佐賀県にお住いの29歳女性(官公庁:事務職)が2023年4月頃に「U-NEXT」で見た映画『ION ライオン 25年目のただいま』のレビューをご紹介します。
映画を見た感想や見どころをネタバレ覚悟で解説しておりますので、映画を見る前に面白いのか知りたい方、評価や口コミが気になっている方は参考にしてください。
目次
映画『ION ライオン 25年目のただいま』を見ようと思ったきっかけ
久しぶりに時間が出来たので、家で映画のサブスクサービスで、何か感動するものかつ、面白い映画がないかと探していたところ、タイトルに惹かれました。
25年目のただいまとはどういう事なのか?ライオンとあるがサムネイルは小さな男の子の画像で、そのライオンは動物のライオンなのか?と、タイトルとサムネイルだけで興味を引かれました。
経験則ですが、こういういわゆるビビッときた作品はこれまでも私の中でアタリだったので即見ようと思いました。
映画『ION ライオン 25年目のただいま』の内容
小さな子どもが起こす行動は突拍子もないことが多く、親ですら予想ができないものです。
親の立場だと手を焼きますが、でも、自分が子どもだった時を思い出すと「ああ、この行動がしたくなるのわかるなぁ」というものです。
それに、親が思っているより子どもは賢く行動力があります。
この主人公は良い意味ですごく「子ども」で、成長記録を見ているようなものです。
ピンチがあったり、主人公の家族の事を考えて一緒に不安になり、彼が良い環境に身を置いた時は一緒になって安堵します。
主人公だけではなく世界にはこういう環境に身を置く子ども達がいることと、十数年の間に時代がものすごく進化したことを両方実感する映画です。
作品情報
- ジャンル:ドラマ
- 製作国:オーストラリア
- 製作年:2016
- 公開年月日:2017年4月7日
- 上映時間:119分
- 配給:ギャガ(提供:ギャガ、テレビ東京)
- 公式サイト:http://gaga.ne.jp/lion/
映画『ION ライオン 25年目のただいま』の見どころをネタバレ覚悟で解説
私がネタバレ覚悟で解説したい映画『ION ライオン 25年目のただいま』の見どころは大きく3つです。
この映画の見どころ
- 育ての親と生みの親、どちらか1つを選ぶ必要は無い
- 世界中の子どもたちが、幸せとは限らない
- 今の時代だからこそ起きた奇跡
育ての親と生みの親、どちらか1つを選ぶ必要は無い
この映画では、生みの母親は最初の一瞬と、最後の一瞬しか出てきません。
本当に、2シーン程度にしか出てこないのです。
それに比べて、主人公を育てた両親はたくさん画面に出てきます。
それなのに、最後の主人公が母親に会うシーン、ここが最も感動するといっても過言ではないシーンです。
多分、村の人々の様子や、ずっと探していたのよというセリフが老いた母親から出てきた時、それが真実だと疑わなくてもわかるからでしょう。
最後、主人公はずっと愛を注いでくれた育ての両親と、ずっと諦めずに探していた生母。
どちらが大切かなんて決めません。
決められる訳がないな、と見ていて思いましたし、感情移入した私も、それが1番良い方法だと思いました。
世界中の子どもたちが、幸せとは限らない
この映画は、主人公の兄が深夜に炭鉱業か何かの仕事を探しに出発しようとするところを、まだ幼い主人公がついて行きたいと駄々をこねるところから始まります。
兄と言っても、たしか当時14歳とかそのくらいだったと思います。
日本なら、学校に行って帰って親が作った料理を食べ、寝る生活をしている子も多いでしょうに、ここでは深夜に働くのが当たり前なのです。
母親は小さい乳児のために世話をしているから代わりに兄が行くようなので元は女性でもそうしていたのでしょう。
他にも、ストリートチルドレンや孤児院での生活の場面がありますが、主人公以外の子はどうなったのか考えたくもないと思うほどです。
今の時代だからこそ起きた奇跡
この感動の実話は、行方不明になってから25年後だからこそ起きたのだな、と思います。
そして、その間にグーグルマップという素晴らしい、途方もないサービスを作るために尽力した方々、発案した方々、支えてきた方々の力がなければ起こらない奇跡でした。
終盤、主人公がグーグルマップであの道は…この目印は…と画面を見ながら小さい頃の映像がフラッシュバックする時、私はそこに行ったこともないのに懐かしいと思うほどでした。
家にいながら世界中が見れる、本当に素晴らしい機能に主人公が出会えて良かったです。
映画『ION ライオン 25年目のただいま』を見終わった感想
主人公が家族と出会えて本当に良かった。
と1番に思いました。
でもそれから、家族って、主人公にとってはどっちも家族だよなと思い、家族の形に絶対はなく、血の繋がっている人だから愛を感じるとか、優しくなれるとか、そう言った自分の固定観念が壊されました。
本当にこの映画を見て、その他の家族の形にも理解を得ようと思ったし、新しいサービスを作る技術者の方々は、色々な形で人を救うんだなと思いました。
同時に、主人公自身の努力や才能もすごいと感じたし、幼いのに誰も頼らず、自らの判断で生き延びたことに、主人公を尊敬しました。
映画『ION ライオン 25年目のただいま』で印象に残った名言
私が映画『ION ライオン 25年目のただいま』を見て特に印象に残った名言です。
「スー・ブライアリー」のセリフ
「お母様に見せたいわ。
立派に育った息子の姿を。
」
映画『ION ライオン 25年目のただいま』の評価や口コミ
他の方が映画『ION ライオン 25年目のただいま』を見てどう思われているのか、評価や口コミを調べてみました。
みなさんの映画を見た感想が面白いですね!
おわりに
私が映画『ION ライオン 25年目のただいま』を見た感想や見どころをネタバレ覚悟で解説してきましたが、「面白い」と感じられた方はぜひ見てください。
次に見たいと思っている映画は『オールドボーイ』です。
長い間目的不明で監禁された男が、外に出された時、なにをするのか、という話です。