら、それぞれの思いに触れるうちに、シロは真の言動によって周りの人たちも傷つき、苦しんでいることに気付きます。
そして、周りの人と向き合うことから逃げて自ら命を絶った小林真自身が真を殺したのだという結論を出します。
自分を傷つけることは、自分の大切な人を傷つけること
今作は「小林真を殺したのは誰か」というサスペンスかと見せかけて、辛く苦しい状況であっても、自分自身と向き合うことを恐れず、自分を愛することができれば、やり直すことができるというメッセージ性のある作品になっていると思います。
シロが最後にたどり着いた「誰かのせいではなく、真が真を殺した」という結論に導くための100日間の旅だったと言えます。
自分を傷つけることは、自分の大事な人たちの心を傷つけることであり、人の心を知ったシロがもう一度真として自分の人生をやり直す姿に感動します。
映画『HOMESTAY (ホームステイ)』を見終わった感想
物語の主人公・小林真は冴えない男子高校生で、普段の華やかなアイドルの長尾謙杜くんがどう演じるのか楽しみに見ましたが、作品の世界観の中で、彼は完全に小林真であったし、シロでした。
また、真に健気に想いを寄せる晶を細やかな表情で演じていた山田杏奈さんや、どこかミステリアスで柔らかい雰囲気を持った美月先輩を演じた八木莉可子さんなど、キャストが素晴らしかったです。
原作があるものの実写化には当たり外れがあると思いますが、本作は原作との大きなずれは感じなく、見終わった後にすっきりしました。
映画『HOMESTAY (ホームステイ)』で印象に残った名言
私が映画『HOMESTAY (ホームステイ)』を見て特に印象に残った名言です。
「シロ」のセリフ
自分を傷つけることは、大切にしたい人を傷つけること
映画『HOMESTAY (ホームステイ)』の評価や口コミ
他の方が映画『HOMESTAY (ホームステイ)』を見てどう思われているのか、評価や口コミを調べてみました。
記録
『HOMESTAY』小学生の時の大好きな担任の先生が持ってた小説の実写映画。あの時と今とではきっと見方が違うんだろうな pic.twitter.com/azhUscpoq1
— かめこ (@turtleright_10) July 10, 2022
今更だけどHOMESTAY神映画だった
— tar (@nonaniwanolife) July 9, 2022
HOMESTAYって映画観てたらこんな時間。
とっても良かったし、長尾くんの目が綺麗で引き込まれたな。
アイドルもいいけど、俳優向いてるんじゃないかな……🤔— 🩸雨🩸3児の破天荒母リアル三度の飯より飯が好き (@amedrop0326) July 9, 2022
おわりに
私が映画『HOMESTAY (ホームステイ)』を見た感想や見どころをネタバレ覚悟で解説してきましたが、「面白い」と感じられた方はぜひ見てください。
次に見たいと思っている映画は『メタモルフォーゼの縁側』です。
本屋で偶然出会ったBL漫画好きの女子高生うららと75歳の雪が1冊の本をきっかけに心を通わせていく物語が面白そうです。