静岡県にお住いの36歳女性(音楽関係:音楽家)が2023年1月頃に「自宅でDVDを図書館で借りてみました。
」で見た映画『喜びも悲しみも幾歳月』のレビューをご紹介します。
映画を見た感想や見どころをネタバレ覚悟で解説しておりますので、映画を見る前に面白いのか知りたい方、評価や口コミが気になっている方は参考にしてください。
目次
映画『喜びも悲しみも幾歳月』を見ようと思ったきっかけ
元々映画というのは単なる作り物であまり好きではありませんでした。
でも、最近仕事や、日常生活で行き詰まっていて、ちょっと精神的に落ち込んでしまっていて、しんどいなと感じていることが多かったので、なにか映画でも見て、楽になりたいと思い、見ることにしました。
アクション映画などはあまり好きではないので、こういう日常生活をそのまま描いたような映画、あるいは、大きなアクションシーンもなく、淡々としてる映画が見たかったので、この映画を選びました。
映画『喜びも悲しみも幾歳月』の内容
日本全国にある灯台で生活をしている夫婦の物語です。
灯台での生活は大変厳しいもので、そこから逃げたいということもあったかと思います。
ですが、二人は、その過酷さに耐えて、時には息子を失ってしまうなど大きな悲しみに見舞われてしまうこともありますが、それでも、娘を無事にお嫁に出すことができた、という最高の幸せが待っているお話です。
単に、教訓的なストーリーではなく、素直に感情を表現している脚本が魅力だと思います。
作品情報
- ジャンル:ドラマ
- 製作国:日本
- 製作年:1957
- 公開年月日:1957年10月1日
- 上映時間:162分
- 製作会社:松竹大船
- 配給:松竹
映画『喜びも悲しみも幾歳月』の見どころをネタバレ覚悟で解説
私がネタバレ覚悟で解説したい映画『喜びも悲しみも幾歳月』の見どころは大きく3つです。
この映画の見どころ
- 日常生活はつらい
- 灯台守の厳しい生活
- そして最後には幸せが待っている
日常生活はつらい
基本的に、木下監督は、性描写などのオーバーアクションはほとんどなく、日常生活を淡々と描いていることが多いのですが、この映画もその一つです。
ただ、日常生活は、決して楽しいものではありません。
いろんな事を経験するけど本当につらいものばかり。
そういうことのほうが圧倒的に多いんだということを、この映画を通して学ばせてくれる様な気がします。
見ていてつらくなることも多いですが、現実はそういうものだと思って見ると、共感できます。
灯台守の厳しい生活
私の住んでいるところは、海が近くにあるわけではないので、灯台守という職業はあまり聞いたことがありません。
なのでこの映画を通して初めて知りました。
海の安全を守るために、設置されている職業だそうですが、実際は非常に質素な生活で、夫婦で生活していくには、大変厳しいなと思われるところもありました。
でも、夫婦が、それを受け入れて、淡々と行きていくという姿勢に共感を持つことができて、こういう大変な生活をしている人も居るんだなと勉強させていただきました。
そして最後には幸せが待っている
生活していれば、悲しいこともあります。
この夫婦も、息子さんをなくしてしまい、その時の悲しみは計り知れないと思います。
ですが、それにも耐えて、ずっと仕事を続けていると、娘さんの結婚という最高に幸せなことが待っているのでした。
厳しい日常生活に耐え続けた結果、この様な幸せを得ることができたのは、本当に見ているだけでも嬉しく思います。
そういう当たり前のことが、大きなことだと考えることができるというのは、本当に幸せだったんだなと思います。
映画『喜びも悲しみも幾歳月』を見終わった感想
日常生活を淡々に描いていて特にオーバーアクションなどもなく、そういうのを期待している人にはつまらないかもしれませんが、それでも当たり前のことができる幸せに感謝できるという素晴らしい教訓を学べる映画です。
もちろん、全国各地の灯台を見ることができるので、そのロケーションを楽しむこともできますが、何よりも、当たり前の事を淡々と行きていく夫婦の姿勢に感動できる映画だと思いました。
アクション映画や、ファンタジー映画などよりもずっと面白い映画でした。
映画『喜びも悲しみも幾歳月』で印象に残った名言
私が映画『喜びも悲しみも幾歳月』を見て特に印象に残った名言です。
「有沢四郎」のセリフ
部屋の真ん中にある灯台はない、灯台はいつだって端っこさ
映画『喜びも悲しみも幾歳月』の評価や口コミ
他の方が映画『喜びも悲しみも幾歳月』を見てどう思われているのか、評価や口コミを調べてみました。
#食堂車の日
映画「喜びも悲しみも幾歳月」より、青大将編成のカラー映像。光がが当たって食堂車の内装色が良く見えます。オレンジ系なので元カシ36のマシ3511~でしょうか。マシ35の内装色が分かるカラー画像を他に知りません。二等も三等もほぼ窓全開で、とにかく暑そう🥵 pic.twitter.com/XSNuykOKXb— ツーツラツラ (@tsuratsura75) May 25, 2022
佐田啓二さんの映画を何本か観ていましたので『喜びも悲しみも幾歳月』いじりも楽しかったであります!
おっさんず絵が落ち着いたらまた何枚か(ホイチはもちろん趣里さんや羊さんも)描きたいであります!#drawing #painting #illustration #イラスト #風博士 #林遣都 pic.twitter.com/ldK5VXZazj— 大嶽昇平 (@ShoheiOhtake) June 28, 2020
『喜びも悲しみも幾歳月』
1957年に公開された映画『喜びも悲しみも幾歳月』の舞台となった男木島灯台へ行ってきました😄
この時期は、水仙の花も咲いていて、素敵な風景といい香りを楽しめました✌️ pic.twitter.com/2Io5xzILjL
— 山川 雅広(アンヘリート) (@55angelito55) February 26, 2020
高松市男木島にある男木島灯台は、1895年(明治28年)に建設された、全国的にも珍しい総御影石造りの洋式灯台。1957年(昭和32年)に映画「喜びも悲しみも幾歳月」のロケ地として有名になりました。
近くのキャンプ場では、灯台の美しさと波の音だけを感じながら過ごすことができます。 pic.twitter.com/HzDUDQmxZn— うどん県 (@UdonkenKanko) September 8, 2020
【追悼・加藤剛さん】
俳優の加藤剛さんがお亡くなりになりました。
映画『砂の器(1974年/野村芳太郎監督)』で運命に翻弄される天才ピアニストを演じ、また、木下恵介監督作品『この子を残して(83)』や『新・喜びも悲しみも幾歳月(86)』でも主演を演じられました。
ご冥福をお祈りいたします。 pic.twitter.com/l62vc8lIWB
— 松竹シネマクラシックス【公式】 (@CINEMACLASSICSS) July 9, 2018
このDVDを買って、最後の「ウウーッ、ウウーッ、ボーッ、ボーッ」のシーン、何度も何度も観ました。観音崎灯台にも、御前崎灯台にも行きました。
Amazonの口コミ
母に連れられた児童は、この映画によって、灯台勤務の愛と美を刷り込まれた訳です。灯台守に憧れながら60年。今だ聖地です。
Amazonの口コミ
高齢の父が見たいということで、AmazonPrimeで視聴しました。佐田啓二の名前くらいしか予備知識なかったけど、長い作品でしたが、ひきこまれて時間を感じませんでした。生きていくこと、若さ、人生、仕事、友人、親子などなど、平凡そうでいて日々無事で過ごせることなど、まさにタイトル通りの映画でした。主演の2人が、爽やかで大人で清々しい気持ちになりました。
Amazonの口コミ
灯台守は歌がヒットし有名になりましたが、映画の由来は私が住んでいる宮古市の太平洋岸に重茂半島というところがあり、その本州最東端のトドが崎という岬にある灯台を舞台としたと聞いており、現地にも映画の原作を説明した銅板が岩に埋め込まれております。この灯台にはクルマで直接行くことはできず、徒歩で概ね1時間ほどの場所にあります。今は灯台守は住んでおらず、海上保安庁の職員が定期的に点検しているとのことでした。ただ現地には官舎があったであろう建物の基礎が未だ残っておりました。昔の灯台守は全国を転勤して勤務したのですね。僻地で不便な場所での勤務で往時の職員の苦労が偲ばれます。しかしながら映画の中ではこのトドが崎は出てきていないのが残念です。
Amazonの口コミ
年明けには70歳になる私、5歳になる頃 亡き母に連れられ映画館で観たのがこの作品。 5歳の子供にとって決して面白い内容ではないにも関わらず、ストーリーの部分々のシーンが今でも強烈に記憶に残っており、このDVDを観て 改めて物語全体を理解した次第。また、若山彰が歌われた主題歌、その後 このメロディー・歌詞を耳にする度に母を思い出して私です。
Amazonの口コミ
みなさんの映画を見た感想が面白いですね!
おわりに
私が映画『喜びも悲しみも幾歳月』を見た感想や見どころをネタバレ覚悟で解説してきましたが、「面白い」と感じられた方はぜひ見てください。