大阪府にお住いの30歳男性(サービス系:クリーニング)が2023年4月頃に「dTV」で見た映画『BECKY ベッキー』のレビューをご紹介します。
映画を見た感想や見どころをネタバレ覚悟で解説しておりますので、映画を見る前に面白いのか知りたい方、評価や口コミが気になっている方は参考にしてください。
目次
映画『BECKY ベッキー』を見ようと思ったきっかけ
13歳の女の子が、たった一人でネオナチ脱獄犯とバトルを繰り広げる…そんな内容がツボだったので、視聴してみました。
加えて、返り血を浴び何処か呆然とした顔で立ち尽くす主人公・ベッキーの表情が印象的なメインヴィジュアルもツボで、黄色と黒のボーダーのセーターに、可愛らしい帽子にオモチャのサングラスなど、ファッショナブルな点にも惹かれました。
グロさとポップでカッとんだ作風が魅力の本作を、以下で紹介していきます。
映画『BECKY ベッキー』の内容
1年前に母親を亡くし、学校でもイジメを受けているベッキーは、孤独な毎日を送っていました。
ある日、母親との想い出が詰まった森の中の別荘へ父親のジェフと向かうことになりますが、再婚することを突然告げられた彼女は、すっかりへそを曲げてしまいます。
その一方で、彼女たちに凶悪犯の魔の手が忍び寄ります。
移送車から脱走したドミニク以下、3人の手下どもが別荘にやって来たのです。
愛犬とともに敷地内の秘密基地に籠っていたため難を逃れたベッキーでしたが、ドミニク達はどうやら別荘に隠した“ある鍵”を探しているようで、暴力を交えた尋問を開始します。
父親もその餌食になり怒りに燃えるベッキーはヤツラを迎え撃つのですが…というのが大まかな内容です。
作品情報
- ジャンル:アクション バイオレンス ドラマ
- 製作国:アメリカ
- 製作年:2020
- 公開年月日:2021年10月29日
- 上映時間:94分
- 製作会社:Yale Productions=BoulderLight Pictures
- 配給:ブラウニー(協力:松竹)
- 公式サイト:https://www.shochiku.co.jp/sitgesfanta/
映画『BECKY ベッキー』の見どころをネタバレ覚悟で解説
私がネタバレ覚悟で解説したい映画『BECKY ベッキー』の見どころは大きく3つです。
この映画の見どころ
- 目の前で父親を殺され復讐を誓う少女・ベッキーが活躍!!
- 処刑方法”がスカッと残酷!グロ描写にも注目
- ベッキーと対立する凶悪犯達!
目の前で父親を殺され復讐を誓う少女・ベッキーが活躍!!
深い森の中の別荘地帯で、身を潜めながら凶悪犯と闘う13歳の少女・ベッキーですが、力も非力で何ら殺しのスキルが備わっているわけでもない素人です。
一人また一人と、父親を手に掛けた外道どもと対決していくところは緊張感を生み出し、四方が木に囲まれた森の中ということもあって、先が読みにくい点に注目です。
家族想いで優しい普段とは違い、残忍な暴力性を存分に発揮するベッキーの活躍が見ものですが、思春期を迎えたローティーンらしく、ナイーブな一面を覗かせます。
父親のジェフとのいざこざや、母親を亡くしたばかりで感傷的になっているところ、継母になるであろうケイラに対して素直になれない気持ちなど、残虐性だけでなく揺れ動く心情にも注目してみてください。
処刑方法”がスカッと残酷!グロ描写にも注目
本作は残虐描写にも力を入れており、過激な描写が盛り沢山です。
鍵で目玉を刺す、三角定規で首を刺す、ボートのスクリューでバラバラ、農耕用トラクターで顔面粉砕など、その処刑方法はどれも残酷で目を背けたくなるほどのクオリティです。
ベッキーを演じるルル・ウィルソンの鬼気迫る演技がそれを際立たせ、日本では絶対にこんな映画は作れないと思わざるを得ません。
観る者が引いてしまうほどですが、重苦しさと言うよりスカッとするグロさが本作の特徴です。
ベッキーと対立する凶悪犯達!
リーダーで1番無慈悲で残忍なドミニク、そのドミニクの右腕的な存在で巨漢のエイペックス、何処か頼りないハモンドとコールら、ネオナチ主義の脱獄犯にも注目です。
完全にヤラレ役のハモンドとコール、ベッキー達も含め不要な殺人による罪悪感に苛むエイペックス、そして9年以上もの服役期間中に練り上げた計画を実行しようと目論むドミニク…脱走の際に警官殺しを実行するほどの凶悪犯ですが何処かマヌケなヤツラで、ほとんどがベッキーの手によって汚い殺され方をするのも見どころです。
子供と大人同士の殺し合いという、規制に引っ掛かりそうな内容の本作ですが、彼らのキャラクター性のお陰で、重苦しさの無いファニーな部分が際立ち、展開に緩急が生まれていると思います。
映画『BECKY ベッキー』を見終わった感想
一人の幼い少女が、大人の凶悪犯を迎え撃つ…この設定から“過激なホーム・アローン”を想像していました。
大体はその通りなスカッとした内容だった一方で、不満が残る点も目立ち、腑に落ちない結末に引っ掛かりましたね。
特に話の肝となるドミニクらが探していた“鍵”の正体は明かされず仕舞いでしたし、何故それがベッキーらが頻繁に訪れていたであろう別荘地帯に隠されていたのかなど、肝心な部分は明確にして欲しかったです。
視聴しながらモヤモヤっとする点が残念でした。
実は続編ありきだったのか?…と勘ぐってしまう結末だったので、次回作の発表に期待したいです。
映画『BECKY ベッキー』で印象に残った名言
私が映画『BECKY ベッキー』を見て特に印象に残った名言です。
「ベッキー」のセリフ
「君を傷つけたくない」というドミニクに対して、「私は傷つけたい」と返すベッキー。
映画『BECKY ベッキー』の評価や口コミ
他の方が映画『BECKY ベッキー』を見てどう思われているのか、評価や口コミを調べてみました。
U-NEXTで新作にあがってた『ベッキー、キレる』って続編なのね...
1作目の『BECKY ベッキー』は「シッチェス映画祭」ファンタスティック・セレクション2021でHTC渋谷で上映されてたのか!
まずはこちらから観るかー pic.twitter.com/m83IHwHGQM— スケすき (@_sukesuki) February 1, 2024
BECKY面白かったな
普段人間は本能を理性で抑制してるんだろうけど本能が剥き出しになった人間のパワーを知れるような映画だった pic.twitter.com/AvTQSO8SiB— うらどら (@pezu0619) January 27, 2024
ひゃー🫨🫨🫨🫨🫨🫨🫨🫨
やべー🫠🫠🫠🫠🫠🫠🫠🫠BECKY RULES THE CITY#MAYBELLINExREBECCA#beckysangels
— 映画とfreenbeckyをこよなく愛す者 (@eiga_gurui) January 31, 2024
I'm meltinggggg 🥰🥰
BECKY RULES THE CITY#MAYBELLINExREBECCA pic.twitter.com/4ssV0L9LQA
— VL 🧚🏻♀️ (@becbec4eva) January 31, 2024
『ベッキー、キレる』って映画を見かけ、タイトルとあらすじ見てBECKYみたいな映画だ……と思ったらBECKYの続編だった。うれしいけど、あんな目にあった子はもうそっとしといてやれよという気持ちもある
— 風遊(ふゆ) (@kazeasobu) January 27, 2024
母親が病没して1年しか経ってないのに別荘に新しい女と連れ子を来て「結婚するから」と父親に言われて娘ベッキーは秘密基地に閉じ籠って御立腹。その別荘に脱獄囚4人組が押し入って来て父親,新しい女,女の連れ子を監禁する。脱獄囚達は「鍵」を探していて別荘に隠したと言う。だが家探ししても鍵は見つからない。本当の母親が生きていた頃,別荘を探検したベッキーが秘密基地に隠していたのだ。脱獄囚達は彼女が鍵を持っていると目星を付け,父親を拷問して彼女を呼び出すが父親が抵抗して彼女の眼前で父親を殺してしまう。交渉は決裂した。彼女のたったひとりの反撃が始まる…。ベッキーが今何を考えてるのかが手に取る様に理解出来て,脱獄囚達が何を考えてるのかも分かるし,人質が何を考えてるのかもわかる。登場人物が「次」に何を言い,どう行動するのかも分かる。僕の頭がいい訳でもエスパーなのでもない。登場人物が皆テンプレートな「分かり易い」行動しかしない上,登場人物が皆「話せば分かる」と考えていて常に「自分の考え」を言葉にして観客に「説明」してくれるからだ。何だかねえ…一体何時から人間って「人と人とは話せば必ず分かり合える」と考える様になったの?一体何時から映画ってこんなに「分かり易く」なったの?分かり易い脚本に基づく登場人物の分かり易い行動を観てると人間ってこんなに分かり易くないよなあと僕は思いました。人と人とは決して分かり合えないもんでしょう?幾ら話し合っても決して話が通じる事はないでしょう?登場人物が分かり易い行動しかしないもんだから,「次」に何をするか分かり面白くも何ともないのである。登場人物に葛藤が無いから微塵も感情移入出来ない。現実では他人が「次」に何するか分かる訳ないじゃん!この映画は!「現実離れ」してると言っているのである。最近「推しの子」って漫画を読んだんですが,この作品の主題は「ディスコミュニケーション(関係不全)」。つまり分かり合おうと歩み寄りはするんですが分かり合えず関係性を構築出来ない人達の話なんです。だって親は自分の事を分かってくれないし親は子供が何考えてるか分からない。例え「分かり合えた」と思っても次の瞬間,射干玉の闇に変わる。「大人は判ってくれない」とか「理由なき反抗」とか「長距離ランナーの孤独」とか「子供が反抗する理由は分からない」と分かっていた事が分からなくなって「友達の様に仲のいい親子」とか絵空事を描くから子供に「ウソだッ」とそっぽを向かれて「本当の事」が描いてある「推しの子」を読むのである。映画「BECKY ベッキー」には「人と人とは話し合えば必ず分かり合える」って大ウソが描かれている。人間はそんなに「物分かり良く」「分かり易く」作られてはいない。幾ら話し合おうと決して理解し合う事など出来ない。ベッキーは13歳の思春期なんでしょう?彼女の心中は誰にも分からないし,恐らく彼女自身もどうしようもない衝動に突き動かされて行動していて自分を制御出来ない。なんで「分からないもの」を「分かり易く」描くってウソを吐くの?ウソツキは皆から見放されてボッチになる。映画が「ボッチへの道」を自ら選択すると言うのなら,僕も映画を見放すだけである。続きを読む
Amazonの口コミ
確かに、えぐいシーン満載で、今どきの作品なので表現はそれなりにインパクトはあった…けど、伏線(ネタバレになるので伏せますけど…)が色々とあったんだけど…回収がなさ過ぎてえっこれで終わるの?って感じだった、アレはコレは何だったの?この作品ってパート2製作されるんだろうか?これで終了なら、あまりにも、説明がなさ過ぎて、ある意味凄い作品だ…
Amazonの口コミ
13歳の少女の復讐劇ですが、かなり痛そうなゴア描写が出てきます。もちろん、マニアの方からすれば大したことないと思いますが、いわゆるB級スプラッター映画のわいわいって感じとは違います。主演のルル・ウィルソンさんが、不機嫌そうですぐにキレる怖い13歳の少女を演じています。復讐ではありますが、屈強な男達を次々に惨殺していきます。手口は痛そうなものばかりです。決してお友達にはなりたくないタイプの少女です。2023年には、続編が公開されるそうですが、こんな怖い役を続けて演じてしまうと、ルル・ウィルソンさんのこれからの役者人生に影響が出るのでは…と心配になってしまいます。イメージが固定されるのを嫌って続編には出ないなんていう役者さんの話もよく聞くのに、こんなシリアルキラーみたいな役を続けて演じる彼女は勇気があると思います。ローティーンの少女が次々と人を殺していくという映画はあまりないので(いい出来だと思ったのは日本ではVHSでしか発売されなかったダリアンくらいしか私は思いつかないです)、もしかすると、(方向性はDeath Wish 狼よさらば…系で違いますが…)、ジェイソンやマイケル・マイヤーズ達みたいに有名なキャラになるかもしれません。(彼らはマスクで顔を隠しますが、彼女は堂々と素顔に返り血浴びながらの殺戮です)この勢いで何作か突っ走って作ってほしいという想いもありますが、限られた10代の時間ですから、この映画とは別に、ルル・ウィルソンさんにはまったく正反対の明るく元気なティーンエイジャーを演じられる作品があるように祈っています。2023年5月現在、Prime Videoで視聴できます。私は、この映画の人気が高まって、続編と共に日本語字幕などの対応のあるBlu-ray Discが発売されることを期待しています(出るかなぁ…出ないかなぁ…)。続きを読む
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みなさんの映画を見た感想が面白いですね!
おわりに
私が映画『BECKY ベッキー』を見た感想や見どころをネタバレ覚悟で解説してきましたが、「面白い」と感じられた方はぜひ見てください。